「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第27話 後編
- 2015/01/25
- 18:25
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第27話「雪乃復活!暗くなるまで待てない」(1986年6月5日)
の続きです。
翌日、再び雪乃の病室を訪れているサキとお京。
お京は例によって、雪乃への見舞いのケーキを勝手に食べている。
サキ「雪乃さん、おまん、何ぞ悩みごとがあるんじゃないがかえ?」
雪乃「えっ」
サキ「なんぞあったら、うちに話してみぃや」
雪乃「そんな、悩むことなんて何もございませんわ」
お京「あんじゃないか、大森先生のこと、好きなんだろ?」
雪乃「まあっ

うう、なんでしょう、この、いかにも青春真っ只中の乙女たちの萌え萌えした会話は?
管理人にも、かつてこんな時代があったのだなぁ。……あ、俺様、男だった。

お京「もっとも、恋の悩みを朴念仁のサキに相談したって、どーっしようもないけどさぁ」
サキ「どうせうちは、恋なんぞ知らん鉄仮面少女じゃきに」
拗ねるサキ。
お京「分かった分かった。ケーキ上げるから、機嫌直して、ねっ? サキちゃん」
サキ「そんなもんで誤魔化されんちゃ」
お京「ほーらー」
ケーキでサキの機嫌を取ろうとするお京。ま、もともと雪乃のケーキなんだけどね。
お京、雪乃のベッドの端に座り、
お京「ね、ね、大森先生、どんな顔してるか知ってる? ジャガイモみたいな顔してるんだぜぇ」
雪乃「ええーっ? ほんとですかぁ」
お京「嘘だよ、すっごいカッコイイよ」

お京「大森先生の顔、触ったことないの?」

悪戯っぽく笑って、雪乃のほっぺをつつくお京。
雪乃「知りません!」
雪乃「大森先生、今日はお休みです」
お京「ナルホド、それで寂しそうにしてたんだー」
雪乃「もーっ、お京さんたら、ふんっ!」
雪乃、しつこく絡んでくるお京から恥ずかしそうに顔を背ける。

お京「あーあー、二人に嫌われちゃった……仕方ないからひとりで食べよっと」
サキ「お京!」
雪乃「お京さん!」
その夜、ベッドの上に端座して、考え込んでいる雪乃。
(どんなことがあっても夢のことをサキさんには話せない。話せば、サキさんに負担をかけてしまう)

と、部屋の電話が鳴る。
男「矢島雪乃だな、大森を預っている。そこから車で30分走ったところに東栄劇場と言う今は閉鎖された劇場がある。そこへ来て貰おう。必ずひとりで来い。ひとりでない場合は、大森の命はないと思え」
雪乃「分かりました」

雪乃、言われた通り、ひとりでタクシーに乗って廃墟のような東栄劇場へやってくる。
いつの間にか、真っ白な胴着と袴を着用している。
そして持参したなぎなたを組み立て、(まだはっきり目が見えないので)手探りで劇場の中へ入って行く。
入り口周辺はいかにも作ったように乱雑だが、劇場内部は廃墟とは程遠い小奇麗さを保っていた。
闇の中から、夢と同じような日本刀を持った男たちが出現し、雪乃に襲い掛かってくる。

なぎなたを振り回して敵を寄せ付けない雪乃、ステージに上がると映写機が動き出し、雪乃に強い光を浴びせる。雪乃は、扇を取り出して開くと、それで光を遮る。
なぎなたで男たちを倒すが、彼らはあくまでザコである。
ホッとしている雪乃に、鋭いメスが飛んでくる。
雪乃(まだ、誰か?)
座席の間を逃げ惑う雪乃を次々とメスが狙ってくる。
雪乃(あの夢は、私に恐怖を植えつけるために……それなら)
雪乃はあえて再びステージに上がり、無防備の状態で、敵が近付いて来るのを待つ。
やがて、メスを手にした男が現れ、雪乃を攻撃してくる。まだ視界がはっきりせず、雪乃には相手が誰なのか分からない。

雪乃、相手の攻撃をかわす。
大森「何故俺の気配を?」
雪乃「その声は……大森先生?」
大森「違う、俺は青狼会の刺客だ」
なおもメスを振り回して攻撃してくる大森。
やがて、雪乃の視野に、愛しい大森の顔がくっきりとした像を結ぶ。
大森「見えるのか、俺の姿が?」
雪乃「見えません。私は青狼会の刺客と戦っているのです。勝負!」

最後は、雪乃の琴爪が大森の体に傷をつけて、勝負あり。
雪乃「大森先生!」
大森「違う、俺は青狼会の刺客だ」
雪乃「刺客ならば何故、病院でひとおもいに?」
大森「目の見えない相手を襲う訳に行かなかった。これでも、一度は医師を志した男だ。せめて君の目が見えるようになって、堂々と戦いたかった」
雪乃「でもあなたは、私に恐怖を植え付ける仕掛けを……」
大森「君の目が見えなければ、君と戦わずに済む……」
雪乃「大森先生!」
大森「さ、トドメを刺してくれないか?」
雪乃「……あなたには医師の道が残っている筈、その道を歩いて下さい」
雪乃は一礼して、その場を去って行く。
その後、大森が再び雪乃の前に現れることはなかった……。

翌早朝、サキとお京がそれぞれ別々に、いかにも眠そうな様子で病院へやってくる。
病院の廊下でばったり顔を合わせる二人。
お京「あれ、サキももしかして雪乃に起こされたの?」
サキ「そうじゃ、まだ夜が明ける前に電話がかかってきて……」
お京「ったく、なに考えてんだよあいつよー」
サキ「眠たいちゃ」

病室のドアを開けると、雪乃がベッドに座って二人を待っていた。
雪乃、包帯の取れた顔を起こして、目を見開く。
お京「見えるのか?」
雪乃「お二人の顔がはっきりと」
サキ「そうか、良かった」
お京「良かったねえ」
雪乃「お二人にはほんとにお世話になりました」
サキ「そんな、ええちゃ」
お京「そうそう、堅苦しい挨拶なんて要らないよ」
雪乃「でもこうしませんと、雪乃の気持ちがおさまりませんの。さ、ご一緒に学校に参りましょ」

張り切る雪乃だったが、二人はそのままベッドにもぐりこんでしまう。
雪乃「何をしてらっしゃるんですの?」
お京「今何時だと思ってんだよー」
サキ「まだ6時ぞねー」
お京「そうそう、学校やってねえぞ、おやすみ……」
雪乃「そうですわねえ、雪乃も寝ます」

雪乃、自分もベッドに上がって、二人の間に強引に割り込む。
雪乃「おやすみなさーい」
お京「なんだよ、お前、入ってくんなよー」
雪乃「眠いのよー、雪乃だってぇ、ああーっ」
萌えるなぁ……。
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