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「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第27話 後編


 第27話「雪乃復活!暗くなるまで待てない」(1986年6月5日)
 の続きです。

 翌日、再び雪乃の病室を訪れているサキとお京。
 お京は例によって、雪乃への見舞いのケーキを勝手に食べている。

 サキ「雪乃さん、おまん、何ぞ悩みごとがあるんじゃないがかえ?」
 雪乃「えっ」
 サキ「なんぞあったら、うちに話してみぃや」
 雪乃「そんな、悩むことなんて何もございませんわ」
 お京「あんじゃないか、大森先生のこと、好きなんだろ?
 雪乃「まあっ手書きハート お京さんたら……」

 うう、なんでしょう、この、いかにも青春真っ只中の乙女たちの萌え萌えした会話は?

 管理人にも、かつてこんな時代があったのだなぁ。……あ、俺様、男だった。

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 お京「もっとも、恋の悩みを朴念仁のサキに相談したって、どーっしようもないけどさぁ」
 サキ「どうせうちは、恋なんぞ知らん鉄仮面少女じゃきに」
 拗ねるサキ。

 お京「分かった分かった。ケーキ上げるから、機嫌直して、ねっ? サキちゃん」
 サキ「そんなもんで誤魔化されんちゃ」
 お京「ほーらー」
 ケーキでサキの機嫌を取ろうとするお京。ま、もともと雪乃のケーキなんだけどね。

 お京、雪乃のベッドの端に座り、
 お京「ね、ね、大森先生、どんな顔してるか知ってる? ジャガイモみたいな顔してるんだぜぇ」
 雪乃「ええーっ? ほんとですかぁ」
 お京「嘘だよ、すっごいカッコイイよ」

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 お京「大森先生の顔、触ったことないの?」

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 悪戯っぽく笑って、雪乃のほっぺをつつくお京。
 雪乃「知りません!」

 雪乃「大森先生、今日はお休みです」
 お京「ナルホド、それで寂しそうにしてたんだー」
 雪乃「もーっ、お京さんたら、ふんっ!」
 雪乃、しつこく絡んでくるお京から恥ずかしそうに顔を背ける。

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 お京「あーあー、二人に嫌われちゃった……仕方ないからひとりで食べよっと」
 サキ「お京!」
 雪乃「お京さん!」

 その夜、ベッドの上に端座して、考え込んでいる雪乃。
 (どんなことがあっても夢のことをサキさんには話せない。話せば、サキさんに負担をかけてしまう)

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 と、部屋の電話が鳴る。
 男「矢島雪乃だな、大森を預っている。そこから車で30分走ったところに東栄劇場と言う今は閉鎖された劇場がある。そこへ来て貰おう。必ずひとりで来い。ひとりでない場合は、大森の命はないと思え」
 雪乃「分かりました」

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 雪乃、言われた通り、ひとりでタクシーに乗って廃墟のような東栄劇場へやってくる。

 いつの間にか、真っ白な胴着と袴を着用している。
 そして持参したなぎなたを組み立て、(まだはっきり目が見えないので)手探りで劇場の中へ入って行く。

 入り口周辺はいかにも作ったように乱雑だが、劇場内部は廃墟とは程遠い小奇麗さを保っていた。
 闇の中から、夢と同じような日本刀を持った男たちが出現し、雪乃に襲い掛かってくる。

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 なぎなたを振り回して敵を寄せ付けない雪乃、ステージに上がると映写機が動き出し、雪乃に強い光を浴びせる。雪乃は、扇を取り出して開くと、それで光を遮る。

 なぎなたで男たちを倒すが、彼らはあくまでザコである。

 ホッとしている雪乃に、鋭いメスが飛んでくる。
 雪乃(まだ、誰か?)

 座席の間を逃げ惑う雪乃を次々とメスが狙ってくる。

 雪乃(あの夢は、私に恐怖を植えつけるために……それなら)
 雪乃はあえて再びステージに上がり、無防備の状態で、敵が近付いて来るのを待つ。

 やがて、メスを手にした男が現れ、雪乃を攻撃してくる。まだ視界がはっきりせず、雪乃には相手が誰なのか分からない。

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 雪乃、相手の攻撃をかわす。
 大森「何故俺の気配を?」
 雪乃「その声は……大森先生?」
 大森「違う、俺は青狼会の刺客だ」

 なおもメスを振り回して攻撃してくる大森。
 やがて、雪乃の視野に、愛しい大森の顔がくっきりとした像を結ぶ。

 大森「見えるのか、俺の姿が?」
 雪乃「見えません。私は青狼会の刺客と戦っているのです。勝負!」

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 最後は、雪乃の琴爪が大森の体に傷をつけて、勝負あり。
 雪乃「大森先生!」
 大森「違う、俺は青狼会の刺客だ」
 雪乃「刺客ならば何故、病院でひとおもいに?」
 大森「目の見えない相手を襲う訳に行かなかった。これでも、一度は医師を志した男だ。せめて君の目が見えるようになって、堂々と戦いたかった」
 雪乃「でもあなたは、私に恐怖を植え付ける仕掛けを……」
 大森「君の目が見えなければ、君と戦わずに済む……」
 雪乃「大森先生!」
 大森「さ、トドメを刺してくれないか?」
 雪乃「……あなたには医師の道が残っている筈、その道を歩いて下さい」

 雪乃は一礼して、その場を去って行く。
 その後、大森が再び雪乃の前に現れることはなかった……。

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 翌早朝、サキとお京がそれぞれ別々に、いかにも眠そうな様子で病院へやってくる。
 病院の廊下でばったり顔を合わせる二人。
 お京「あれ、サキももしかして雪乃に起こされたの?」
 サキ「そうじゃ、まだ夜が明ける前に電話がかかってきて……」
 お京「ったく、なに考えてんだよあいつよー」
 サキ「眠たいちゃ」

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 病室のドアを開けると、雪乃がベッドに座って二人を待っていた。
 雪乃、包帯の取れた顔を起こして、目を見開く。

 お京「見えるのか?」
 雪乃「お二人の顔がはっきりと」
 サキ「そうか、良かった」
 お京「良かったねえ」
 雪乃「お二人にはほんとにお世話になりました」
 サキ「そんな、ええちゃ」
 お京「そうそう、堅苦しい挨拶なんて要らないよ」
 雪乃「でもこうしませんと、雪乃の気持ちがおさまりませんの。さ、ご一緒に学校に参りましょ」

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 張り切る雪乃だったが、二人はそのままベッドにもぐりこんでしまう。
 雪乃「何をしてらっしゃるんですの?」
 お京「今何時だと思ってんだよー」
 サキ「まだ6時ぞねー」
 お京「そうそう、学校やってねえぞ、おやすみ……」
 雪乃「そうですわねえ、雪乃も寝ます」

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 雪乃、自分もベッドに上がって、二人の間に強引に割り込む。
 雪乃「おやすみなさーい」
 お京「なんだよ、お前、入ってくんなよー」
 雪乃「眠いのよー、雪乃だってぇ、ああーっ」

 萌えるなぁ……。


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