fc2ブログ

記事一覧

「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その1


 第6話「涙の卒業式」(1984年11月10日)

 自分の娘の命より、生徒の(割とどうでもいい)問題を優先する夫・滝沢の態度に、遂に節子の怒りが頂点に達し、「娘を連れて実家へ帰ります」砲が発射されるに至る。

 PDVD_000.jpg
 新幹線に乗った節子、娘に言われて、プラットホームの柱の陰から、夫がおずおずとこちらを見ているのに気付く。

 PDVD_001.jpg
 夫婦のゴタゴタなどまだ理解できないゆかりは「パパ、パパ」と無心に声を上げて呼ぶ。

 その呼びかけに、遠慮がちに手を振ってみせる滝沢の姿は、かなり情けないものがあった。

 PDVD_002.jpg
 悲しそうな目で夫を見詰める節子の体が、ゆっくりと動き出した新幹線に運ばれてホームから離れて行く。

 岡田奈々さんがあまりに綺麗なので、つい同じような画像を貼ってしまった。

 PDVD_003.jpg
 ひとりで、明かりもついてないアパートへ帰ってくる滝沢。

 普段は狭く感じられる部屋も、今は妙にがらんとしているように見える。

 滝沢「ゆかり……」

 娘のぬいぐるみを手に、果てしなく落ち込む滝沢であったが、この前、校長が言ってくれた、「奥さんは必ず君の元へ帰ってくる」と言う言葉を胸に思い出し、あえて自分を奮い立たせて明るい顔を作るのだった。

 翌朝、例によって滝沢とその仲間たちが校門の前に立って、「おはよう」と生徒たちに挨拶をしている。
 滝沢の指導のお陰で、もう服装違反などを咎められる生徒はほとんどいない。

 PDVD_004.jpg
 しんっそこ、どうでもいいことだが、その中の、名も無きエキストラ女子高生のひとりの足に、バンソウコウが貼ってあるのがなんとなく気になるのだった。

 ちなみに本日は期末テスト(進級テスト?)なのであった。

 やがて肥満児、いや、問題児の一人、内田が登校してくる。

 滝沢の顔を見て一瞬気まずそうに目を逸らし、それでも「おはようございます」と挨拶する辺りは、彼もかなり人間が丸くなったものだ……が、

 PDVD_005.jpg
 勘の良い滝沢は、内田の後ろめたそうな態度から、彼がポケットに単語帳のようなものを忍ばせているのを発見する。カンニングするつもりだったのだ。

 滝沢「なんだ、これは」
 内田「それは……」
 滝沢「下手な小細工しないでちゃんと男らしく勝負しろ」
 内田「すいません、参ったなぁ……」

 ぼやきながら校舎へ向かう内田。

 PDVD_007.jpg
 甘利「よく見付けましたね」
 滝沢「え、昔、経験ありますからね」
 甘利「ああー?」
 滝沢「しかしこういうものはなかなか上手くいかんもんですよ」

 自分たちの学生の頃を思い出して、朗らかに笑う滝沢たち。

 ……が、その笑いも次の瞬間、凍りつく。

 PDVD_008.jpg
 内田と違って、まだまだ猛々しさを失わない水原たちがやってきたのである。

 PDVD_009.jpg
 滝沢「おはよう。今日もしっかり老けてるな」
 水原「やかましいわっ!」

 じゃなくて、

 水原「毎日毎日かかしみたいに突っ立って、ご苦労なこった。おまけに人の顔さえみりゃおはようおはようって、まるでオウムじゃねえか」
 滝沢「……」
 水原「教えてやろうか、そういうのを馬鹿の一つ覚えって言うんだよ」
 甘利「水原ぁっ」
 滝沢「いいから、早く教室入れ」
 水原「いちいち指図は受けねえよ」

 PDVD_011.jpg

 PDVD_010.jpg
 いつも以上にピリピリしたムードで睨み合う両雄。

 (芸能人野球大会のマチャアキと井上順だったら、このタイミングで二人が抱き合って踊り出す)

 卒業までに、水原が滝沢との因縁にケリをつけようとしているのは明白であった。

 PDVD_012.jpg
 甘利「なんて奴らだ、滝沢先生、あんなに馬鹿にされてなんとも思わないんですか」
 滝沢「私も人の子です、馬鹿にされれば腹も立ちますよ。でも、そんな時、私は中学時代の恩師の言葉を思い出すようにしてるんです。その先生は……」
 甘利「滝沢先生、その話、長いんですか?」
 滝沢「……」

 いつもの嘘です。

 もっとも、始業前にするにしては、長い話であったことは事実である。

 滝沢は中学時代の野球部の監督の「愛とは、相手を信じ、待ち、許してやること」うんぬんの鉄板ネタを得々と披露する。

 滝沢「水原たちの目はまだ腐ってません。あの目が澄んでいる限り、私は彼らを信じ、待ち、許し続けるつもりです!」(上から目線)

 OP後、各教室でテストが行われている。

 水原の担任の野田先生が机の間を見て回っていると、

 PDVD_013.jpg
 水原が、答案用紙の裏に、なんとも言えない、微妙な女の半裸の絵をせっせと描いているのに気付く。

 野田「……答えは、もう書き終わったんですか?」

 待ってましたとばかり、水原は白紙の答案用紙を野田先生に向ける。

 野田「どういうつもりですか」
 水原「みりゃ分かるだろ、こういうのを白紙答案って言うんだよ」
 野田「真面目にやりたまえ、君にだってねえ、一問や二問は分かる問題が……」

 PDVD_014.jpg
 水原「一問や二問とはなんだっ? 俺たち劣等生は一問か二問できりゃあ十分だってのかよっ!」
 野田「そ、そんな……言いがかりはやめてください」
 水原「うるせえ、だいたいてめえの教え方が悪いからこういうことになるんだよっ!」

 野田先生の不用意な一言に敏感に反応し、たちまち暴れ出す水原。

 前回、滝沢が我が身に置き換えて初めて気付いたように、彼も「誰にも理解されないつらさ」を抱え、それを紛らわす為に手当たり次第に暴力を振るっているのだと考えれば、むしろ水原の言動が哀れに見えてくるから不思議である。

 それを契機に、ほとんどの生徒たちがテストを途中で放棄して、教室を出て行ってしまう。

 ちなみにその教室、パッと見、男ばっかり。これじゃあますます男子たちが荒れますわな。

 PDVD_015.jpg
 さらに、ひとり机に座ってテストを受けようとしていた内田は、「いい加減にしろよ!」と初めて水原に口答えするが、そのお礼として、大映ドラマ名物「フクロ叩きの刑」を存分に堪能させられるのでありました。

 やっぱり、大映ドラマには、これ(フクロ叩き)がなくっちゃね!

 PDVD_016.jpg
 すぐ、滝沢が止めに入るが、
 水原「滝沢、次はてめえの番だぜ!」

 水原たちは捨て台詞を残すと、ドアではなく窓から教室を出て行くのだった。

 滝沢「水原! ここ3階だぞ」
 水原「え? ぎゃーーーーーっ!」

 ……と言うようなギャグを書いてみたんだが、どうだろう?(聞かれても……)

 PDVD_017.jpg
 職員室で、水原たちのボイコット騒動についての処分が検討されている。

 教頭「首謀者は即時退学です!」
 江藤「高校は義務教育じゃないんですからね。ま、他の生徒も見せしめってことも」

 大半の教師は、水原を退学にすべきと言う強硬意見に傾いていたが、「ちょ待てよ」とキムタク風に口を挟んだのは、言うまでもなく滝沢であった。

 PDVD_018.jpg
 教頭「この期に及んであんな連中をかばうんですか」
 滝沢「あんな連中だからこそ、なんとかしてやりたいんですよ」
 教頭「何故ですか」
 滝沢「彼らが出来の悪い人間だからです。出来のいい子達は黙っていても卒業していきます。大学へ進む子、就職する子、それぞれに自分の選んだ道をしっかりと歩いていくでしょう。でも、あの連中は違います。彼らは我々が手を貸してやらなければ、これからの人生は真っ暗なんです。そんなことでいいんでしょうか、このまま放り出して、我々は教師としての義務を果たしたと言えるんでしょうか」

 滝沢の言葉に、深く鋭く考え込むベテラン教師たち。

 その上で、滝沢は、水原たちをもう一度呼び戻し、改めてテストを受けさせてはどうかと提案する。

 PDVD_019.jpg
 言下にそれを拒否したのは野田先生であった。
 野田「冗談じゃない、もう奇麗事はたくさんだ。滝沢さん、あんただからそんな理想論が言ってられるんだ。あんた、その大きな体で生徒を威圧することが出来る。その気になれば連中の首に縄をつけてでも教室まで引っ張ってくることだって出来るでしょうよ! だが、私は! 私にはそんな真似は……いつだってそうだ。あいつらいつだって、一番弱いところをついてくる。いつだって、真っ先に標的にされるのはこの私なんだ! ちくしょう、なぜ、何故私が……」

 これまで受けてきた数々の屈辱を一時に思い出したように、不良たちへの恐怖と憎しみを赤裸々に吐露する野田先生。

 PDVD_021.jpg
 滝沢「確かに、先生のおっしゃるとおりかもしれません。私が本気になって殴り合えば彼らに負けるとは思いません。首に縄をつけて引っ張ってくることだって出来るでしょう。……でも、そこまでですよ。いくら無理やり引っ張ってきて、机の前に座らせたところで、彼らにやる気がなければ、テストを受けさせることは出来ません。同じなんですよ。このままじゃあ、私が教室に出て行っても同じなんですよ。要するに問題は、彼らにやる気を起こさせることです。試験を受けるのは誰の為でもない、自分の為だってことを分からせてやることです。違いますか? 違いますか先生?」
 野田「……」

 勤続30年のベテラン教師みたいなことを語り倒す滝沢に対し、思いっきり「違います!」と言ってやりたいのは山々の野田先生だったが、そう答えたら、なんとなく今日が命日になりそうな気がしたので「私に彼らを説得しろと?」と、とりあえず聞き返しておく。

 滝沢「私でよければお手伝いします」

 PDVD_022.jpg
 甘利「僕も手伝いますよ」
 柳「私も!」

 滝沢に賛同して、いわゆる「良識派」の教師たちも立ち上がる。

 それにしても松井きみ江さん、目がキラッキラしてますね。

 松井さんって、サスペンスドラマや刑事ドラマでは悪女のイメージが強いんだけどね(だいたい途中で悪い仲間に殺される)。

 校長「ようし、それで決定、3年2組に関しては後日再試験を行う。それでよろしいですな」

 問題は、バリバリ伝説の不良たちに「やる気」を起こさせることである。それは至難の業のように思われたが……、

 PDVD_023.jpg
 不良「まともに卒業できねえよりは、できたほうがいいけどよぉ」
 野田「君が努力をしたと認められれば私だって十分考慮して採点するつもりだ」
 不良「けど、番長がな」

 はい、あっさり説得完了!

 要するに、本気になってボイコットをしていたのは水原だけだったと言う悲しい現実がそこにあった。

 それにしても、さすがにこの「更生」はドラマとしてお手軽すぎるよね。

 もっとも、あくまでこれはラグビーの話であって、不良の話題は枕のような物に過ぎないので、これくらいでいいのかも。

 その2へ続く。


関連記事
スポンサーサイト



コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その1(11/05)  

すみません、しつこいですが、爆笑ポイント書き忘れちゃいました。

>滝沢「おはよう。今日もしっかり老けてるな」
 水原「やかましいわっ!」

わたし、これ本当のセリフかと思い、え?スクールウォーズってコントだったっけ?と度肝抜かれちゃいました。

しっかり老けてるな。。。その通りですけど、自分が言われたら立ち直れないっすね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その1(11/05)  

Biromi
いつも楽しいコメントありがとうございます。

>>やっぱり、大映ドラマには、これ(フクロ叩き)がなくっちゃね!

>まさにその通りです!フクロ叩きを見ると、哲也さまの森進一かが思い出されて、笑いと涙が同時にこみあげてきます。。。

>哲也さま、なんどフクロ叩きにあったことでしょうか・・・

自分が、数年前に初めて「不良」をネタにした時も、第1話で哲也が3回もフクロ叩きに遭うと言うのがツッコミどころでした。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その1(11/05)  

Biromi様
わざわざ追記ありがとうございます。

>しっかり老けてるな。。。その通りですけど、自分が言われたら立ち直れないっすね。

出演者が老けてると言うのは、学園ドラマのお約束ですけどね。

Re[2]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その1(11/05)  

管理人様
>出演者が老けてると言うのは、学園ドラマのお約束ですけどね。

あ、そういえば、アメリカもそうですね。学園ものでは、必ずみな老けてます。主人公ですら、老けてます。老けてる人がいる、ではなく、みなが老けてる。(実際、俳優の年齢もみな20代後半だったり)

みなが老けてるから、「今日も元気に老けてるな」は、言い会えないわけですな。

これって世界共通のお約束なんでしょうか・・・

Re[3]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その1(11/05)  

Biromi様
>あ、そういえば、アメリカもそうですね。学園ものでは、必ずみな老けてます。主人公ですら、老けてます。老けてる人がいる、ではなく、みなが老けてる。(実際、俳優の年齢もみな20代後半だったり)

そうですね。「最終絶叫計画」と言う映画で、「映画に出てくる高校生はみんな老けている」と、老けている高校生自身が言うギャグがあったのを思い出しました。

川浜高校卒業試験当日校門前にて滝沢賢治は内田勝のカンニングペーパーを見破るのに苦労しました。カンニング等の不正行為は全学科0点と父兄召喚で停学処分或いは退学処分を受けます。柏木昇と堀井晴和と水原亮は滝沢賢治が案山子みたいに突っ立って生徒の顔を見ればお早うと挨拶しまくってまるでオウムみたいで馬鹿の一つ覚えとまで嫌味を言いました。それでも滝沢賢治は中学時代の野球部監督藤山洋一の一喝を思い出します。愛とは、人の心を思いやる事と同時に相手を信じ、待ち、許してやる事でした。それでも男子高校生の目は腐っていません。卒業試験では水原亮が英語の答案用紙に落書きしたかと思ったらやっぱり白紙答案でした。3年主任1組担任及び英語教師野田文義が水原亮の白紙答案を咎めると野田文義を突き飛ばしては水原亮の合図で男子高校生全員テストを野田文義にぶつけます。内田勝がテストを野田文義にぶつけなかったので内田勝を袋叩きにしました。滝沢賢治は負傷した内田勝を抱き抱えます。男子高校生全員卒業試験をボイコットしたので滝沢賢治は山城晋平校長に再試験を申し立てた結果は最初は他の教師たちと共に耳を疑ったが後日改めて再試験を行う事に決まりました。男子高校生が出来の悪い連中だからこそ、我々が親切に手を差し伸べなければ、今後の人生は真っ暗なドン底の人生を送っているでしょう。それでも3年生を退学から救って卒業させなければ、真っ暗なドン底の人生を送っているでしょう。試験をボイコットした日の夜教師たちは再試験を受けさせるために3年生を説得した結果はもう手遅れとぶっきらぼうに軽蔑しました。

卒業

彼らも卒業>>>>>水原という事で人の子ですね(どんな意見だよ😓)

Re: 卒業

これも書き直したいけど、体力が……

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

カテゴリー

カレンダー

12 | 2023/01 | 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター