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「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その2


 第6話「涙の卒業式」(1984年11月10日)
 の続きです。

 甘利先生たちが他の生徒を説得して回る一方で、滝沢は飲み屋で働いている水原の母親に会いに行く。
 いかにもやさぐれた感じの母親も、息子のことではいい加減うんざりしている様子だった。

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 母親「だいたいね、あんたら学校の先生がだらしないんだよ。だってそうじゃない、学校ってところはさぁ、子供にいろんなことを教えるところなんでしょう。勉強だけじゃなく、しつけだってさ……亮をあんな風にして貰いたくって高い月謝払ってるんじゃないんだよ!」
 滝沢「お母さん、月謝さえ払って学校に行かせればそれで親の務めが果たせると思ってるんですか? お金だけで、子供が教育できると思ってるんですか?」

 滝沢は、慇懃無礼に上から目線で相手を諭すように話すのが、割と得意技だ。野田先生の時と全く一緒。

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 母親「なによ、えらそうに! あんたなんかに何が分かるって言うのよ! あたしゃねえ、北海道の炭鉱で亭主をねえ……」
 滝沢「落盤事故で亡くなられたのは知ってますよ」

 彼らのやり取りを偶然にも水原が近くの物陰から見ていたのだが、滝沢の言葉に、

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 分かりやすく目を見開いて驚きを表現するのだった。

 いかにもドラマですな。

 水原は、ちゃんと滝沢が自分の家庭のことまでリサーチしていることに驚いたのだ。

 滝沢「お母さんがどんなに苦労されたか、わかるつもりです。でもね、子供は学校だけでどうなるもんでもないんですよ。学校と親が協力して、一人前の人間に育て上げるんです。亮君があれだけ暴れ放題に暴れながらそれでも自分から学校を去ろうとしないのは何故だと思いますか。きっと、寂しいんですよ」
 母親「……寂しい?」
 滝沢「そうです、番長だなんだって周りにいっぱい子分を引き連れてるのもきっと人恋しいからなんですよ。学校へ行けば、とにかく仲間がいるんです。突っかかっていける教師がいる。だから彼は学校に来るんです。私は彼をこのまま学校から放り出したくないんです。ひとつくらい楽しい思い出を残して学校を卒業させてやりたいんです」

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 母親は、親以上に息子のことを思いやる滝沢を、初対面だが全面的に信頼できる人だと信じ、翻然と態度を改め、「先生ーっ! お願いします。あの子の力になってやってください! 私に出来ることならなんでもします。どうかあの子を見捨てないでください! お願いします……」と、泣きながら縋るように哀願するのだった。

 その様子をいつになく真剣な顔で見詰めている水原……。

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 繁華街。

 一瞬、大泉洋かと思ったら、グランドキャバレー大東洋だった。

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 ちょうど、内田の父親が大勢のホステスに送られて店から帰るところだった。

 その横の回転看板にも「サウナ東洋」ってあるけど、当時、やたら「東洋」が流行っていたのだろうか?

 ちょうどその後ろを滝沢が通りがかり、内田の父親が見付けて強引にタクシーに引っ張り込む。

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 内田の父親、玄治は、建設会社の社長で市会議員もやっているやり手であった。

 自分の会社の事務所へ滝沢を連れて行き、自分の息子をひどい目に遭わせた水原たちへの処分が甘過ぎると文句を言う。

 玄治「ありゃーねー、どうしようもねえ、悪たれだ、救いようのねえくそガキ!」
 滝沢「どうしてそんなことが言えるんですか。そりゃ確かにお宅の息子さんが立ち直ろうと努力していることは認めます。しかし水原たちだって勝君のように立ち直るチャンスが残ってるんです」
 玄治「あるもんか、あんな連中のさばらしとくもんだから、川浜高校の評判だって……」

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 滝沢「内田、今、自分の学校に誇りが持てるか」
 内田「誇り?」
 滝沢「このまま卒業した後で、自分は川浜の出身者ですと人に胸張っていえるか。言えないな? 言える訳がない。でもこんな学校に誰がした? もちろん、俺たち教師の努力が足りなかったのは認める。親にも責任がある。内田、最大の問題はお前たち生徒だ。お前たち生徒が本気でその気にならなければ川浜高校は決して良くはならないんだぞ!」
 内田「いまさら遅いや、確かに今まで散々迷惑かけてきたことは悪かったと思ってるよ。けどぉ、俺たちはもうすぐ卒業するんだ。いまさらなにやったって、まにあわねえよ」

 不貞腐れたように吐き捨てる内田に対し、

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 滝沢「バカヤロウ!」
 滝沢は躊躇なく、その顔面に渾身の右ストレートを叩き込む。親が見ていようがお構いなし!

 これぞ、4話で校長が言っていた、「殴ってもいいんですっ!」事例のひとつ、「生徒を殴っても信頼関係が壊れないと確信した時(確信した時ー!)」であった。

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 滝沢「お前はそんな奴だったのか、自分さえ無事に卒業できたら、後はどうなっても構わないって言うのか? お前そんな情けない奴だったのか? お前には誇りってモンがないのかっ!」
 内田「先生……」

 滝沢のこの台詞、好きやわぁ。

 罵りながら、自然と滝沢が涙ぐんでくるところもイイ。

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 滝沢「俺はお前たちに、卒業後も、自分たちは川浜高校の出身者ですと、胸を張って歩いて貰いたいんだよ。水原たちにもそうなって貰いたいんだ。そういう誇りの持てる学校にしたいんだよ」
 内田「……」

 熱誠溢れる滝沢の言葉に、玄治も、息子を殴られたことに一言の文句も漏らさないのがさすが剛腹なところであった。

 内田「でも、先生、俺、ほんとはもう25なんだ」
 滝沢「……」

 熱弁を振るってすっかりいい気持ちになってアパートへ帰ってきた滝沢だったが、入り口で水原が待ち構えていた。

 水原「俺と勝負してくれ、一対一のサシの勝負だ。あんたが勝ったら、おとなしく試験受けてやるよ……おっかねえのかよ」
 滝沢「ああ怖いな、下手すると、お前を殴り殺すかも知れん」

 妙にカッコイイ台詞を放ち、やる気満々の滝沢。
 あるいは、内田のところで少し酒でも飲んできたのかもしれない。

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 んで、橋の下の河原、続いて川の中で、滝沢と水原の頂上決戦となる。

 ……なるのだが、画面が暗くてよくわかんねーよ。

 滝沢も本気で相手をして、水原を一方的にボコボコにする。

 ところで滝沢さん、あなた4話で、

 「水原も他の生徒も絶対殴らないことを誓います!」
 って、他の先生たちの前で力強く言い切ってませんでしたか?

 まぁ、この場合は、「殴ってもいいんですっ!」事例のひとつ、「身の危険を感じた場合」だから許されると言う理屈だろうか?

 そもそも大映ドラマにおいては、「約束とは破られる為に存在している」んだけどね。

 滝沢「どぅだぁー、参ったか、へへへへっ」
 血に飢えた野獣のように、既に戦闘能力を失った水原の体を、何度も何度も水に沈めて暴力の快楽に酔い痴れる滝沢(註・あくまで管理人の妄想です……多分)。

 さらに、自分で散々痛めつけておきながら、急に「だいじょうぶか、だいじょぶかっ」と声をかける辺りは、完全なギャグである。

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 しばらく後、二人はずぶ濡れになった体を、滝沢のアパートのストーブで仲良く温めていた。

 滝沢「なんだ、まだ寒いのか、ようし、これ飲めよ」
 と、とっておきのブランデーを取り出して、湯飲みについでやる。

 水原「先公がこんなことしていいのかよ」
 滝沢「バレたら、これ(クビ)かな?」
 水原「ふっ、変わった先公だぜ」

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 湯飲みを包むようにして、ブランデーを一気に喉の奥に流し込む。
 水原「かぁーっ、こいつは利くぜ」
 滝沢「生き返ったか?」


 さぁーて、今週の滝沢サンは、

 ・滝沢、内田を殴る
 ・滝沢、水原を殺そうとする
 ・滝沢、水原に酒を飲ませる

 の、「ひとつでもバレたら懲戒免職間違いなし」の三本でぇす。ジャンケンポン! うふふふふふふふふふふふっ、う、げほっげほっ(むせた)


 ふと、気付いて、水原は部屋の中を見回す。

 水原「奥さんどうしたんだよ? 出掛けてるのか」
 滝沢「ああ、ちょっとな」

 さすがに実家に逃げられたとは言えない滝沢であった。

 水原「ふぅーん」
 深く追及せず、なんとはなしに、一方の壁に所狭しと飾られている記念のラグビーボールや記念写真、賞状などを眺める。

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 水原「先生よ、ラグビーって面白いのかよ」
 滝沢「ああ、面白いな」
 水原「何がそんなに面白いんだよ」
 滝沢「そうだなぁ……」

 まさか、実はラグビーのルール知らないんだ、とは言えない滝沢であった。

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 滝沢「まずラグビーは団体競技の中でも一番人数が多い。その15人が心をひとつにして戦うところが面白いな。それからこのボールだよ、こいつはな、一度地面に落ちると、どっちに転んでいくか誰にも分からん。このボールを自分の物にするにはあきらめずに最後まで追いかける執着心が必要なんだ。途中で諦めた奴のところには決してこのボールは転がってこないな」

 滝沢、説明しながら、水原の胸にボールを押し付ける。

 滝沢「もう風呂沸いてんだろ。おう、狭いけど一緒に入るか? どうしたんだよ、恥ずかしがることないだろ」

 滝沢、さりげなく、実にさりげなく、水原を「一緒にお風呂に入ろっ手書きハート」と誘うことに成功する。

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 水原、ボールをしっかりと掴みながら、「俺、ラグビーやっときゃ良かったかな……」と、涙声でつぶやく。

 滝沢「水原」
 水原「先生、俺、俺よう……」
 滝沢「今からだって遅くないぞ! お前さえその気になれば、ラグビーだって何だって……」
 水原「先生……」

 こうして、一週間にも及ぶ便秘のように頑なだった水原の心も、サウナに置かれたかき氷のようにホロホロと溶けて行くのでありました。

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 そして二人は着ているものを何もかもかなぐり捨て、狭い浴室でほてった体を寄り添わせるのでありました。
 (どうしても話をそっちの方へ持って行きたい管理人)

 でも、滝沢は後に大木(松村雄基)とも銭湯で背中の流しっこしてるからなぁ……。

 その3へ続く。


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コメント

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その2(11/05)  

Biromi様
>それにしても、ほんとだったら、人としてやってはいけないことばかりなんですけど、よくこんなドラマが青春ドラマとして、人気を博してましたね~。今見るとコメディーにしかおもえないんですけど。泣いてた自分が信じられません

でも、最近のドラマに足りないのは、この荒唐無稽さじゃないかと思います。しかもあくまでシリアスにやってるからこそ、長い人気を誇ってるんだと思うのです。

Re[2]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その2(11/05)  

管理人様
>でも、最近のドラマに足りないのは、この荒唐無稽さじゃないかと思います。しかもあくまでシリアスにやってるからこそ、長い人気を誇ってるんだと思うのです。

最近、やはり、「ブレない」っていうのが大事な世の中なのか、と思うのです。いいにしろ、悪いにしろ、ブレない、人もドラマも、小説も・・。人間ってなんだかんだ言って「お約束~」ってことにホっとするものなんだなと思うのです。

大映はある意味、荒唐無稽さがブレませんよね。人は変われど、話は変われど。そして、管理人さんもおっしゃるように、荒唐無稽さを真剣にブレずにやり続ける。そこが、大映ドラマの我々を魅了して話さない魅力なのだなああと思います。
-----

Re[3]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その2(11/05)  

Biromi様
>大映はある意味、荒唐無稽さがブレませんよね。人は変われど、話は変われど。そして、管理人さんもおっしゃるように、荒唐無稽さを真剣にブレずにやり続ける。そこが、大映ドラマの我々を魅了して話さない魅力なのだなああと思います。

ですよね。今やってる毎クール同じ俳優ばっかり出てる気がするドラマが、(大映ドラマのように)放送から20年後、30年後にも見られているとは到底想像できないのです。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その2(11/05)  

確かに良くも悪くも荒唐無稽な展開ですね😅殴らないと言って散々殴ってその後で川で沈めた後に
自宅で生徒と一緒にブランデー飲んでお風呂に入るなんて有り得ないですね😓まあこの展開に付いて行くにも疲れますけどね😅

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第6話「涙の卒業式」 その2(11/05)  

ふて猫様
>確かに良くも悪くも荒唐無稽な展開ですね

そこが大映ドラマの醍醐味です。でもスクールウォーズは「乳姉妹」などと比べたら大人しい方です。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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