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「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編

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 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」(1971年11月20日)
 の続きです。

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 土手の上を、ワッセワッセと野球部員のように元気に駆けるガマちゃんとその仲間たち。

 もっとも、最後尾の戦闘員は途中で滝と入れ替わっている。

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 彼らは、小さな池の畔にやってくる。

 池には、いかにもボートで浮いている感じで、円筒形の出入り口が突き出ていた。

 浮いているのではなく、地下のアジトから潜望鏡のように伸びていると言う設定なのだ。

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 全員その中に入ると、筒が岸辺に移動し、

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 ゴポゴポと泡音を立てて池の底に沈んで行く。

 ……あの、明らかに岸に生えてる草とサイズが合わないんですが。

 「仮面ライダー」のこういう特撮はほんとにチープなのだが、それはウルトラマンなどの円谷作品と比較するからそう見えてしまうのであって、当時としてはこれが普通だったのかも知れない。予算だって、円谷作品とは比較にならないほど少なかっただろうからね。

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 アジトに入ると、ルミ子が円形の手術台に寝かされていた。

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 それを見た滝は、(ちきしょう、こんな小さい子にひどいことしやがる)と怒りを滾らせるのだが、何処をどう指して「ひどいこと」と言ってるのか、これも良く分からないのである。

 単に眠ってるようにしか見えないのだが。

 で、ほとんど直後に、警報ブザーがなってライダーが飛び込んでくる。
 これまた、どうやってこのアジトへの入り口を見付けたのか、謎である。

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 ライダー「脱出だ」
 滝「ようし!」

 手術台の上から、二人は思いっきりジャンプする。

 嫌な予感がしたのだが、

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 案の定、久しぶりに、ビニールシートを天井に見立ててライダーがそれを突き破ると言う、情けない演出が採用されていた。

 だいたい、暗くて良く分からないんだけどね。

 その後、隼人、滝、ルミ子に続いて、ユリの車で絹子も研究所にやってくる。

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 折口「この機械で彼女の記憶が再現できると良いんですが……」
 隼人「お願いします」

 折口考案の記憶抽出再現装置が絹子の頭に装着される。

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 折口「いいですか、焦らず、ゆっくり、ショッカーの首領に会った時のことを思い出してください」
 絹子「何かが見えていますわ、でも何処かしら……多分、アンデスの岩壁から落ちて気がついた時です」
 折口「あなたはその時、ショッカーの洞窟の中にいた……違いますか」
 絹子「ええ、でも私、それからまた気を失ってしまって」

 折口の誘導によって、絹子はその後、洞窟の中の不思議なドアの前に辿り着いたことを思い出し、映像としてモニターに映し出す。

 絹子「ドアの隙間からそっと覗いたんです」

 建て付け悪いアジトやね。

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 全世界待望の首領の正体がいよいよ明かされる時が来た……。

 ただし、映像の中でも首領は黒い頭巾のようなものを被っているように見え、顔は分からない。

 隼人「なんて言ってました?」
 絹子「確か、東京の秘密飛行場に……」

 モニターから、首領本人の声が聞こえてくる。
 首領「10月10日、午後3時、核爆弾を輸送する。絶対に気付かれるな!」
 (元々、この日にオンエアが予定されていたのだろう)

 さらに絹子は記憶の糸を手繰り、首領の本当の姿を思い描こうとするが……、

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 絹子「ああっ!」

 悲鳴と同時に頭からボンッと火花が弾け飛ぶ。

 機械が負荷に耐えられなくなったらしい。

 絹子はそのまま意識を失い、しかも後で判明するのだが、記憶も一緒に吹っ飛んでしまったらしい。

 もっとも、首領の素顔が分かったところで、(それが著名人でもない限り)何の意味もないんだけどね。

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 それと同時に、警報ブザーが鳴り響き、ガマギラーたちの侵入を知らせる(どうやってあの高圧電流フェンスをクリアしたのだろう?)。

 折口「危険ですから、絹子さんを2階へ、早く」
 隼人「ようし」

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 隼人、絹子の体を抱え上げるが、この時、かなりはっきりとパンツがお見えになっている。

 あぶねえ、あぶねえ、思わず見逃すところだったぜ。

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 折口「見ておれ、化け物め、この仕掛を使う時が来るとは思わなかったが、ショッカー相手では不足はない」

 自信たっぷりにメカを操作する折口。

 高圧電流でガマギラーを寄せ付けなかった折口、どんな凄い仕掛けが用意されているのかと思いきや、

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 まずは、壁の彫像から火炎放射。

 一瞬ビクッとするが、ガマギラーは得意の跳躍力で炎を飛び越す。

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 続いて、マシンガンのようなものが乱射されるが、これも簡単に回避されてしまう。

 折口自慢の迎撃システムは、まだまだほんの序の口……じゃなくて、以上で終了でーす。

 ……

 さっきの自信たっぷりの独り言は一体なんだったのだろう。そろそろ頭痛がしてきた。

 易々と奥部まで侵入され、団の面目丸潰れの折口、あの神経ガスをまともに浴びて、パッパラパー……にはならずに、その場に倒れ込む。

 さっきと作用が明らかに違うんですが(もう、ツッコミ入れるのに疲れた)。

 ガマギラー、悠々、折口苦心のショッカーに関する研究書類を燃やしてしまう。

 その後、外へ場所を移し、ライダー及び滝とショッカーの戦いが繰り広げられる。

 今度も、ガマギラーは決着を付けることなく、退却する。

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 さて、ショッカーの秘密飛行場に、一機のセスナが飛来する。

 乗っていたのはナチス風の軍服を着た男で、名前は不明だが、ショッカー本国(本部)の幹部だろう。

 ……って、よく見たら、ゾル大佐の服とまったく同じだった。まさか、同じ服を使い回してるんじゃないあるまいな?

 幹部「爆弾を降ろせ。これがその核爆弾である。日本列島を真っ二つにする力を持っておる。ゾル大佐によろしく言ってくれ」

 その爆弾は、厚いジェラルミンのケースに入っているのだが、そんな強力な核爆弾をこんなミニサイズにしてしまうとは、ショッカーの科学力、恐るべし、である。

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 ちょうどそこへ、庶民的なライトバンでガマちゃんが「よっ!」と言う感じで到着する。

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 ガマちゃんが爆弾を運び込もうとした時、もうサイクロンが間近に迫っていた。

 ……爆音響かせてるんだから、もっと早く気付こうよ。

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 幹部はまたセスナに乗り込み、ガマギラーも一緒にそれで飛んで逃げようとする。

 ライダーもサイクロンで追いかけるが、

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 セスナは離陸し、見え見えのスクリーンプロセスで宙に浮く。

 しかも、セスナが動いているように見せる為、走馬灯と言うか、回り灯籠みたいにグルグル背景が回転しているのがバレバレである。

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 ライダー、諦めず、サイクロンの上から「ライダージャンプ」で飛び上がり、

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 猛スピードでセスナに近付き、

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 セスナの右翼をへし折ってしまう。

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 バランスを失ったセスナ、墜落……はしないで、何故かその場所で爆発する。

 ガマギラー、そのまま幹部たちと一緒に死ぬと言う、怪人史上にも稀な、最低の最期であった。

 ……

 うーん、ツッコミどころが多過ぎて、身動きが取れない。

 ひとつだけ、核爆弾はどうなったのだろうか?

 無論、こんなチンケな爆発が核爆発の筈がないので、ケースに入ったまま落下したと思われるが。

 そんな物騒なもん放っといて良いのか?

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 五郎「お前に恨みはないけど、まぁここでお別れしようや」

 ラスト、これも説明不足だが、五郎が、可愛がっていたガマガエルを池に戻してやっている。

 ユリたちに言われて、渋々放してやったのだろう。

 そばには、絹子と折口の元気な姿も見られた。

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 隼人「治って良かったですね。あなたがたは記憶を失われたけれど、かえって悪い過去を忘れることが出来んたんです。これからのショッカーとの戦いは僕に任せて下さい!」
 絹子「ショッカー?」
 折口「すいません、何も思い出せないんです」
 ルミ子「パパってダメねえ、私の命を助けてくれたのよー」
 折口「しかし、ショッカーってほんとにいるんですか」
 隼人「いや、それでいいんですよ、折口さん、じゃっ!」

 気力を振り絞って、突っ込んでおく。

 まず「悪い過去」と言う表現だが、これじゃまるで二人が以前犯罪者だったみたいに聞こえる。

 それとルミ子の台詞、流れからするとまるでショッカーがルミ子の命を助けてくれたように受け取れる。

 ……と言う訳で、他に類のないプロットでありながら、あまりに内容を詰め込みすぎた上に、あちこちに矛盾が見られて支離滅裂気味のエピソードであった。

 でも、折口犯罪研究所を中心にした異色の展開、個人的には大好きである。
 なんとなく、子供時代の「秘密基地ごっこ」を思い出して、楽しい気分になるんだよね。

 前後編にして、シナリオの綻びを直したら傑作になっていた可能性もあるのではないか。

 ちなみに、この回が長いことオンエアされなかったのは、やっぱりガマギラーがきちんとライダーに倒されるシーンがなかったせいだろうか?


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コメント

Re:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

この回は面白かったですね。
折口犯罪研究所ってなんか「怪人二十面相」ぽくってイイです。

平山P曰く「首領の正体というネタはできるだけ後回しにする」のでこの回を遅らせたとのこと。
なお、平山Pの「私の愛したキャラクターたち」という短編小説で
ショッカー首領の仮の姿として「チベットの魔法医師 チェン・マオ」が登場するそうです。

Re:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

ガマギラ―の回、リクルートのCMで2回
(戦闘員感電死とランニングのシーン)
も使われているのですが、
こんなおまぬけな話だったとはwww

Re:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

島田陽子さんもこの回でラストだったんですね〜どさくさに紛れて
忘れそうになりましたけど

Re[1]:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

ふて猫様
>戦わずしてボロい飛行機にトンズラですか?

普通は、幹部だけ逃げて、怪人は戦うもんですけどね。珍しいパターンではありました。

Re[1]:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

影の王子様
>この回は面白かったですね。
>折口犯罪研究所ってなんか「怪人二十面相」ぽくってイイです。

大好きなエピソードです。折口犯罪研究所も、一度きりの登場なのが贅沢ですよね。

>平山P曰く「首領の正体というネタはできるだけ後回しにする」のでこの回を遅らせたとのこと。

あ、なるほど、そこには気付きませんでした。ご教授ありがとうございます。

Re[1]:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

LopLop様
>ガマギラ―の回、リクルートのCMで2回
>(戦闘員感電死とランニングのシーン)
>も使われているのですが、
>こんなおまぬけな話だったとはwww

そうでしたか。いかにもCMに使われそうなシーンですね。

Re[1]:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

ふて猫様
>島田陽子さんもこの回でラストだったんですね〜どさくさに紛れて
>忘れそうになりましたけど

ライダーガールはいつの間にか説明もなくいなくなるのが、ちょっと切ないですよね。
せめて何か説明があるといいのに。「ひろみちゃんはアメリカへ留学した」とか。

Re:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

折口博士自慢の研究所のトラップも、やはり(と言うか当然ながら)グランドバースやバビロスのそれにはかないませんでしたね。ガマギラーと対峙した際の折口博士自身もウツボビーストや不思議獣テロテロと臨戦したリリィやアニー程がんばっちゃえませんでしたし・・・。
またお話自体は、「ゴーグルファイブ」のセイウチモズーのそれで、デスダークが、コンボイの達也から記憶を抽出してゴーグルファイブ本部の場所を突き止めようとしたのと同じ事を、善人側がやるとこうなるのかといった印象です。そしてそんな一触即発の状況が、蛙とバニラアイスをめぐる五郎とマリたちの小競り合いと並行して描かれている処が可笑しいです(笑)!!

Re[1]:「仮面ライダー」 第34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」 後編(11/06)  

笑太郎様

プロットは凄く面白そうなんですけどね。研究所の防衛システムがあまりにへぼくて……。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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