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「太陽戦隊サンバルカン」 第13話「生命を持つ黒い玉 」


 第13話「生命を持つ黒い玉」(1981年5月2日)

 山の中で、タイヤが溝にはまり込んで立ち往生しているトラック。

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 それをたまたま通りがかった屈強な若者たち(JAC)が手を貸して、懸命に引っ張り出そうとしている。

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 軍人風の制服とベレー帽が良く似合うゼロワンと、別に似合ってないゼロツーが、その様子をジープの上から冷たい眼差しで見詰めている。

 努力の甲斐あって、なんとかタイヤが溝を出る。

 トラックの運ちゃんも彼らに礼を言うが、あまりにトラックが重たいので気になった若者たちがトラックの積荷を覗いてしまったからサア大変!

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 積荷の黒くて丸い物体を見られた途端、運ちゃんは恐ろしい形相になって若者たちをブン投げる。

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 運ちゃんは、ちょっと「悪魔のいけにえ」が入ってる感じのダークQになり、助手も戦闘員に変わる。

 ダークQ「秘密を知ったものは生かしておかん!」

 二人は瞬く間に若者たちを皆殺しにする。恩を仇で返すとはこのことですね。

 だが、たまたま近くをパトロール中のシャークとパンサーに目をつけられ、トラックは岩に激突してダークQと戦闘員もあの世行き。因果応報と言う奴ですね。

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 荷台の黒い玉を前に、なんじゃらほいと首を傾げるシャークとパンサー。

 嵐山「その大きさで重量が4トン……信じられん」
 パンサー「怪力の俺でも持ち上がりません」
 嵐山「ようし、その物質を基地内に運び込め。分析するんだ」

 クレーンを使って、そのボーリングの玉のような物質がサンバルカンの基地に搬入される。

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 ヘルサターン「なにぃ、サンバルカンに奪い去られてしまった?」
 ゼロワン「申し訳ありません」
 ゼロツー「早速奪回作戦を」
 ヘルサターン「その必要はない。超重量金は戻ってくる」

 北極のヘルサターンは、日本に出張しているゼロガールズに自信たっぷりに断言する。

 ゼロワンとゼロツーは顔を見合わせて首を傾げる。

 黒い玉はサンバルカン基地の分析器の上に置かれ、測定中である。

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 美佐「おとなしくしてるのよ、すぐに終わるからね」

 美佐、なんとなく、生き物に語りかけるように黒い玉を撫でながら、そんな言葉をかける。

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 と、その声が聞こえているかのように、玉の表面に大きな目玉がギョロッと見開く。

 なんとなく「デンジマン」のバンリキ魔王の初登場シーンを思い出させる映像である。

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 龍介「分析の結果が出ました。ニッケル、磁鉄、ウラン、蛋白、黄銅……火山石、特にマグマの成分と同じ」
 嵐山「火山石か」
 龍介「しかし、どうして4トンも。火山石にしては重過ぎます」

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 みんな、一旦分析室から司令室へ移動する。

 美佐、あの玉はブラックホールから来たのではないかと珍説を披露する。

 美佐「ブラックホールの中は超重圧だから、4トンの物質も圧縮されてぇ」
 欣也「興味ある推測だが、考えられないな。だって地球の気圧に入れば元通りになる筈だろう?」

 いや、「気圧」て……

 嵐山「あれは機械帝国が作ったものだ。マグマを利用してな」

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 などと話していると、廊下の床をべこべこ割りながら、あの玉がひとりでに転がってくる。

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 自動ドアが開いて、黒い玉が司令室へ飛び込んでくるが、何故か、美佐の足元でピタッと止まる。

 龍介「誰もいないぞ」
 朝夫「誰も、いない? じゃあひとりで転がって?」
 欣也「そんな馬鹿な」
 美佐「いやだぁ~」

 気味悪がる美佐。

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 嵐山長官、今度はレーザーで玉を切断して調べようとする。

 が、玉はレーザーすら受け付けないどころか、レーザーのエネルギーまで吸収しているようだった。

 嵐山、慌ててレーザーの照射を止めさせるが、既に手遅れで、玉はいきなり10倍にも膨れ上がる。

 嵐山「危ない、退避!」

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 やがて、分析室の台座が、その重さに耐えかねて4つに割れてしまう。

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 台座から落ちた玉は、そのまま床を突き破って下のフロアに落下する。

 しかもその重さの割りに身軽にぴょんぴょん飛び跳ねるものだから、基地の隊員たちはもとより、サンバルカンたちにも手のつけようがない。

 嵐山長官が、司令室を狙っているのだと考え、美佐を連れて地上へ避難する。

 と、黒い玉もそれを追うように、地上へ飛び出す。

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 なんとか黒い玉を確保しようとするサンバルカンだったが、

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 黒い玉はサイズを一瞬にして変化させて、サンバルカンを翻弄する。

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 パチンコ玉ほどに小さくなって地面を跳ね、ポンとバルイーグルの足の上に乗ったりすると、

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 バルイーグルはタンスの角で小指をぶつけたような強烈な痛みにもだえ苦しむのだった。

 スーパーヒーローのこんな格好、なかなかお目にかかれないよね。

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 へドリアン「帰れ~工場へ帰るのじゃ~超重量金よ~」

 結局、遠く北極からのヘドリアン女王の呼びかけに応じ、玉は下水の溝にスポンと入り、そのままゼロワンたちのいる日本の秘密工場で自分で戻ってくる。

 最初のトラックは、この工場へ輸送しているところだったのだろう。

 へドリアン「にゃははははっ、超重量金をすぐに運んでくるのじゃ」
 ゼロワン「はっ」
 へドリアン「どうじゃ、私の妖魔術の威力は、むふふふ」
 ヘルサターン「超重量金は本能で動く原始生命体、それを操る妖魔術、さすがだ!」

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 で、転送装置で日本から北極へ運ばれた黒い玉は、機械生命体アイアンモンガーとして生まれ変わる。

 しかし、どう考えてもあの玉のままでいたほうが、破壊力があったと思うんだけどね。

 もう一度サンバルカン基地へ送り込めば、基地機能を麻痺させることが出来ただろう。

 ヘルサターン「ようし、超重量金製造工場を守るのだ!」

 一方、サンバルカンの司令室。

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 美佐「金属が生きてるなんて、そんなことってあるのかしら」
 龍介「機械生命体を作る材料だよ」
 朝夫「じゃあこの日本に製造工場が?」
 欣也「あれはマグマから作り出される、日本は火山国だ」
 嵐山「機械帝国が何故日本を侵略したがってるかは、よくわかる……」

 特撮ヒーロー物でありがちな、「どうして世界征服を狙う悪の組織は、いつも日本ばっかり襲ってくるの?」と言う素朴な疑問に対する、画期的な回答である。

 嵐山「ゆけ! サンバルカン!」

 バルイーグルはトラックを見付けた場所を中心にコズモバルカンで飛び回り、航空写真を撮る。

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 モンガー「ようし、火山弾攻撃だ」
 ゼロワン「待て、赤外線写真には写らないようになってるのよ、この工場は」
 ゼロツー(その前に、私たちの姿が撮られているような気が……)

 龍介が苦労して撮影してきた航空写真を司令室でチェックする。

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 欣也「おかしいな、基地らしいものは何もないぞ」
 嵐山「機械帝国にとっては重要な基地だ。赤外線写真に写るようなヘマはすまい」

 「じゃあ、最初から撮らすなよ!」と、心の中で突っ込みを入れる龍介であった。

 それから、サンバルカンによるその地域のローラー作戦が行われる。

 ゼロワンたちも、サンバルカンの捜索を感知する。

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 モンガー「サンバルカンなど一捻りにしてやる」
 ゼロツー「どうせ奴らに探せる訳がない」
 ゼロワン「うん、それより、超重量金の製造のほうが先だ!」

 彼らは地下深くに工場を作り、地底のマグマを直接取り入れて、超重量金を量産しようと目論んでいるのだ。

 空振りの日が続き、三人が悄然とサファリへ戻ってくる。

 龍介「今日もダメでした」
 欣也「あれ、美佐ちゃんは?」
 嵐山「知らなかったのか、奥多摩へ行ったよ。マス釣りさ。毎年春になると行くんだ、子供たちと一緒にな」

 ……とのことなのだが、三人が毎日へとへとになって探し回っているというのに、美佐だけのんきに釣りに行くというのも、不人情な話だ。

 せめて、子供たちと約束していたので、仕方なく……と言うやりとりが欲しかった。

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 それはそれとして、子供たちと楽しく渓流釣りを楽しんでいる美佐。

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 そして偶然にも、彼らが釣りをしているところは、秘密工場の近くだった。

 アイアンモンガーは、美佐の存在を感知すると、そそくさと工場を出て行く。

 モンガー「ちょっとパトロール」
 ゼロワン「?」

 成長する前の黒い玉だった時に、美佐に親しく撫でられて話しかけられたことで、モンガーの中に、美佐に対する愛情のようなものが芽生えていたのだ。

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 美佐たちは、釣った魚をすぐ塩焼きにして食べていた。

 当然、子供たちも美味しそうに食べている……と言う設定だが、気のせいか、マリはいかにも気が進まなさそうに齧っている。魚嫌いだったのかも。

 と、いきなり彼らの前にモンガーが現れる。

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 美佐たちはすぐ逃げ出すが、たちまち川べりに追い込まれる。

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 モンガー「この匂いだ、逃げなくてもいいぞぉ。さぁ、優しい子、こっちへおいで~」

 そう言いながら、美佐に迫るモンガー。

 その言葉から、別に美佐に危害を加えようとした訳ではなく、それこそ本能的に美佐のぬくもりを求めていたのだと思うと、ちょっと哀れである。

 もっとも、美佐のほうはひたすら怖がっているだけなので、お涙頂戴的な展開にはならないまま、サンバルカンが目敏くやってきて、モンガーを攻撃し、美佐を逃がす。

 こうなったら、いつもの長い、長い、永遠に続くのではないかと思われるほど長い戦闘シーンが始まる。

 モンガー、黒い玉の時は無敵だったが、モンガーに加工されてからは普通の敵に成り下がってしまい、あっさりと倒される。

 しかも巨大ロボットバルトの最後に、剣をクラブ代わりにゴルフボールのように飛ばされて秘密工場に直撃し、工場もろとも木っ端微塵になる。

 事件解決後、

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 美佐「どうして私を付け狙ったのかしら」
 嵐山「答えは簡単さ、美佐が初めてエネルギーを与えた人物だからさ……レントゲンエネルギー、分析室の中でね。それで美佐のことを記憶してしまったんだ」
 美佐「なるほどー」

 サファリパークの、本物の象の背中の上で話している嵐山親子。

 ナレーター「機械帝国の調査の結果、富士火山帯のマグマから一番良質の超重量金が取れることが分かった。日本は狙われているのだ。頼むぞ、太陽戦隊サンバルカン!」

 機械と人間が心を通じ合わせることが出来るのか、と言うのが、「サンバルカン」のひとつの大きなテーマなのである。
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コメント

Re:「太陽戦隊サンバルカン」 第13話「生命を持つ黒い玉 」(11/22)  

今なら、美佐も「追加戦士」で変身するんでしょうね
(29話ってその「実験」っぽいですが)。

「サンバルカン」の挿入歌、名曲揃いですね。
串田アキラさんと水木アニキの歌いわけがバッチシです。
串田さんは「夢の翼」、アニキは「輝け!サンバルカン」が最高。

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第13話「生命を持つ黒い玉 」(11/22)  

ふて猫様
>怪人がヒロイン(美佐)に惚れたのが印象深いですね〜

それがあまりストーリーに活かされていないのがちょっと残念でした。

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第13話「生命を持つ黒い玉 」(11/22)  

影の王子様
>「サンバルカン」の挿入歌、名曲揃いですね。
>串田アキラさんと水木アニキの歌いわけがバッチシです。
>串田さんは「夢の翼」、アニキは「輝け!サンバルカン」が最高。

サントラが欲しくなりますね。

ゼロワン

ベーレー帽の似合うゼロワン役の女優さんがクールビューティーに見えたのは小生の錯覚でしょうか?如何にも大人の女性でしたね😅

Re: ゼロワン

当分見てませんが、ゼロワンは良いですよね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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