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「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」

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 第14話「恋のミュータント」(1984年6月8日)

 最初に断っておくが、今回のエピソードはあまり面白くない。
 スルーしても良かったのだが、まぁ、いいか。

 霧の渦巻く白樺林の中に佇む別荘風の建物。
 その一室から、軽やかなピアノの音が聞こえてくる。

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 数人の女子大生風の女の子たちが、いかにも退屈そうにリビングでゴロゴロしている。

 美しい旋律は、その中のひとり、夏川まり子と言う女性の指先から紡がれていた。

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 その音色に誘われるように、カーキ色のコートの若者が林の中をよろめきながら近付いて来る。

 男「霧子ーっ!」

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 何かを感じ取ったかのように、急にピアノを引くのを止め、テラスへ出る。
 テラスでは、つながれた子犬がしきりに吠え声を立てていた。

 まり子「クックぅ、どうしたの?」

 クックが抱き上げたまり子の腕をするりと抜け、リードをつけたまま林の中へ駆けて行く。

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 犬を追って林に踏み込んだまり子の前に、クックを抱いたあの男性が現れる。

 男「霧子、会いたかった……会いたかったぁ」
 まり子「ああーっ!」

 見知らぬ男性にいきなり迫られ、まり子は悲鳴を上げて逃げ出す。

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 そこへ、たまたま大ちゃんのジムニーが通り掛かり、まり子は助けを求める。

 さすがに偶然にも程があるのでは?

 大「どうしたの?」
 まり子「変な男に追われてますぅっ!」

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 大ちゃん、張り切ってあの男を追いかけるが、男は崖から飛び降り、空中で光となって散ってしまう。

 普通こういうシーンではダミー人形を使うところだが、ここはちゃんとスタントマンが飛び降りている。

 崖の上に立つ大ちゃん、背後にギャル3と4の視線を感じ、今度はそちらを追いかけるが、見失う。

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 ポー「逃亡中のミュータントはまだ捕獲できないのか」
 ヘスラー「しかし奴は自在に体を原子分解できる。普段はその姿すら見えないのだぞ」
 ポー「ミュータントは実体化する時に物凄いエネルギーを発散します。そのエネルギーを探知すれば……」

 男を捕まえて原子分解の仕組みを突き止め、その能力をミラクラーたちに賦与しようと言うのが、今回のフーマの目的であった。

 ……しかし、原子分解できる人間を捕まえよう、と言う時点で、既に無理だと思うのだが。

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 ナレ「シャイダーはまり子が横浜の家に帰ってからも密かに身辺警護を続けていた……」

 この後、無事に不審者として逮捕される。(註・されません)

 まり子の母親は有名なファッションデザイナーで、現在はNYに旅行中で、まり子はそのデザイナーズハウスにひとりで住んでいる。要するに、まり子はセレブのお嬢様なのだ。

 ある夜、まり子がピアノを弾いていると、再びあの男が窓の外に立ち、ガラスを擦り抜けて部屋に入ってくる。

 男「霧子ーっ!」
 まり子「あ゛あ゛ーーっ!!」

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 まり子は物凄い顔で絶叫すると、気を失う。
 男「霧子、僕だよ。ジミーだよ、約束どおり帰ってきた……許してくれ、僕の体はもう元の人間には戻れないんだ」

 失神しているまり子の体をしっかり抱き締める男。
 ジミーと名乗るその男は、まり子のことを霧子と言う別の女性だと勘違いしているらしい。

 やがて大ちゃんが駆けつけるが、男は一瞬で姿を消してしまう。

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 まり子はすぐ目を覚まし、自分の叔母・霧子とその恋人ジミーの写真を大に見せる。

 写真の中の霧子は、姪のまり子に生き写しであった。

 まり子「叔母様は行方不明になったその人をずっと待ち続けていたんです、でも去年亡くなりました」
 大「亡くなった?」

 まり子はそれ以上詳しいことは知らず、大ちゃんはバビロスに戻って記録を調べる。

 それによって、ジミーがNASAの科学者であり、20年前、月へシャトルで向かう途中、流星群に巻き込まれ、宇宙の漂流者になったこと、そしてつい最近、銀河パトロール隊によって発見、救助され、NASAへ送還されていたことが判明する。

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 なお、そのイラストの中に出てくる宇宙刑事、デザイン的にはシャイダーっぽいが、無論、シャイダーではない。ギャバンでもシャリバンでもシャイダーでもない、コンバットスーツを着た宇宙刑事と言うのは一体誰だったのだろう?

 大「不思議なことに彼の成長は20年前のままストップしていたと言われている」
 アニー「年を取らなかったって言うの?」
 大「もしもだよ、ジミー北原が宇宙時空のトンネルを潜り抜けたとしたら、彼にとって1年でも……」
 アニー「それだわ、地球時間では20年が過ぎてしまっていたということも考えられる訳ね」
 大「彼の記憶もその一定の時間で止まってしまってるんだ。だからまり子さんを霧子さんだと思い込み、彼女に会いに来たんだ。疑問に残るのは、何故フーマが北原さんを狙うか、だ」

 二人は、ジミー北原がまたまり子の前に現れる筈だと考え、彼女の監視を続ける。

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 いかにも女の子らしく、わざわざ線路を上を歩いたり、両手を広げて飛行機のように蛇行したり、道端に咲く花をぶちっとちぎったりしながら帰宅するまり子。

 どうでもいいけど、高校生だったのね。

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 アニー(めんどくせ……)

 だが、まり子が帰宅すると、家の中にはただならぬ雰囲気が張り詰めていた。

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 まり子の背後に忽然とギャル1と2が現れ……って、あんたらも原子分解能力が使えるんじゃないの?

 ま、それはともかく、まり子を部屋の中央に突き飛ばす。

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 恐怖のあまり声も出ないまり子を椅子に座らせると、不思議獣グリグリがヘッドギアのような物を彼女の頭に装着し、彼女の精神をズタズタにする。

 ここでは、どアップのまり子の顔にドライヤー(強)か何かで風を吹き付けて洗脳中の苦悶の表情を撮影している……のだが、女優さんにはちょっと酷なシーンとなっているので画像は貼らない。

 で、グリグリが彼女の意識を乗っ取ることに成功する。

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 グリグリに操られるまま、まり子はクックを抱いてあちこち歩き回り、ジミーをおびき出そうとする。

 アニーも、まり子がフーマの術中に落ちているとは知らず、ぴったりマークする。

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 まり子、たまたま小次郎さんのペットショップの前を通りかかる。
 馴れ馴れしく話しかける小次郎さん。

 小次郎「可愛いなぁ……ちょっと臭いますね。シャンプーした方がいいですよ。ほらほらお腹も空いてるみたいだな……ちょっと待ってくださいね」

 小次郎さん、クックをあやしながら勝手に店の中へ連れて行く。

 これが、世界初の、キャッチ商法を取り入れたペットショップなのである!(実用新案出願中)

 と、路上に取り残されたまり子に「霧子、霧子」と呼びかける声が聞こえる。車の中からジミーが呼んでいるのだ。

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 小次郎さんがドックフードを押し売ろうとクックを抱いて出て来た時には、既にまり子はジミーの車に乗っていた。
 まり子「帰ってくれたのね、ジミー」
 ジミー「夢のようだ……」
 まり子「ジミー、海が見たいわ」

 グリグリに操られているまり子は、叔母の霧子のふりをして、親しくジミーに体を寄せる。

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 港にジミーの車が停まっている。

 まり子「遭難の知らせを聞いて私も死のうと思ったわ。でも生きてて良かった」
 ジミー「どんなにつらいときでも人間は生きようとする、遭難してそれが分かったんだ」
 まり子「ねえ、ジミー、この場所覚えてる? 良く二人で遊んだわね」

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 サイドミラーに麦藁帽子をかぶった男のと女の子の姿が映っている。

 女の子の持つアメリカンクラッカーの弾ける音が眠気を誘うように聞こえてくる。

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 女の子「私、大きくなったらジミーのお嫁さんになってあげる」
 男の子「本当か? 嘘つくなよな」

 その二人は実在する子供ではなく、幼き日のジミーと霧子の幻影なのか……

 まり子「どうしたの?」
 ジミー「君も見たろう? 僕らの子供の頃にそっくりだ」

 鐘の音が頭上に響き渡り、気がつくと、いつの間にか二人は森の中に立っていた。

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 そして、棺を抱えた黒衣のものたちが、ゆっくりと向こうを歩いて行く。

 これ、一応、先頭の二人は女性らしいが、ギャルが演じているのかどうかは確認できない。

 どうせなら、ギャルたちにシスターのコスプレをさせてアクションさせて欲しかった。

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 人間たちは煙のように掻き消え、棺だけが宙に浮かんで、

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 扉が開いて出て来たのは、花嫁衣裳をまとった霧子だった。

 この演出は、「宇宙刑事シャリバン」で、レイダーが電に見せた幻影の焼き直しなのだが、花嫁が棺の中に入っていると言うのは面白いアイディアだ。

 ジミー「霧子ーっ! ……君は誰だ?」
 まり子「叔母様は去年死んだわ。38歳だったわ」
 ジミー「バカな、霧子は生きてる、君が霧子だ!」

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 まり子「はっはっはははっ!」

 突然、嘲るような笑いを放つまり子。

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 さらに頭を掻き毟りながら、「お前はミュータントだ! 人間の夢を見過ぎたらしいな! はっはっはっはっ……」と、目を剥く。

 浅沼友紀子さんの全力演技は素晴らしいのだが、この顔つきは、子供向け番組としては怖過ぎる。

 まり子が笑いながらその場に倒れる。
 ジミーが駆け寄ると、再び港に戻る。

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 そして、倒れたまり子の体から、グリグリが分離して立ち上がる。

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 後方からは、ギャル5を先頭に毎度おなじみフーマの前線部隊の皆さんがどやどやと走り出てくる。

 今回は、ギャル5の見せ場がほとんどないので、こんな画像でも貼るしかない。

 グリグリがジミーに掴みかかり、ぶん殴る。

 ……はっきり言って、フーマは何がしたかったのだろう? ジミーに見せた様々な幻想が、ほとんど何の意味もないではないか。

 ここは、まり子と同じようにグリグリがジミーの体を乗っ取ってしまうべきだったろう。

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 そこへ、後方からアニーがレーザー銃を撃ちながらRX-7で突っ込んでくる。

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 思わずその場に両手を突いて体を低くするギャルたち。

 ……

 今回の最大の収穫は、このギャル2の、ちょっとはしたない四つんばいポーズであった。
 同僚のギャル5にパンツ見られていると言うのがかなり変態度が高い。

 後は、シャイダーもやってきて、いつものバトルシーンに移行。

 シャイダーがグリグリをテキパキと倒し、フーマの野望は潰える。

 だが、ジミーの特異体質まで治った訳ではない。

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 ジミーの目には、線路を走って行く幼い日の霧子の姿がありありと浮かび上がる。

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 ジミー「霧子、霧子ーっ!」

 ジミー、正気に戻ったまり子を見ると、
 「来るな、来ないでくれ、来るなーーーーっ!」

 そう叫ぶと、光の塊となって宙に浮き、パッと姿を消す。
 カーキ色のコートだけがふわりふわりと落ちてくる。

 まり子はそのコートを抱いて、「北原さーん!」と叫ぶのだった。

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 ナレ「シャイダーは見た、遥かなる銀河の彼方へ北原と霧子が手を取り合って駆け去っていくのを……(とりあえず)焼結しろ、宇宙刑事シャイダー!」

 ジミーは結局、自らを永久に原子分解してしまったのだろうか……?

 それとも別の次元で霧子と幸せになれたのか……。

 このエピソードが面白くないのは、色々と原因があると思われるが、一番問題なのは、肝心のジミーと言う人間が全然描けていないことだろう。だから、ジミーがどんな目に遭っても、視聴者としてはあまり気にならないのだった。


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コメント

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

「元の人間には戻れなくなって地球に帰還する」というのが「故郷は地球」っぽいですが
ジミーの悲しさとか辛さが伝わってこないのが残念ですね。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

ふて猫様
>確かに今回は退屈な展開でしたね〜アニーとギャル5も出番が少ないのが残念でしたね😅

14~16話まで、ちょっと中弛みの感じですね。ギャルたちのコスプレも急に少なくなってます。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

影の王子様
>「元の人間には戻れなくなって地球に帰還する」というのが「故郷は地球」っぽいですが
>ジミーの悲しさとか辛さが伝わってこないのが残念ですね。

原子分解能力と言うのがちょっと突飛過ぎましたね。
幻想シーンなんかは悪くないんですが。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

物話というか画の雰囲気があってインパクトあるんですけど、30分で描く難しさがありますね。

> 今回の最大の収穫は、このギャル2

+ギャル5でWなら神回でした。^^

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

てつお様
コメントありがとうございます。

>物話というか画の雰囲気があってインパクトあるんですけど、30分で描く難しさがありますね。

最初の別荘のけだるい雰囲気とか、悪くないんですけどね。

>+ギャル5でWなら神回でした。^^

二人並んで四つんばいになってるって、なんかヒワイですね(と思う奴がヒワイです)。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

小林監督お得意の「怖がらせ」演出が、かえって仇になってしまったお話ですね・・・。
グリグリがまり子さんの体から離れ正体を現す処は、当初まり子さんが洗脳されるされる際、珍獣たちの顔がドアップでフラッシュバックするのを、耳の穴にサタン虫が入って行くのに置き換えると、「ストロンガー」の「奇っ械人乗り移り」の様でもあります!またそのまり子さんも下校時に別に鉄オタでもないだろうに線路の上を延々と歩いていたり、突如アラレちゃんの「キ~ン」風に歩いたりと何故か奇行が目立ちます。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

笑太郎様
>またそのまり子さんも下校時に別に鉄オタでもないだろうに線路の上を延々と歩いていたり、突如アラレちゃんの「キ~ン」風に歩いたりと何故か奇行が目立ちます。

ノスタルジックな雰囲気を出そうとしたのかもしれませんが、なんかピントがずれて話でしたね。ヒロインがもう少し可愛かったらなぁ。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

この回、話自体がちょっと中途半端な出来でしたね。
あと、私の大嫌いなMozartをまり子ちゃんが弾いていて苦痛でした。

まり子ちゃん役の蝦名由紀子(浅沼友紀子)さん、
小学4年のときに観た"東京大空襲 ガラスのうさぎ"で主演していて、
子供心に「このお姉さん可愛いなあ」と思っていました。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

LopLop様
コメントありがとうございます。

>あと、私の大嫌いなMozartをまり子ちゃんが弾いていて苦痛でした。

そうなんですか。一度言ってみたいカッコイイ台詞ですね。

>まり子ちゃん役の蝦名由紀子(浅沼友紀子)さん、
小学4年のときに観た"東京大空襲 ガラスのうさぎ"で主演していて、
子供心に「このお姉さん可愛いなあ」と思っていました。

演技の上手い子役ですよね。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」  

そもそも銀河パトロール隊は何故ミュータントの彼を「そのまま」送還したのでしょうか?
保護した段階で、ボディチェックぐらいはいくらなんでもするでしょうし・・・
ここはコム長官が出てきて「地球人に干渉できない」とか言ってほしかったところ。

それにしてもこの回は、ミュータント、ウラシマ効果?(宇宙で歳をとらない)、
悲恋物語、恋人にそっくりな姪っ子・・・と明らかに「詰め込み過ぎ」ですね。
その割にストーリーは単純な追跡しか無いし・・・
ここはミュータント要素だけに絞って、ジミーの内面を描き、フーマとの争奪戦を
じっくりと描けば良かったのではないでしょうか?

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第14話「恋のミュータント」(10/18)  

影の王子様
>それにしてもこの回は、ミュータント、ウラシマ効果?(宇宙で歳をとらない)、
悲恋物語、恋人にそっくりな姪っ子・・・と明らかに「詰め込み過ぎ」ですね。

そうですね。ワースト5に入るつまんなさでした。

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