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「ザ・ハングマン2」セレクション 第25話


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 第25話「連続麻薬殺人 ポルノ女優を救え!」(1982年12月3日)

 なんかどえらい間があいたような気がするが、ハングマンのお時間です。

 冒頭、セクシーな下着姿でベッドの上で身悶えながら「早く……私もう我慢できないわ」と、なまめかしい視線をカメラに向ける美女。

 視聴者(主におっさん)が思わず前屈みになったところで、美女がブランデーグラスを受け取り、「これよこれ、私が欲しかったのはこのブランデー」と言う、膝カックンなオチになる。そう、美女はブランデーのCFの撮影をしていたのだ。

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 だが、撮影後、マネージャーと路上で別れの挨拶を交わしていると、向こうから刃物を振り回している明らかに頭のおかしい男が現れる。

 通行人たちと一緒に必死で逃げ惑う美女。
 結局、マネージャーが身代わりになる形で男に刺し殺され、美女はなんとか逃げ切ることが出来た。

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 その美女……田代まりと言う女優なのだが、彼女のエッチなビデオを、デジコンに見せているヨガ。

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 デジコン「どこでこんなものを?」
 ヨガ「市販のビデオテープさ、味も素っ気もないコンピューターの画像よりは面白いだろう」
 デジコン「お前もマイトみたいに見境がなくなってきたな」
 ヨガ「そう言うなよ、いずれこの女優と付き合うことになるかもしれないんだから」
 デジコン「ええっ?」

 無論、当時既にアダルト ビデオは作られていたが、それほど一般的に知られていた訳ではなく、その言い方は劇中でも一度も使われていない。だから、田代まりのことも、ポルノ女優と呼んでいる。

 それにしても、子供たちのアイドル・ダイナレッドがAV見てヘラヘラ笑っちゃダメ!

 その後、いつものビルに集まって、事件についてのスライドを見ているハングマンたち。

 今回の事件は、最近頻発している覚醒剤中毒者による通り魔的な殺人事件であった。

 田代まりのマネージャーの他に、建設会社黒田組の総務部長・飯塚、毎朝新聞の社会部記者・佐々木がそれぞれ中毒者によって白昼、路上で刺し殺されている。

 オショウ「一見偶発的な通り魔の犯行に見えるが、これらの事件にはひとつ共通点がある。それは逮捕された三人がいずれもサラリーローンに多額の借金があると言うことだ……しかも同一の会社にな。今回の任務だが、それぞれの事件を独自に洗い直し、関連があるかどうかを調べて欲しい」

 つまり、覚醒剤中毒者を装った、計画殺人ではないかと言うのが、今回のネタであった。

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 マイトは、いかにも能天気な遊び人と言うキャラクターで、問題のサラリーローン金成と言う会社に行く。
 マイト「ちょっと金貸してくれない」
 社員「いかほど?」
 マイト「3000万!」
 社員「ええっ」

 びっくりする女性社員がちょっと可愛い。

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 マイトは隣の社長室へ行き、社長の金成マスエに「3000万貸してくれたらなんでもするぜ、殺しも含めて」と、いきなり核心に触れるような話をちらつかせる。

 無論、いきなり押しかけてきた男に殺しを頼むような軽率な金成ではなく、即座に110番して警官を呼ぶ。
 マイトも慌てず騒がず、電話番号のメモだけ残して、さっさと退散する。

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 一方、田代まりはその後も普通に仕事を続けていた。

 いかにも性格の良さそうな田代まりを演じるのは水島美奈子さん。実際に日活ロマンポルノの出身者である。

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 デジコンが、その事務所に保険会社の調査員を騙って訪れる。
 デジコン「あなたのマネージャーだった加藤道夫さんの生命保険を支払うにあたりまして、死亡当時の様子を確認したいと思いますが……」

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 デジコン「加害者は最初、あなたに向かってきたんですね」
 まり「そうなの、一時はダメかと思ったわ」
 デジコン「そこへ加藤さんが飛び込んで身代わりになってくれた」
 まり「ええ……彼がいなければ間違いなく私が死んで……加藤ちゃんには気の毒なことをしたわ。ね、お願い、保険金、いっぱい払ってやってね」
 デジコン「分かりました。しかし意外だな。映画スターってのはもっとわがままで気位が高いのかと思ってました」

 デジコン、田代まりの性格の良さに好感を持ったようだ。

 まり「えっへへ、私は普通の女よ。ただ、ちょっとだけ運が良いのと、自己顕示欲が強いのを別にすればね」

 と、そこへ事務所の社長がまりを呼びに来るが、それがなんと、あの金成マスエであった。
 金成は、まりの所属する芸郎プロダクションの社長でもあったのだ。

 タミーとヨガは、一緒に佐々木記者の事件を調べていた。

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 タミー「佐々木記者が殺されたのは確かこの辺りよ」
 ヨガ「人通りが少なくて待ち伏せには持って来いだ」
 タミー「佐々木記者の自宅はここから500メートルくらい……彼はこの道で殺されたんだわ」

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 タミー、眼鏡ひとつで佐々木と同僚の新聞記者に成り済まし、佐々木の自宅へ線香を上げに行く。

 タミー、未亡人に佐々木の取材ノートのような物があれば見せて欲しいとさりげなく頼むが、未亡人によるといつの間にか仕事に関する書類が全て消えていたと言う。

 タミー「御主人は亡くなる前にどんな仕事を?」
 佐々木夫人「さぁ、確か建設省の入札に関する業者との癒着を告発するとか……」
 タミー「癒着?」

 夜、ひとりでマンションの部屋にいたまりのところに、男性から電話がかかってくる。
 まりは嬉しそうに部屋を出て、タクシーを拾って男性の待つホテルへ向かう。マンション前で張り込みをしていたデジコン、彼女を尾行して部屋番号をチェックする。

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 部屋で待っていたのは、村野秀一と言う国会議員だった。
 まり「二度と会っちゃいけないって社長に言われたの」
 村野「金成さんが?」
 まり「私がお仕事に集中できるようにって……」
 村野「勝手な人だなぁ、君を紹介しておいて今になってそんなことを言うとは」

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 村野「君は彼女の言うことを聞くつもりかね」
 まり「女優でも、恋愛は自由な筈だわ」

 その後、愛し合う二人は、シャワー室での全裸セックスなどを披露するのであったが、特に面白くないので割愛する。

 マイトの方は、地下駐車場で金成の差し向けたチンピラたちに襲われるが、逆に全員半殺しにする。

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 ガソリンスタンドで、タミーとオショウがそれぞれの情報交換をしている。
 タミー「覚醒剤中毒者の連続殺人事件は明らかに計画的な犯行だわ」
 オショウ「やっぱりねえ、建設省と業者の癒着を誤魔化す為だな」
 タミー「佐々木記者は事実をスクープしようとしていたのよ」
 オショウ「黒田組の飯塚部長もだ。社内告発に踏み切ろうとしたんで黒田社長が抹殺したんだろう。残る疑問は第三の殺人の動機だ。建設業界とは無縁のポルノ女優が何故命が狙われたか?」

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 デジコンは、まりのマンションを訪ねる。
 まり「計画的な犯罪ですって?」
 デジコン「ええ、覚醒剤の中毒患者なら実刑は受けずに済む、法の盲点を突いた上手いやり方ですよ」
 まり「それが本当としても私には殺される理由がないわ」
 デジコン「ところがあるんです。あなたは自覚してないかもしれないが、あなたの存在そのものが邪魔になると言う理由がね」
 まり「どういうこと?」
 デジコン「あなたの恋人は特定の建設会社と癒着してるんですよ……建設省局長村野秀一、東大法学部出身、父親は元衆議院議員で入閣三回、エリート中のエリートですね……知らないとは言わせませんよ、昨日、ホテルで会ったのは確認してあるんです」

 デジコンは、誰に村野を紹介されたのか尋ねるが、まりは口を閉ざす。

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 まり「私は私の意志で交際してるのよ」
 デジコン「愛してるのか、村野を?」
 まり「ええ、愛してるわ」
 デジコン「気の毒に、君は利用されてるだけなんだぜ。黒田建設が村野のご機嫌を伺う為にね」
 まり「嘘よ……そんなこと嘘に決まってるわ! 私、あの人を信じてるわ。あんな立派な人が汚職や人殺しに関係してるなんて……あなた、ひどい人ね、もう顔も見たくない。帰って頂戴!」

 ズバズバ指摘され、さすがに温厚なまりも感情を爆発させてデジコンを追い出す。

 相手に好意を抱きつつ、残酷な事実を告げなくてはならないデジコンがハードボイルドしててカッコイイのである。

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 料亭で話し合う、金成、黒田、村野の悪者三人組。

 金成と黒田は、まりを始末するべきだと村野に告げる。本気でまりに惚れている村野は難色を示す。

 金成「こうなったのは村野さんご自身の責任なんですよ、一度きりの約束であの子を紹介したのに今日までズルズルと……」
 村野「私はあの子が気に入ったんだ。率直に言って手放すのが惜しい」
 黒田「それじゃこっちも率直に言わせて貰いましょう……」

 黒田は、既にまりを殺そうと試みていること、佐々木や飯塚も同様の手口で始末したことを初めて村野に打ち明ける。

 黒田「全てをオープンにしたからには、我々の考えに同意して貰わねくてはね」
 金成「グズグズしていると参院選の出馬は勿論、今のポストまで失うんですよ」
 村野「分かった。一刻も早くあの女を消せ」

 結局、村野も、愛した女より地位や権力を大事に考えるゲス野郎に過ぎなかったことが明らかになる。

 で、金成は、まり殺しをマイトに依頼する。

 マイトは夜道を歩いていたまりを車で轢き殺すふりをする。それをデジコンが介抱する。
 マイトから、金成に自分を殺すよう頼まれたといわれたまり、村野もそれを承知していると聞かされ、やっとデジコンに何もかも打ち明けてくれる気になる。

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 まり「金成社長に、恩義がある人だから一晩だけ付きあってあげてって頼まれたの。勿論、はじめは断ったわ。そんなコールガールみたいな真似いやだもん。でも、会うだけ会ってみてって拝み倒されて行ってみたら……」
 マイト「結構、馬が合ったってわけだ」
 まり「ええ、今まで会ったことがないような素敵な人だったわ。それで一緒に食事をしてお酒を飲んで……ベッドに行ったのも自然の成り行きだった」
 マイト「役人に女を回して仕事を世話して貰う。良くないことだな」
 まり「どうせ私はバカな女よ。お願い、もう出てって、私、ひとりになりたいの……」

 すすり泣きながら叫ぶように言うまり。

 マンションの外へ出てくる二人。
 マイト「気になるのか、ひとりにしてきたのが」
 デジコン「ああ、なんとか立ち直りのきっかけをな」
 マイト「そいつは間違いだぜ、デジコン、俺たちにやれることはひとつしかねえ。やわな気持ちを捨てなきゃな……ようし、ハンギングだ!」

 で、いつものようにハンギングの時間となる。
 今回は、悪人たちを拘束して覚醒剤と偽って幻覚剤を打ち、錯乱状態にさせて醜い内輪もめを演じさせ、彼らの悪事を暴露させると言う荒っぽい方法であった。

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 街のど真ん中に放置された、そんな彼らの浅ましい姿を他のギャラリーと一緒に悲しそうに見詰めているまり。その隣には、いつものおじいさんエキストラが立っているのだった……。

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 ひとりその場を離れて歩き出すまり。

 車の中からその後ろ姿を見送るデジコンたち。

 デジコン、まりのことがよほど気に入ったのか、まりへのハンギング招待状の末尾に「君はまだ若い、希望を持って人生を再スタートさせて下さい」と、ハングマンらしからぬ思いやりを滲ませていた。

 さらに、

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 珍しいことに、その後のまりの姿まで映し出される。

 まり、今度はポルノではなく普通のドラマに出演していた。あまりヒットしそうにないが……。

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 しかも、撮影所にはデジコンとマイトもいて、さりげなくその様子を見守っていた。
 監督「いいねえ、あなた、甘い、そのマスク、将来の大スターだよ。俳優さんになったら?」

 監督、デジコンをべた褒めした後、マイトに「それに比べて君、何のとりえもない顔だね!」

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 言われたマイトはショックのあまりデジコンに寄りかかるのだった。

 で、この映画監督を演じているのが、本作も撮っている小西通雄監督本人のカメオ出演なのだ。


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コメント

「ハングマン」の悪人って「めんどくさいからさっさと殺しちゃおう」
という短絡的思考の持ち主が多いような気が・・・

小西道雄監督の(私的)3大名作
「シャリバン」42話「戦場を駆けぬけた女戦士の真赤な青春」
「BLACK」47話「ライダー死す!」
「ジバン」34話「壮絶! ジバン死す」

Re[1]:「ザ・ハングマン2」セレクション 第25話(10/20)  

影の王子様
>「ハングマン」の悪人って「めんどくさいからさっさと殺しちゃおう」
>という短絡的思考の持ち主が多いような気が・・・

まぁ時代劇みたいなもんですからね。

>小西道雄監督の(私的)3大名作
>「シャリバン」42話「戦場を駆けぬけた女戦士の真赤な青春」
>「BLACK」47話「ライダー死す!」
>「ジバン」34話「壮絶! ジバン死す」

なかなか凄いラインナップですね。

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