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「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編


 第5話「最後の闘魂」(1984年11月3日)
 の続きです。

 波乱を予感させつつ3学期が始まったが、意外にも、川浜高校は不気味なほどの静けさに包まれていた。

 水原たちは特に表立って騒ぎを起こしたりはせず、

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 ラグビー部もその活動を事実上休止していた。

 加代「先生、ラグビー部は一体どうなるんでしょうか、ほんとにこのままで良いんでしょうか?」
 滝沢「……」

 加代の問い掛けにも、滝沢は何も答えず、自分の無力さを噛み締めながら校舎へ入って行く。

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 しっかりとその目に女子バレー部員のブルマ姿を焼き付けながら……

 ナレ「耐えるしかなかった。今は黙って好転の兆しが現れるのを待つしかなかったのだ。しかし、待つことに耐え切れなくなった者もいた……」

 カメラは一転、まるで三ヶ月にも及ぶオナ禁でもしているように、頭を掻き毟って悶えている光男の姿を映し出す。
 光男「何処いっちまったんだよぉ、圭子ぉ……」

 ……しかし、光男の場合は、ラグビー部の問題とはちょっと次元が異なる悩みだと思うので、どさくさ紛れに二つの問題を並べて語るナレーションには違和感を拭えない。

 はっきり言って、光男と圭子の恋愛問題なんか、どーでもいいんだけどね、小生は。

 一方、滝沢家の家庭にも正月以来隙間風が吹いていた。
 ある晩、滝沢が珍しく飲んで帰ってくると、節子さんが険しい顔付きで立っていた。

 ゆかりが39度の熱を出して寝込んでいると言う。

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 滝沢「とにかく、今夜様子を見るしかないよ。いざとなったら俺がゆかりを抱えて救急病院へ連れて行く。あまり心配するな」

 ……なんで救急車を呼ぼうとしないのだろう。
 (今もだが)当時は救急車を呼ぶことのハードルがかなり高かったのだろう。

 と、そこへ電話がかかってくる。新楽の夕子からだった。光男がいなくなったと言うのだ。

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 夕子「こ、心当たりは全部電話しました」
 下田「17、8のガキが二晩、三晩家空けたからって心配するこたぁねえよ!」
 夕子「あんた黙ってぇ、薄情モンが!」

 滝沢、すぐにスーツを着て出掛けようとする。
 これにはさすがの節子さんもカチンと来る。

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 節子「あなた、ゆかりは?」
 滝沢「ゆかりにはお前がついてるじゃないか」
 節子「その生徒には親兄弟はいないって言うの?」

 自分の娘より生徒が大事かと、節子は痛切に訴えるが、滝沢は結局出掛けてしまう。

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 滝沢は新楽へ行くが、まだ光男は戻ってないと言う。
 のび太みたいな服の夕子、自殺でもするのではないかとオロオロ心配するが、

 下田「光男はそんな弱虫じゃねえよ」
 夕子「せやけど万が一と言うことが……」
 滝沢「やっぱり原因は富田圭子のことですか?」
 夕子「本人は忘れよう忘れようと努めてたみたいなんですけど……」

 心配性の夕子は、警察に電話すると鼻息を荒くするが、下田がとめ、「先生、何か聞こえませんか」と注意を促す。耳を澄ませば、確かに校庭の方から何か物音が聞こえている。

 新楽は、川浜高校のすぐ目の前にあるのだ。

 滝沢「ボールだ!」
 滝沢、それがラグビーボールを蹴る音だと気付くと、校門を乗り越え、校庭へ向かって走る。

 果たして、照明もないグラウンドで、光男がひとりでラグビーボールを蹴っては自分でキャッチしていた。

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 滝沢、嬉しくなっていきなり駆け出す。
 走りながらスーツを脱ぎ捨て、「走れ! パスだぁーっ!」と興奮気味に叫ぶ。

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 光男は一瞬戸惑うが、すぐ「ハイッ」と応じて、以前やっていたようなランパスを繰り返すのだった。

 下田「灯台下暗し、心配するこたぁなかったようだなぁ」
 夕子「あんたぁ」
 下田「帰ろう、後はあの先生に任せとけばいいよ」

 久しぶりに思いっきりラグビーボールを追いかけた滝沢と光男、爽快な汗を流して最後は共に仰向けに寝転がる。

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 滝沢「どうだ、すっきりしたか」
 光男「はい」
 滝沢「ようし、帰って勉強しろ……明日から期末テストだ」

 意気揚々と自宅アパートへ帰る滝沢であったが……。

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 彼らがボールとじゃれあってる間に、ゆかりの容態が悪化して救急車で病院へ担ぎ込まれていたのだ。

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 節子「急性肺炎ですって……もう少し遅かったら危なかったんですって」
 滝沢「……節子!」

 節子、振り返ると、夫の顔をパンッと音高くビンタする。滝沢が(と言うか、山下真司が)一瞬脳震盪を起こしかけたほど強烈な一撃だった。

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 節子「あなた、それでも父親なの? 我が子が生きるか死ぬかの瀬戸際に、他人の為にうちを空けるなんて」
 滝沢「他人?」
 節子「はっきり言います。あなたにとっては生徒は何よりも大切かも知れないけど、あたしにとってはたとえ100人、1000人の生徒よりもたったひとりの我が子の方が大切なんです! 母親なら誰でもそう考える筈よ、いいえ、父親だって……」

 節子にそこまで厳しいことを言われたのは初めての滝沢、さすがに落ち込む。

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 一人自宅に戻ると、サントリーオールドをロックで一気飲み!

 滝沢「俺が何したって言うんだ、そりゃゆかりにはすまんと思う、節子、お前にだって悪いことしたと思ってるよ! だけどあの時……俺はいつだって一生懸命やってきた。ラグビー部の連中に嫌われ、番長グループに目の敵にされても、それでも少しでも学校が良くなればと頑張って来たんだ。それなのに、それなのにみんなっ!」

 滝沢、川浜赴任以来、積もりに積もってきたストレスをここで一気に爆発させ、グラスを思いっきり叩き付ける。

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 滝沢「分かってないんだ、誰も分かってないんだーっ!」

 怒りが収まらず、怒号して椅子を持ち上げて家の中をメチャクチャにしようとする滝沢……だったが、

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 不意に滝沢は冷静になる。目の眩むような怒りに椅子を振り上げた瞬間、滝沢は初めて、川浜の不良たちが衝動的に暴れ回るその根源的な原因が奈辺にあるのか、我が身を以て理解したのだ。

 あいつらも、誰にも理解されない怒りをぶつけていたのではないか、と……

 教師として、ひとつの光明を見出した滝沢であったが、ゆかりが回復した後、節子から改まった調子で切り出される。

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 滝沢「実家へ?」
 節子「もうすぐ春休みだし、おじいちゃんもおばあちゃんもしばらくゆかりに会ってませんから」
 滝沢「いや、しかしなぁ……」
 節子「先生も田舎の方が空気もいいだろうからって……明日、母が迎えに来ます」
 滝沢「節子……」
 節子「私もしばらくひとりでこれからのこと考えてみるつもりです」

 ずしんと重い台詞を聞いて、再び滝沢の心が深く沈み込む。

 節子の、病気の娘を放り出して生徒を探しに行った夫への不信は、かなり深刻なものがあるようだった。

 まあね、それが後のイソップみたいに死ぬか生きるか、なんて場合ならともかく、今回の光男は「圭子に会いてえよう」と言う、ただそれだけの悩みなんだからね。節子がその辺の事情を知っている訳ではないのだが、視聴者としては大いに頷けるところである。

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 で、滝沢、今度は校長に会いに行き、教師を辞めると言い出す。

 滝沢「教えてください、教師は自分の家庭を犠牲にしてまで生徒のために走り回らなきゃならないんですか?」
 校長「奥さんに何かあったのか、ええ、そうなんだね?」

 校長、事情を聞くと「自分の責任だ」と頭を下げる。だが、「辞職は認めない」と決然と言い放つ。

 校長「理由はただ一つ、生徒を見捨てることは許さない」
 滝沢「見捨てる?」
 校長「そうだよ、忘れたのかね、去年の春、この店で、この席で君が私に言った言葉を?」
 滝沢「忘れました」
 校長「……」

 じゃなくて、滝沢はちゃんと覚えていた。

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 その時は、校長が辞任するつもりだと漏らしたのに対し、
 滝沢「今辞めちゃダメです、今先生に見放されたら、子供たちはどうなるんですか? 辞めるってことは見放すってことじゃないですか」

 そう言って滝沢は校長の辞任を押し止めたのだった。

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 滝沢(言わなきゃ良かった……)(註・管理人の妄想です)

 校長は、節子は必ず戻ってきてくれると断言し、

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 校長「しっかりしろ、我々の試合はまだ始まったばかりじゃないか」
 滝沢「校長……」
 校長「頼むよ滝沢君!」

 そう言われて滝沢は再び爛々と闘志を目に宿らせるのだった。

 ……なんか、結局、滝沢も光男と一緒で「人に言われるまま動いてるだけじゃねえか」と言う気がしなくもないのだった。

 しかし、今回のサブタイトルはいまひとつ内容と合ってないような気がする。

 怒涛の第6話へ続く。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

今回は嵐の前の静けさって感じですね〜岡田奈々さんのセリフが
印象深いですね〜圭子さんの消息も気になりますが

Re:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

生徒のことにばかり夢中になり、家庭をないがしろにしたためにそのしっぺ返しを受ける
という展開がドラマを単調にしていなくて非常に良いと思います。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

モモのママ様
>平尾誠二氏がお亡くなりになったというニュースを見て大変驚きました。ラグビーの試合は数えるほどしか見たことがない私でも、ミスター・ラグビーの現役時代の活躍ぶりは、しょっちゅう新聞やニュースで目にしていましたから…。でも、私にとって、平尾誠二と聞けば思い浮かぶのはやっぱりドラマ「スクールウォーズ」。中学生の時夢中で見ていました。久しぶりに第1話から見返したいな。。。

なんとも早過ぎる訃報でしたね。

後半に出てくる平山(四方堂亘)は、平尾氏がモデルになっているキャラだそうです。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

ふて猫様
>今回は嵐の前の静けさって感じですね〜岡田奈々さんのセリフが
>印象深いですね

そんなことを言いながら6話であっさり和解しちゃうのがドラマ的にはちょっと物足りないのです。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

影の王子様
>生徒のことにばかり夢中になり、家庭をないがしろにしたためにそのしっぺ返しを受ける
>という展開がドラマを単調にしていなくて非常に良いと思います。

脇役ひとりひとりにまでドラマが用意されているところが良いですよね。

しかし滝沢たち、「卒業さえさせればいいや」と言う風に考えているようにも取れますね。就職の世話をしようという話は一切出て来ません。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

私は女ですので、恭子さん(じゃないですけども)の気持ちがよくわかります。
自分の子供をほっといて、女がいなくなったごときで泣き言を言ってるへなちょこ男とラグビーを?!
ありえません。実家に帰らせていただきますですよ。
そして、誰も俺のことなんか、わかんないだと?ふざけんなですよ。
恭子さん、よくビンタはりました。これが不良少女の時にできていれば、あんな不幸スパイラルにははまらなかったかもしれないのに。。。(すみません、不良少女から抜け出られません。。。)

>なんか、結局、滝沢も光男と一緒で「人に言われるまま動いてるだけじゃねえか」と言う気がしなくもないのだった。

ほんと、そうですよね・・・ ブレるな!と言いたいです。

織田裕二の新しいドラマの第一話にモナリザが出演されてました。すっかりふくよかになり、成金のおばちゃんになっていらっしゃいました。幸せそうでしたが、カミソリマコの面影なしでさびしかったです。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

Biromi様
>私は女ですので、恭子さん(じゃないですけども)の気持ちがよくわかります。
>自分の子供をほっといて、女がいなくなったごときで泣き言を言ってるへなちょこ男とラグビーを?!
>ありえません。実家に帰らせていただきますですよ。
>そして、誰も俺のことなんか、わかんないだと?ふざけんなですよ。

男の私が見てても、あの滝沢の行動はNGですね。
せめてまず病院に連れて行ってから、光男を探しに行くべきだったと思います。

>ほんと、そうですよね・・・ ブレるな!と言いたいです。

その辺は、笙子やモナリザも似たようなもんなんですけどね。と言うか、大映ドラマの主人公ってそんなのばっかり。

>織田裕二の新しいドラマの第一話にモナリザが出演されてました。すっかりふくよかになり、成金のおばちゃんになっていらっしゃいました。幸せそうでしたが、カミソリマコの面影なしでさびしかったです。

でも、「不良少女」組の中では俳優として一番活躍されてますよね。良いことです。

6話は来週中に必ず公開します。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

当時の岡田奈々さんの年齢は知りませんが(なら書くな❗)不良少女の後の流れで(どんな例えだ❗)
今回の役が一児の人妻ですか?180度真逆ですね😅

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第5話「最後の闘魂」 後編(10/22)  

ふて猫様

とても人妻には見えませんけどね。

滝沢賢治の娘ゆかりが高熱で入院したにも関わらず滝沢賢治が森田光男の行方を必死で探した結果は森田光男が密かにラグビーの練習していた事に気付き一緒に練習しました。滝沢賢治の妻節子は夫の頬を思い切りピンタしました。滝沢節子は業を煮やして娘ゆかりを連れて実家に帰りました。滝沢賢治は1人寂しく自棄酒を飲んでいました。数年後に定年退職を控えた山城晋平校長は滝沢賢治に辞めないでほしいと頼みました。滝沢賢治にとって、中学時代の野球部監督藤山洋一の一喝が思い出します。愛とは、人の心を思いやる事と同時に相手を信じ、待ち、許してやる事でした。誰だってミスしたくてミスした訳では御座いません。野球は9人でやるが、ラグビーは15人でやります。本当にキャプテンだったら決して威張らないのと同じ様に本当に先生だったら威張りません。スカート捲りが無くなったからと言って油断大敵です。

Re: タイトルなし

連日のコメントありがとうございます。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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