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「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」



 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(1973年9月21日)

 24話からの続きである。

 ヨーロッパ某国が、ムルロア星でトロン爆弾の実験を行ったせいで、ムルロアに棲息していた生物が突然変異を起こし、巨大な怪獣ムルロアとなって、地球に復讐にやってくる。

 一方、ウルトラ六兄弟の名前をそれぞれ持つ岩森家の六人兄弟は、両親の乗った旅客機をムルロアに落とされ、子供たちだけで生きていかねばならなくなる。

 ムルロアは大量の黒いガス(アトミック・フォグ)を放出し、地球全体をとこしえの闇に包む。光太郎はウルトラマンタロウに変身し、ムルロアと戦うが、あえなく敗北する。が、ウルトラの母の導きで、遥か遠くウルトラの星へ、アトミック・フォグを消滅させることの出来ると言うアイテムを取りに飛び立つのだった……

 ZAT本部。

 スペースモスとムルロアによるものと思われる被害の報告が途切れなく入ってくる。

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 森山「副隊長、村石岬の燈台に蛾が群がってるそうです」
 荒垣「奴だな、出動だ!!」

 光太郎を除くZATメンバーは、燈台へ行き、スペースモスの駆除を行おうとするが、何しろ数が多いし、どこもかしこも暗闇である。

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 人一倍蛾が苦手な森山いずみ隊員などは、スペースモスにまとわりつかれ、「キャーッ、キャーッ、キャッハハン!!」などと叫びながら可愛く尻餅をつくのだった。

 そこへスペースモスに導かれるようにムルロアが登場。

 燈台は溶解液でドロドロに溶かされ、ZATはあえなく退却する。おまけに、上野隊員が燈台から転落して負傷してしまう。

 ZAT本部に戻り、ムルロアについて討議する面々。

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 上野「やっぱりトロン爆弾の実験でムルロア星の生物が突然変異を起こしたんでしょうか」
 荒垣「今までの例を見てみると、怪獣は光のある場所を襲っている……」

 隊員の中に、珍しくエキストラ女性隊員の姿が見える。

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 森山「光を憎んでるのかしら?」
 上野「でも、蛾は光が好きなんですよ」
 北島「だからさ、怪獣は本能的に光を嫌って発光するものを次々に破壊してしまうんだ。そして発光するものを見付けて、怪獣を誘導するのは蛾の役目なんじゃないかな」
 上野「大変だ。じゃ、光のあるところが襲われるぞ」
 荒垣「心配するな、全世界に向けて光は全て消すように指示した」

 「全世界に~指示した」って、あっさり言うけど、ZATってそんなに強大な権限を持ってるのだろうか?

 と、上野隊員が、AZ1974と言う「水爆の3倍」の威力を持つ特殊爆弾を使いませうと、今回の事件から何の教訓も得ていない意見を放つ。

 が、慎重な荒垣は「まだAZ1974を使う時ではない」と断言し、上野にちゃんと病院へ行くよう指示するのだった。

 一方、子供たちだけの生活を余儀なくされている岩森家の兄弟たち。

 両親を一度に失ったと言うだけでも大変なのに、一日中暗く、水道も止まってしまって飲料水すら事欠く苦しい生活を強いられていた。

 ゾフィーこと長男の一郎が、保存しておいたお茶をみんなで飲もうと提案するが、Aこと四郎がそれをあらかた床にこぼしてしまう。

 一郎は、井戸のある白鳥家に行って水を貰って来ようと言い出す。

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 その頃、タロウは遂にウルトラの星(国)へ到着していた。

 ナレ「タロウが子供の頃通ったウルトラ小学校、兄弟たちと遊んだ遊園地、夏の日泳いだプール、万引きを働いておばさんに殺されたかけた駄菓子屋、それらを懐かしそうに見下ろしていた」

 タロウはウルトラタワーの下で、ゾフィー以下のウルトラ5兄弟と再会する。

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 そのひとりひとりと、ハグして再会を喜ぶ割とアメリカンなタロウであった。

 そしてゾフィーが身振り手振りをまじえて、ウルトラの国の歴史について語る。

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 3万年前、太陽が大爆発を起こし、ウルトラの国全体が滅亡の淵に立たされた。

 その後、ウルトラの長老率いる研究団によって人工太陽「プリズマスパーク」が建設され、ウルトラの国に再び平和と繁栄が訪れた。

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 そのウルトラの国は、怪獣軍団を率いるエンペラ星人の侵略を受けるが、ウルトラの父などの活躍で撃退することが出来た。そしてその戦いの中、ウルトラの父はウルトラの母と出会ったと言う。

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 ナレ「かくしてウルトラ警備隊が創設され、解放の戦いを記念してウルトラタワーが建てられ、その命の炎と呼ばれる炎の中心に宇宙のあらゆる平和を作り出すといわれるウルトラベルが納められたのである……」

 その説明に使われているこのイラスト、管理人は子供の頃、怪獣図鑑か何かで見て、妙に鮮明に記憶に残っている。

 しかし、最後のイラスト、なんかウルトラの母がひとりで背後のウルトラ戦士たち全員産み落としたように見える……

 ちなみにナレーションにある「エンペラ星人」とは、33話・34話に出てくる「テンペラー星人」の親戚らしい。後に「ウルトラマンメビウス」などに登場しているらしいが、管理人は見たことはない。

 ゾフィーの話を聞いた後、ウルトラベルを取りに行くことになる。

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 タロウ「ウルトラオーバーラッピング!!」

 まず、タロウの体にゾフィー以外の4人が入り込む。

 ついで、「ウルトラ・シックス・イン・ワン!!」とタロウが叫ぶと、向かい合ったゾフィーがバルタン星人のような合成でタロウの体に入り込む。

 6人が合体したのは、ウルトラタワーのウルトラ炎に耐える為に、密度の高い体が必要だったからである。

 んで、タロウたちは首尾よくウルトラベルをゲットし、それをソリに乗せて地球に向かって飛んで行く。

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 その頃、一郎は白鳥家に赴き、水筒やバケツに水を分けて貰い、健一にその一部を持って貰いながら、帰宅していた。

 一郎「あ、ライトをつけている。ZATの注意を守らない車もいるんだね」
 健一「もう何度も行ったり来たりしてるんだ。何処からか水を運んできて売ってるんだよ」

 いつの世にも、人の苦境につけ込んで暴利をむさぼる輩がいるのである。

 それだけならまだしも、その黒田商事と言うトラックが、スペースモスに襲われて運転を誤り、一郎を撥ねてしまう。

 一郎は直ちに病院へ運ばれるが、病院でも電気が使えず、蝋燭の明かりで治療をしているような状態だった。

 度重なる不幸に、石森家のウルトラ戦士たちもさすがに表情が冴えない。

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 さおり「あの、大丈夫なんでしょうか」
 医者「何とも言い難いんですがね、なにしろ蝋燭の火じゃ様子もよく分からんし……第一電気も来てませんからな、手術もままならんのですよ」

 例によって、特撮に出てくる医者は猫よりも役に立たないのであった。

 医者を演じているのは「怪しい隣人」の山本廉さん。

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 続いて、ZATの注意勧告も聞かずにガンガン明かりをつけて操業しているコンビナートの社員が言う、「他の企業に先を越されちまうんだ、アニマルだよ、アニマルになって頑張らなくちゃ日本はダメになっちゃうんだーっ!!」と言う台詞も印象的である。

 ちなみに、「アニマル」と言うのは、経済活動に血道を上げる当時の日本人を揶揄した言葉、「エコノミックアニマル」の略である。

 が、その社員は既に自分がダメになっていたようで、ムルロアが出現したのにボーっとそれを眺めていて、溶解液を浴びてドロドロに溶かされてしまう。合掌。

 その後、上野隊員の執拗な提案に新垣も折れ、AZ1974をムルロアに取り付けて、時限装置で爆発させるという危険な作戦が行われることになる。

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 自ら爆弾を抱えて、ホエールからムルロアの体に飛び降りる上野に対し、荒垣が言う「いいな、ちゃんと命だけは持って逃げるんだぞ」と言う台詞が素敵である。

 上野隊員が決死の覚悟でムルロアの体に飛び乗った頃、漸くタロウたちが地球上空に到達する。

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 タロウが、ウルトラベルにつながるもこもこした綱を引っ張る。

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 なお、この時、タロウの横にいたゾフィーが(……あれ、俺、この前死んだんじゃなかったっけ?)と大変重大なことに気付いたと言うが、嘘である。

 ウルトラベルから発せられる不思議な鐘の音が、地球を包んでいたアトミックフォグをみるみるうちに消滅させて行く。

 ずーっと暗かった画面も明るくなって、登場人物も、視聴者の気分も一気に高揚する。

 上野隊員は時限装置を3分にセットしてからムルロアから離れようとするが、パラシュートが引っ掛かって動けなくなる。そこへタロウが突っ込んできて上野隊員を解放し、ムルロアと向かい合う。

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 上野「爆発するぞ、気を付けろーっ!!」

 上野隊員の叫びに頷いたタロウ、ムルロアをどつき回した挙句、大空へ放り投げる。

 その瞬間、AZ1974爆弾が炸裂し、ムルロアの体を粉々に砕く。

 終末兵器と呼ばれるトロン爆弾によって作り出されたモンスターを、これまた新型の特殊爆弾で倒すと言う、「ウルトラセブン」の「超兵器R1号」にあった「核兵器開発競争に明け暮れる愚かな人類に対する批判精神」が、カケラもない、あんまりな結末であった。

 それはそれとして、前半あれだけ力を入れて描かれていた石森家のウルトラ兄弟たちが、この後半にはほとんどかえりみられなかったのは、構成上のミスと言わざるを得ない。

 とにかく、タロウはゾフィーたちにウルトラベルを託し、かつてのウルトラの国のように明るさを取り戻した地球に帰還する。

 ……しかし、ウルトラベルをまたウルトラタワーの中に戻す時に、5人だと足りないんじゃないの?

 ラスト、パトロール中の光太郎が土手の上を一列になって歩く石森家の子供たちを見かけ、笑顔になる。

 光太郎「いるいる、ウルトラの兄弟たち」
 上野「ほんとだ、勢揃いだ」
 光太郎「みんな、おはよー!! 一郎君、怪我はどうだい」
 一郎「ええ、もう大丈夫です」

 一郎はまだ包帯を巻いていたが、元気に子供たちの先頭に立って歩いて行く。

 ハッピーエンドと言いたいが、両親を失った彼らは、これからどうやって暮らして行くのだろう?

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 と、少し遅れて健一とさおりが走ってくる。

 さおり「行ってきます」
 光太郎「ねぼすけーっ!!」

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 さおり「いっけない、あーっ、健一、待ってーっ!!」

 光太郎に怒鳴られ、自分の頭を自分のゲンコツで叩くさおり。

 今ではまずする人はいないであろう、日本古来の大変奥ゆかしい仕草である。

 さらに、

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 思わず大量に貼ってしまったが、子供たちを追いかけるさおりのバックショットがくっそエロいのである。

 張りのあるヒップが、脂が乗って健康的な太腿の動きに合わせてゆさゆさ揺れて、尻フェチ的にはもう言うことなし!!

 なにより、パンツが見えそうで見えない絶妙な長さのミニスカが最高なのです!!
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コメント

「地球の荒廃を救うためのアイテムを取りに行く」って
「ヤマト」ですが、こっちが1年早いのですね。

しかし「レオ」38話でのウルトラの国は殺風景だった気が・・・この間に何が?
ちなみに「エース」で準備されながら、平成で水木アニキで録音された「ゾフィのバラード」の歌詞
(上原先生)では「ふるさとの野や川は あるがそこには もう一人の人影もない」そうです。

しかし、小野恵子さん素敵ですね♥


Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

影の王子様
>しかし「レオ」38話でのウルトラの国は殺風景だった気が・・・この間に何が?

オイルショックのせいですね。

>ちなみに「エース」で準備されながら、平成で水木アニキで録音された「ゾフィのバラード」の歌詞
>(上原先生)では「ふるさとの野や川は あるがそこには もう一人の人影もない」そうです。

く、暗い。

>しかし、小野恵子さん素敵ですね♥

最後はただの尻フェチブログのようになってしまいました。反省して……ません。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

今回は小野恵子さん>ウルトラ6兄弟(子供たち)>ムルロアこんな感じでしょうか?セブンのギエロン怪獣以来のエピソードなのに、
ストーリーが軽く感じるのは私だけでしょうか?あのウルトラ6兄弟の子供たちの今後はどうなるのでしょうか?やねん両親いないんですが

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

ふて猫様
>今回は小野恵子さん>ウルトラ6兄弟(子供たち)>ムルロアこんな感じでしょうか?セブンのギエロン怪獣以来のエピソードなのに、
>ストーリーが軽く感じるのは私だけでしょうか?

終わってみれば、子供たちとウルトラ兄弟たちは何の交流もないままでしたね。子供たちの苦闘する姿にもっと焦点を当てていれば、もう少し印象的なエピソードになったと思うんですが。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

確かにセブンの教訓が全く生かされずにタロウにも引き継がれていますね😅皆様忘れやすい(或いは学習しない)人達ですね😓

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

ふて猫様
>確かにセブンの教訓が全く生かされずにタロウにも引き継がれていますね

ま、歴史から教訓を得ないと言うのが、人類ですからね。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

新垣となっていますが、荒垣が正しいのではないのでしょうか?

Re:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

改めて視るとムルロアもある意味では被害者なんですよね😖それ以上に両親を失った6兄妹の今後が気になりますね😅(ホンマかいや?)

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」(09/21)  

ふて猫様

全体的に中途半端なエピソードでしたね。

No title

この話はゲストのウルトラ家族は登場させずにムルロアに話の焦点を置いた方が良かったと思います。
正直この話ゲストのウルトラ家族がいなくても話が成立しますし。
そうすればこんな中途半端な話にはならなかったでしょう。

Re: No title

同感です。その扱い方も中途半端ですもんね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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