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「太陽戦隊サンバルカン」 第2話「人類が消滅する日」


 第2話「人類が消滅する日」(1981年2月14日)

 冒頭、A国とB国の軍事衛星が相次いで撃ち落とされ、都市に落下して大きな被害が発生する。

 A国大統領は、B国の仕業だと言い、B国首相はA国の仕業だと言い、国連の緊急平和理事会でも、両国は激しい非難合戦を繰り広げる。

 無論、A国はアメリカ(資本主義陣営)、B国はソ連(共産主義陣営)をモデルにしているのだ。

 コールドウォーがホットウォーになりかねない危い世界情勢に、嵐山長官や龍介は憂慮の念を抱く。

 実はそのどちらとも、両国に戦争を起こさせようと言う、北極のブラックマグマによる破壊工作だったのだが、さすがにこの段階では、彼らにも分からない。

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 一方、日本の国立細菌研究所に、女性の姿をしたダークQが侵入し、責任者の小村博士を襲い、細菌を奪うと言う事件が起きる。

 ダークQを演じるのは、「バトルフィーバーJ」の口裂け女DJや、「美女シリーズ~桜の国の美女」で保険調査員をやっていた中田彩子さん。

 だが、小村博士はかろうじて命を取り留める。ダークQからの連絡を受け、ブラックマグマからシーラモンガーが送り込まれ、小村博士の入院している病院を襲撃する。

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 シーラモンガーたちが、博士の警護をしていたサンバルカンと戦っている間に、ナースコスプレをしたダークQが、博士の病室へ忍び込む。

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 嵐山「誰だね、君は?」

 だが、敵の動きを察知して、既に博士は別の病院へ移されていて、病室にはこちらも医者と看護婦に扮した嵐山親子が待ち構えていた。

 ダークQは、嵐山長官の武器によって五体バラバラにされる。

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 嵐山長官、その頭部をサンバルカン基地に持ち帰り、そのコンピューターから情報を取り出そうとする。

 嵐山「記憶装置は大丈夫か」
 Q「大丈夫だ」
 嵐山「ならば質問する、何故小村博士を襲った?」
 Q「答える必要なし」
 嵐山「答えてやろう、小村博士は細菌に対抗できる免疫薬品を研究していた」
 Q「答える必要なし」
 嵐山「では質問を変える。細菌を奪ってどうするつもりだった?」
 Q「1000万都市全滅……」
 龍介「1000万都市に細菌をばら撒くつもりだな?」
 Q「全滅、全滅……ヘルサターン、我らが神よ!」

 ダークQの電子頭脳は、そう叫んで自らショートする。

 敵の電子頭脳に直接語りかけて情報を得ようとするのは面白い。

 龍介「一体何処の都市を狙ってるんでしょう?」
 嵐山「A国か、B国のどちらかだろう……」

 劇中の登場人物まで、イニシャルで国名言うの、やめてーな。

 龍介「(ブラックマグマが)北極の氷の中に隠れている訳が分かったぞ」
 美佐「細菌の汚染を避ける為?」
 欣也「きっとそうだ」

 ナレ「太陽戦隊は奪われた細菌を追った。しかし、手掛かりすら掴めなかった」

 CM後、舞台は一転、ある幼稚園前に飛ぶ。

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 ひとりの園児が、母親が迎えに来るのを待っていたが、母親は、いつもと違って、見知らぬ女性二人と一緒であった。

 母親「ヒロシ!!」
 ゼロツー「さ、お乗りなさい、お友達よ、ママの」

 母親を演じるのは一柳みるさんで、ゼロツーは東まり子さん。

 運転は、これも人間の姿をしたゼロフォーが担当する。

 一方、東都大学ロケット研究所は、ロケットの発射実験を行おうとしていた。

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 なかなか精巧なミニチュアセット。

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 だが、その管制室は既にブラックマグマの支配下に置かれていた。

 と言うより、研究所自体が彼らの掌中にあるのだ。

 滝本所長(長沢大)に、自宅の妻からの電話を取り次ぐゼロワン。

 妻のそばにはゼロツーがぴったり付いており、庭では、ゼロフォーがヒロシと仲良くキャッチボールをして遊んでいる。

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 いくら子供をあやすためとは言え、悪の女スパイにあるまじき、人の良さそうな笑顔である。

 なかなか可愛いゼロフォーを演じるのは高島敏子さん……だが、悲しいことに4話で降板してしまう。

 ……

 ちくしょおおおおおっ!! 神も仏もないのかよぉおおおっ!!

 ……すいません、つい取り乱してしまいました。

 ゼロワンは強引に電話を切る。要するに、滝本の妻と息子が人質になっているのだ。

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 滝本「家族に怪我でもさせてみろ、承知せんぞ」
 ゼロワン「それは教授の出方次第……」
 滝本「用件を聞こう」
 ゼロワン「簡単なこと、ロケットに細菌カプセルを積み込んでA国の都市に打ち込んで貰いたい」
 滝本「バカな、そんなことをすれば」
 ゼロワン「あなたがたは発射するだけで良い。後のコントロールは私たちが」

 ゼロワンのコスチューム、左右の脇腹に大胆なスリットが入っていて、なかなか色っぽいのだ。

 それに、ゼロワンの北川たか子さんの嗄れ声が実に良い。

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 滝本「無茶だ、断る」
 ゼロワン「死にますよ、奥さんと坊や……」

 北川さんの凛とした美貌と確かな演技力が、ドラマのグレードを底上げしている気がする。

 その後、龍介がひとりで研究所の滝本博士を訪ねてくる。

 が、ブラックマグマの陰謀に気付いた訳ではなく、たまたま近くを通りがかったので、恩師である滝本に会いに来ただけであった。

 滝本も、背後にゼロワンたちの目が光っているので何も言えず、適当なことを言って応対する。

 龍介はその帰り、博士の息子のヒロシの誕生日だったことを思い出し、ケーキを買ってその自宅へ向かう。

 ……第三次世界大戦が起きようかと言う瀬戸際に、さすがにそんなことをしてる場合じゃないと思うのだが、結局この行動が事件解決に結び付くのだ。

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 龍介の鳴らしたチャイムの音に、ハッとして振り向くゼロフォーが可愛いので貼りました。

 龍介は応対した滝本夫人の様子に不審な物を感じ、強引に家の中へ踏み込む。

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 ゼロフォー「う、あーっ」

 ヒロシを殺そうとするが、龍介の投げたナイフが手に刺さり、苦痛に顔を歪めるゼロフォー。

 ただ、子役がまるっきり緊張感もないままぬぼーっと突っ立っているので、高島さんの熱演も空回り。

 サンバルカンに勘付かれたと知ったヘルサターンは、すぐにゼロワンにロケットを発射するよう命じる。

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 ゼロワン「了解しました、直ちに秒読み開始します」

 画面手前に座っている男性、やっぱりこの時、「良いケツしてんなぁ~」とか思ってたんだろうなぁ。

 で、ロケット発射場の近くで、シーラモンガーたちとサンバルカンの戦いが行われる。

 今回のバトルの見所は、

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 バルシャークが海から突き出た岩礁の上から勢い良くダイブし、

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 魚雷のように海中を進み、

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 そのままシーラモンガーの背後に飛び出すシーン。

 実に見事なアクションである。

 その後、シーラモンガーを倒し、その巨大化ロボットとサンバルカンロボで戦う。

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 ゼロワン「教授、早く発射しろ」
 滝本「秒読みが終わってない」
 ゼロワン「いーっから発射しろーっ!!」

 遂にロケットが発射されるのだが、サンバルカンロボはモンガーを撃破してからロケットを追いかけ、宇宙空間で捕捉して破壊した為、実害はなかった。

 こうして、A国とB国を戦争させようと言うブラックマグマの謀略は阻止される。

 ラスト、前回と同様、サファリパークに来ている面々。滝本とヒロシの姿もある。

 美佐が、大きなケーキを披露する。

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 美佐「お父さん手作りのバースデーケーキよ」
 豹「誰の誕生日?」
 嵐山「人類の誕生日さ、人類は細菌爆弾から生き延びた……」

 嵐山のしゃれた台詞に、

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 龍介「ところで長官って、タモリに似てない?」
 欣也「言われて見れば……」

 変なことに気付く龍介たちだったが、嘘である。

 正解は、

 龍介「なるほど」

 でした。

 長官「見なさい、動物たちの穏やかな顔を、実に良いものだ。平和そのものだ」
 豹「いやー、平和って美味しいですにー」

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 ちなみに今回もラストカットは、トラのこんな顔であった。
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コメント

Re:「太陽戦隊サンバルカン」 第2話「人類が消滅する日」(08/09)  

ゼロワンの北川たか子さん目当てにまた観たくなってきました。
挿入歌「スーパーウーマンゼロガールズ」に
「もしも貴方に恋したら宇宙の果てまで追ってくわ」ってあるのですが
ゼロワンなら追いかけられたいです・・・

ゼロツーの東まり子さんは「ギャバン」でマクーのスパイをしてましたね。

今は亡きケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」でのゼロスリーの説明文は
「太っている」とあんまりなものでした・・・

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第2話「人類が消滅する日」(08/09)  

てつお様
>レビューおつかれさまです。

ありがとうございます。

>サンバルカンは子供のころオンタイムで見たきりですが観たくなりました。(ゼロガールズ目的・・・w

ギャル軍団に通じるところがありますよね。

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第2話「人類が消滅する日」(08/09)  

影の王子様
>ゼロワンの北川たか子さん目当てにまた観たくなってきました。

北川さんが声が良いので、レビューではその魅力が伝わりきらないんです。

>今は亡きケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」でのゼロスリーの説明文は
>「太っている」とあんまりなものでした・・・

でも、ゼロスリーは正直、何処と言って取柄がないですねえ。

こんばんは  

大鷲のメイン回は実は本話のみとの事です…大鷲カワイソス(´・ω・`)

しかし、2話でいきなりサンバルカンロボが宇宙に飛び出すとは…度肝を抜かれました(笑)

時代背景

1980年代の初めはまだ冷戦が有り得たようですね😅当時の時代背景が覗われますね。話しは変わりますが、ゼロワン役の北川さんの影に隠れがちではありますが、ゼロフォー役の高島さんも中々の美人のようですね💮

Re: 時代背景

高島さん、すぐ降板しちゃったのが実に惜しい。

グラサンネタは最高

「長官ってタモリに似てない?」のところこれ完全にグラサンかけてるからそれをネタにしただけなのは解ってますよ。

Re: グラサンネタは最高

昔の記事のギャグ(?)をいじられるのは、割と恥ずかしいです。

子役の演技

折角の高島さんの熱演も子役の覚めた表情のお陰で分からず仕舞いでしたね😅

Re: 子役の演技

懐かしい記事ですね。

高島さんがカワイイ。

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