fc2ブログ

記事一覧

「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」


 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(1973年8月17日)

 光太郎は、休暇を利用して、信州の山間の村に、さおりと健一と一緒に泊まりに来ている。

 PDVD_000.jpg
 民宿(お寺)に着いて、荷物の整理をしている光太郎とさおり。

 さおりさん、いつの間に整形したのか、まるで別人のようである……って、まあ、別人なんだけどね。

 初代さおり役の朝加真由美さんが16話で降板した為、20話からはこの小野恵子さんが二代目さおりとして最終話までレギュラーを努めることになる。

 朝加真由美さんのあどけない笑顔(と巨乳とパンチラ)も好きだが、個人的には大人の色香が漂う小野恵子さんの方が好みである(知るか)。

 健一は、都会では見ることの出来ない自然を前に、部屋に落ち着く暇もなく、大ハシャギである。

 PDVD_001.jpg
 主人「どうですか、部屋の居心地は?」
 光太郎「ええ、とても涼しいですよ」
 さおり「眺めもいいし」

 宿の主人目線でのツーショット。

 まるで新婚早々の若夫婦のようにお似合いの二人であった。

 PDVD_002.jpg
 なごやかに話す彼らと反対側の廊下に、着物を着た女性が突然現れる。

 主人「お杉、向こう行ってなさい」

 PDVD_004.jpg
 お杉さんは、夫の言葉に振り向いて、夢見るような眼差しで光太郎たち……と言うより、健一を見詰める。

 なかなか綺麗なお杉さんを演じるのは現在も活躍中の磯村みどりさん。

 PDVD_003.jpg
 一見してまともではないお杉さんに射すくめられ、健一は怖がって主人の着物の袖に隠れてしまう。

 ……可愛い。

 PDVD_005.jpg
 お杉さんが廊下の奥へ消えた後、

 健一「おじさん、今の誰ぇ? 気持ち悪いやあ」

 PDVD_006.jpg
 弟の不躾な言葉に、さおりが「健一!!」と怖い顔でたしなめる。

 主人「女房なんですがねえ」
 さおり「ごめんなさい。弟が不作法なこと言ったりして」
 主人「いいえ、いいんです、実はふた月前、やっと恵まれた一人息子に亡くなられてしまいましてね」
 さおり「まあ」
 主人「5つになったばっかりだったんです。そのショックで女房は記憶喪失にかかってしまいました。息子を何とか助けたくて、三日三晩千羽鶴を折り続けて、今も千羽鶴との生活が続いています」

 お杉さんの様子はどう見ても「気が触れた」としか表現できないものだったが、ここでは「記憶喪失」と、あえてソフトな表現にしてある。

 主人「子供を見ると何か思い出しかけるのか、じーっと見詰めるんで、近所の子供も寄り付かなくなりました」
 健一「そうだったのか……」

 健一、自分の心ない発言を悔やむような顔になる。

 それでも、遠くで打ち上げ花火の上がる音を響き、今夜お祭りがあると聞かされると、たちまち元気を取り戻す健一クンでありました。

 PDVD_007.jpg
 次のシーンでは、早くも浴衣姿の見物客でごった返す夏祭りのいかにも涼しげな情景となる。

 お面屋さんがチラッと映るのだが、V3やウルトラマンなどのメジャー作品に紛れて、得体の知れないキャラクターのお面も垣間見える。

 さおり「あら、光太郎さん何処行っちゃったのかしら」

 PDVD_010.jpg
 周囲をキョロキョロ見回すさおりの肩を叩くものがあり、何気なく振り向くと、目の前に天狗の顔が迫ってきて、思わず「いやーっ!」と叫ぶ。

 PDVD_008.jpg
 無論、それは光太郎の仕業だった。

 さおり「もう~、いぢわる、いぢわる!!」
 健一「ねえ早く河原に行こうよ、仕掛け花火が終わっちゃうって」

 PDVD_011.jpg
 その後、三人並んで腰を下ろし、次々と打ち上げられる色鮮やかな花火を見上げる。

 なんか、見てるだけで涼しくなるような、爽やかな夏の風物詩……であったが、このままでは番組にならないので、

 PDVD_013.jpg
 ちょうど地球の近くを飛んでいたフライングライドロンと言う鳥の怪獣の親子がいて、その子供が花火の光に惹かれてふらふらと地球に降りると言う段取りになる。

 子供怪獣はちょうど打ち上げられた花火と衝突し、そのまま地面に激突、右腕に大怪我を負ってしまう。

 折しも、急速に天候が悪化し、土砂降りの雨の中、時折雷鳴が轟く嵐となる。

 それは、子供を気遣うフライングライドロンの親鳥が発するスパークだったのだが、地上の人たちには分かる筈もなかった。

 PDVD_015.jpg
 光太郎たちも早々に宿に戻り、雨戸を閉めて嵐が過ぎ去るのを待っている。

 子供の怪獣が母親を求める赤ん坊のような泣き声が、嵐に混じって聞こえてくる。

 光太郎、休暇中であったが、ZATの制服に着替えて調べに行こうとする。

 光太郎「怪獣だったら今夜のうちにやっつけてしまいますから、安心してください」

 PDVD_016.jpg
 と、出し抜けにお杉さんが障子を開け、

 「いけません、いけませんよ、あんなに悲しげに泣いてる子供をいじめようなんて……」

 心を病んでいるお杉さんには怪獣親子の気持ちが理解できるのか、しきりに光太郎を諌める。

 PDVD_017.jpg
 お杉「母親だって、あんなに困って泣いてるじゃありませんか」
 光太郎「……」
 さおり「光太郎さん、もう少し様子を見てからの方がいいわ。こんな嵐じゃ危険だわ」

 光太郎も折れて、不承不承出掛けるのを中止し、その日はZATに連絡するにとどめる。

 翌日は快晴となり、ZATの面々がホエールなどで村にやってくる。

 光太郎も彼らと一緒に出動しようとするが、再びお杉さんに止められる。

 PDVD_018.jpg
 お杉「いけませんよ、そんなことしちゃ……母親の身になって御覧なさい、どんなにかつらいでしょうに」
 主人「この方たちは怪獣を倒して我々を守ってくださるZATの方たちじゃないか」
 お杉「だって、子供にも何の罪もないわ……」

 光太郎、怪獣が悪いことをしない限り、無闇に攻撃することはないとお杉さんに告げて安心させる。

 ZATは疲れて眠っている子供怪獣の近くを偵察飛行するが、子供怪獣はそれに怯えて翼をはばたかせる。

 それは、周囲の藁葺き屋根を吹き飛ばすほどの猛烈な風を生み出す。

 上空にいる親鳥も、子供を守る為に再び嵐を起こし、稲光を落とす。

 親鳥は、子供を助けたいのは山々だが、一度地面に降りてしまうと、再び宇宙へ飛び立てなくなってしまうことを知っているのだ。

 母親の姿を求めて暴れる子供怪獣が、ダムに近付いているのを見て、攻撃を控えていた荒垣副長も遂に攻撃命令を下す。

 しかし、子供とは言えライドロンは強力で、ホエールもコンドルも撃墜されてしまう。

 光太郎、遂にタロウに変身する。

 豪雨の中、闇雲に暴れる子供のライドロンをなんとか押さえ込もうとするタロウ。

 PDVD_019.jpg
 一方、民宿の主人は、大雨の中をうろつきまわっている妻の行方を探していた。

 主人「おすぎーっ!」

 なんかこう書くと、オカマの映画評論家呼んでるみたいな感じになるなぁ。

 PDVD_020.jpg
 そのお杉さんは、タロウの前に現れ、しつこく「うっうう、いけませんよ~大人が子供をいじめて泣かせちゃあ……ほら、母親だって気を揉んでるじゃありませんか」とタロウを止めようとする。

 タロウ、いい加減面倒になって「ストリウム光線!」をおすぎに叩き込みたくなったが(註・なってません)、

 PDVD_021.jpg
 この時、空にウルトラの母の姿が浮かんで、

 「タロウ、地球に住む者であろうと、宇宙に暮らす者であろうと、親と子の愛情、母の愛情に変わりはありませんよ」

 と、優しくタロウを諭す。

 PDVD_022.jpg
 タロウも、彼らに害意がないことを認め、ビームを注いで子供怪獣の怪我を治してやる。

 翼が元通りになって、キュウキュウ鳴いて喜ぶ子供怪獣が可愛いのであった。

 PDVD_023.jpg
 タロウ、子供の体を持ち上げ、上空で待つ親鳥のところへ運んでやる。

 こうして、フライングライドロンの親子は仲良く宇宙へ飛び立っていくのであった。

 PDVD_024.jpg
 その後、嵐の中を歩き回ってぶっ倒れていたお杉さんは、座敷の布団で眠っていたが、ふと目を覚ますと起き上がり、何処かへすたすた行ってしまう。

 PDVD_025.jpg
 お杉「あら、ZATの皆さん、暑いのにご苦労様です」

 お杉さん、庭で光太郎の帰りを待っているZATの隊員に明るく声をかける。

 そう、あの嵐の中の激情的なシーンを経て、いつの間にかお杉さんの「記憶喪失」が治っていたのだ。

 主人、それを知って大喜びする。

 そこへ光太郎も無事な姿を見せ、清々しいハッピーエンドとなるのだった。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

びっくり!さおりが別人に  

 小野 恵子は、これより役半年前に「仮面ライダー」92~94話で“大人”の女性を演じきって、こちらでは女子大生を違和感なくこなしている…。昔の女優はやっぱ違うなぁ(ただ単に、テレビドラマ自体が少なくなって男・女優たちの力量が発揮できる土壌が乏しいだけなのかもしれないが)。

 お面の中に、サンダーマスクがあるのにはビックリ!

Re:「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(07/21)  

さおり役の女優さんが交代したのは、何か理由があるのでしょうか?
どちらの女優さんも魅力的ですね〜😅

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(07/21)  

影の王子様
>小野恵子さん、良いですよね。色っぽいです。
>なぜか?書籍等で取り上げられないですが。

ムッチムッチで最高ですね。ぐふふ。

Re:びっくり!さおりが別人に(07/21)  

うんにゅるりん様
> 小野 恵子は、これより役半年前に「仮面ライダー」92~94話で“大人”の女性を演じきって、こちらでは女子大生を違和感なくこなしている…。

「仮面ライダー」の小野さんも色っぽくて素敵でしたよね。

> お面の中に、サンダーマスクがあるのにはビックリ!

あ、なんかそれっぽいのがありましたね。
サンダーマスクはさすがに見たことないですが。

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(07/21)  

ふて猫様
>さおり役の女優さんが交代したのは、何か理由があるのでしょうか?

さおり役の朝加真由美さんは当時の所属事務所との契約で降板になったそうです。よく知りませんが、別にトラブルとかじゃないようです。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(07/21)  

子供心に光太郎さんが、フライングライドロンの襲来で退避する途中で、石畳の階段を駆け上がり、下駄で持っていた天狗のお面を踏みつけてしまい、鼻を折ってしまうところで子供心に何だか悲しい気持ちになったのを想い出します。
でも、それ以上に煽情的なシーン(色っぽいお姐さん)があったのは記憶にないですね(笑)

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(07/21)  

LopLop様
>子供心に光太郎さんが、フライングライドロンの襲来で退避する途中で、石畳の階段を駆け上がり、下駄で持っていた天狗のお面を踏みつけてしまい、鼻を折ってしまうところで子供心に何だか悲しい気持ちになったのを想い出します。

よく覚えてられますね~。
確かにちょっと印象に残るシーンです。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(07/21)  

確かにさおりさん(小野恵子さん)と光太郎の2ショットは絵になりますね😅この時子供(健一)が邪魔だと思った時はなかったですね🙍

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」(07/21)  

ふて猫様

お似合いの夫婦に見えますよね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

01 | 2023/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター