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「ウルトラマンレオ」 第50話「レオの命よ!キングの奇跡!」



 第50話「レオの命よ!キングの奇跡!」(1975年3月21日)

 諦めの悪いブラック指令の呼びかけに応じ、新たな円盤生物がブラックスターから送られてくる。

 緑色の軟体動物のような怪獣で、ブラック指令の前に到着すると、

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 緑色の服を着た、くにゃくにゃと体を動かす不気味な男の姿に変わる。

 ブラック「お前は何者だ?」
 ブニョ「宇宙人なんだ、ひっ、ブニョって言うのさぁ、うふっ」

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 ブラック「ブニョ? お前のように力のないものが来て何になると言うのだ、帰れ帰れ!」

 ブラック指令、いかにも頼りなげなブニョのありさまを見て、前代未聞の「チェンジ!」を発令する。

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 ブニョ「力はないが、知恵はある……」

 「レオ」に出てくる怪獣(星人)の中でも、ひときわ異彩を放つブニョの人間態を演じるのは、蟹江敬三さん。

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 ブニョ「うにーんっ」

 台詞の合間に、顔の筋肉をうごめかすところなど、「ウルトラマンA」16話の牛男以上の怪演である。

 ブニョ「レオを騙すんです、レオを地球の外へ連れてって料理しましょう」
 ブラック「どうやって?」
 ブニョ「まかせといてください、じゃっ! さいならぁっ」

 ブニョ、ブラック指令に気さくに手を振りながら、ヨタヨタした腰つきで行ってしまう。

 ブラック「あいつめ、本当にやる気か?」
 さすがのブラック指令も、いささか毒気を抜かれたようで、憮然としてブニョを見送る。

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 ブニョ、住宅地に入ると、耳からアンテナを伸ばして、
 「うーん、宇宙人反応だ、レオが近付いているぞぉっ」と、近くの林の中へ隠れる。

 果たして、ランニング中のゲンがやってくる。

 ブニョは、「お腹が痛い」などと言ってゲンを騙そうとするが、ゲンはすぐ相手が宇宙人だと見抜く。
 ゲンとブニョ、そのままどつきあいを始めるが、後方からトオルが追いついてきた為、ゲンはブニョを取り逃がしてしまう。ブニョは、チャップリンのような歩き方で道の向こうへ消えて行った。

 その夜、夕食後の美山家。

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 食器を拭いていたいずみが、唐突に「ねえ、みんな、レオのこと、どう思う?」と問い掛ける。

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 あゆみ「そりゃ、決まってるじゃない、地球を守るウルトラマン!」

 両手を重ねて、顔の横で「ウシャシャシャシャ」と言う風に(どんなだ?)動かしながら答えるあゆみが可愛いのである!

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 いずみ「そんなことじゃないの……私思うんだけど、レオがいない方がこの地球は平和なんじゃないかしら?」
 トオル「そんなことはないよ、レオがいなかったらこの地球は今頃ブラックスターのものになってるよ」
 いずみ「そうかしら、私はブラックスターが狙ってるのはこの地球じゃなくて、レオなんじゃないかなぁと思うの……」

 トオルやあゆみは、いずみの意見に反対する。

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 トオル「レオは地球が好きなんだ。人間が好きだから、だから、レオに感謝しなくちゃ」

 ゲン、目の前でそんなことを言われ、くすぐったそうな顔になる。

 そこへ咲子の勤める病院から電話がかかってくるが、それはブニョの仕掛けたニセ電話だった。

 咲子はひとりで病院へ行き、待ち構えていたブニョに捕まる。

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 咲子の帰りが遅いので、ゲンたちがそろそろ心配し始めると、テレビが自動的について、ベッドに縛られている咲子と、その前で不気味な笑い声を立てているブニョの姿を映し出す。
 あゆみ「あっ、お母さんが縛られてる!」

 ……

 この役は是非、咲子ではなく、いずみに演じて欲しかったと、管理人はしみじみ思うのである。

 テレビはすぐ消えるが、今度はラジオの電源が自動的に入り、ブラック指令の声で「悔しかったら助けに来い!」とゲンたちに告げる。

 ゲンは、すぐさま病院へ向かう。

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 ブニョ「また会ったな、ウルトラマンレオ」
 ゲン「卑怯だぞ」
 ブニョ「ヒヒヒヒ、レオは人類の守り神だそうだからなぁ、病人の一杯いるところでは戦えない、変身もしない、な、そうだろ? この女と交換に付いて来るんだ」

 ゲン、咲子を人質に取られているので、迂闊に手が出せない。

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 ブニョ、赤い芯の入ったチューブのような物を取り出す。それと同時に、清志郎みたいなメイクに変わる。

 ブニョ「これでお前の体を縛らせて貰おう……ヒヒヒ」

 やむをえず、ゲンは、お縄を頂戴するように両手首を合わせてブニョの前に差し出すのだった。

 その後、いずみたちが病院へやってきて、縛られていた咲子を無事救出する。そして、ブニョにしょっ引かれて夜の闇に消えていくゲンの姿を垣間見るが、どうすることも出来なかった。

 ブニョは、ブラック指令のところへゲンを連れて行く。

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 ブラック「ふぇっへっへっへっ……」

 いつになくテンションの高いブラック指令であった。

 ブニョ「さあ、ブラック指令、宇宙光線で作ったこのロープで縛ってるうちにたたっ斬って下さい」
 ブラック「ようし」
 ブニョ「にゃはははははーっ、ウルトラマンレオもこれでおしまいだなぁーっ」

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 ブラック指令、巨大な剣を取り出してゲンを斬り殺そうとするが、間一髪、ゲンはレオに変身し、額にヒビが入っただけで助かる。

 だが、変身しても、そのロープは解けないし、巨大化も出来ない。
 ブニョ「だいじょぶですよ、このロープはどんな力でも決して切れることはないのですヨ」

 ……そんな便利なロープがあるんだったら、なんでもっと早く活用しなかったのだろう?

 ブラック「二人でやっつけてしまおう」
 ブニョ「やりましょ、やりましょ、レオを身体処理室に連れて行きましょう、ううひひひひ」

 二人の変態おやじに捕まり、絶体絶命のレオであった。

 それにしても「身体処理室」って響き、コワ過ぎです。

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 一方、自宅に戻ってゲンの帰りを待っているトオルたち。

 分かりにくいが、トオルたちのいるダイニングの隣の部屋に、ポツンと置いてある首振り人形がちょっとしたアクセントになっている。

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 トオル「いずみさんがレオなんて要らないって言うからこんなことになったんだ」
 いずみ「ちょっと冗談に言ってみただけよー」
 トオル「でも、もしレオが聞いてたら地球を守るのがイヤになるかもしれないよ」
 咲子「そうだわ、あのぶにょぶにょ人間はオオトリさんをおびき出すために私を囮に使ったんだわ」
 あゆみ「それじゃオオトリさんがウルトラマンレオなのかしらー?」

 さらっと重大な疑問を口にするあゆみ。

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 いずみ「まっさっかぁーっ」
 トオル「オオトリさんはかわいそうだ……」

 トオルは、既にレオの正体がゲンだと薄々気付いているのかも知れない。

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 ブニョ「おらおらおら、零下100度で冷凍だ! 長い間ご苦労だったなーっ! レオ、コチンコチンとはなっ! まー、安らかに眠りたまへ!」

 レオ、冷気の立ち込める「身体処理室」へ連れて行かれ、ブニョに一方的に殴られる。

 そして台の上に寝させられ、半ば凍りつつあった。

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 ブニョ「ぎゅははははっ、ぎゅはぁ……ハァクション!」

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 ブニョが大きなくしゃみをすると、その本来の姿に変わる。

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 トオル「オオトリさん、何処行ったの?」

 トオル、ひとりでベッドに入って、ゲンの身を案じていた。

 その視線の先に、今は亡き百子さんとカオルを映した写真があるのだが、何故か顔はぼかしてある。

 ただし、51話では、この写真、はっきりと写っていたと思うが。

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 ブラック「ヒヒヒヒヒ……」

 ブラック指令、ここだけ、蟹江さんの芝居に影響されたのか、変質者的なキャラクターに変貌している。

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 そして、大きなノコギリで、凍ったレオの体を挽き始める……。

 ジャリジャリと氷を削るような音、喜びの奇声を上げ続けるブニョとブラック指令、想像を絶する痛みに身悶えるレオ……、子供にとっては完全なトラウマ劇場の始まりであった。

 レオ、死ぬ間際、トオルにメッセージを送る。

 レオ「さよならトオル、僕を地球に埋めてくれたまへ、僕がいたばかりに、地球の人々に迷惑をかけたかもしれないけど、僕は地球が好きだ……あ、あ、あ、朝早く、ひとりで東の丘へ来てくれたまへ……」

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 翌朝、言われた通りトオルが東の丘……墓地の近くに行くと、ほんとうに、レオの氷漬けのバラバラ死体が無造作に捨てられていた。

 トオル、泣きながら、望みどおりレオの死体を穴を掘って埋めてやる。

 あゆみ「トオル君、どうしたの? こんな朝早くから」
 トオル「レオが死んだんだ」
 あゆみ「えっ、じゃあこれほんとのレオなの?」
 トオル「ほんとだよ、レオはこんな小さくされて、ブラックスターにやられたんだ」

 ブラック「地球の諸君、レオは死んだ、地球はもうブラックスターの物だ! ブニョ、戦えーっ!」

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 墓場にいたブニョが巨大化し、手当たり次第に建物を潰して行く。

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 あゆみ「こはい!」

 レオもMACもいない今、ブニョを止められるものは誰もいない。

 人々は逃げ惑うが、美山家の人たちは、どうせ助からないだろうと家の中に閉じこもる。

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 その時、埋められる途中のレオの目から、涙が落ちる。

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 その涙の中に映るのは、誰あろうウルトラマンキングだった。

 「お前はまだ死ねない、地球の人間が一人でもお前を欲している間は、死ねない! つらくともまだ戦わなくてはいけないのだ」

 キングの放った光が、レオを一瞬で甦らせる!

 ……と言いたいところだが、

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 バラバラになった手足が動き出して、それが元通りくっつくと言う、ゾンビ映画みたいな演出がされている。

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 レオは墓穴から勢い良く飛び出しながら、「バラバラにされる前に助けんかーいっ!」と叫ぶのだった(註・嘘です)。

 しかし、キングの力で復活すると言うのは、いかにも安直だね。

 ここは、ベタベタでも、トオルたちの願いが奇跡を起こし、レオを復活させた、と言う方が良かったかも。

 ちなみに、今回のキングの声は増岡弘さん、つまり、マスオさんが演じている。

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 殺した筈のレオが甦ったのを見て、ブラック指令も狼狽する。
 「やややややや、これは一体どぉーいうことだぁーっ!」

 ブラック指令の気持ちも分かる。

 キングの力で無限に復活するのなら、いくら頑張って戦っても無意味だもんね。

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 レオ、再びあのロープで足を縛られるが、縛られたまま上半身を起こし、ビームを放つ。

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 最後は、レオキックでブニョの頭を刈り取って、積もり重なる恨みを晴らしたレオ。

 首と胴が生き別れになったブニョ、善戦(と言うか、勝ったんだけどね)むなしく、どろどろに溶けるのだった。

 戦いの後、ゲンはトオルたちのところへ笑顔で戻る。

 しかし、失意のブラック指令も不屈の闘志で立ち上がり、最強にして最後の円盤生物ブラックエンドを呼び寄せるのだった。

 ……と言う訳で、いよいよ次回、最終回である。


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コメント

Re:「ウルトラマンレオ」 第50話「レオの命よ!キングの奇跡!」(07/23)  

あのバラバラシーンかなりやばいですね〜😅今だったら、プロデューサーの許可は下りないと思いますね

Re[1]:「ウルトラマンレオ」 第50話「レオの命よ!キングの奇跡!」(07/23)  

影の王子様
>激しく同意ですね・・・
>「レオ」のプロデューサーだった熊谷健氏の最新インタヴューによると
>「春川ますみはオバチャンだけど色気があるからキャスティングした」とのことですが
>このシーンはミスってますねぇ・・・

でも、病院に誘い出すとしたら、咲子のほうが自然ではありましたね。

>同じ熊谷健氏のインタヴューだと「防衛隊員のキャスティングが毎回大変だった」とか。

「タロウ」まではしっかりやってたのに、「レオ」では急にぞんざいな扱いになってましたね。ちょっと落差がひど過ぎます。

Re[1]:「ウルトラマンレオ」 第50話「レオの命よ!キングの奇跡!」(07/23)  

ふて猫様
>あのバラバラシーンかなりやばいですね〜😅今だったら、プロデューサーの許可は下りないと思いますね

うっかりしてましたが、わざわざ氷漬けにしたのはノコギリで切る時に血が出ないようにする為だったんだなぁと今になって気付きました。

No title

>ブニョは、チャップリンのような歩き方で道の向こうへ消えて行った。

あ、すみません、すでにご存じの情報かもですが、この記事の上にもリンクされている本

https://www.amazon.co.jp/dp/4813900364

によると、このシーンは、レオのスーツアクターである二家本氏が吹き替えたとのことですね(p.48 )。あるいは、アクションシーンもそうかもですね。第1話で、真夏氏の相手をしたのは知られていますが、ほかにも彼がいろいろスタンドインをつとめているのかもですね。

ところでこの50話は、蟹江氏の怪演につきると思いますが、これが放送されたのが75年の3月21日で、。このコメントを投稿時点でCSチャンネルのTBS-2で、「赤いシリーズ」の最初の作品である「赤い迷路」が放送されていまして、その第1話に、やはり蟹江氏がゲスト出演していまして、それは精神異常を装っているという設定の犯罪者の役でした。その非常識な態度の演技が「レオ」のそれと共通していまして、放送が74年の10月4日ということで、レオのほうが撮影が後ですが、あるいはですが、このドラマの演技というのも、蟹江氏起用の一因かなと思ってしまいました。ちょうど偶然同じ日(先週土曜日)に関係ないこの2つのドラマを観て、そんなことを感じました。また、中野良子は美人です。

> しかし、キングの力で復活すると言うのは、いかにも安直だね。

これやっちゃうと、何でもありになっちゃいますからねえ(苦笑)。初代だって、ゼットンにやられたって何でもなくなっちゃいます。

なおファミリー劇場での「レオ」最終回は来週土曜日なので、楽しみです。

Re: No title

> によると、このシーンは、レオのスーツアクターである二家本氏が吹き替えたとのことですね(p.48 )。あるいは、アクションシーンもそうかもですね。第1話で、真夏氏の相手をしたのは知られていますが、ほかにも彼がいろいろスタンドインをつとめているのかもですね。

貴重な情報ありがとうございます。吹き替えとは気付きませんでした。

> ところでこの50話は、蟹江氏の怪演につきると思いますが、これが放送されたのが75年の3月21日で、。このコメントを投稿時点でCSチャンネルのTBS-2で、「赤いシリーズ」の最初の作品である「赤い迷路」が放送されていまして、その第1話に、やはり蟹江氏がゲスト出演していまして、それは精神異常を装っているという設定の犯罪者の役でした。その非常識な態度の演技が「レオ」のそれと共通していまして、放送が74年の10月4日ということで、レオのほうが撮影が後ですが、あるいはですが、このドラマの演技というのも、蟹江氏起用の一因かなと思ってしまいました。

あ、私も昨夜見ました(笑)

自分もなんかブニョっぽいなぁと思いながら見てました。

No title

返しありがとうございます。あ、「赤い迷路」第1話ご覧になっていましたか。ではもうしわけありません、ちょっと細かい話を。

あの1話で、小山明子と長山藍子が会って話をするシーンで丸型の噴水があったので、あ、あれ「レオ」とかにも頻出するなと思ってしまいました。こちらではないかと。

https://qqquuu7.web.fc2.com/nisi4.html

そのあたりの真偽はともかく、同時代製作のドラマですからロケ地も共通だったり近所ですよね。世田谷区あたりでいろいろロケをしているはず。

ついでですが、これもご存知かもですが、前コメントでご紹介した本によると、てこ入れのため、ゲンが死んで次の主人公にという検討も行われていたとのことです。真夏氏が語っています(p.26)。

「サンバルカン」じゃあるまいしそういうことはやめた方がいいんじゃないのと思うし実際されなかったわけですが、当時では、10%を超えるのが難しいとなると、そういう最終手段もありだったのかもですね。

Re: No title

返信ありがとうございます。

> あの1話で、小山明子と長山藍子が会って話をするシーンで丸型の噴水があったので、あ、あれ「レオ」とかにも頻出するなと思ってしまいました。

ああ、そう言われれば見たことあるような場所でしたね。

> ついでですが、これもご存知かもですが、前コメントでご紹介した本によると、てこ入れのため、ゲンが死んで次の主人公にという検討も行われていたとのことです。真夏氏が語っています(p.26)。

ひえー、そうだったんですか。

いくらなんでも失礼過ぎる案ですよね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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