「仮面ライダー」セレクション 第25話「キノコモルグを倒せ！」後編

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　第25話「キノコモルグを倒せ！」（1971年9月18日）
　の続きです。

　ショッカーのばら撒いた毒キノコの胞子によって、街はパンデミック状態となる。

　……が、その数分後には、小池があっさりと治療薬の大量生産に成功し、患者は全て助かる。ありゃま。

　さすがの首領も度重なる作戦の失敗に、頭から湯気を出して怒る。……ま、毎度のことだけどね。

　
　首領「ゆけ、キノコモルグ、一文字隼人を倒すのだ！　無理だと思うけど」
　キノコ「イーッ！」

　回れ右して、戦闘員に号令を掛けるキノコ。

　このスーツ、ぴったりと生地が体にくっついて、引き締まる尻の形までしっかり見せてくれるのがとてもありがたくない。これが蜂女だったらなぁ……。

　
　一方、レーシングクラブでは、ひろみちゃんたちが盛大に快気祝いを開いていた。
　みんなが食べているのがかつての子供たちの憧れの的・バナナと言うのが、時代を感じさせるなぁ。

　そこへ花屋から花束が届けられる。

　てっきりまたショッカーからの物騒な贈り物かと思ったが、そうではなく、本当に隼人から届けられた物だった。花束には隼人からの手紙が添えられていた。マリがいそいそと文面を読み上げる。

　
　マリ「今度こそはショッカーの恐ろしさがよく分かったと思う、オテンバはやめて花嫁修業でもなさっては如何ですか？　……まぁ、憎らしい！」

　
　立花「ほほほほっ、いいぞいいぞ、まったくその通りですよ」

　マリは憤慨するが、おやっさんは大喜び。

　
　ミチ「失礼しちゃうわ、私たちそんなに弱くないわよ、ね？」
　ひろみ「……」

　ここで、島田陽子さんが何故か笑ってしまうというＮＧを30回くらい出したと言う（言うか）。

　
　ひろみ「そうよ、ショッカーなんかやっつけるの簡単よ、ね！」

　調子に乗って大胆なことを口にするひろみちゃん。

　もっとも、彼女たちがこれまで戦闘員を一方的にぶちのめしてきたことを思い返せば、あながち大言壮語とも言い切れない。

　
　4人は額を寄せて何かごにょごにょ話し合っていたが、一緒に何処かへ出掛けてしまう。
　立花「おーい、何処行くんだ？」
　五郎「ケーキ全部食べちゃうぞーっ」
　立花「なんだい、あの娘たちは……」

　取り残された男子は呆気に取られるのみ。

　その後、おやっさんは、レーシンググラブに侵入したキノコに捕まる。

　次のシーンでは、山奥の山肌にたくさんの穴が開いていて、内部の洞窟でつながった、穴居住居のようなショッカーのアジトが映し出され、

　
　そこに何故かひろみたちゃんたちが忍び込んでいるのである。

　ひろみ「なんだか気味が悪いわね」
　マリ「この辺に秘密の入り口があるかもね」

　いや、と言うか、どうやってこの場所が分かったのだろう？

　最初にトラックを見失った場所の近くなのだろうか？

　
　そんな彼女たちの前に、毒々しいキノコがもりもり地面から盛り上がる。

　恐る恐る近付いてユリが蹴りを放つと、それは戦闘員の姿に変わる。

　
　後方からも戦闘員が現れ、その場で戦いとなる。

　足場が悪いこともあって、大変まったりとした殺陣であった。

　
　そこへおやっさんから連絡を受けていた滝が救援に駆けつける。
　滝「オテンバども、ちったぁ懲りたか？」
　ユリ「ぜんぜん！」
　滝「バカヤロウ、俺について来い！」

　
　滝に続いて洞窟を出て、石段を上がる娘たち。

　ひろみちゃんがひらひらしたスカートを履いているので期待していたのだが、

　
　果たして、彼女たちを仰ぎ見るキャメラが、見事、スカートの中にちらつく白い物を捉えていた！

　
　さらに、石段を登りきったところでも、ひろみちゃんのスカートの中が割とはっきり見えるのです。

　奮戦する滝だったが、キノコが現れたのを見て、「どうにもならねえや」と早くも諦め顔。

　
　それからだいぶ経ってから、ようやく隼人がアジトにやってくる。
　キノコ「お前の仲間は全滅だ、見ろ」

　全滅と言いながら、人質は全員無事であった。おやっさんと滝は、毒キノコの胞子でぐったりしてるけどね。

　隼人「くそう！」
　隼人は岩の表面を這い上がろうとするが、その途中でキノコの攻撃を受け、ジャンプしながら変身する。

　え……いいの？　ユリたちにバレバレなんじゃないかと思うのだが。

　まぁ、岩肌に遮られて変身する瞬間は見えなかったということなのだろう。

　
　キノコ「しぶといやつだぁ」

　昔の怪人って、俳優の目がはっきり見えるのが良いんだよね。
　ちゃんと、目が感情の動きを伝えてくれるからね。

　無論、目が露出していないマスクも多いけどね。

　
　ライダー「仮面ライダーの威力を忘れたか？」
　キノコ「いや、忘れるも何も、最初から知らんがな」（註・言ってません）

　
　その後、ライダーはマリの落としたフェンシングの剣を振り回して、キノコと激しく斬り結ぶ。

　キノコ、最後はライダーキックを受けて斜面を転がり落ち、アジトもろとも爆死する。

　
　ラスト、サイクロンで走り去るライダーを手を振って呼ぶマリたち。

　勿論、「隼人さんは何処？」などと野暮な質問は口にしない。

　
　ミチ「ライダー！」
　ひろみ「行っちゃった」
　ユリ「お礼言いたかったのに」
　マリ「うん、困っちゃうなぁ」

　降板されたのはもっと前だが、オンエア順では、これがミチの最後のカットとなる。

　ミチを演じられたのは中島かつみさん。短い間でしたが、ご苦労様でした。