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「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」


 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(1973年8月3日)

 ウルトラシリーズで2話構成と言うのは良くあるが、火山怪獣バードンの猛威を描いたこのエピソードは、17話から19話まで、実に3回にわたって放送された異例のもの。

 ……にしても、なんちゅうサブタイトルだ。

 17話(特に面白くないのでスルー)で、大熊山の周辺から、食葉怪獣ケムジラ、火山怪獣バードンが相次いで出現し、色々あって、タロウは二体の怪獣を相手に戦うことになる。

 ケムジラはともかく、バードンは「タロウ」に登場した怪獣の中でも屈指の強敵であった。

 ウルトラシリーズ通しても、ベスト10に入る強さかも知れない。

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 バードンの鋭い嘴であちこち刺された上、エネルギーが枯渇したタロウ、なんとか立ち上がろうとするが、遂に胸のカラータイマーが消えてしまい、仰向けに倒れて動かなくなる。

 南原「タロウが、死んだ!」

 バードンは、タロウの死体など目もくれず、餌であるケムジラを追い掛け回す。

 バードンは、元々、大熊山の噴火口で眠りについていたが、好物のケムジラの出現に刺激され、永い眠りから目覚めたのである。

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 勿論、天敵であるバードンには勝てず、ケムジラは捕まって両手を生きたまま食いちぎられてしまう。

 これだけでも子供にはじゅうぶんトラウマ級だが、

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 まだ息のあるケムジラの目に、バードンの嘴がブスッと突き刺さり、目玉を抉り取ると言う残虐シーンが凄い。

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 しかも、その目玉を飲み込むところまでしっかり見せてくれると言う、至れり尽くせりの演出であった。

 病んでるなぁ……

 バードンは割と小食で、一番美味しい(?)目玉を食べると、さっさと何処かへ飛んで行ってしまう。

 上野隊員は、バードンの吐き出す炎の中、健一の友人タケシの体を抱いて逃げ惑っていたが、崩れた建物の下敷きになり、負傷する。

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 タケシのちょっと色っぽい母親がその場に現れ、

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 慌てて息子に駆け寄る……

 こんな緊迫のシーンにも拘らず、管理人の優秀なパンチラセンサーはその瞬間を逃さない。

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 タロウ、大地に横たわったまま、ピクリとも動かない。

 ま、よーく見たら、胸が微かに上下してるんだけどね!!

 荒垣たちは姿の見えない光太郎の行方を探すが、遺体となって目の前に転がっているのだから、発見できる道理がない。

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 荒垣「黙祷!」

 捜索中、それが探している光太郎だとも知らず、タロウの遺体に黙祷を捧げる荒垣たち。

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 光に包まれた教会の十字架の映像に、タロウの死を悼むかのような鐘の音が被さるイメージ的なショット。

 そして、タロウの名を呼ぶたくさんの子供たちの声が聞こえてくる。

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 「タロウーっ、ウルトラマンタロウーっ!」

 健一や他の大勢の子供たちの祈りの呼び声がひとつのメッセージとなって宇宙へ届いたのだろうか、宇宙の彼方からひとりのウルトラ戦士がやってきた!

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 それが、タイトルにもあるように……「あれ、俺、死ぬのか?」byゾフィ……ウルトラ兄弟の長男ゾフィであった。

 ゾフィは豪快にパースを無視して地球に降りて来る。

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 健一「ゾフィだ、ゾフィが来た!」

 タロウのそばにすっくと立つゾフィの雄姿。

 んがっ、ほんとはウルトラマンやセブンに来て欲しかった正直な子供は、

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 当然、こういう顔になるのだった。チーン。

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 みんなが見守る中、ゾフィは「ウルトラフロスト」と言う技を使い、タロウの死体に冷凍ガスを吹き付けて凍らせる。

 そして、その体を持ち上げて、そのまま宇宙へ飛び去って行く。

 ウルトラの星へ連れ帰って、蘇生を試みるのであろうか?

 さて、健一はZAT中央病院のタケシの見舞いに行く。途中、荒垣と森山いずみと出会い、一緒に病室を訪ねる。

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 タケシに付き添っていた母親(金井由美)は、健一の顔を見ると笑顔で迎えるが、続いてZATの制服姿を見ると、たちまち表情を一変させる。

 母親「ZATの方はお引取り下さい」
 荒垣「奥さん、我々がついていながら、タケシ君を危険な目に遭わせたことをお詫びに来たんです」
 母親「どうせなら、あの東さんに言って頂きたいですわ」

 タケシの母親は、光太郎のせいで、夫や息子が怪我をしたのだと決め付け、光太郎のことを嫌っているのだ。

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 健一「おばさんは、光太郎さんが大熊山に僕たちを連れてってくれる時、喜んだじゃないですか!!」
 母親「でも、こうなるとは知らなかったからですよ……あの方はどうしてるんですか?」
 荒垣「それが、未だに行方不明なんです」

 健一、荒垣の口から初めて光太郎が行方不明であることを知らされる。

 健一「光太郎さんが?」
 母親「逃げ出してしまったんじゃないでしょうね」
 健一「おばさんの馬鹿っ!」

 光太郎のことを悪く言われた健一は、タケシの母親に向かって怒鳴ると、病室を飛び出してしまう。

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 荒垣「奥さん、東は、逃げるような男じゃありません。しかし、多分……死んでるでしょう」
 タケシ「東さんが……」

 病院を後にした健一は、夕陽に向かって「光太郎さーん!」と涙まじりに叫ぶのだった。

 こういう時に、姉のさおりが出て来ないのは不自然だが、あさかまゆみさんが降板したばかりで、まだ二代目さおり役が決まってなかったのだろうか?

 一方、その日のうちに、タケシは大熊山付近の別の病院に移される。そこには先に負傷したタケシの父親も入院していたのだ。

 バードンは大熊山の噴火口に身を休めていたが、近くを飛行中の旅客機を襲い、墜落させる。

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 ZATが出動し、周辺を捜索するが、噴火口に隠れているとは気付かず、何の手掛かりも得られなかった。

 南原「乗っていた人の痕跡は全く見当たりません」
 北島「旅客機を襲ったのは乗ってる人を狙ったんじゃないでしょうかね」

 サラッと怖いことを言う北島隊員。

 つまり、乗客は全員、バードンに食い殺されてしまったことになる。

 タロウの死、光太郎の行方不明と、暗いことばかり続いて隊員たちの顔色も冴えない。

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 と、森山いずみ隊員が、女らしい気遣いを働かせて、男性隊員たちにガムを勧める。

 森山「イライラする時にはガムが一番よ」

 男子たちは素直にガムを口に放り込んでくちゃくちゃやる。

 と、風船を膨らませて弾けてガムが顔に貼り付いた荒垣が急に何か思い立ったように声を上げる。

 荒垣「お、そうだ、トリモチだ。おい、トリモチを用意しとけ。トリモチに絡めて焼き鳥にしてしまうんだ」
 森山(もうやだ、この職場……)

 森山いずみ隊員の脳裏には、第3話の、

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 朝日奈「私だ。コショウ1トン、至急届けてくれ。払いはZATにつけといてくれ」と言う迷台詞が反射的に浮かぶのだった。

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 折しも、噴火口を飛び立ったバードンが、湖に入って本物の鳥がするように、水浴びを始めた。

 この手前の藁葺き屋根の作り込みの細かさとか、相変わらず尋常でないこだわりである。

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 ZATは、本部から取り寄せたトリモチ、つまり大量の粘着性物質をバードンの頭上から落とし、バードンをその場に釘付けにしようとする。

 が、バードンは激しく暴れて、トリモチを引き剥がしそうな感じになる。

 ZATの皆さん、ここで初めて、その後ろにタケシたちのいる病院があることに気付く。

 病院は避難しようとする患者と看護婦が右往左往してパニックになるが、そこへ颯爽と現れたのが、キャラの弱いゾフィであった。

 なにしろ、単独のテーマソングすらなく、BGMを「ウルトラ六兄弟」でお茶を濁す程だもんね。

 ほぼ初めて(?)のオリジナルビーム技を披露しているが、

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 それは、ビリビリビリといかにも弱々しげな描線の、腰の引けた電気ショックビームであった。

 無論、そんなへぼい技がバードンに通用する筈もなく、

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 逆に(鳥だけに)トサカに来たバードンの猛烈な火炎放射を浴び、ゾフィの頭の上が火事になるという珍事が発生してしまう。本人は必死だが、見ていたZATも笑いを堪えるのに必死であった(絶対に頭のおかしい管理人の妄想です)

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 更に、バードンの強力無比な嘴攻撃をまともに受けて、タロウと同じように倒れて動かなくなってしまう。

 ウルトラ戦士が二人も続けて倒されると言う異例の事態の中、決着は19話へ持ち越されるのだった。
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コメント

Re:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

朧げながら見たような記憶があります。(もちろん再放送ですが)バートンは、かなり強いですね〜見ためはそれ程でもないようですが。怪獣がいるんだから、その前に病院があることに気きそうなものですがね〜😅

「帰ってください!」  

本放送で見た我々にとって、17~19話の敵はバードンではなく金井 由美演じるタケシの母親だった(笑)。

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

影の王子様
>い~やぁ、この回のゾフィー(現在はこの表記になってます)は「定番ネタ」になってますね。

ゾフィーって、敗戦処理投手みたいなポジションですね。あるいは死体回収係。

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

ふて猫様
>朧げながら見たような記憶があります。(もちろん再放送ですが)バートンは、かなり強いですね〜見ためはそれ程でもないようですが。

特殊な能力がある訳でもないのに、とにかくタフで獰猛で強いと言う、自然の猛威を体現したような怪獣ですね。

Re:「帰ってください!」(06/30)  

うんにゅるりん様
> 本放送で見た我々にとって、17~19話の敵はバードンではなく金井 由美演じるタケシの母親だった(笑)。

そ、そうだったんですか。
確かに色っぽいお母さんですね。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

こうして改めて見るとバートンは随分贅沢な(勿体無い)食べ方をしてますね😅

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

ふて猫様
>こうして改めて見るとバートンは随分贅沢な(勿体無い)食べ方をしてますね😅

そうですね。食通だったんですかね。

ゾフィー兄さん  

今日は11月23日で「いい兄さんの日」だそうです。←なんじゃそりゃ?

今年春に「ゾフィー兄さんがバードンを倒した」とネットで騒がれていて「?」でしたが
「金のかかったウルトラファイト」的なコーナーでTV放送されたようです。
               ↓
https://www.youtube.com/watch?v=oKiJ1FTFk0g" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=oKiJ1FTFk0g #t=175.9968221

※再生されない場合は左下の「もう一回見る」をクリックしてください。

坂本浩一監督だとなんだかエグくて、ウルトラマンらしさが出ません。

Re:ゾフィー兄さん(06/30)  

影の王子様

情報ありがとうございます。

>坂本浩一監督だとなんだかエグくて、ウルトラマンらしさが出ません。

確かに、ウルトラマンっぽくないですね。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

ゾフィーも火消し役どころか自分の身体が火だるまになってしまうのが、悲しいですね😓しょぼいビーム以外に(他の兄弟のような)
必殺技があれば、もう少しまともに戦えたと思いますね😅

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

ふて猫様

そう言えば、先月、近所のショッピングモールのウルトラマンのイベントで、ゾフィーひとりだけが来場するとチラシに書いてあって、「それで商売になるんだろうか?」と不安になりました。

Re[12]:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

zura1980さんへ ゾフィー1人でイベントが成り立ったのでしょうか?それも気になりますね😅(なんでやねんな)

Re[13]:「ウルトラマンタロウ」 第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」(06/30)  

ふて猫様

他人事ながら心配になりました。ゾフィーと握手って言われてもねえ。

バードン編について・その1

こんにちは。
バードン編は視聴者の皆さんに強烈なインパクトを与えてますね。タロウとゾフィーを倒し、ひたすら獲物を求めて暴れるバードンの強さ、凶暴さも凄いですが、多くの方はこの回の話題になると、必ずあのタケシくんのお母さんの事を出しますね。でも、私としてはあのお母さんに憤るものはあまり無いんです。むしろ、災難続きで気の毒です。

「思い出したぞ、研究所にあげてきたスイカも同じ音がした」

東光太郎のこの言葉さえ無かったら、ケムジラの件はタケシくんの自己責任、研究所での事も不幸な事故として片付いていたかもしれませんが、光太郎はこの一言でスイカの中に異物が入っていた事に気付いていたのを認めた事になります。
まあ、光太郎としては中に虫がいるんだろうと思ったぐらいで気にも留めず、タケシくんから音を聞かされるまでスッカリ忘れてしまっていたんでしょうけど、他人様に虫の入ったスイカを渡して平然としていられる彼の無頓着振りには、ただ呆れるばかり・・・(汗)。
通常ならそれが分った時点で、全部のスイカを調べ虫の入ってないスイカを渡すでしょう。自分は虫がいても平気なんでしょうが、ちょっと礼儀に反しますよ。

酷いタイトル

先にやられたタロウの方に「も」をつける。
まあタロウはケムジラと二体がかりだったのに対して
ゾフィはタイマンでやられた訳ですが(笑。

「A」の頃はエースキラー戦は兄さん達にパワーもらったし
ヒッポリト星人には皆、均等にやられたし
まだゾフィも助っ人の面目は保っていましたが。
先代主役や年長者へのリスペクトは「帰ってきた」から右肩下がりの一途。

Re: バードン編について・その1

こんばんは。

> 他人様に虫の入ったスイカを渡して平然としていられる彼の無頓着振りには、ただ呆れるばかり・・・(汗)。

当時はそんなに珍しくなかったんじゃないですか。考えたら、作物に虫がつくって当たり前のことなんだから。

Re: 酷いタイトル

「身も蓋もない」&「血も涙もない」ですね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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