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「宇宙刑事シャリバン」 第51話「赤射・蒸着」 前編



 第51話「赤射・蒸着」(1984年2月24日)

 長きに渡ってお送りしてきた「宇宙刑事シャリバン」も、ついに、ついに最終回と相成りました。

 51話全てを網羅した訳ではありませんが(リクエスト受付中)、とにかく最後まで辿り着けてホッとしています。
 これで終わってしまうかと思うと一抹の寂しさを禁じ得ませんが、何事も始めがあれば終わりがあると言うものです。

 さて、幕開けから、懐かしい「輝く勇者ドルギラン」をバックに登場するのは、「宇宙刑事ギャバン」の愛機ドルギランである。それに乗るのは勿論、伝説の戦士ギャバン。

 最強の戦士サイコラーの出現を知ったコム長官は、自ら地球へ赴くと共に、ギャバンに電の応援を要請したのだ。

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 富士山の見える原野に颯爽と降り立ったギャバンこと一条寺烈を、電、リリィ、48話から地球に留まっているミミーが出迎える。

 子供の頃は何とも思わなかったが、叶和貴子さんのはちきれそうな胸が国宝級の素晴らしさですね。
 叶さんが、こんなロケに参加するのも滅多にないことである。

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 ミミー、人目も憚らず愛しい烈の胸に飛び込む。

 ミミー「ギャバン! 会いたかった」
 烈「全くムチャをする奴だ」

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 ミミー「うん、だって……」

 叱られて、拗ねたように上目遣いをするミミー。可愛い。

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 電「見せ付けてくれますねーっ」
 リリィ「富ぅ士山が爆発しそう!」

 急に軽薄な口調になって二人を冷やかす電とリリィ。

 考えたら、電とリリィって最後まで恋愛感情のようなものは芽生えなかったね。

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 烈「いやぁ、失敬、失敬、で、マドーは?」
 電「ダメですよ~急にそんな顔しても」

 久しぶりの再会に、がっちり手を握り合う電と烈……と思ったら、烈、電の腕試しをしようとその手を取って投げ飛ばそうとする。電も心得た物で、平然と着地して激しく打ち合う。

 いかにも男の子! と言う感じの挨拶に、ミミーとリリィの女子チームはいかにも面倒臭そう(嘘)。

 しかし、顔を合わすたびにこれをやったら立派なギャグとして使えるなぁと、いそいそとメモしておく管理人であった。

 ひとしきり戦った後、
 烈「いやぁ、しばらくだった」
 電「隊長!」

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 その後、コム長官、マリーンも加えた6人で、グランドバース内のモニターで、サイコラーとシャリバンの戦いの記録映像を見ている。

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 リリィ(……いつも思うけど、こういうのって誰が撮ってるのかしら?)

 しかし、見終わってから、コム長官が「うむ、サイコラーの弱点は脇の下だ!」なんて助言をすることもなく、結局ビデオ鑑賞会は特に意味もないままお開きとなる。

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 最終回と言うことで、ストーリーとは全く関係ないが、小次郎さんたちレギュラーも全員顔を見せる。

 前回は少林寺拳法の師範みたいなことをしていたが、何故か今回は電の向こうを張って、バイクの整備をしている小次郎さん。
 千秋「慣れた手付きになってきたわねえ」
 小次郎「ああ、電ちゃんには負けねえ、この際、一級の整備士の免許取ろうと思ってんのよ、そして、千秋ちゃんと一緒にこの店を……」

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 だいそれたことを口にする小次郎さん。
 千秋「ええーっ?」
 千恵「結婚するなら、電さんが良いわよ、お姉ちゃん!」
 明「僕もその方が幸せになれると思う」
 千恵「うん」

 管理人にとって心のオアシスだった千恵ちゃんとも、これでお別れ。切ないなぁ。

 勝平「おーい、できたかー」
 小次郎「はい、バッチシです。お父様」
 勝平「お、お父様?」

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 勝平「まずエンジンテストだ」
 小次郎「任せて下さい」

 小次郎、自信たっぷりにキックするが、お約束どおり爆発し、バイクは黒焦げになってしまう。

 小次郎「悲劇は忘れた頃にやってくる、あ、こりゃこりゃ……」

 (回想シーンはあるが)小次郎さんと鈴木モータースの面々の出番はこれが最後となる。
 うーん、せめて電と絡むシーンが欲しかったなぁ。

 さて、電と烈は、手分けをして幻夢城への入り口を捜索していた。

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 その様子を遠くから監視しているミスアクマ1。

 こうしてしげしげと見ると、とても「悪魔」とは思えない可愛らしい顔立ちしてはりますね。

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 ポルター「ギャバンとシャリバンめが、秘密の通路を探し回っているようです」
 サイコ「面白い、この際、二人とも通路に誘い込め!」
 ポルター「それは危険です!」
 サイコ「ワシは不死身だ。この際、二人とも始末してくれる」

 ポルターの懸念も意に介さず、二人を幻夢城まで誘い入れた上で、長年の禍根をその手で断とうとする魔王サイコ。最大の敵レイダーを倒したことで、どうも、自分の力を過信していた節がある。

 港を走っていた電のジープの周囲に、怪しい白い風船が出たり消えたりする。

 車から降りた電を、港湾作業員に扮したファイトローたちが襲撃する。

 その時、横合いから電を援護した者がいる。振り向けば、電も全く知らない4人の若き戦士が立っていた。
 ジャック「リタに言われて来ました。ジャックです」
 ヘンリー「ヘンリーです」

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 マリア「マリアです!」
 カーク「カークです!」

 すげー適当なネーミングの4人は、電やベル・ヘレンと同じく、イガ星の末裔だった。
 50話のラストに登場したリタとキースから知らせを受けて、電の手助けに来たのだ。

 ちなみに紅一点のマリアを演じるのは、後に「仮面ライダーBLACK」のビシュムを演じる好井ひとみさん。

 やがて烈も駆けつけ、乱戦になる。

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 彼が来るのを待っていたように、真打のサイコラーが白い風船の中から現れる。

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 大葉健二さん、「ギャバン」の時よりも更に精悍になった気がする。

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 烈「蒸着!」
 電「赤射ぁ!」

 互いの顔を見ながら、変身のキーフレーズを叫ぶ二人。

 今回の烈のファッションは凝ってて、ワインレッドのシャツの上に、左右で袖の長さが異なるジャケットを重ねている。

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 二人同時にジャンプして回転しながら、

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 空中で青と赤の光の玉となって、

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 コンテナの上に着地して、ポーズを決める。
 電「宇宙刑事シャリバン!」
 烈「宇宙刑事ギャバン!」

 これが、番組での最後の変身シーンとなる。

 この揃い踏みだけで大コーフンものだが、このタイミングで「宇宙刑事ギャバン」のOPがかかるのが、シリーズファンとしては失禁しそうなほど嬉しい選曲。

 サイコラーと二人の宇宙刑事の戦いをモニターで観戦している魔王サイコ。

 サイコ「カーッ!」(言ってみただけ)
 ポルター「エネルギー発生装置が完成しました。これよりイガクリスタルを装填し、テストします」
 サイコ「幻夢界へ引きずり込め!」(聞いてない)

 ギャバンはサイバリアン、シャリバンはモトシャリアンに乗って、サイコラーともども幻夢界へ突入する。

 スポンサー向けのグランドバースによる戦闘シーンをサクッと片付けた後、サイコラーとの戦いとなる。

 サイコラーは魔王サイコの分身であり、その強さは通常のビーストの比ではない。

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 シャリバン「クライムバスター!」
 ギャバン「レーザーZビーム!」

 それぞれのビーム攻撃を同時に浴びても、涼しい顔をしているサイコラー。

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 電「一体どうすれば?」
 烈「まさに不死身だ」

 今度はレーザーブレードを抜いて、「シャリバンクラッシュ」と「ギャバンダイナミック」と言う必殺技を続けざまに叩き込み、一度はサイコラーを粉砕するが、魔王サイコの命を分け与えられて瞬時に復活してしまう。

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 炎が地面が割り、爆風に身を躍らせる電と烈。

 サイコラーを倒さない限り、幻夢界から脱出できない。
 だが、そのサイコラーは不死身である。二人はこのまま幻夢界で朽ち果ててしまうのか……

 後編に続く。


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コメント

Re[1]:「宇宙刑事シャリバン」 第51話「赤射・蒸着」 前編(05/06)  

影の王子様
>いろいろな意味で最高の最終回ですが
>4人のイガ戦士がイガ獅子のペンダントを電に見せ
>「君たちはイガ戦士!」と叫ぶシーンに
>「強さは愛だ」のインストがかかるのが最高の選曲です!

あ、そこはあっさりスルーしちゃいました。すみません(汗)。

Re:「宇宙刑事シャリバン」 第51話「赤射・蒸着」 前編(05/06)  

ミスアクマ1は初代の丸山千絵子さんが最終4話で復帰して良かったです。なかなか美人!
ただ、ミスアクマ2は初代のララさんで通して欲しかったです。

仮にシャリバンとギャバンを倒しても、銀河連邦警察との抗争は続くのだから
ここはエネルギー発生装置のテストをしてから戦うべきでした。
それだけ怨みが強かったのでしょう。

「シャイダー」48話での「シャリバンから救援要請です。あと1週間ももたないそうです」
という台詞、「グランドバースがあるじゃん」とずっと思ってましたが
フーマもイガクリスタルを狙って、特に大軍団を送り込んだのかもしれませんね。

Re[1]:「宇宙刑事シャリバン」 第51話「赤射・蒸着」 前編(05/06)  

影の王子様
>ミスアクマ1は初代の丸山千絵子さんが最終4話で復帰して良かったです。なかなか美人!
ただ、ミスアクマ2は初代のララさんで通して欲しかったです。

どちらも悪人に見えないところが萌えますよね。

Re:「宇宙刑事シャリバン」 第51話「赤射・蒸着」 前編(05/06)  

youtubeでの配信でも今週で「シャリバン」も最終回です!!この最終回も含め半年間十二分に楽しませてもらえましたが、その反面シャリバンロス(近々ゴーグルファイブロスにも)になってしまいそうで寂しいです・・・。
ところで、シャリバンたちが宇宙の辺境でサイコの猛襲と戦っている事も知らず、いつに変わらぬ日常を過ごしている小次郎さんや千秋さんたちですが、例えばミニバイクの修理を頼みに来た小次郎さんに
「ところで大将、最近電ちゃん見ないねぇ。」
と訊かれた千秋さんのお父ちゃんが
「それがあいつ、田舎帰らなきゃいけなくなったとかで急に辞めちまったんですよ。なんでも地元の町興しの仕事が決まったとかでね。」
と応え
「ふ~ん、Uターン就職ね・・・。」
と小次郎さんがいささか釈然としない様な表情をすると言う場面があっても面白かったと思います。ここでシャリバンが千秋さんのお父ちゃんに言った「田舎」とは勿論イガ星の事、「地元の町興し」とはイガ星の復興事業だなんてまさか誰も思わないでしょう(笑)。

Re[1]:「宇宙刑事シャリバン」 第51話「赤射・蒸着」 前編(05/06)  

笑太郎様

いつもながら想像力豊かですね。

あれだけ仲が良かったのに、電が何も言わずにいなくなると言うことはないだろうから、実際にそんなことを言って別れたのかも知れませんね。

目立たないけど

アニー程ではありませんが、ミミー役の叶貴子さんの衣装も割とヤバい(良い意味で)ですよね😅

Re: 目立たないけど

あんまり飛んだり跳ねたりしてくれませんけどね。

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