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「不良少女とよばれて」第21話 その4


 第21話「エバー・オンワード」(1984年9月4日)
 の続きです。

 ビルの中のレストランでお茶を飲みながらあれこれ話している哲也と笙子たち。

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 その後、彼らが会計を済ませて(勿論、哲也さんのおごり手書きハート)廊下へ出て来たところ、同じフロアの別の店から出てきた恭子さん及び酒井にばったり出くわしてしまう。

 哲也「恭子さん」
 恭子「哲也さん……お久しぶりでございます」

 ほんとに久しぶりに顔を合わせる元婚約者の二人。
 えーっと、13話でお寺にみんな集まった時以来になるのか?

 酒井は、哲也と久しぶりの再会に感極まった恭子さんが何か余計なことでも喋るのではないかとおそれ、そそくさと恭子さんを促してその場を離れようとする。

 哲也「恭子さん、男谷が心配していますよ。男谷があなたを待ってます!」
 哲也、立ち去ろうとする恭子さんの背中にそれだけ告げて、自分のほうから足早に去って行く。

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 恭子「哲也さん……」

 「バカ、バカ、私が心配して欲しいのは、待っていて欲しいのは、あの角刈り弁護士じゃなくて、他でもない、哲也さん、あなたなのよーーーっ!」と叫びたいのをグッと堪える恭子さんであった。

 実際、22話だったか、哲也が「逃げましょう」と言ったら、恭子さん「ハイ、逃げます」と即答してたよね(うろ覚え)。

 この時、哲也がひとりだったら、恭子さんを強引に連れ去ることも可能だったかも知れない。

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 おぞましいことに、恭子さんは黒岩や酒井の手下がたむろしている部屋に入るや否や、自ら腕をまくって、「酒井さん、私に覚醒剤を……」と、ためらうことなく言うのだった。

 そう、恭子さん、短期間ですっかり中毒患者になってしまったらしいのだ。

 これから、しばらく鬱なストーリーになるので、いつになく足早に駆け抜けたい管理人です。

 マサコたちは、「笙の会」の発表会を知らせる看板を街のあちこちにばら撒く。

 が、それを、たまたま恭子さんに会いにロイヤル貿易にやってきた多賀子が目にしてしまう。
 娘を捨てた男(哲也)と、娘から婚約者を奪った娘(笙子)の名前を見て、多賀子がどんな気持ちになったかは、言うまでもない。

 多賀子からそのことを告げられた葉山が、総務府の関係者を動かしたのか、「笙の会」に「総務府の楽人だった人間が、不良少女と民間舞楽を興すとは何事だっ、即刻中止したまへ!」と誰かの嫌がらせ電話がかかってくる。

 まぁ、現実に言って、民間舞楽を興すのに別に役所の許可は要らないだろうから、そのまま放置プレーしても良かったと思うが、それではストーリーが進まないので、笙子が単身、葉山のところへ許しを請う為、訪ねると言う嫌なシーンになる。

 しかし、実際、笙子のモデルである原笙子さんが民間舞楽を始めた時も、似たような嫌がらせを受けたんじゃないかと察せられる。

 笙子は、稽古中の葉山のところへ押しかけ、民間舞楽をすることを許して貰おうとする。

 いぢわるな葉山は「破門した弟子が民間舞楽を興そうとどうしようと私の関知するところではない」と、相手にしてくれない。

 で、いろいろあって、笙子は葉山やベテランたちの前でカリョービンとか言う舞を舞う羽目になる。

 勿論、ドラマが始まってから不良同士の抗争や恋や友情に明け暮れていた笙子のつたない舞楽が、彼らの眼鏡にかなう筈もなく、ボロクソにけなされる。

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 葉山「思い上がるのもいい加減にしなさい、舞楽には1200年の伝統が(以下略)」

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 で、葉山は笙子の目の前でお手本を示すのだが、笙子とそんなに変わらないように見えるのは、どっちも素人なんだからしょうがない。

 葉山「ゲンコツ山のたぬきさん~♪」

 でも、葉山の弟子たちは、ちゃんと本職の人なので、その舞はさすがに風格があるんだよね。

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 ナレ(その時、笙子は全身から火が噴き出すほどに己を恥じていた。威風堂々、自由闊達に舞う葉山の姿が舞楽の底知れぬ深さを感じさせていた。この人の前で舞うとは、なんと言う無謀な試みであったろう)

 自分が井の中の蛙に過ぎなかったことを痛烈に思い知らされた笙子の胸中をあますところなく解説してくれる親切なナレーション。

 しかし、「威風堂々」はともかく「自由闊達」とはとても形容できない舞だけどね。

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 で、笙子は一転、葉山に弟子入りを志願することになる。

 が、「女性を弟子に取るつもりはない」と、ニベもなく断られる。

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 玄関先で座り込んだ笙子、雨の日も風の日も、ふみの日も海の日も、ポイント5倍の日も、そのままずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、その場に座り続ける。

 ケーサツ呼べ、ケーサツを

 どしゃ降りの中、心配した哲也が(何故か傘も差さず)迎えに来るが、笙子はなんとしても葉山に弟子入りして本格的に舞楽を学びたいと自分の気持ちを告げる。まぁ、哲也はあくまで楽人であって、舞は本職じゃないからね。

 哲也も笙子の気持ちを理解し、そのまま引き揚げる。

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 一方、その葉山の娘・恭子さんに、酒井が結婚を申し込んでいた。
 酒井「僕と結婚して僕の良き協力者になってくれませんか? 僕は恭子さんに生涯の伴侶になって欲しいんですよ」

 ビジネスの話でもするように淡々と求婚する酒井。
 無論、酒井は恭子を幸せにしようなどと思ってこんなことを切り出している訳ではなく……

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 と、その店へふらりと現れたのが、すっかり成り上がった朝男であった。

 しかし、さすがに今回の「偶然の出会い」のチェーンコンボは度が過ぎるなぁ。

 朝男「恭子さんじゃありませんか」
 恭子「あなたは……」
 朝男「西村です、その節は……」

 どの節? と一瞬考え込んでしまったが、哲也が東京流星会の事務所に居座っている時に連れ戻しに来て、朝男と顔を合わせていたね。あと、法事でも会ってるか。

 朝男、ほぼ他人の恭子さんの手を取り、いきなり連れ出そうとする。これもさすがに不自然だよね。

 酒井「なんだい、君は」
 朝男「誰だい、あんた」
 酒井「ロイヤル貿易の酒井というものだ」
 朝男「ほーっ、嫌なニオイのする男じゃないか。恭子さん、こんな男と付き合ってちゃいけないなぁ」

 蛇の道はヘビで、朝男は酒井と言う男の本性を一目で見抜いていた。

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 酒井「店長! この無礼な男をなんとかしたまえ」
 店長「なんだね、君は?」

 何も知らない店長、すぐ二人の前にやってくるが、

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 朝男「やかましい!」

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 と、いきなり朝男にぶん殴られてしまう!

 苦労人の店長には気の毒だが、今までのモヤモヤが一瞬で吹き飛ぶ爽快なシーンである。

 朝男、店員たちもボコボコにしてしまうが、

 恭子「酒井さん、行きましょう」
 と、肝心の恭子さんは彼を無視してさっさと出て行ってしまう。

 朝男「恭子さん!」
 酒井「とんだ三枚目だな、元東京流星会会長・西村朝男くんだね、あんたの顔はよおく覚えておくよ」

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 険しい目付きで、二人の背中を見送る朝男であった。

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 その夜、引き続き雨の降る中、廊下の窓から庭に座っている笙子の姿を見て、

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 「怖い……」とつぶやく葉山であったが、嘘である。

 翌日、さすがの葉山も根負けして(それにいつまでもそんなところに居られたら、怖くて夜、ひとりでトイレに行けないので)、笙子を家に置いてやることを認めるのであった。

 ただし、内弟子ではなく、住み込みのお手伝いさんとしてであったが。

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 笙子「ありがとうございます、ありがとうございます。内弟子でなくとも構いません! 月25万ほど貰えたら!」

 こうして、(そろそろ番組が終わろうと言うのに)笙子の本格的な舞楽修業の日々が始まるのだった。


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コメント

✭ 今回の爆笑ポイント

1. 総務府の楽人だった人間が、不良少女と民間舞楽を興すとは何事だっ、即刻中止したまへ!

でた、でました、「たまへ」。これを見ただけで胸が熱くなります。

2. 玄関先で座り込んだ笙子、雨の日も風の日も、ふみの日も海の日も、ポイント5倍の日も、そのままずーーーーーーーーーーーーっと、その場に座り続ける。

さすがにポイント5倍の日は座ってる場合じゃないよ、買い物行けよ、と言いたいです。2倍じゃないよ、5倍なのよ!!と笙子の肩を揺さぶりたい。

3. こうして、(そろそろ番組が終わろうと言うのに)笙子の本格的な舞楽修業の日々が始まるのだった。

あとちょっとなのにね・・っていうか、修行本当にするのか?きっといろんなことが起きて、全部で5分程度しか修行のシーンが出てこないのでは?笙子が修行しているシーンが全然思い出せません・・・


✭苦い思い出ポイント

蛇の道はヘビで、朝男は酒井と言う男の本性を一目で見抜いていた。

昔、学生に「じゃのみちはじゃ」と教えてしまった苦い思い出を思い出してしまいました・・・。教師失格。そして、朝男は蛇なのね・・・

✭胸キュンポイント
朝男のかっこよさですね~。やかましいとぶん殴る。ス・テ・キ。私なら自分からついていきます。飛び込んでいきます、朝男に・・・。素敵すぎる・・・。

✭ 一言言わせていただきたいポイント
本当はその3の所に描こうと思っていましたが、こちらへ・・管理人様の「それにしても、こんなに恭子さんの為に仕事も何もほったらかして奔走する男谷なのに、恭子さんから男として全く相手にされないと言うのは、いくら脇役だと言え、かわいそう過ぎるし、男谷の真心に頑なに応えようとしない恭子さんが凄く情のない女性に見えてくる……。」とコメント、確かにそう、そうなんです。管理人様のおっしゃる通りで、恭子さんはほんと、だめ女です。ただ、好きでもない男にどんなにいろいろ尽くされてもね、迷惑なんだな・・・っていうのが女心なのかなと思うのです。特に好きな人がいて、その男が全く自分に興味がない場合は余計に。男谷さんのしていることは、きっと恭子さんにとってはうざくてうざくて仕方がなく、ですから、恭子さんを助けるという意味ではまったく無駄なのです。(かえって逆効果かもしれませんね・・・)

決して、恭子さんが情のない女の人というわけではなく、女の人っていうのはみな、多かれ少なかれこんな感じなのではと思うのです。私は恭子さんの気持ちがちょっとわかります。

彼女がこの負のデフレスパイラルから抜け出るには、哲也さんの愛(無理ですけどね)か、誰か大切な人を自分(哲也以外なら両親?)のこの行為により悲しませているということに気が付くかしかないのかな~と思います。

すみません、どうでもいいこと、ちょっと語っちゃいました。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第21話 その4(05/18)  

Biromi様
全ての記事に熱いコメントありがとうございます。お陰様でやる気が湧いてきます。

でも、あんまり爆笑ポイントとか言われると照れちゃうなぁ。

>本当はその3の所に描こうと思っていましたが、こちらへ・・管理人様の「それにしても、こんなに恭子さんの為に仕事も何もほったらかして奔走する男谷なのに、恭子さんから男として全く相手にされないと言うのは、いくら脇役だと言え、かわいそう過ぎるし、男谷の真心に頑なに応えようとしない恭子さんが凄く情のない女性に見えてくる……。」とコメント、確かにそう、そうなんです。管理人様のおっしゃる通りで、恭子さんはほんと、だめ女です。ただ、好きでもない男にどんなにいろいろ尽くされてもね、迷惑なんだな・・・っていうのが女心なのかなと思うのです。特に好きな人がいて、その男が全く自分に興味がない場合は余計に。男谷さんのしていることは、きっと恭子さんにとってはうざくてうざくて仕方がなく、ですから、恭子さんを助けるという意味ではまったく無駄なのです。(かえって逆効果かもしれませんね・・・)

>決して、恭子さんが情のない女の人というわけではなく、女の人っていうのはみな、多かれ少なかれこんな感じなのではと思うのです。私は恭子さんの気持ちがちょっとわかります。

貴重なご意見ありがとうございます。
女心に疎いことで有名な管理人にとっては大変勉強になります。

ただ、恋人とかじゃなく、友人として男谷の献身に少しは感謝しても良いんじゃないかなとは思います。

Re[2]:「不良少女とよばれて」第21話 その4(05/18)  

zura1980さん
>Biromi様
>全ての記事に熱いコメントありがとうございます。お陰様でやる気が湧いてきます。

>でも、あんまり爆笑ポイントとか言われると照れちゃうなぁ。

こちらこそ、私のつまらないコメントにご返答いただき、ありがとうございます。うれしいです!
特に今回は女ごころについてぐだぐだ書いてしまいすみません。

今、フジテレビのOur Houseっていう番組を見ているんですが、そこに岡田奈々さんが幼稚園の園長先生役ででているんですよね・・・つい、ああ、恭子さん、立ち直って園長先生になったのね・・・と思ってしまう。


>ただ、恋人とかじゃなく、友人として男谷の献身に少しは感謝しても良いんじゃないかなとは思います。
そうなんですよね~。でも、恭子さん、男谷さんのこと、友人だと思ってないと思います。思っていたらね、さすがに心を動かされると思います。男谷さんは、哲也さんの友人、だから彼の献身に心を動かされないんだと思います。

Re[3]:「不良少女とよばれて」第21話 その4(05/18)  

Biromi様
返信ありがとうございます。

>今、フジテレビのOur Houseっていう番組を見ているんですが、そこに岡田奈々さんが幼稚園の園長先生役ででているんですよね・・・つい、ああ、恭子さん、立ち直って園長先生になったのね・・・と思ってしまう。

おー、そうなんですか。そのドラマは全然見てないんですが、なんとなく嬉しくなりますね。

なお22話は来週中には公開する予定です。

Re:「不良少女とよばれて」第21話 その4  

>玄関先で座り込んだ笙子
こういう展開って好きじゃないなぁ・・・「根性みせる」みたいで。
哲也がやめさせないのも?僕なら止めますが。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第21話 その4(05/18)  

影の王子様

スポコンドラマや大映ドラマではありがちなパターンですよね。

自分も、この辺のくだりはあまり好きではありません。

Re:「不良少女とよばれて」第21話 その4(05/18)  

朝男は、此処でも殴ってますね😅もう、お構い無しですね😓

出だし、半ば強引に笙の会を作って、おタマの新悪竜会結成問題を解決したまではマイナートラブルくらいで順調でしたが、
"多賀子からそのことを告げられた葉山が、総務府の関係者を動かしたのか、「笙の会」に「総務府の楽人だった人間が、不良少女と民間舞楽を興すとは何事だっ、即刻中止したまへ!」と誰かの嫌がらせ電話がかかってくる。"
この電話からまたもやなし崩し的に問題が発生してきましたね!

葉山とあまり年齢が変わらない60才くらいのジジイみたいな白髪の弟子(一度葉山に舞が良くないと怒られていた)ともう一人に笑われて、演奏を止められるシーン、あれは酷かったなあ。

「笙子が葉山家で働き出して2週間が経った」2週間好きだなあ~(笑)

Re: タイトルなし

> 葉山とあまり年齢が変わらない60才くらいのジジイみたいな白髪の弟子(一度葉山に舞が良くないと怒られていた)ともう一人に笑われて、演奏を止められるシーン、あれは酷かったなあ。

キツいですよね~。

中条さん、「気まぐれ本格派」では、未亡人の三ツ矢歌子に惚れている、いつもジャージ姿の気のいいおじさんでしたが。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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