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「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」


 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(1973年7月6日)

 あんまりと言えばあんまりなサブタイトルである。

 「タロウ」では、他にも第44話「あっ!タロウが食べられる!」などの、「そのまんま」系が多い。

 さて、冒頭から、さおりと健一は田舎の親戚の家に遊びに来ている。

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 捕虫網などを手に、元気に親戚の家から飛び出す二人。

 いきなり、さおりの乳が揺れる揺れる……

 作り手も、演者も、そう言うことを意図しないで撮っているから、逆にたまらなくエロティックなのだ。

 ナレ「この辺り一帯にはまだまだ昔ながらの自然が残されているように思われた……だが!」

 虫を追いかけて草深い林を抜けた健一、いきなり崖から落ちそうになって悲鳴を上げる。

 そう、既にそこでも開発と言う名の自然破壊が進んでおり、彼らの足元では、大々的な土地造成が行われている最中だった。

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 主任「おーい、そこのふたりぃ、もうすぐ発破を掛けるぞーっ、下りてこーい!」

 健一たちに気付いた現場主任(大前均)が、拡声器で注意する。

 二人は家に帰ろうとするが、道を間違え、草木のない荒涼とした丘陵の上を歩いていた。

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 さおり、目の隅に動く物を見付け、そちらに下りて行く。

 早速のパンチラありがとうございます!!

 やがて二人の前に、人懐っこい顔をした土地の子供がひょっこり顔を出す。

 良助「おれ、良助」
 さおり「私たち昆虫採集をしていたら道に迷っちゃったの」
 健一「村へ帰る道、分かるかい?」

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 良助少年の背中を追って走る二人。

 ただ、さおりが走ってる姿を貼るだけで幸せな気持ちになれる……

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 良助に続いて、「トトロ」に出てきたような草のトンネルの中を進むさおり。

 草のトンネルの奥には、ちょっとした洞窟があり、良助は持っていた燭台の明かりで中を照らす。

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 健一「わぁ、これなぁに?」
 良助「俺が拾ってきたんだ。凄いだろ」

 洞窟の奥には、動物の化石のようなものや、色んな土器が所狭しと積み上げられていた。

 良助「俺、ここに、怪獣の博物館を作るんだ、いいだろう」
 健一「へーっ」

 今の子供たちは、「秘密基地」なんて作るんだろうか?

 ……なんてことはどうでも良くて、

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 さおりが化石を下に置こうと身を屈めた瞬間、本日2度目のパンチラが炸裂する。

 かさねがさね有難うございます。

 と、洞窟の中にまでダイナマイトの爆発を予告するサイレンの音が聞こえてきたので、三人は慌てて外へ出るが、爆発の振動でその場に尻餅をつく。

 それはダイナマイトの衝撃だけではなく、本物の地震のようであった。

 ここで、本日3度目のパンチラが発生するが、残念ながら画面が激しく揺れているのでキャプできなかった。

 無念じゃ。

 良助は揺れがおさまると、今の揺れでまた何か出土したかもしれないと、急いで工事現場へ向かう。

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 果たして、墓地の向こうの斜面の途中に、お地蔵さんのようなものが露出していた。

 お地蔵さんのそばに降りる良助と、それを崖上から心配そうに見守る二人。

 ここで本日4度目のパンチラが期待されたが、アングルが甘く、不発に終わる。

 良助はそのお地蔵さんも自分の戦利品に加えようとするが、主任たちがやってきたのでその場を離れる。

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 ZAT本部で、森山隊員が、健一たちが体感した局地的な揺れについて説明している。

 荒垣「周囲1キロくらいの丘陵だけが?」
 森山「はい、地図で見ればほんの点のようなものですが、この地点に震度12の地震が記録されました」
 光太郎「えっ、震度12だって?」

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 北島「立ってられないどころか、横になってもゴロゴロ転がるぞぉ」

 いや、そもそも震度12なんてない……と言いたいところだが、海外で使われている震度階級は、12階級のものが多いので、ZATがそちらを採用しているとすれば間違いではない。

 光太郎たちは、すぐに現場へホエールで向かう。

 あの良助少年は、お地蔵さんの近くの土の中から怪獣の目が光ったと主張する。

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 彼らがあれこれ調べていると、和服姿の老人が物凄い剣幕で怒鳴り込んでくる。

 南原「地主さんですね」
 島田「そうじゃ、ワシは有名な大金持ちの島田じゃ、一体何しに来たんだ」
 上野「島田さん、しばらくの間、ここの工事中止して頂けませんか」
 光太郎「この辺一帯の地下に怪獣が住んでるかも知れないんです」
 島田「なに、怪獣? 駄目だ、土地造成は今や、国家の要請に基づいてなされておるんだ」

 島田老人(浜村純)は、絵に描いたような因業ジジイで、彼らの言葉に全く耳を貸そうとしない。

 光太郎たちも呆れるが、とりあえず一旦引き揚げることにする。

 その後も、島田老人の命令でどんどんと山が崩されて行く。

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 やがて、ダイナマイトに吹っ飛ばされるようにして、あの半分埋まっていたお地蔵さんが落ちてくる。

 良助たちは急いでお地蔵さんを安全なところまで引っ張って行く。

 良助「これはあの丘の守り神のお地蔵さんなんだ」
 健一「守り神なの?」
 良助「うん、じいちゃんが言ってた、昔この村の作物が全部枯れて緑がひとつもなくなっちゃったことがあったんだ。それでじいちゃんたちが、このお地蔵さんをあの丘に埋め込んだ」
 健一「そしたら、緑が元に戻ったんだね」
 良助「うん」

 彼らはお地蔵さんを改めてちゃんと祭ろうとするが、島田老人が目敏く現れて、それを自分の物にして屋敷に運んでしまう。

 その夜、親戚の家で蚊帳を釣って寝ているさおりと健一。

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 二人とも、たくさんの人の読経をバックに、お地蔵さんが不気味に迫るというめちゃくちゃ怖い悪夢を見て、うなされる。

 翌朝、さおり、健一、良助は血相を変えて工事現場の宿舎へ駆け込み、夢のことを話してお地蔵さんを元の場所へ戻すべきだと訴える。良助も、二人と全く同じ夢を見ていたのだ。

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 主任「しかしですね、地鳴りと言い、崖の光る目玉と言い。何かある気がするんですよ」
 島田「ああ、寝言は夜中にひとりで言うんだな。そんなことより、一日も早く工事を完成させたまえ」

 主任も三人の話を信じてくれ、島田老人に掛け合ってくれるが、島田老人は相変わらずであった。

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 だが、彼らの電話が終わらないうちに、崖の斜面から巨大な怪物が出現する。えんま怪獣エンマーゴであった。

 ……

 えんま怪獣ってナニ?

 ま、それはともかく、エンマーゴは口から黒いガスを吐いて、草木を枯れさせる。

 また、巨大な刀を振り回して片っ端から木々を薙ぎ払う。

 ZATが出撃し、ついで光太郎がタロウに変身して立ち向かう。

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 猛進する怪獣をかわして、崖の上に立つタロウ。

 こういうセットにしては、異例の高さだよね。

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 タロウはいきなり「ストリウム光線!」を放つが、

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 エンマーゴの盾に受け止められてしまう

 さすがのタロウが思わずたじろいたほどだ。

 一方、健一たちは島田老人を何とか説き伏せ、力をあわせてお地蔵さんを元の場所に戻そうとしていた。

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 しかし、タイトルにあるように、タロウの首がエンマーゴの刀でスパッと刎ね飛ばされてしまう!

 ナレ「恐ろしいエンマーゴの刀攻撃の中で、タロウは一瞬死んでしまったかと思えた……」

 再び読経の声が聞こえ、お地蔵さんの目が妖しく光る。

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 次の瞬間、飛ばされた筈のタロウの首が元通りになっており、タロウが拳を握ると、今度は何故か、エンマーゴの首が落ちてしまう。

 その体に再びストリウム光線を放ち、木っ端微塵に破壊するタロウ。

 どう見ても、お地蔵さんの神秘の力でタロウが甦ったとしか思えないが、

 「……しかし、肉を斬らせて骨を斬る、これは我らがタロウの捨て身作戦だったのだ」

 と言うナレーションのせいで、さっぱり訳が分からなくなってしまうのだった。

 しかも続けて「タロウを助けたのはあのお地蔵様であった」と来るので、管理人の頭はぐちゃぐちゃ。

 さて、島田老人はすっかり反省し、お地蔵さんを大切に安置すると共に、土地の開発もやめてしまった。

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 (やれやれ、これでしばらくの間はゆっくりできるかな……)

 飄々としたお地蔵さんのつぶやきを聞きながら、おわり。

 滑り出しは、「怪奇大作戦」の「霧の童話」のような、急速な自然破壊への鋭い批判精神を思わせたが、終わってみれば日本昔話ふうの神秘的な話で終わってしまった。

 まあ、管理人的にはさおりのパンチラがたっぷり見れて大満足の一本であった。
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コメント

Re:「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(05/22)  

ヒーローがいきなり必殺技を放つ・・・と、敵に通用しない・・・
というパターンが昭和特撮では多い気がします。
初代ウルトラマンVSバルタン星人2代目もそうでした。

話は変わって、「昭和ウルトラマン」主役(全員ご健在)の中で
篠田三郎さんだけが「平成作品」にご出演されてません。
ネットではさまざまな憶測が飛び交っていますが。
僕は「東光太郎」は「永遠に青年」であるべきだと思うのですが。

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(05/22)  

LopLop様
>地蔵の顔、おざなりな造形ですね。
>この方が愛嬌があっていいのでしょうけれど(笑)

そーいや、かなり適当ですね。

ところでこの間はありがとうございました。
丘野さん、めっちゃ可愛かったです。

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(05/22)  

影の王子様
>話は変わって、「昭和ウルトラマン」主役(全員ご健在)の中で
>篠田三郎さんだけが「平成作品」にご出演されてません。
>ネットではさまざまな憶測が飛び交っていますが。
>僕は「東光太郎」は「永遠に青年」であるべきだと思うのですが。

あ、そうなんですか。最近のは全然見ないけど、てっきり出演されてるんだと思ってました。

これもまぁ、良し悪しですよね……。
DVD特典の座談会くらいなら何の問題もありませんが。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(05/22)  

さおりさん良いスタイルですね。私には、島田老人>>>>エンマーゴに見えたのですが。首がすっ飛んだなんてタイトルは、流石に今では採用されないと思うのですがね😅

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(05/22)  

ふて猫様
>さおりさん良いスタイルですね。

個人的には二代目の方が好きですが、初代のムチムチしたボディもやっぱり捨てがたいものがあります。

Re:「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(05/22)  

どう見ても“肉を切らせて骨を断つ”ようには見えなかったですがね😅本来なら、ウルトラ兄弟の誰かが助っ人にくるシーンではないでしょうか?

Re[1]:「ウルトラマンタロウ」 第14話「タロウの首がすっ飛んだ!」(05/22)  

ふて猫様
>どう見ても“肉を切らせて骨を断つ”ようには見えなかったですがね

あのシーンは何度見ても良く分かりません。

No title

どうも、貴重な写真ありがとうございます。『イナズマン』の丘野さんの写真もそうですが、下から撮ってそれでまともに写っているというのも今ではありえませんね。年齢も高校3年生の時ですから(お2人とも高校中退とのことですが)、いまでは児童福祉法レベルのやばさです。

ただすみません、また丘野さんの話になっちゃいますけど、同い年の朝加さんが今日でも活躍しているのに、丘野さんが20歳で芸能界を去っちゃったのは本当に残念ですね。芸名変えたり高校も中退したのは、本気で芸能界に向かい合うつもりだったのでしょうからね。同年代なのに、『タロウ』で芸能界デビューした朝加さんと、『レオ』が集大成になった丘野さん、ちょっと残酷なコントラストです。

なおこちらによると(すでにご存じだったらもうしわけございません)朝加さんは、撮影中は怒られっぱなしだったようですね。泣いていてばかりだったとのこと。キャラ的には、全然そんなところ見せていませんけどね。デビュー作で、演技レッスンなどもなかったようですから当然と言えば当然ですが、やはり根性があったんでしょうね。

https://livedoor.blogimg.jp/hokutochoitiro/imgs/1/f/1fbb1c85.jpg

Re: No title

> どうも、貴重な写真ありがとうございます。『イナズマン』の丘野さんの写真もそうですが、下から撮ってそれでまともに写っているというのも今ではありえませんね。年齢も高校3年生の時ですから(お2人とも高校中退とのことですが)、いまでは児童福祉法レベルのやばさです。

お喜びいただけて幸いです。

確かに、最近のドラマではこの手のシーンはまずないでしょうね。

> ただすみません、また丘野さんの話になっちゃいますけど、同い年の朝加さんが今日でも活躍しているのに、丘野さんが20歳で芸能界を去っちゃったのは本当に残念ですね。芸名変えたり高校も中退したのは、本気で芸能界に向かい合うつもりだったのでしょうからね。同年代なのに、『タロウ』で芸能界デビューした朝加さんと、『レオ』が集大成になった丘野さん、ちょっと残酷なコントラストです。

二十歳で引退と言うのはいかにも早過ぎますよね。

まあ、色々事情がおありだったんでしょうが。

> なおこちらによると(すでにご存じだったらもうしわけございません)朝加さんは、撮影中は怒られっぱなしだったようですね。泣いていてばかりだったとのこと。キャラ的には、全然そんなところ見せていませんけどね。デビュー作で、演技レッスンなどもなかったようですから当然と言えば当然ですが、やはり根性があったんでしょうね。

情報ありがとうございます。自分なんか、とても18才の女の子のを叱るなんて出来ませんが。

No title

このエピソード朝加さんのパンチラを楽しむために再見しましたが、土手でのシーンほんと自然に写っていますね。「レオ」の子役のパンチラもどうかと思いますが、1973年に1955年生まれの女の子の胸を揺らさせたり超ミニスカをはかせたりとかは、やはり大胆ですよね。

記事中でもご指摘なように、たぶんスタッフも朝加さんも意識していなかったのでしょうが、現在ではできないことですから、大変貴重でありがたい話です。

Re: No title

> このエピソード朝加さんのパンチラを楽しむために再見しましたが、土手でのシーンほんと自然に写っていますね。

朝加さんのチラはめっちゃエロいですよね。

と言うか、体そのものがエロいです。

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