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「不良少女とよばれて」第18話 その1

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 第18話「グッバイ・ラブ」(1984年8月14日)

 あらやだ、気がついたら一ヶ月近くも休んでしまった「不良少女」の時間ですよ!

 17話のラスト、遂に朝男が少年院への突入と笙子の奪還を決行したところからでしたね。


 白百合組のちょっかいもあって、朝男は首尾よく笙子を少年院から連れ出すことに成功する。
 気を失っている笙子を助手席に乗せ、ルンルン気分で夜のハイウェイ(じゃないけど)をぶっ飛ばす朝男。

 トンネルを抜けた先に検問が張られていたが、朝男はそのままアクセルを踏んで突破し、追いすがる白バイも華麗なドライビングテクニックでかわす。

 一方、愛育女子学園の麻里たちは、あちこちに包帯を巻いた勇ましい姿で、モナリザの部屋へ押しかける。モナリザたちが園長を妨害して、朝男に笙子を拉致させたことを難詰しに来たのだ。

 麻里「あたいたちは先生方にチクリゃしないが、この決着は必ず付けるよ」
 モナリザ「負け犬麻里、お前は何を吠えてるの? さっぱり分からないね」

 布団から上半身を起こして、憎々しい面構えでしらばっくれるモナリザ。

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 と、深夜だというのに、哲也がやってくる。
 哲也「君たち! 無事だったか」
 一同「はいっ」

 哲也はストレートに自分の妹に「目潰しを投げたのはおまえさんかえ」と尋ねるが、モナリザは不敵な笑みを絶やさず、「知らないね」と一言。それでも、愛しいお兄様に会えてなんとなく嬉しそうであった。

 しかし、ここでモナリザを問い詰めていても事態は進展しない。哲也は、朝男が逃げ込んだと言う清里山へダメケイたちと一緒に笙子を探しに行くのだった。

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 夜が明ける。
 朝男は、清流を見下ろす崖上の道に車を停め、こんこんと眠り続ける笙子の寝顔を満足そうに見詰めていた。

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 長いこと恋焦がれた女の子と二人きり、しかも相手は意識がない。

 こんな状態に置かれても、笙子に指一本触れない朝男、めちゃくちゃカッコイイ。

 これがもし管理人だったら、とりあえず服(以下略)

 やがて笙子が目を覚ます。

 朝男「笙子、俺はもうお前を放しゃしないぜ」
 笙子「朝男、冷静になるんだ。もう逃げられやしない、一体どうするつもりなの」
 朝男「ハマで知り合った船長と既に話はつけてある。俺はお前を連れて南米に飛ぶつもりだ……笙子、俺と一緒に逃げてくれ」

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 笙子「イヤだ、私はイヤだ。私は哲也さんが好きなんだ。哲也さんを裏切るなんて出来ない!」

 拒絶する笙子の白い喉に、ナイフを突きつける朝男。

 朝男「俺は哲也からお前を奪う、どうしてもイヤだというなら、お前を殺して俺も死ぬ!」
 笙子「朝男!」

 ……と言う、ほとんど2時間サスペンスタッチのシーンから、原笙子さんの踊る姿を映しつつ、いつもの「この物語は(中略)民間舞楽界で活躍されている……」と言うOPナレーションが流れるのが、物凄く白々しいと言うか……まぁ、いつものことなんだけど。

 少年院の抗争がとても楽しいことは分かるが、お義理でも舞楽のシーンをもう少し挿入すべきだったと思う。

 CM後、笙子の実家の神社では、ケイコとマナブ、じゃなかった、景子とヒロシの神式結婚式の準備に追われていたが、丸林酒屋の主人から「結婚式が出来なくなった」と突然の電話が入る。

 人は良いが女房に頭が上がらない主人は、結局二人を追い出すような形になってしまったのだ。
 (前回、ヒロシは昔の仲間に集金した店の金50万円を奪われてしまっていた)

 で、偶然にも、店を飛び出した二人は笙子の見下ろしている川の中をじゃぶじゃぶ突き進んでいたのだった。

 ……

 話が早くて良いねえ。

 麓には、地元の消防団員、警察関係者、哲也を含めた少年院の教官たちが集まり、山狩りが始まろうとしていた。
 一方、朝男は、目立つ車を崖から落として、追っ手の目を誤魔化そうとする。
 斜面を滑り落ちてくるその車を、景子とヒロシが真っ正面から見ていた。

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 ダメケイたちは、落下した車を発見し、すぐ下に降りようとするが、
 哲也「丹波先生、僕は西村を良く知っています。彼はこんなドジなことをして命を落とすような男じゃない。僕はこの先を捜してきます」
 ダメケイ「哲也さん!」

 一時は朝男のそばでお茶汲みまでしていた哲也は、鋭く朝男の魂胆を見抜いていた。

 その頃、これらの騒動とは全く関係ないトラブルがどんよりした空気をはらんで進行していた。そう、世界一不幸が似合う女・恭子さんの出番である。

 前回、働いていた保育園で、自分の見ていた子供が突然死してしまい、しかもその両親が極道モンだったと言う、作り話のような苦境に立たされている恭子さん。

 ……ただ、そのことを心の底で楽しんでもいるフシが見られる、と言うのは穿ち過ぎだろうか?

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 保育園で、他の職員たちにうなじが丸見えになるほど深々と頭を下げて改めて謝罪している恭子さん。
 恭子「申し訳ありません、私が至らなかったばかりに……とんでもないご迷惑をお掛けしてしまいました。お許し下さい!」

 付き添っている男谷が恭子さんの責任ではないと口を酸っぱくして説くが、

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 恭子「いいえ、私の責任で預った子供なんです、私の目が十分に行き届いていたら助かったかもしれない」

 恭子さん、是が非でも自分の責任にしないと気が済まないご様子。

 「ダメだこりゃ」と、他の職員たちも呆れ顔で口を閉ざしている(註・管理人の妄想です)。

 そこへ、久しぶりに葉山夫妻も顔を出す。
 二人はこもごも、男谷同様、彼女に責任はないのだと恭子さんを納得させようとするが、不幸一直線女・恭子はひたすら頑固であった。

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 恭子「私は帰りません。私は自分の手で償いをしなければならないんですっ! そうしなければ、私の気が済みませんっ!」

 変なところで聞き分けのない娘に、葉山が思わず握り拳を固める。

 さすがにそれを振り下ろすことはしなかったが、「このバカモン!」と怒鳴りつけて出て行ってしまう。

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 葉山「あの女だ、あの笙子と言う女が娘を不幸にしてるんだ。憎んでも憎みきれん!」

 「いや、それはちょっと違うだろ」と多賀子は思ったが、口に出しては何も言わない。

 まぁ、これは、笙子が少年院を出てからの展開の為に必要な伏線なのだ。

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 自分とは全く関わりのないことで葉山の怒りを買っているとも知らず、笙子は山の中を朝男について歩いていた。逃げようと思えば逃げられただろうが、笙子はこのまま朝男を見捨てることが忍びなかったのだ。

 助け合いながら道の上に出て、一息つくふたり。

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 笙子「南米に逃げて、何かアテでもあるのかい」
 朝男「アテなんてあるもんか、ただ何かがある筈だ」
 笙子「何か、何かって、子供みたいだよ朝男は……朝男は焦り過ぎだよ」
 朝男「確かに俺は焦り過ぎだ。だけどなぁ、何をやっても心が満たされるってことがねえんだ」
 笙子「朝男、それはあんたが決して手に入らないものを求めているからじゃないのかい?」

 笙子は、かつて朝男が話してくれた朝男の母親(川で溺れそうになった朝男少年を助けて亡くなった)のことを持ち出し、「あなたはあの日失った物を全て取り戻そうとしているのではないか」と鋭い分析を試みる。

 笙子「純粋だったあなたを、亡くなったお母さんを、優しかったお父さんを……」
 朝男「笙子ぉ、やめてくれ……」
 笙子「あんたはあの日の少年じゃないの、もうすぐ二十歳になる男なのよ。あんたのお母さんはもう死んだのよ……」

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 朝男「やめろ、やめてくれーっ!」

 容赦なく朝男に現実を突きつける笙子に、朝男がたまらず絶叫する。

 その2へ続く。


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コメント

待ちに待った更新、ありがとうございます。その4まであるので、私もしつこく4回コメントさせていただきます。前回できなかった分も・・・。(ご迷惑でもお許し下され)

覚えてます覚えてます。恭子さんがどんどん地獄に落ちていくのが・・・ 自分から深みにはまっているとしか思えないし、この男谷、弁護士なのにまったく使えねえ!!と子供ながらに当時も思いました。

私は朝男が好きだったので、笙子と逃げてほしかったのですが、まあ、無理ですよね。朝男のマザコンが暴露された回ですが、子供のときはかわいそう・・・と思ってみていましたけど、今読み返すと、大人になれ!とピンタ一発張ったあと、言ってやりたいです。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第18話 その1(04/02)  

Biromi様
いつもコメントありがとうございます。
更新が遅くなってすみません。

>覚えてます覚えてます。恭子さんがどんどん地獄に落ちていくのが・・・ 自分から深みにはまっているとしか思えないし、この男谷、弁護士なのにまったく使えねえ!!と子供ながらに当時も思いました。

まぁ、あくまで男谷は哲也の引き立て役に過ぎませんからねえ。あまり有能な弁護士でもスタッフが困るのです。

Re:「不良少女とよばれて」第18話 その1  

>笙子はこのまま朝男を見捨てることが忍びなかったのだ。
「(哲也のように)"男"としては好きになれない」のでも
優しさを注げるのは、物凄いことだと思います。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第18話 その1(04/02)  

影の王子様

そこが笙子のいいところですよね。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 不良少女とよばれて第18話その1

コメントありがとうございます。

そういう結末もあったかもしれませんね。

どっちなんだよ

今回は大映ドラマというよりも“火曜サスペンス”の方が相応しい展開でしたね😅

Re: どっちなんだよ

懐かしいですね。

朝男の車、いつものマイカーではなく、ATMからマコと逃走した時と同様に盗難車でしたね。明らかにスタント用の70年代のポンコツでしたから、「間違いなく壊すな」と見ていたら案の定、崖から落としましたね。

サイドブレーキ引いて急停止して真横にとおせんぼしたら、白バイ2台が勝手に自滅(笑)あのくらいなら初心者でも出来ます(笑)

逃走中に着ていた笙子の黄色い寝巻きが、信子がモナリザに送って哲也が渡したら、モナリザがキレて破って投げつけたものに似ていましたね❗修理したのかな?

Re: タイトルなし

> 朝男の車、いつものマイカーではなく、ATMからマコと逃走した時と同様に盗難車でしたね。明らかにスタント用の70年代のポンコツでしたから、「間違いなく壊すな」と見ていたら案の定、崖から落としましたね。

それは気付きませんでした。

気になる事

朝雄は笙子を連れて南米に逃亡するつもりだったが、南米は治安悪いぞ。
そんな元東京流星会会長は元相模悪竜会会長も治安の悪い南米でも生き延びれるか?

Re: 気になる事

何もそんな遠くに行かなくてもねえ。

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