fc2ブログ

記事一覧

「不良少女とよばれて」第19話 その4

[DVD] 不良少女と呼ばれて DVD-BOX 後編
価格:15595円(税込、送料別)



 第19話「グッバイ・フレンド」(1984年8月21日)

 麻里の死は、留置場にいる朝男のところにももたらされる。

 PDVD_080.jpg
 朝男(麻里、俺はお前に冷たかった、だがお前の愛は半端じゃなかったな、だから化けて出ないで下さい

 鉄格子の嵌まった小さな窓から降り注ぐ眩しい陽光を仰ぎながら、心の中で麻里に語りかける朝男。

 ……しかし、朝男の麻里への仕打ちは、「冷たい」どころの話じゃなかったと思うんだけどね。
 そもそも、麻里が少年院に入ることになったのは、朝男の「笙子と会いてえ」と言う、手前勝手な欲望の為だったんだから、確実に、麻里の死に朝男は何分の一かの責任がある筈だ。

 朝男、ケタケタ笑っている同房の二人の男に「知り合いが死んだんだ、今日一日わらわねえでくれ」と告げる。

 男「笑おうと屁しようと勝手じゃねえか、ははははっ」
 なおも笑い続ける二人を、朝男が蹴り飛ばす。スカッと爽やかコカ・コーラ的なシーンである。

 PDVD_081.jpg
 朝男「バカヤロウ! 人が死んだらよー、世界中はそのひとりの為に泣くべきだぜ!」

 しびれるほどカッコイイ台詞を放つ朝男。その目にも薄っすらと涙が滲んでいた。

 PDVD_082.jpg
 少年院内で、麻里の葬式が営まれる。
 ただ、こんな時でも、母親が姿を見せないと言うのはさすがにねえ……。

 園長「諸君、山吹麻里は帰らぬ人となりました。私たちは二度と彼女に会えません。最早何もしてやることも出来ません。しかしただひとつだけ、してやれることがあることに私は気付いたのです。それは麻里君のことを覚えておくことです。私たちもやがてその生を終える時、誰も私たちのことを覚えていなかったら、限りなく寂しい筈です。帰らぬ人を覚えておく、人間にはそれしか出来ないのです!」

 説教妖怪の数々の説教の中で、これが最も心に沁みる。

 園長、麻里の遺影に視線を向け、彼女に語り掛けように、
 「麻里君、僅かな縁だったけど、私はいつまでも君のことは忘れない。君が規則を守らないで私たちを梃子摺らせたことも……」

 PDVD_083.jpg
 園長「つい昨日、いきなり後ろから私の肩を叩いて……園長先生、おはよう、と……言ってくれたことも……」

 麻里の明るい笑顔がイメージ的に回想され、視聴者の涙腺をガンガン緩ませるのである。

 いかん、書いてて泣けそうになってきた。

 劇中の参列者達も、堪え切れず一様にすすり泣く。
 笙子だけは、既に涙が枯れるほど泣いたせいか、涙は見せない。

 ひとりひとり線香し、遺影に手を合わせる。

 PDVD_084.jpg
 直前までいがみあっていた八千代、「麻里、ごめんよ、あたいこないだあんたにさ、お前なんて死んじまえ、なんて言っちゃったりしてさ! なんで、なんで死んじゃったんだよーっ!」と、身も世もなく泣き叫ぶ。

 瀬戸先生が優しく八千代の肩を抱いて席に戻らせる。

 笙子は焼香しながら、(麻里、落とし前はつけてあげるよ)と、物騒なことを麻里に誓っていた。

 モナリザは、葬式にも出ず、物置小屋の焼け跡に茫然と立ちつくしていた。

 PDVD_086.jpg
 モナリザ(こんなことになるなんて……)

 あまりに突然のことに、まだ現実を受け止められないでいるモナリザ。

 PDVD_087.jpg
 その後ろから、笙子が物凄い目付きでヌッと現れる。

 気配に気付き、パッと振り向くモナリザ。

 笙子「何故みんなにほんとのことを言わないんだ、あんたが火を出したせいで麻里が死んだってことをさ」
 モナリザ「冗談じゃないよ、過失致死なんかで少年刑務所送りになりたかないね」
 笙子「あたしが黙ってたって、サツはあんたが噛んでたってことをきっと突き止める、自首するんだ!」
 モナリザ「大きなお世話だ!」
 笙子「このままじゃ、麻里も浮かばれないよ、あんたとのタイマン、今度こそ受けて立つよ!」

 モナリザ、それを聞いてニヤリと笑う。
 笙子が警察に通報する気がないと知って、多少は安心したのかも知れない。

 ここで笙子に勝ちさえすれば、罪を逃れられるかもしれないと甘い希望を抱いたのか。

 森の中へ移動し、角材のような棒を互いに持って、いよいよタイマン勝負が始まる。

 PDVD_089.jpg
 笙子「たとえ死んでも恨みっこなしだよ」
 モナリザ「ああ、生き残った方がくたばった奴の骨壺を蹴飛ばすまでさっ」

 ここで、伝説的な(?)名台詞がモナリザの口から発せられる。

 んで、頂上決戦にふさわしい激闘が繰り広げられる……と言いたいところだが、正直あまり大した戦いではない。
 同時刻、早くも刑事が現場に落ちていた焼け焦げた数珠を発見していた。園長はそれを見て、モナリザが肌身離さず持っていた数珠だと証言する。

 二人の戦いはなかなか決着が付かず、お互い体力を使い果たして泥仕合の様相を呈していた。

 そこへ警察や大磯たちが飛んできて、モナリザを逮捕しようとする。
 モナリザ、疲れ切った体で逃げようとするが、左右から腕を捕まれて万事休す。

 狼狽し、無駄な抵抗をするモナリザの姿は、白百合組を率いて学園を支配していた者としてはあまりに惨めで不様だった。

 PDVD_090.jpg
 哲也「バカな奴だ、なんてことをしてくれたんだ。少年刑務所に行けば人生の裏街道を歩むだけだ。あいつはもうおしまいだ……」

 モナリザ、刑事たちに無理矢理立たされるが、苦しそうに呻いて座り込んでしまう。

 PDVD_092.jpg
 大磯「こいつー、足を挫いたふりなんかしやがって!」

 PDVD_091.jpg
 大磯、思いっきりモナリザを蹴り飛ばす。

 いくらなんでやり過ぎだろ。しかも刑事の目の前でだぜ?

 下手をすると大磯の方が暴行の現行犯で逮捕されそうだ。

 思わず哲也がモナリザに駆け寄る。

 PDVD_093.jpg
 哲也「待って下さい、本当に立てないんです。葉子、兄さんにおぶされ!」
 モナリザ「……」
 哲也「なにしてるんだ、さぁ」

 ついさっきまで、「兄でもない、妹でもない」と言っていたのに、なんだかんだいって哲也はモナリザのことを妹として愛していたのだ。

 笙子(兄さん? 哲也さんは心の底ではモナリザのことを思っていたんだ)

 PDVD_001.jpg
 哲也、強引にモナリザをおんぶすると、刑事たちと一緒に歩き出す。

 笙子(哲也さんはモナリザを少年刑務所なんかに送りたくないに違いないわ)

 考え込んでいた笙子、意を決して刑事たちの前に立つ。
 笙子「待って下さい、火を出したのは本当は私です、モナリザではありません!」

 PDVD_000.jpg
 そう言うと、刑事の前に自ら手を差し出す。お縄頂戴のポーズである。

 なんと、土壇場で、笙子、モナリザの罪を被って自分が逮捕されようとするのだった。

 ……うーん、さすがにこまでやるとイヤミだね。

 しかも、次の20話では、ほんとに警察(家裁)に連れて行かれる寸前まで行くんだよね。

 激動の少年院編も、いよいよ次回で終わりです。


関連記事
スポンサーサイト



コメント

Re:「不良少女とよばれて」第19話 その4(04/17)  

哲也め!!嘘つきーっ、あんたなんかは信じられないと笙子は心の中で罵った。兄でもない、妹でもないって言ったのに、やっぱり心の中では・・・・
くーっ!!許せん!当てつけに私が捕まってやるぅ~!!二人でよろしくやりなさいよ!
って、自暴自棄の笙子だった・・・と私ならナレーションを入れたいところです。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第19話 その4(04/17)  

影の王子様
>大磯の中の人、前年の「特捜最前線」第298話「カナリヤを飼う悪徳刑事!」で
>モロボシ・ダンを線路に突き落として殺してました。
>大磯って本当にイヤなキャラですね・・・

初期タイプはめちゃくちゃムカつきますが、八千代が加入したあたりから、ちょっと可愛くなってます。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第19話 その4(04/17)  

Biromi様
>哲也め!!嘘つきーっ、あんたなんかは信じられないと笙子は心の中で罵った。兄でもない、妹でもないって言ったのに、やっぱり心の中では・・・・
>くーっ!!許せん!当てつけに私が捕まってやるぅ~!!二人でよろしくやりなさいよ!
>って、自暴自棄の笙子だった・・・と私ならナレーションを入れたいところです。

それは笑えますね。

「前と言ってたことが違う」と言うのはこのドラマではよくあることですが、特に18話~20話の哲也のモナリザへの態度はコロコロ変わり過ぎです。

なお、20話は来週公開する予定です。

Re:「不良少女とよばれて」第19話 その4(04/17)  

予告ありがとうございます。すごく楽しみにしておりますが、お忙しいと思いますので、ご無理なさらずに!これが終わってしまったら、楽しみもなくなってしまうので・・・

No title

朝男はやっぱりしょうこのことが好きなんだなと、つくづく思ったな。私が思うには、しょうこにはてつやより、朝男の方が、あっていると思うな。それにしても、きょうこさんはかわいそう。悪い連中にひつかかってしまって、転落の人生になってしまうなんて、そんなげんいんをつくつたのはてつやだと思う

やり過ぎ

流石に女性の脇腹に蹴りを入れるのはやり過ぎですね😖

Re: やり過ぎ

そうですね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

カテゴリー

カレンダー

12 | 2023/01 | 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター