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「不良少女とよばれて」第20話 その4



 第20話「ネバー・ドロップ」(1984年8月28日)

 「どじょうすくい」を踊りながら、少年院での様々な出来事、たくさんの人との出会いと別れを思い返しているうちに、自然と笙子の頬には熱い涙が滂沱として流れ出すのであった。

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 で、手元がお留守になって、どじょう(本物)をザルから魚籠に入れ損ねて、ステージの床に散らばったどじょうをしゃがんで捕まえようとあたふたする。

 八千代たちはその様子を爆笑しながら見ていたが、笙子は堪えようとしても後から後から湧き出る涙を流しながら、その場から動かなくなってしまう。

 笑っていた八千代たちもやがて様子がおかしいことに気付く。

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 善子「笙子が泣いてる」
 八千代「姉貴、何泣いてんだよ! 何があったんだよ!」

 生徒たちがどやどやとステージに駆け寄り、笙子を取り囲んで口々に笙子に話しかける。

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 だが、何を聞かれても今の笙子には、ただ涙しかなかった。

 やおら園長が立ち上がり、彼らにゆっくり歩み寄る。
 園長「しょくーん! 静粛に! 今夜諸君に話すつもりでいたが、曽我笙子君の仮退院が決定した。笙子君は明日、ここを出て行く」

 あまりに突然のことで、咄嗟に言葉も出ない少女たち。

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 笙子に一緒に踊っていたトキ子、さと子、

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 弥生、みどりの深刻な顔がそれぞれ映し出される。

 彼女たちの画像を貼れるのもあと僅か……。

 泣き濡れていた笙子は、みんなが静まり返っているのに気付いて顔を上げる。
 正面の八千代と善子に視線を向けるが、二人とも暗い顔で俯いてしまう。

 園長「どうした、諸君、笙子君の退院を祝福してやらんのか?」

 園長が言葉を重ねるが、依然、みんな黙りこくっている。

 どう解釈したのか、笙子はいたたまれなくなったようにその場から走り去る。

 無論、彼女たちが何も言えなかったのは、笙子との別れがあまりに辛過ぎるからだった。

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 翌日、園長室で、教官たちの前で「誓約書」を読み上げる私服姿の笙子。

 笙子「相模悪竜会会長として(中略)二度と再び非行の世界に戻らないことを誓います」
 園長「よろしい」
 笙子「園長先生、みなさま、ありがとうございました。みなさまの教えは一生忘れません」

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 笙子「園長先生、何故私に何も言ってくれないんですか?」
 園長「笙子君、私が君に言うべきことはもう何もない。君は私の言葉の全てを心の奥深いところで受け止めてくれたじゃないか。私の言葉は、私の心は君の全身に染み渡っている。いや、むしろ、君から教わったことの方が多かったというべきかも知れない。私は君を生徒として迎え入れ、今世に送り出すことを誇りに思っている。君は、君は、私の生徒、私の娘だ!

 最後の最後にとんでもないことを言い出す説教妖怪。

 そう言いたい気持ちは分からないでもないが、笙子には立派なお父さんがいるしねえ……。

 笙子「園長先生」
 園長「私は父として、静かにここで君を見送ろう。さあ生きたまえ、荒海の中へ」
 笙子「はいっ」
 園長「哲也さん、娘を頼みます」

 まだ言うか。

 まぁ、当の笙子も、哲也も、納得した顔をしているので良いんだけどね。

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 教官たちとひとりひとり最後の握手を交わす笙子。
 笙子「ありがとうございました」
 江田「さよなら、寂しくなるわね。お父さんたちに迎えに来て貰わなくて良いの? 今からでも間に合うわよ」

 最初の頃とはほとんど別人のように優しくなっちゃった江田先生。

 普通の生徒は、退院の際、親が迎えに来るのだが、笙子はあえてそうせず、ひとり(と言っても哲也と一緒だけど)で退院するつもりなのだ。

 ぶっちゃけ、これは両親役の山本学さんたちのスケジュールとかの都合かなぁ?

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 瀬戸先生、ダメケイ、そして最大の敵であった大磯ともにこやかに握手する笙子。

 大磯「体に気を付けてな」
 笙子「ありがとうございました」

 笙子、長く、そして、どう考えても不自然にイベントの多かった少年院暮らしを通して、人間的に成長したのは確かだろう。
 大磯は……あんまり変わってないと思うが。

 誰もいない3号室の前で立ち止まり、「さようなら、みんな」とつぶやく。

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 勿論、笙子が誰にも送られずに去っていく筈もなく、玄関を出たところで、八千代たちと元白百合組の幹部たちがそれぞれ花束を持ってお出迎え。

 善子「笙子、昨日はごめんよ、あんまり突然なんであたしたちみんななんて言ったらいいのか分からなかったんだ」
 八千代「姉貴が出て行っちまうなんて寂しいし、悲しいし……何がなんだか分からなくさ」

 二人がみんなの気持ちを代弁する。

 もっとも、二人は元々笙子の友人なんだから、やがて彼らが退院したらまた普通に笙子と会える訳で、この中では割合、平気でいられた方なんだけどね。

 笙子「みんな、みんな、ありがとう」

 感極まったように言う笙子。みんなが口々に「おめでとう」と言いながら花束を渡す。

 エリカ「お別れだね、笙子」
 笙子「ありがとう、エリカ」

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 そして、門に向かって哲也と歩き出す笙子に向かって、みんなで「雪解け間近の~」と、山口百恵の「いい日旅立ち」を歌い出す。

 なかなか恥ずかしい演出であるが、2話で、笙子が警察に出頭する時に、仲間が山口百恵の、えーっと、タイトル忘れたけど、歌で送り出してくれたシーンと対になっている。

 哲也の国広さん、これを聞いて、このドラマの原型とも言うべき「赤い絆」で、山口百恵さん相手に似たようなことやっていたことを思い出していただろうか?

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 彼らの歌を聴いて、また涙を流す笙子。
 それを、園長たちも感慨深い面持ちで聞いていた。

 園長「ネバー・ギブアップ!」

 少年院の教官達は、これが最後の出番になるんだよね? ご苦労様でした!

 通用門を抜ける哲也と笙子。

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 八千代たちも、歌いながらポタポタ涙を流していた。

 管理人のモチベーションを高めてくれた八千代(山本理沙)と弥生(百瀬まなみ)ともこれがお別れ。

 ありがとうございました!

 うーん、八千代と善子が、このまま少年院に島流しにされてドラマの結末を迎えるのはちょっと不憫である。
 終盤、確かトキ子だけ出てくるんだよね。

 まぁ、百瀬さんや山本さんとはまた別のドラマで会えるだろう……。その日を楽しみに。

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 笙子「さよなら、みんな、さよなら、私の愛育女子学園!」

 門の外から、最後の別れを告げる笙子。

 正直なところ、ここでドラマそのものが完結しても構わなかった気がする。

 それくらい、(舞楽と関係のない)少年院編が面白かったと言うことだ。

 ……どうでもいいが、哲也はこれっきり音楽講師もやめちゃうんだよね。

 そりゃ、笙子の為に始めたボランティアだからいいんだけど、笙子がいなくなると同時にやめちゃうと言うのはあまりに無責任と言うか……。

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 居残り組み、最後の集合ショット。

 みんなごくろうさまでした! 愛してるぜ!

 今回は、清々しい感動で素直に締め括れば良いのに、

 ナレ「哲也と笙子の前には試練と言うにはあまりにも厳しい日々が待ち構えているのである……」

 と言う、「ええーっ勘弁してくれよ」と嬉しい悲鳴(?)を挙げたくなるような余計な一言を付け加える芥川隆行さんでありました。

 ……ま、実際、○○が死ぬんだけどね。

 いまだに、○○を死なせたことが納得行かない、許せない管理人であった。

 21話へ続く。


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コメント

Re[1]:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

Biromi様
>こうやって、管理人様が貼ってくださった写真をみると、八千代ってかわいいですね~。こんな顔だったら、人生ウホウホだろうな・・・と思いました。こんな顔に生まれたかった・・・

自分が初めて「不良」を見たのは2011年くらいだったと思いますが、最初見たときはストーリーの面白さに夢中になって、特に八千代には惹かれませんでした。その後に「セーラー服反逆同盟」を見て、山本理沙さんをはっきり認識するようになって、八千代のことも好きになりました。

>哲也、超無責任ですね。こんな大人許せん!笙子はどうしてこの人が良かったんでしょうか・・・顔?

笙子が退院してからも、哲也が音楽の授業をするシーンとかあったら良かったと思います。

しかし、哲也って、笙子と結婚しても「~たまへ」とか言いそうですね。

Re[2]:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

>しかし、哲也って、笙子と結婚しても「~たまへ」とか言いそうですね。

すみません、しつこいようですが、ほんと「~たまへ」を言ってそうなので、コメントさせていただきます。
シチュエーションとしては・・・

哲也:ちょっと高血圧なので、塩分は控えめにしてくれたまへ

とか・・・


Re[3]:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

Biromi様
返信ありがとうございます。

>哲也:ちょっと高血圧なので、塩分は控えめにしてくれたまへ

ははは、なんか明治時代の夫婦みたいで良いですね。

ところで、「不良」の次は、「スクールウォーズ」か「乳姉妹」のレビューをやりたいと思ってますが、Biromi様はどっちが良いですか? 聞くまでもないかな……

Re:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

リクエスト、聞いてくださってありがとうございます!
乳姉妹!!って言いたいところなんですけどね、実はこの話、あまり好きじゃないのです。なぜなら、大丸千鶴子が大っ嫌いで、それと朝男がくっつくのが許せなかったので。なので、スクールウォーズに一票。岡田奈々さんの幸せな姿も拝めるし。

でも、もちろん管理人様がお決めになってください!乳姉妹も今もう一度読み返せば、また新しい発見があるかもしれませんし!!
ちなみにどうでもいいですが、朝男が出ているドラマでは「花嫁衣裳は誰が着る」が好きでした。(あ、催促しているわけではないですが)


ところで、99.9弁護士を見ていたら、哲也様が・・・ さすがに「~たまへ」は言ってませんでしたが、なぜか耳がひくひく・・・これってトミーですよね??

そして、トップ画像が変わりましたね!哲也様が~!これは何のドラマなのでしょうか。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

Biromi様
重ね重ねお手を煩わせて申し訳ありません。

>乳姉妹!!って言いたいところなんですけどね、実はこの話、あまり好きじゃないのです。なぜなら、大丸千鶴子が大っ嫌いで、それと朝男がくっつくのが許せなかったので。なので、スクールウォーズに一票。

へー、意外ですね。
まあ、「不良」とキャストがほぼ同じ作品なので、続けてやるのはどうかなぁと言う気もしていたので、「スクール」にしましょう。「乳姉妹」も、いずれやるつもりですけどね。

>そして、トップ画像が変わりましたね!哲也様が~!これは何のドラマなのでしょうか。

はい、私が最近ハマっている「ケータイ刑事 銭形雷」でございます。女の子は小出早織さんです。

Re:「不良少女とよばれて」第20話 その4  

>哲也はこれっきり音楽講師もやめちゃうんだよね
ドラマ上「便利な設定」だけに、「使う必要が無くなると消える」のがなんとも。
ただの音楽講師じゃなくて、ほぼ職員でしたが・・・

Re[1]:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

影の王子様

考えたらかなり身勝手かつ無責任な行為ですよね。

Re:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

確かにこの回で終了すれば、文句無しにハッピーエンドなのですがね😅21話以降って却って余計なエピソードばかりでしたね😔

Re[1]:「不良少女とよばれて」第20話 その4(04/27)  

ふて猫様

少年院を出てからは、ほぼ蛇足ですね。

という訳で

という訳で、長きに渡る「女子少年院編」はおしまい。次回から「ロイヤル貿易編」に突入する。

Re: という訳で

やっぱり少年院編が一番面白いですね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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