「ウルトラマンレオ」 第41話「悪魔の惑星から円盤生物が来た！」

【楽天ブックスならいつでも送料無料】デジタルウルトラシリーズ::DVDウルトラマンレオ VOL.11 ... 価格：3,693円（税込、送料込）

　第41話「悪魔の惑星から円盤生物が来た！」（1975年1月17日）

　
　冒頭、前回同様、逆光大好きブラック指令が水晶玉を空にかざし、二つ目の円盤生物「ブラックドーム」を宇宙の彼方から呼び寄せる。

　ブラック指令「ブラックスター地球侵略2号機、ブラックドォォォォム！　発進せよぉぉぉぉっ！」

　
　さて、地上では、トオルとあゆみが、眼鏡屋の息子で大の円盤マニアである大庭少年と一緒に、お化け団地から望遠鏡や双眼鏡で、円盤（ＵＦＯ）探しに夢中になっていた。

　大庭「心の中で円盤よ来い、円盤よ来いって唱えると来るんだよ」
　あゆみ「ふぅーん、大庭君って割と信じやすいのね」

　いつの世も、女子は男子の趣味に無理解なのである。

　
　ところが、実際に、望遠鏡を覗いていた大庭君が、円盤を発見してしまう。

　だがそれは、地球侵略に飛来したブラックドームの変型前の姿であった。

　大庭「こりゃ凄いことになったぞ、凄いぞ」

　
　コーフンした大庭君、慌てて望遠カメラでパシャパシャ撮影する。
　それだけなら問題はなかったが、「鏡を使って円盤をこっちに呼べるんだよ」と、屋上に上がってサイドミラーのような小さな鏡に太陽光を反射させ、円盤の注意を引こうとする。

　
　と、ブラックドームはそれをブラック指令の発する光だと勘違いして、青い閃光を放ちながらお化け団地へ進路を向ける。

　
　逆光が三度の飯より好きなブラック指令、逆光を受けながら「ブラックドォォォム、何処へ行くんだぁーっ！」と絶叫する。

　
　大庭君の持つ鏡の中に、ブラックドームが光を発しながら映っている凝った合成。

　
　あれよあれよと言う間に、ブラックドームはお化け団地のすぐ目の前まで接近する。

　お化け団地だけじゃなく、奥にある普通の団地まできっちり作ってあるのがミニチュア魂を感じさせる。

　あゆみ「来たわよ、来たわよ」

　
　そのまま団地のひとつの上に着陸しようとするブラックドーム。

　こうして見ると、アームを引っ込めたグラブロみたいである（ガンダムオタクなんですぅ）。

　ブラックドームは、カニのような目や手足を伸ばし、泡状の溶解液を手当たり次第に撒き散らし、家屋や住民を次々と溶かして行く。
　ここに来て、やっとトオルたちは、それが円盤ではなく円盤生物であったことに気付くのだった。

　
　お化け団地に、ブラックドームの巨大にハサミの影が映ると言う珍しい合成。

　トオルたちは、駆けつけたゲンがなんとかブラックドームを撃退したので無事だったが、近くに住む大庭君の両親がお化け団地に子供を助けに来たところを襲われ、怪我をして入院してしまう。

　
　とりあえず、美山家で一時的に居候することになった大庭君、暗い顔で箸もあまり動かない。
　両親のこともあるが、自分たちが円盤生物を呼び寄せてしまったことに責任を感じているのだろう。

　いずみ「大庭君、君の気持ちも分かるけど、こんな時こそちゃんとご飯食べなきゃだめよ」
　あゆみ「男の子なんだから元気出しなさいよ」

　
　そんな（どんな？）朝、いつもより早く家を出ようとするいずみ。
　ゲン「今日は随分早いんだね」
　いずみ「学校の近くの造成地で化石が発見されたのよ。工事が進まないうちに化石探しやるって訳」
　ゲン「あ、送っていこうか」
　いずみ「あっ、悪いな」
　ゲン「いいよ、いいよ、どうせ気にしてないだろ」
　いずみ「あっは」

　まだ2話目だと言うのに、恋人同士のような雰囲気のゲンといずみであった。

　
　その癖、発掘現場で、いずみの先輩・高木ユミ（栗原啓子）を見るや、「なるほど美人だな、ようし」と、髪を整えながらスケベ丸出しの顔で近付いて行くゲンであった。

　ゲン、いつからこんな軽薄な漢（おとこ）に成り下がったのだ？　百子さんのことはもう忘れたのか？

　
　ゲン「先輩、手伝いましょうか」
　いずみ「まだいたの、もう帰って良いのよ、どうもありがとう」

　発情した犬でも追い払うように手を振ってゲンを帰らせようとするいずみ。

　ゲン「分かりましたよ、帰りますよ」

　
　ユミ「どなた？」
　いずみ「あ、いいえ、ちょっと……」

　奈良富士子さんとはだいぶタイプが違うが、この女優さんもなかなか綺麗だ。

　ゲンが去った直後、いずみが角ばった甲殻類の化石のようなものを掘り起こす。

　そう、エネルギーを使い果たして小さくなって休んでいたブラックドームであった。

　そうとは知らない二人は、「新種の貝の化石かもしれない」と、大学の生物研究室へ持って行き、教授の意見を聞こうとする。

　
　が、いずみがひとりで待っている間に、ブラックドームが目覚め、空を飛びながらいずみを威嚇する。

　こうして見ればなかなか可愛いのだが、

　
　いずみは美しい顔を引き攣らせながら怯えるのだった。

　言うまでもなく、奈良富士子さんも可愛いのだ。

　
　円盤の発する閃光を受けて身構えるいずみも可愛いのだ（貼りたいだけ）。

　いずみが薬品瓶を投げつけると、円盤は驚いて窓を突き破り飛び去ってしまう。

　
　やがて、ユミと教授がやってくる。いずみはありのままを話すが、
　ユミ「ちょっと美山さん、あなた、新種の発見を独り占めするつもりじゃないでしょうね？」

　と、若干イッちゃってる目付きでいずみにあらぬ疑いをかけるのだった。

　
　いずみから話を聞いたゲン、「円盤生物が姿を消したのも、昨夜の自動車事故も、あのすぐ近くだ。もしかすると……」と、腕組みして考え込む。

　なお、このトレーナーを見れば分かるように、ＭＡＣ壊滅後のゲン、引き続きスポーツセンターに勤務して生計を立てているようだ。百子さんも猛もカオルも大村（生死不明）もいないスポーツセンターで働くのは、ゲンにとってはつらいことだったろう。

　いずみ「まさかあれが……」

　そこへトオルたちがやってきて、大場君が撮った円盤の写真を見せる。それはまさに、いずみが研究室で見たものと同じだった。

　で、色々あって、大学の敷地内でブラックドームが巨大化し、ゲンがレオに変身して戦って倒して事件解決となる。

　大庭君の両親も無事退院し、めでたしめでたし。

　
　ラスト、逆光が三度の飯より好きなブラック指令が「ブラックスター地球侵略3号機、アブソーバー、こぉいぃぃぃぃーっ！」と、逆光を浴びながら吠えるのだった。

　1機ずつ呼ばないで、まとめて10機くらい呼べば良いのにねっ！