「仮面ライダーBLACK」セレクション 第21話「激突！二大マシン」前編

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　第21話「激突！二大マシン」（1988年2月28日）

　かなり久しぶりの、BLACKのお時間です。

　
　マンションの屋上から、自分の分身である昆虫を大量に撒き散らして近隣住民から顰蹙を買っているタマムシ怪人。光沢のある体に、一見マントのように見える羽、もう少し手を加えれば、平成ライダーシリーズの悪役ライダーになれそうなデザインである（見たことないけど……）。

　
　ビシュム「あの虫たちは本能の赴くまま、バッタを求めて飛ぶのです」
　バラオム「あの虫に寄生されたバッタは中枢神経を侵される。バトルホッパーとて例外ではない」
　ダロム「ライダーの強さはバトルホッパーとのコンビネーションにある。バトルホッパーを引き離すことが出来ればライダーの力は半減する」

　三神官、ライダーとまともに戦っても決して勝てないことに遅蒔きながら気付いたようで、狙いをバトルホッパーに絞ってきたのだ。

　
　そのバトルホッパーの車体を、「どうだ、気持ちいいだろう」と語りかけながら拭いてやっている光太郎。

　光太郎「お前たちがいるから、僕はゴルゴムと戦えるんだ。……ようし、出来た。綺麗になったぞぉ。じゃあな、ゆっくりお休み」

　爽やか過ぎる笑顔を見せて格納倉庫から出て行く光太郎。

　
　ロードセクター「なぁ、あいつのこと、どう思う？」
　バトルホッパー「ちょっと気持ち悪い……」

　……と言うような妄想をしたくなる二大マシンのツーショット。

　直後、隙間からあの虫が入り込んできて、バトルホッパーの電子頭脳の中に難無く潜り込んでしまう。

　首尾よくバトルホッパーに虫を寄生させることが出来たと報告を受けたビシュム、直ちにタマムシ怪人に次の行動に移らせる。

　翌日、適当な子供を捕まえて、タマムシ怪人が住宅街で騒ぎを起こす。

　
　屋上を見上げて集まっている野次馬に気付いて、光太郎も駆けつける。

　このエキストラの数とか見ても、景気の良かった時代だと言うことが分かる。バブルだぜぃ。

　
　裏手の階段を昇って屋上へ向かう光太郎の横顔がカッコイイので貼ってみました。

　背後から飛び掛かり、怪人と格闘する光太郎。

　
　ライダーに変身し、建物の横手の空き地に場所を移す。

　この場所、「少女コマンドーいづみ」4話で、いづみと恵子が話していた場所だね（知るか）。

　
　道を挟んだ反対側から、ビームを放つタマムシ怪人。

　
　細長い建物の上を走り抜けながらそれをかわすライダー。

　爆発がもっと派手だったら、迫力のあるシーンになっていただろう。

　まぁ、街中ではちょっと無理か。

　
　その戦いを高所から見詰めているビシュム。
　ビシュム「ライダー、早くバトルホッパーを呼べ！」
　ライダー「えっ？」
　ビシュム「……あ、口に出して言っちゃった！　キャハッ」

　……嘘である。心の中でけしかけているのである。

　このシーンはいわば前哨戦だが、

　
　子供（人形）を抱えたまま、空中からビームを放ち、

　
　それがライダーの胸部に直撃して爆発が起きる……など、気合が入っている。

　そして、ビシュムの思惑通り、ライダーがバトルホッパーを呼ぶ。

　
　最初は普通に走っていたが、突然、暴れ馬のようにライダーの命令を聞かなくなり、車体を振ってライダーを放り出してしまう。

　そして、主人であるライダーに向かって突っ込んでくる。

　
　が、光太郎の「やめろ、バトルホッパー、僕の声が分からないのか？」と言う声に、すぐ大人しくなる。

　タマムシ怪人は子供を解放し（紳士だね）、ビシュムも一旦退却する。

　後編に続く。