天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ「仮面ライダーストロンガー」28話

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　第28話「あ！ストロンガーがこなごなに.....？！」

　前回、デルザー軍団の鋼鉄参謀に倒された城茂だが、手柄を横取りしようと荒ワシ師団長に空高く吊るされながら拉致されてしまう。

　

　……

　若干、腑に落ちない点があるが、話を続ける。

　茂は電気エネルギーが枯渇しており、変身ができない。と、ちょうど雷雲が彼らの飛行コース上にあり、茂はその雷パワーを得て、なんとか変身、いましめを解いて地面に飛び降りる。

　……しかし、嘘でも空を飛んでいたのだから、落下の衝撃がかなりありそうなものだが、ストロンガー、何故か、スチャッと言う軽い効果音で、平然と着地してしまう。

　と、「待ってました」とばかりに、近くでキャンプをしていた子供たちを、鋼鉄参謀配下の戦闘員たちが襲撃する。

　

　ストロンガーは子供たちを逃がすが、すぐに鋼鉄参謀もやってくる。
　ストロンガーは鋼鉄参謀を高いところから蹴落とした上でキックを放つが、やはり、彼の電気パワーはデルザー軍団員には通用しない。

　鋼鉄参謀「俺の体に電気パワーを加えれば、それが直ちにお前自身に逆流するのだ」
　ストロンガー（忌々しいが、この改造魔人を倒す方法を考え付くまでいくら戦っても無駄だ。この場は引き揚げよう）

　ストロンガー、バイクで逃走を図るが、そこへまた荒ワシ師団長が現れ、ストロンガーの体を絶縁体の網で覆ってしまう。

　

　で、そのままぶら下げられて運ばれるストロンガー。

　仮面ライダーの歴史上でも、これほど屈辱的なポーズはあるまい。

　しかもこの状態がずーっと続くのである。

　

　さすがに頭に来た鋼鉄参謀は、シャドウにこのことを訴えるが、シャドウは「自分には荒ワシ師団長に命令する権限はない」と突き放す。

　鋼鉄参謀は力尽くでライダーを取り戻して見せると出て行く。

　シャドウ「お互いが手柄争いに必死になれば、それだけ早くライダーストロンガーが片付くというものだ、ふははははっ」

　などと言ってるが、どう見たっても手柄争いの為にストロンガーは生き長らえていると思うんだけどね。荒ワシ師団長の邪魔がなければ、とっくにライダーは鋼鉄参謀に殺されている筈だ。

　ストロンガー、その情けないスタイルのまま、荒ワシ師団長の基地へ運ばれ、彼の玉座の前に吊り下げられると言う羞恥プレイを受ける。不自由な体勢で、「電気ビーム！」とはかない抵抗をする姿は涙を誘う。

　

　師団長（安原義人の声で）「ゲゲゲゲ、その網は電気を通さぬ絶縁体で出来ておる。いくら足掻いても何の効果もないぞ」
　ストロンガー「卑怯者め！　俺を網から出して勝負してみろ！」
　師団長「そんなポーズで言われてもなぁ……」　

　

　などとやっていると、鋼鉄参謀が乗り込んでくる。吊り下げられたストロンガーを挟んで対峙するふたり。

　一触即発になるが、
　師団長「ゲゲゲゲ、俺の悪戯が過ぎたようだ。怒らしてスマン」

　意外とすんなり自分の非を認め、ストロンガーを引き渡すのだった。

　

　その後も羞恥プレイは続く。小高い崖から吊り下げられ、身動きできないストロンガー。

　鋼鉄参謀は巨大な鉄球を、ハンマー投げのようにぐるぐると体ごと回転させた上で、ストロンガーにぶつけて、遂にライダーを粉々に破壊する。

　近くから様子を窺っていた立花藤兵衛とユリ子は当然衝撃を受け、特にユリ子などは思わず気を失うと言う古典的なリアクションを見せていた。

　しかし、実は、ライダーはいつの間にか師団長によってダミー人形に交換されていたのだ。

　まさに、手柄争いでライダーが延命した好例である。

　

　師団長の基地で、なおも吊り下げられているストロンガー。しかも、回転がおさまらず、敵前でぐるぐる回ると言う実に情けない状況になっている。

　師団長「鋼鉄参謀め、さぞ地団駄踏んで悔しがっていることだろう。愉快だとは思わんか？」
　ストロンガー（ぐるぐる回りながら）「うるさい、今それどころじゃない！」

　※くどいようですが、このエントリーにはところどころ明らかな嘘が混じっています。

　

　師団長、滝へ移動して、水の中へストロンガーを放り込むと言う、実に手緩い処刑方法を実行する。贔屓目に見ても、これでライダーが死ぬとは思えないけど……。

　しかも、ストロンガー、絶縁体の網に水が滲みたため電気が通るようになり、「水中電気ビーム！」によって、ようやく網を外すことに成功する。

　その後、ストロンガーを探して立花藤兵衛とユリ子が滝の下にやってくるが、師団長たちに見付かり、襲われる。

　

　ここで、ユリ子が滝に打たれてずぶ濡れになると言う、ちょっとドキドキするシーンがあります。ま、下着が透けたりはしないけど。

　と、そこへ、電気エネルギーの回復したストロンガーが参上、やっと師団長とまともに戦う。この場合、何となく勢いでストロンガーがあっさり勝ちそうなものだが、彼のキックは師団長にも全く通用しないのがシビアなところ。とにかくデルザー軍団には電気攻撃は一切利かないのだ。

　

　だが、ここでまたストロンガーが負けたり、退散したりすると、2週にわたって怪人を倒していないことになってしまうので、

　ストロンガー「そうだ、こいつも絶縁体の網と同じように水の中なら……」

　と、川の中へ師団長もろとも入り、その中で「エレクロトファイヤー」を放ち、あっさり師団長を倒すのだった。

　うーん、しかし、水の中だろうが、絶縁体はやっぱり絶縁体じゃないのかと言う気がしてしょうがないのだが、まああまり細かいことに拘っていては特撮は楽しめないのだ。

　さて、「占い」で師団長の死を知ったシャドウ、

　「フフフ、次は鋼鉄参謀の対抗馬に誰を出すか？」
　と、今回の敗北の原因が全く分かっていない様子。

　シャドウ、デルザー軍団編になると、なんかバカになっちゃった感じがする。

　ところで、そろそろユリ子の死が近付いてきて、憂鬱です。