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「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編


 第1話「登場!謎の三姉妹」(1986年10月30日)

 早速だが、「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」に続く、シリーズ最終作にあたる「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」のレビューとしゃれこみたい。

 かなり以前、劇場版やテレビ版の一部について書いたことはあるが……、正直3部作の中では最も心弾まない作品であり、厳選したエピソードの紹介となる予感がするのである。

 過去2作品と比べても、現代に活躍する忍者同士のバトルを描いたり、終盤になると妖怪が出て来たり、「スケバン刑事」と言う基本設定がより一層意味を持たなくなる、かなり伝奇色の強いドラマになっている。その荒唐無稽さが、視聴率的には成功した(後半は低迷)理由だろう。原作者が「スーパーヒーローがやりたければ他でやれ!」と激怒したと言う微笑ましいエピソードも残されている。

 とにかく、「スケバン刑事」である必要が(ほぼ)ないドラマであり、これなら4として作られる筈だった「少女コマンドーいづみ」(管理人推奨)の、五条いづみの方がよほど特命刑事らしい働きを示している。

 前置きが長くなった。

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 ファーストカットから、妖しく輝く陰星(かげぼし)に向かって、不気味な手が落葉の堆積から突き上げられると言う、およそ今までの「スケバン刑事」とは懸け離れたイメージ。

 土の中から現れた忍者ふうの人たちが、意味もなく野を越え山越え、そこらじゅうを嬉しそうに駆け回る。

 5時間目が自習だったのかも知れない。

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 続いて、護摩壇のようなものを焚いて「なんとかんかんとかソワカー」などと、呪文を唱えている修験者ふうの男。

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 左右の崖の上には、たくさんの男たちが松明を掲げて並んでおり、修験者の声のあとから「なんとかかんとかソワカー」と、おずおずした調子で唱和している。

 これなんかも、結構手間のかかる撮影だよね。なんだかんだで、景気が良かったのだ。

 男「陰星あらわれるとき、天下麻の如く乱れる。今こそ我ら陰に忍びしものたちが天下を取る時ぞ!」

 そんなおどろおどろしいシーンから始まるのだが、

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 次のシーンでは、これまた対照的にふざけたキャラが登場して、視聴者の腰を見事に砕いてくれる。

 真面目にやらんか真面目に

 宮崎県のただっぴろい農地で、部下を引き連れ人待ち顔で佇んでいるのは、西郷隆と言う西郷隆盛の子孫である(あるかっ)。

 西郷「女じゃちうて、油断しちゃなりもはん」
 が、既に彼の頭上の枝の上に、彼らが待っている人物が腰掛けていた。

 ドラマのヒロイン、後に三代目スケバン刑事を名乗る風間唯(浅香唯)である。

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 西郷の目の前に飛び降り、木の棒で脳天に不意打ちを食らわす唯。

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 唯「古手川高校大日向分校スケバン、風間唯、○○総番、西郷隆、討ち取ったーっ!」

 過去のヒロインと比べると、いかにも野性的でエネルギッシュなキャラクターである。

 その後、彼らと大立ち回りを演じ、最後は手製のバズーカ砲をお見舞いする唯。
 (「少女コマンドーいづみ」のバズーカ砲は、ひょっとしてこれから来てるのかなぁ?)

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 が、その後、高い木の枝に吊るされて、彼女が「じいちゃん」と慕う育ての親、帯庵和尚(田中浩)から厳しく折檻される唯だった。

 ちゃんと、女優さん本人が吊るされているのが偉い。

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 唯「放せー、くそ坊主ぅー、おろせーっ」
 帯庵「喝っ! このバカタレが、花火を盗み出して喧嘩に使うとは、何事かっ!」

 その帯庵、本堂で勤行していると、意外な人物が会いに来る。

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 シリーズを通して登場する唯一のキャラ、暗闇指令(長門裕之)その人であった。

 暗闇「お久しぶりです」
 帯庵「やはり、現れましたか、暗闇殿」
 暗闇「今、世間の人々が計り知れないところで、恐ろしい何かが動き出しております。力を貸して頂けませんか」
 帯庵「三日待ってつかあさい、三日後には唯を東京へ」
 暗闇「かたじけない」

 二人は昔からの知り合いらしい。
 しかし、和尚も普通に「暗闇殿」とか言わないように。お互い大人なんだからさ。

 ずっと宮崎の田舎で暮らしてきた唯は、突然、東京にいる父と、二人の姉のところへ行けと言われ、激しく反発する。自分が捨て子だと信じていた唯は、初めて家族がいると知らされ、驚きを隠せない。

 それでも、結局粘り負けして、東京へ行くことに同意する。

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 唯(わちに父ちゃんがいたなんて、わちの身寄りは母ちゃんの形見の雛人形だけとおもうちょったのに……母ちゃん、どんなすればえっちゃろうか)

 コテコテの宮崎弁で思い悩む唯。

 そう、今回もヒロインが聞き取りにくい方言をしゃべると言う、レビュアー泣かせの設定なのだ。

 そしてこの変哲のない雛人形、これが、ストーリー終盤まで引っ張られる大きな謎を解くアイテムであると、この時点で誰が知り得ただろう。

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 東京へ発つ唯に、帯庵は新しい高校の制服、その下に着用する鎖帷子、そしてスケバン刑事っぽい各種プロテクターを与えるのであった。

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 さて、こちらは東京の風間家。

 学校に行く前に、きちんと正座して母親の仏壇に手を合わせる結花(大西結花)。
 高3だが、彼女はのちに「留年」と言う、学園ドラマのヒロインとしてはありえない経験をすることになる。

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 その妹で高2の由真(中村由真)。

 管理人、最近になってやっと結花と由真の区別が付くようになってホッとしている。
 (まだ、一瞬考え込まないといけないのが悲しい)

 なお、見れば分かるように、三姉妹の名前はすべて役者の名前と同じになっている。
 今ではまずありえないネーミングだが、分かりやすくて良いよね。

 2の南野陽子も、五代陽子と言う名前を持っていたし、この少し前に始まった「セーラー服反逆同盟」(このブログのタイトルにもなっている)の中山美穂も、ミホと言う役名だった。さらに言えば、「少女コマンドーいづみ」では、五十嵐いづみが、五条いづみ役。

 それはさておき、唯も含めて三姉妹は仲が悪く、朝っぱらから結花と由真が喧嘩を始める始末。

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 小太郎「コラッ! 結花、由真、お前たちに話がある」

 二人を叱り付ける、父・風間小太郎(伊藤敏八)。

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 小太郎「今まで黙っていたが……、
 父さん、実はニートだったんだ。毎朝、スーツ着て出社するふりをしてたんだ

 ……じゃなくて、

 小太郎「……実はお前たちには妹がいる」
 結花「えっ」
 由真「まーた、朝っぱらから冗談やめろよ」
 小太郎「わけがあって、今まで九州で育てられていたんだが、今度上京してくることになった」
 結花「ちょっと待ってよー、いきなりそんなこと言われても困るわ」

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 小太郎「そうかもしれん」

 いや、「そうかもしれん」て……

 そんな重大な話、眉をピクリとも動かさずにされても困るんですが。

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 小太郎「わけは後で話す。今は黙って妹を迎えてやってくれないか」
 由真「由真はやだよ、絶対にいやだ、ふざけんじゃねえよ!」
 結花「サイテー!」

 当然の反応だが、二人は父親に軽蔑の目を向ける。

 後編に続く。


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コメント

浅香唯さんは、去年にミュージカル初出演でミュージカル魔女の宅急便で主人公キキを演じていて箒で空を飛ぶ場面は、同じ風間三姉妹を演じた大西結花さんが出演したミュージカル、ピーターパンで大西結花さん演じるウェンディが空を飛ぶ場面より凄く迫力があって良かったです。

Re[1]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

平田光則様
コメントありがとうございます。

>浅香唯さんは、去年にミュージカル初出演でミュージカル魔女の宅急便で主人公キキを演じていて箒で空を飛ぶ場面は、同じ風間三姉妹を演じた大西結花さんが出演したミュージカル、ピーターパンで大西結花さん演じるウェンディが空を飛ぶ場面より凄く迫力があって良かったです。

おお、まだまだパワフルに活躍されてるんですね。なんか嬉しくなっちゃいます。

Re[2]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

zura1980様。コメントありがとうございます。
そうですよ。浅香さんは現在でも現役でミュージカル魔女の宅急便でキキの役を熱演されています。

Re:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

浅香さんが毎回泣くようになったのか気になるところです
まあ次回早速ないてますが

家が燃えるシーン浅香さんは境界線みたいなとこ少し超えたらしくて危ないとこだったらしくて、二人が風呂敷引っ張ったとか

スケバン刑事3はもともとスケバン刑事の映画のオーディションでグランプリ取った人(要は小林さん)で主役にして話を作っていく予定だったみたいですけどなんだかんだあってダメになったんだとか
それで番外編として企画してた「スケバン忍法帖」というのをスケバン刑事にあてがったみたいですね
小林さんは最終回に出演されてますが当時発売された雑誌では、夏休みを利用して東京に来た云々書かれてるのでもしかしたら、親御さんに上京するの反対されたのかもしれほせんね

Re[3]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

平田光則様
>そうですよ。浅香さんは現在でも現役でミュージカル魔女の宅急便でキキの役を熱演されています。

ミュージカルは見たことないんですが、どんな感じなのか気になります。

Re[1]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

百日紅様
コメントありがとうございます。

>家が燃えるシーン浅香さんは境界線みたいなとこ少し超えたらしくて危ないとこだったらしくて、二人が風呂敷引っ張ったとか

一発目からなかなか凄い現場だったんですね。

>スケバン刑事3はもともとスケバン刑事の映画のオーディションでグランプリ取った人(要は小林さん)で主役にして話を作っていく予定だったみたいですけどなんだかんだあってダメになったんだとか
>それで番外編として企画してた「スケバン忍法帖」というのをスケバン刑事にあてがったみたいですね

なるほどー、参考になります。
小林さん、なかなか可愛かったのに残念でした。

Re[4]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

zura1980様
コメント、ありがとうございます。
浅香さんは、現在出演している魔女の宅急便
でキキを演じていますが、過去に魔女の宅急便でキキを演じた工藤夕貴さんと持田真樹さんに比べて、浅香さんが演じるキキが一番演技がうまいです。zura1980さんも百日紅さんも良かったら、ミュージカル魔女の宅急便を見てみたらいいと思います。浅香さんは、キキを上手に演じています。僕からのお薦めです。

Re[5]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

平田光則様
重ね重ね返信ありがとうございます。

機会があれば見て見たいですね。

Re[6]:「スケバン刑事3 少女忍法帖伝奇」セレクション 第1話 前編(02/27)  

zura1980様
重ね重ね返信ありがとうございます。
浅香さんが、ミュージカル魔女の宅急便で演じるキキは、過去にミュージカル魔女の宅急便でキキを演じた持田真樹さんと工藤夕貴さんに比べて凄く演技がうまいし、浅香さんがミュージカル魔女の宅急便で演じるキキが箒で空を飛ぶシーンは、同じ風間三姉妹を演じた大西結花さんが、出演したミュージカル、ピーターパンで大西結花さん演じるウェンディが空を飛ぶ場面より凄く迫力があって良かったので見る価値が200パーセントあります。zura1980さんと百日紅さんに200パーセントお薦めです。



初めてコメントします

今スケバン3観てます。懐かしくなって、ついレンタルしました。浅香唯がめっちゃ可愛い!
観たあと、色々検索してたら、たまたま、ここを見付けて、楽しく読ませてもらってます。
暗闇指令の長門さんが帯庵和尚を訪ねたシーン
「何者じゃっ!!」
「お久しぶりです。帯庵殿」って、人ん家に勝手に黙って入って来るんかいっ!!
、、、って、絶対に突っ込んでくれると期待しちやいました、、、。打ち消しの文
突っ込み所満載のスケバン刑事3ですよね!

Re: 初めてコメントします

はじめまして、ご訪問&コメントありがとうございます。

> 観たあと、色々検索してたら、たまたま、ここを見付けて、楽しく読ませてもらってます。

楽しんでいただけて、私も嬉しいです。

> 暗闇指令の長門さんが帯庵和尚を訪ねたシーン
> 「何者じゃっ!!」
> 「お久しぶりです。帯庵殿」って、人ん家に勝手に黙って入って来るんかいっ!!
> 、、、って、絶対に突っ込んでくれると期待しちやいました、、、。

ご期待に沿えず申し訳ない(笑)

でも、あまりふざけたことばっかり書いてると怒る人がいるので、控え目にしてるつもりなんですけどね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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