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「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」

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 第41話「闇に消えた暴走族」(1983年11月12日)

 冒頭、夜の道路を数台のオートバイがけたたましい音を立てながら傍若無人に爆走している。

 運転している若者は、みなフルフェイスのヘルメットをかぶり、鷲のマークの大正製薬みたいな旗をおっ立て、「ヒャッハーッ!」などと世紀末的な雄叫びを上げている。

 そう、80年代の特産品、暴走族の皆さんである。

 今ではすっかり絶滅してしまったと思いきや、管理人の住む町でも、たまーに出没しているのですから、その生命力には目を見張らせるものがあります。

 一見、無秩序に暴走行為を繰り返しているように見えたが、彼らは途中、様々な最先端技術の研究所に立ち寄っては、あらかじめ目星を付けていた高性能エンジンをかっぱらっていた。

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 北斗「暴走族黒鷲に襲われたのは、小平市の航空科学研究所、朝霞市のマッハ工学研究所、高性能エンジンばかり狙われてるんです」

 地図に彼らの襲撃場所をマークしながら、北斗が一連の事件について説明している。

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 竜「暴走族がエンジンに興味があるのは分かるが、超高速エンジンばかりに手を出すというのはやはり……」
 洋介「ジャシンカめえ!」
 夢野「いつになく手が込んでいる。気をつけてくれたまえ」

 彼らの意見は、ジャシンカの仕業と言うことで一致する。

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 果たして、暴走族強盗集団を操っていたのはジャシンカであった。

 ドリルホース「この程度のエンジンでは俺様の役には立たんわい。外せ、外せ」
 キメラ「一体、どんなエンジンを盗めばお気に召すのかしら?」
 ドリルホース「もっと小型で、もっと速い奴だ。俺様が空を飛ぶにはジェットエンジンの10倍の速さが欲しい。こんなエンジン、役に立つか!」

 ドリルホース、折角暴走族が盗んだバイクで盗んできたハイテクエンジンを、役立たずと罵り、足蹴にする。

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 ゼノビア「そうね、ドリルホースがペガサスとなって空を翔け、自慢のドリルで東京タワーを壊した2時間後に、NYの摩天楼のビルを薙ぎ倒すことができるようなね!」

 夢見るような目のゼノビアの台詞に合わせて、その模様がイラストで描かれる。

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 ドリルホース「おおー、我こそはジャシンカ最強のドリルホースだぁ!」

 ドリルホース、チェスのナイトをイメージしたようなデザインで、なかなかクールなのだが、例によって声は西尾徳さんの、やかんがひっくり返ったようなドラ声なのが残念な怪人なのだった。

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 ゼノビア「ドリルホースに翼を付け、天を翔けさせるのよ。空と地上から数時間で世界中を壊滅に追いやるの。名付けて、ジャシンカペガサス作戦!」

 興奮気味に構想を語るゼノビア。

 作戦に乗り気なのはゼノビアだけのようだったが、その黒いタイツに包まれた尻が目に飛び込んできたせいか、帝王アトンは「うむ、面白い、カー将軍、人間どもから盗んだエンジンに改良を加え、ジャシンカ最強の空翔けるドリルホースを作るのだ!」と、全面的にゼノビアの計画をバックアップしてやる。

 アトン、なんだかんだでゼノビアの色香に惑わされてるんじゃないのか、と言う気がしないでもない。

 ゼノビアもそれを承知で、わざと要所要所で自分の尻を出しているのと言う可能性もある(ねえよ)。

 と、そこへ、ひとりのシッポ兵が息せき切って駆け込んでくる。

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 シッポ兵「た、大変でございます!」
 カー将軍「何事だ」
 シッポ兵「NHKの集金です!」
 アトン「まずい、みなのもの、居留守を使え!」
 カー将軍「ははーっ」

 じゃなくて、

 シッポ兵「メギド様が千年洞窟から脱獄致しました!」
 アトン「なんじゃとぉっ!」

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 思いがけない知らせに、帝王アトンまでもその玉座を離れ、じきじきに千年洞窟へ赴く異例の事態となる。

 アトン「うーん、おのれ、メギドめ、我が息子ながらなんと言うあきれ果てた奴、見付け次第、処刑せよ」
 カー将軍「いずこへ逃げても、野垂れ死にの運命が待っているだけです」

 アトン、メギドの脱獄に激怒して見せるが、むしろアトンの性格なら、「あ奴め、よくぞ、この牢獄から自力で抜け出しおったな。軟弱な奴とばかり思っていたが……」と、かえってメギドの行動力と生命力の強さを讃えるのではないだろうか?

 しかも、彼のそばには、

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 つい最近まで反逆罪でここに閉じ込められていて、勝手にそこから抜け出て来たゼノビアが澄ました顔ではべってることを思えば……。

 ・ゼノビア(謀反の罪で投獄)→勝手に脱獄→大幹部就任

 ・メギド(敗北の罪で投獄)→勝手に脱獄→処刑

 二人に対する処遇を並べてみれば、アトンの対応が著しく公平さに欠けていることは一目瞭然だ。

 ゼノビア「アトン様、今はメギド王子の行方より、ペガサス作戦を」
 アトン「おうおう、作戦を急ぐのじゃ」

 アトン、よほど口惜しかったのか、みなが引き揚げた後も残って、「愚か者めがっ!」と叫ぶ。

 あるいは、いずれそのうち許してやり、千年洞窟から出してやるつもりだったのに……と言う気持ちだったのかも知れない。

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 一方、暴走族に襲われそうな研究所の見回りを終え、北斗がバイクで移動しようとしていると、見知らぬ子供がいきなりバイクに石をぶつけてくる。

 北斗はすぐその子供を取り押さえる。

 北斗「どうしてあんな悪戯をしたんだ」
 ヒロシ「僕、オートバイが憎らしいんだ。パパが暴走族のオートバイに大怪我させられんだ」
 北斗「暴走族のオートバイに?」
 ヒロシ「こないだの晩……」

 ヒロシ少年の父親は、正面から突っ込んできた暴走族を避けようとして事故を起こしてしまい、重傷を負ったと言うのだ。

 レイと洋介も、車で襲撃されそうな研究所に向かっていたが、彼らが近付くと同時に、警報ベルが建物の外までけたたましく鳴り響いてくる。
 
 キメラ「パカモノ、こんなことで失敗しよって!」

 柳眉を逆立て、警報装置を作動させてしまった暴走族を叱るキメラ。

 暴走族は、本物の暴走族を彼らが雇っていた訳ではなく、単にシッポ兵が化けていたものだった。

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 キメラ「もたもたしてる暇はない、早くエンジンを運べ!」

 研究室へ雪崩れ込んでエンジンを奪おうとしていると、

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 レッド「待てい!」

 早くも変身済みのダイナマンが駆けつける。

 いくらなんでも来るのが早過ぎるよね。ここはレイと洋介の二人だけの方がリアルだったかな。

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 キメラ「ダイナマン!」

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 レッド「いい加減、慣れろ! いちいち新鮮な気分で驚いてんじゃねえ!」
 (註・言ってません)

 ま、ほんとは慣れっこになっていても、ヒーローと遭遇した悪の人たちは毎回毎回しっかり驚かないといけないのが特撮番組の鉄の掟なのです。

 レッド「やはり貴様らだったな」
 ブラック「そうか、そうやって暴走族に化けて運び出したのか」

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 キメラ「やれい!」

 キメラはどんな表情でもほんと可愛い……。

 5人は狭い研究室の中で暴走族相手に奮闘するが、結局エンジンはキメラたちに持ち去られてしまう。

 もっとも、折角苦労して手に入れたエンジンもドリルホースのお気に召さず、キメラは未来工学研究所のスーパーマッハエンジンを強奪することにする。

 ヒロシは入院中の父親を見舞っていたが、暴走族が黒鷲のマークを付けていたと聞くと、「僕、絶対やっつけてやる!」と、いきなり病室を飛び出していく。

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 母親「ヒロシ!」
 父親「ヒロシ! ヒロシ!」
 母親「あなた……ほんとに怪我してるの?」
 父親「え……?」
 母親「まさか仕事したくなくて仮病使ってるんじゃ……」

 ベッドの上のアグレッシブ過ぎる怪我人に、母親はじとっとした疑惑の目を向け……ません!

 キメラが早速未来工学研究所を襲い、首尾よくエンジンを奪って出てきたところに、遅ればせながら北斗たちが駆けつける。

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 キメラ「一足違いだったようね、スーパーマッハエンジンは頂いたわ!」

 CM後、色々あって、

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 遂にドリルホースは、満足の行くエンジンを取り付け、ペガサスホースとなって大空を駆け巡る。

 ……

 何処がジェットエンジンの10倍の速さやねん。

 ドリルホース、大口を叩いた割りにいざ戦いとなるとまるっきり弱く、メカシンカとは思えないほどあっけなくダイナマンに倒されるのだった。

 以上、終わってみれば、今回はメインストーリーよりメギド王子の脱走の方が印象に残るエピソードであった。


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コメント

Re:「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」(12/15)  

今回は作戦よりもメキド王子の脱獄の方が余程インパクトが大きいですね〜😅ゼノビアの脱獄は如何でもよいのでしょうか?

Re[1]:「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」(12/15)  

影の王子様
>人間顔のメギド王子の父なので、仮面の下の「素顔」が出ると思いきや出なかったし。

そう言えばそうですね。最後に素顔が出てたらカッコよかったですよね。

Re[1]:「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」(12/15)  

ふて猫様
>今回は作戦よりもメキド王子の脱獄の方が余程インパクトが大きいですね

ストーリー自体は省略しても良かったんですけどね。

Re:「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」(12/15)  

>ドリルホース、チェスのナイトをイメージしたようで、なかなかクールなのだが、例によって西尾徳さんの、やかんをひっくり返したようなドラ声なのが残念な怪人なのだった。

ゼノビア等はそんなドリルホースを「ペガサス」に例えていますが、ドリルが角上に生えているルックスから言えばどうもユニコーンと混同している様なが・・・。そして声もそんなクールな性格からすれば市川治さんや「スカイライダー」で黄金ジャガーの声を演じた玄田哲章さんとかが良かったかとも思えます。
またこのドリルホースにとっては、過剰なまでの選り好みが大きな敗因となっていますが、同じく「スカイライダー」のコゴエンスキーも冷凍ミサイルの人柱(?)にするちびっ子の選別に
「女の子で、美少女で、しかも身長は~cmで・・・」
などと異常なまでの細かい注文を付け、アリコマンドにまで
「コゴエンスキー様は、大の面食いでして・・・」
と半ばあきれ気味に言われており結果として、スカイライダーに逆転の機会を与る結果になってしまいましたね。

Re[1]:「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」(12/15)  

笑太郎様
>ゼノビア等はそんなドリルホースを「ペガサス」に例えていますが、ドリルが角上に生えているルックスから言えばどうもユニコーンと混同している様なが・・・。

あ、そう言えばそうですね(笑)。

Re[2]:「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」(12/15)  

zura1980さんへ

ご返信ありがとうございます。他の方もコメントされていた通りメギド王子の脱走はジャシンカ側にとっては一大事件なので、無理に暴走族のエピソードを加える事無く、脱走事件だけでこのお話一つを統一できたかとも思えます。
暴走族を登場させるとすれば、暴走族はシッポ兵の変装などではなく、「マジンガーZ」の「地獄の暗殺者 ドクロ軍団」と言うお話の様にジャシンカが多額の成功報酬を餌に本物の暴走族のボスをたき付けダイナマンのメンバーを襲わせると言う内容にし、しかもボスが報酬が必要だったのは家族の病気かけがの治療費を手に入れるためでドリルホース撃破後、レッドが
「そんな事で手に入れた治療費でお前の家族が喜ぶと思ったのかっ!!!」
とボスに強烈なパンチを喰らわせ改心させると言う風にした方がよりドラマチックになったでしょう。

Re[3]:「科学戦隊ダイナマン」 第41話「闇に消えた暴走族」(12/15)  

笑太郎様
>ご返信ありがとうございます。他の方もコメントされていた通りメギド王子の脱走はジャシンカ側にとっては一大事件なので、無理に暴走族のエピソードを加える事無く、脱走事件だけでこのお話一つを統一できたかとも思えます。

そうですね。しかも25分枠ですから、かなり窮屈な感じになってますね。

しかし毎度の事ながら、何故悪の組織の皆様は主人公が現れると一々驚くのでしょうか?最初の頃ならともかく、後半戦にもなってわざわざ驚く必要も無いと思うのですかね😅

Re: タイトルなし

> しかし毎度の事ながら、何故悪の組織の皆様は主人公が現れると一々驚くのでしょうか?

多分、嬉しかったんでしょう。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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