続きです。

子供たちの仮面ライダーに対する不信感を更に煽り立てようとしている(暇な)男が登場。子供たちを集め、仮面ライダーの等身大パネルを襲撃させて喜んでいた。

それを近くの物陰から窺っている洋たち。ここでも珍しくユミちゃんの姿が見える。台詞はないけどね。

と、そこへ何故かがんがんじいの中の人、矢田勘次(桂都丸)が現れて、仮面ライダーを擁護する。この時、足にはがんがんじいの装備がついているので、着替えの途中に騒ぎを聞きつけて飛んできたらしい。

しかし、
25歳で無職、住所不定と言う、
社会の敗北者に対する子供たちの目は
ブリザードのように冷たかった。 男は子供たちをけしかけ、矢田に対しても攻撃させる。
さすがに放っておけないと、洋たちが子供たちの中に割って入る。ちなみにがんがんじいの正体が矢田であることは、洋しか知らないのだ。
男は洋に「邪魔するな」と襲い掛かるが、逆に洋に投げ飛ばされて、一瞬アリコマンドの姿になってしまう。無論、こんな暇なことをするのはネオ・ショッカーに決まっているのだ。

洋は男を追いかけて捕まえようとするのだが、村上弘明さんの体が大きいので、なんか
れーぷしているように見える(のは変態だけ)。
更には、こんなハレンチなポーズまで…… しかし、情報を聞きだす前に、ニセ仮面ライダーこと怪人ドロリンゴによって男は殺されてしまう。ニセライダーは、洋が輸血した少年を人質に取り、我々の仲間になれと強要する。洋は子供を助けるため、とりあえず承諾するが、敵も口先だけでは信用しない。
ドロリンゴ「証拠を見せてもらおうか……ブランカの連中を全て始末して来い」
洋「なにっ?」
しかし、子供を人質に取れば洋は必ず言うことを聞くだろうから、わざわざニセ仮面ライダーを出す必要はないよなぁ。
で、そのブランカではみんなが洋が戻ってくるのを待っていた。
と、その洋がドアを開けて顔を見せる。

谷「おっ、洋、みんなで心配……」
だが、洋の険しい表情とその後から入ってきた監視役のアリコマンドの姿に絶句する。

洋はアリコマンドから渡されたでかい中国刀を掲げ、
「みんな並べ!」
と、ギラギラした目付きで谷たちをカウンターの前に横一列に並ばせる。
洋「後ろを向くんだ」
谷たちが言葉に従って後ろを向くと、洋は刀を振り下ろす。
無論、これはそういうふりをしただけで、洋はすぐ監視役のアリコマンドを倒す。……これじゃあ、あんまり監視役になってないと思うが。通信機くらい持っとけ。

ちなみに谷たちがカウンターの前に並んだ時、ユミちゃんの姿が見えなくなってしまうが、これは彼女だけカウンターの奥に立っていたので、その場で後ろを向いていたからである(だから何だよと言うツッコミありがとうございます)。

洋は白い布に包んだ谷たちの生首を、洞窟の奥にあるドロリンゴのアジトへ持っていく。
洋「約束どおり、ブランカの連中はみんな殺した」
ドロリンゴ「これでお前も立派な殺人犯ぢゃ、どう足掻いてももう俺たちの仲間になるしかないわ」
だが、それは生首ではなくスイカであった。
洋「アジトを知るために、わざと言うことを聞くふりをしたんだよ」
一緒についてきた監視役のアリコマンドは、谷と沼さんが化けたものだった。
……しかし、監視役を倒したのに、どうやってアジトの場所が分かったのだろう? 監視役から聞き出したのだろうか?
また、ドロリンゴは洋のことを仮面ライダーとは明言していないが、そうまでして仲間に引き入れたいことから、その会話を聞いている沼さんは洋がライダーだと気付きそうなものだけどね(谷は最初から知っている)。
子供は谷と沼さんが助け、後は怪人を倒すだけ……だが、今回は相手がニセ仮面ライダーである。しかも三体に分裂して襲ってくるため、ライダーも苦戦を強いられる。

また、がんがんじいが加勢にやってくるが、例によってどれが本物でどれが偽者なのか分からず、かえってライダーの足を引っ張ってしまう。
なお、このシーン、気がついたらがんがんじいがライダー全員からフクロ叩きにされている感じで、一昔前のコントを思い出してしまう。
ライダーは邪魔ながんがんじいを戦場から叩き出した後、ニセライダーとスカイキックの撃ち合いを演じるが、さすがに本家は強い。
ニセ「脚が折れた……」 脚が折れた……って、あんた軟体怪人でしょうが。
分裂しては勝てないと、再び合体するニセライダーだが、

最後は「水平回転チョップ!」と言う珍しい技から、スカイキックでトドメを刺される。
結局、ニセ仮面ライダーによるライダーの評判ガタ落ち作戦が
ほとんど何の意味もなかったのだが、内容的には盛り沢山で満足度の高いエピソードであった。
おしまい。