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「スクール☆ウォーズ」 第20話「我ら花園に立つ」 その1



 第20話「我ら花園に立つ」(1985年2月23日)

 冒頭、県予選大会が始まったことが告げられるが、あまりに月日の流れるのが早いドラマなので、1話ごとに、今何年目だったかなぁと考え込んでしまうのであった。

 念の為、確認しておこう。

 えーっと、

 1年目……滝沢赴任。水原、内田が卒業。
 2年目……滝沢、ラグビー部の監督に就任。大木、イソップが入学。イソップが死亡。
 3年目……平山、清美たちが入学。光男が卒業。加代が死亡。

 つまり、今は4年目の秋で、大木も既に3年生になってるのか。

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 スタンドでは、例によって暇で暇でしょうがない光男と圭子の格差カップルが陣取って声援を送っていた。

 しかし、光男って、ホテルのコックとして働いてるんだろ? 就職して半年くらいになるのに、それに関する描写や台詞が一切ないと言うのは、ちょっとどうかと思う。

 ナレ「川浜高校は1回戦、2回戦、3回戦と相手を撃破……」

 ナレーションの言い方では、一日に3試合もやってるように聞こえるが、さすがに3試合は無理だろう。

 ま、ラグビーのことは全然知らないので、それが普通なのかもしれないが。

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 別の日に行われた準々決勝のスタンドにも、暇で暇でしょうがない二人の姿があった。

 小賢しくも服装と座る位置を変えているが、勿論、同じ日に撮影しているのである。

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 滝沢「どうしたんだ、気合入ってないぞ」
 大木「すいません」

 試合は順調に勝ち進んでいたが、滝沢は、ひとり精彩を欠く大木の変調に気を揉んでいた。

 それはスランプと言うより、何か心に重石があってプレーに集中出来ないと言う感じであった。

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 直「卒業までの半年で~♪」

 舞台変わって、川浜のグラウンド。

 名村直(こいつも暇そうだ……)が、ギターの弾き語りで森田公一とトップギャランの大ヒット曲「青春時代」を気持ち良さそうに歌っている。

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 部員たちも直を中心に座って、リズムに合わせて体を揺らせたり、直と一緒に歌ったりしている。

 滝沢(早く帰ってくれないかな……)

 直としては、厳しい練習に明け暮れる部員たちに音楽の差し入れ弁当を届けているつもりなのだが、気の弱い滝沢が「練習の邪魔だから出て行け」と言えずに内心悩んでいることなど夢にも知らないのだった。

 ……嘘です。滝沢も部員たちも、直の来訪を心から歓迎しているのデス。

 それにしても、「青春時代」って、いかにもおっさんが考えそうな選曲だ。無難ではあるが……。

 あと、森田公一とトップギャランの、トップギャランって何なんだろう?(知るか)

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 だが、大木だけは、みんなの輪から少し離れたところで膝を抱え、暗い表情で俯いていた。

 その様子は、いかにも「何か悩み事があるのか聞いて欲しいの~気遣って欲しいの~」と周囲に訴えかけているようであった。

 もう、甘えん坊なんだから!

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 滝沢「いやぁ、楽しかったよ、どうもありがとう」
 直「いやぁ、お粗末、お粗末……圭子、俺はちょっくら、北の方へ一人旅に出るからな
 圭子「これから寒いわよ、北国は……」
 直「だから良いんだ。都会暮らしだと俺の音楽も生ぬるくなっていけねえ」

 練習が再開されると、直は妹の圭子に、日常会話ではまず聞けないような台詞を放つ。

 ……

 ところで、なんで光男がいんの?

 粉末ジュースのように、あまりに自然に部員たちの間に溶け込んでいるから、危うく見過ごしてしまうところだったではないか!

 ま、仕事が休みの時は、ちょくちょくやってきて練習のサポートをしている……と言うことなのだろう。

 それにしても、卒業生がこんなにちょくちょく母校にやって来るというのは、やっぱり変だよね。いくら実家が学校の近くとは言え。

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 直「おい、大木、決勝の頃には帰ってくるから頑張れよ」
 大木「ああ、任しとけって」
 直「加代さんの為にも、絶対に花園へ行けよ」
 大木「……」

 直、ついでに大木にも励ましの声を掛ける。

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 圭子「送るわ」
 直「ああ、見送りなら良いよ」
 圭子「そお、じゃあ兄さん気をつけて」
 直「ああ、お前たちも上手くやりな」

 直、いつまで経ってもユニフォーム姿が似合う光男の肩を叩いて階段を上っていく。

 それにしても、白いセーターを着た圭子の、スキーで一気に直滑降できそうな平たい胸がステキである。

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 直は去り際、滝沢にだけは旅に出る本当の理由を漏らす。

 直「あの子(加代)が死んで良く分かったんだ。俺はどうしようもない甘ちゃんだったってことがよ。北風に吹かれて一回り大きくなりてえんだ

 お前はエゾマツか?

 直「だけど先生、大木の奴、どっか悪いんじゃねえのか?」

 直の言葉に、滝沢はグラウンドの大木に目を向ける。

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 大木は、ゴールポストに体を預けてかろうじて立っていると言うような状態……を必死にアピールしていた。

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 滝沢&直(かまってもらいたいんだな……)

 二人には、大木の魂胆などお見通しであった。

 ……嘘です。

 滝沢「いや、心配事があるみたいなんだが、俺がいくらワケを聞いても何でもありませんと言うだけでな」

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 直、階段を上りきったところで、柵に手を付いて食い入るようにグラウンドの一点を見詰めている初老の男性の姿を見て、思わずギョッとする。

 その男性こそ、「スクール☆ウォーズ」のラスボス(ラスボスじゃないです)、名村財閥の総帥にして、直と圭子の父親である名村謙三(内藤武敏)その人であった。

 謙三も、直の視線に気付くと、逃げるようにその場から立ち去る。

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 直「おやじだ。おやじがここに用があるとすりゃ、圭子のこと以外に考えられねえ」

 直は、「日本のドン」として恐れられている父親のこと、圭子に対して何か良からぬことでも企んでいるのではないかと懸念し、滝沢に圭子と大木のことをくれぐれもよろしく頼むと言い残し、旅に出るのだった。

 OP後、滝沢はもううやむやにしてはいられないと、圭子、光男と一緒に、大木の抱えている心配事について強く問い詰める。大木も、漸く重い口を開く。悩みの種は、やはり母親のことだった。

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 大木「心配掛けると思って黙ってたんだけど、また心臓で入院したんです。今度は長引くらしい」
 滝沢「よし、じゃあ明日見舞いに行こう」
 大木「いいですよ。じゃあ、俺、これで……」
 光男「大変だな、これからおふくろさんの付き添いか」

 光男、しかつめらしい顔で大木を気遣うが、その実、内心では大木家の不幸が嬉しくて嬉しくてしょうがなく、それがセーターの柄に「ハハハハハハハ……」と言う高笑いとなって浮かび上がっている……ように見えるのは心が病んでいる管理人だけである。

 さすがにこの問題について、熱血ラグビー馬鹿の滝沢にはどうすることも出来ない。

 三人が口数少なく新楽までやってくると、店の中で滝沢と圭子を待っている者がいた。他ならぬ名村謙三であった。謙三はすぐに立ち上がって名刺を出し、自ら名乗る。

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 圭子「……」

 突然目の前に実の父親と思われる男性が現れたので、圭子は血の気の引いたよう顔で立ち尽くす。

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 下田「あんたも悪い冗談よしなよ、なぎら健壱みてえな有名人が……」

 ……間違えました。

 下田「あんたも悪い冗談よしなよ、名村謙三みてえな大金持ちがこんなとこでメンマ肴に二級酒なんか飲むわけねえじゃねえか」
 謙三「どうしてそんなことが言えるんです?」

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 謙三「圭子、いや、圭子さんだね」
 圭子「はい」
 謙三「私のことは直から聞いてると思うが」
 圭子「ええ、私の本当の父親だって……でも私、信じられません!」

 圭子、そう叫ぶなり店から飛び出そうとするが、謙三が慌ててその手を引き止める。

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 謙三「待ちなさい、私の話も聞いて欲しい」
 滝沢「圭子さん、わざわざ訪ねて見えたんだ。お話を伺うのが礼儀じゃないかな」
 圭子「はい……」

 相手が日本有数のお金持ちと言うことで、滝沢、穏やかにとりなして、圭子も素直にそれに従う。

 その2へ続く。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第20話「我ら花園に立つ」 その1(11/11)  

「スクール☆ウォーズ」の更新、お疲れ様でした。

しかし、光男って卒業したのにいつもベッタリ出てくるんでしょう?
管理人様が「生きようが死のうがどうでもいいキャラ」とコメントされていましたが
視聴して納得しました。応援したくならないのです。人間的に成長するわけでもないし・・・

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第20話「我ら花園に立つ」 その1(11/11)  

ふて猫様
>それにしても光男と圭子さんって明らかに釣り合いが取れていないようですがね

ええ、全く取れてません。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第20話「我ら花園に立つ」 その1(11/11)  

影の王子様
>「スクール☆ウォーズ」の更新、お疲れ様でした。

ありがとうございます。

>しかし、光男って卒業したのにいつもベッタリ出てくるんでしょう?
管理人様が「生きようが死のうがどうでもいいキャラ」とコメントされていましたが
視聴して納得しました。応援したくならないのです。人間的に成長するわけでもないし・・・

確かに第1話からあまり進歩がないような……。ある意味凄いですけど。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第20話「我ら花園に立つ」 その1(11/11)  

>光男って、ホテルのコックとして働いてるんだろ? 就職して半年くらいになるのに、それに関する描写や台詞が一切ないと言うのは、ちょっとどうかと思う。

次回ついに出ますよ。さぼってましたけど・・・。
光男は仕事休みの日に練習手伝いに来てるのでしょう(適当)。

大映ドラマの「理解ある社会的地位の高い人」って高橋昌也さんのイメージが強いのですが、やはり直の迷言「七光りはおやじのハゲ頭でたくさんだ!」的に都合が悪かったのでしょうか?高橋さんはあまり禿げてないので(笑)

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第20話「我ら花園に立つ」 その1(11/11)  

ひろりん様
>大映ドラマの「理解ある社会的地位の高い人」って高橋昌也さんのイメージが強いのですが、やはり直の迷言「七光りはおやじのハゲ頭でたくさんだ!」的に都合が悪かったのでしょうか?高橋さんはあまり禿げてないので(笑)

なるほど、その台詞のことはすっかり忘れてました。それに、さすがにいつも同じ俳優じゃあ……とスタッフも考えたのかもしれませんね。

川浜高校ラクビー部はマネージャー山崎佳代の死後県大会の合間を縫って歴代メンバーが公開されました。4代目キャプテンは大木大助です。高卒後ホテルのフランス料理等のコックとして就職した森田光男が富田圭子と一緒に応援に駆けつけた時、大木大助と仲直りした名村直も応援に駆け付けてくれました。大木大助は母の病気が心配で試合に集中出来ずに悩んでいました。それでも名村直は全国大会出場に向けて大木大助を激励しました。回想シーンでは川浜高校の教室にていきなり後ろから男子高校生1人が女子高生1人のスカート捲って大好き!女子高生1人が可愛いピンクのもっとこんなに非常に極小ビキニショーツ穿いて大好き!女子高生1人の可愛いピンクのもっとこんなに非常に極小ビキニショーツ大好き!女子高生1人の可愛いピンクのもっとこんなに非常に極小ビキニショーツが可愛いもっとこんなに非常に形が良いムチムチのお尻にもっとこんなに非常に深すぎるようにもっとこんなに非常に食い込み過ぎて大好き!女子高生1人の可愛いもっとこんなに非常に形が良いムチムチのお尻にもっとこんなに非常に深すぎるようにもっとこんなに非常に食い込み過ぎる可愛いピンクのもっとこんなに非常に極小ビキニショーツ大好き!女子高生1人の可愛いもっとこんなに非常に形が良いムチムチのお尻大好き!女子高生1人の可愛いもっとこんなに非常に形が良いムチムチのお尻の匂いもっとこんなに非常に強過ぎて大好き!女子高生1人の可愛いもっとこんなに非常に形が良いムチムチのお尻のもっとこんなに非常に強過ぎる匂い嗅いで大好き!女子高生1人の可愛いピンクのもっとこんなに非常に極小ビキニショーツの匂いもっとこんなに非常に強過ぎて大好き!女子高生1人の可愛いピンクのもっとこんなに非常に極小ビキニショーツのもっとこんなに非常に強過ぎる匂い嗅いで大好き!

もう一捻り

出来ればテコ入れとしてこの辺りで新部員にイソップの弟を導入して欲しかった。
そのイソップの弟の名前は奥寺正人(おくでらまさと)。多分吉岡秀隆(当時14歳)がやっていたと思う。
亡き兄・浩とは違い運動神経はサッカーをやっていたが兄の死を機にラグビーに変えたため抜群だが勉強はBクラス。
初めは(中2の時まで)家族で暮らしていたが兄・浩が脳腫瘍を発症した時富良野の親戚に預けられ、兄の再手術の時富良野から旭川空港へ向かいそこから飛行機で駆け付けたが兄の臨終に間に合ったか?
兄・浩の亡くなった後、相模一高との練習試合を見て、亡き兄・浩の無念を晴らすためそれまでやってたサッカーを辞めてラグビーに打ち込み、加代が亡くなった年に(賢治の4年目)川浜高校に入学するもラグビー部入部テストは軽く合格したが勉強の成績はBクラス。
そのため勉学は先輩方の教えで良くなり、大木や平山の弟分になった。
勉学を積み重ねたため後の2では賢治の後任として新米教師となり川浜高校ラグビー部の監督になる。

Re: もう一捻り

なかなか面白くなりそうですね。

ただ、自分としてはもっとイソップ編を長くやって欲しかったです。

もっと言えば、イソップ編で終わった方が良かったです。

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