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「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編

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 第32話「僕と君のメロディ」(1984年11月2日)

 宇宙からやってきた謎の少年と、孤独な少女との淡い恋と切ない別れを抒情的に描いたエピソード。

 ま、はっきり言って、同じ上原正三氏の手による、宇宙刑事ギャバン第16話「初恋は宝石の輝き さようなら銀河特急」の焼き直しである。

 30話以上も同じ作品のシナリオをひとりで書いて来た上原さんが、いい加減ネタ切れになって煮詰まった挙句、自己模倣に走ったとしても不思議ではないし、「ふん、どうせみんな、アニーのパンツにしか興味ねえんだろ!」と、半ばヤケクソになっていた可能性もある(註・ありません)。

 冒頭、ダーク星人と言う悪い宇宙人に追われて、キューリー星人の赤ん坊を抱いた二人の女性型アンドロイドが地球に降り立ち、ひっきりなしに頭上をジェット機が飛んでいく空港近くのマンションの一室に隠れる。

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 ベビーベッドの赤ん坊を観察している二人のアンドロイド。

 アンドロイドたちは、宇宙人っぽさを出すために、常にノーズクリップのようなものを装着している。

 演じているのは、左側が星ゆかりさん、右側が大川かつ子さんで、どちらもなかなかの美形である。

 名前は、アンドロとかアンドラとか言うらしいが、どうもはっきりしないので、便宜上、左側をゆかり、右側をかつ子と勝手に呼ばせて貰う。SF的ストーリーには似つかわしくない名前だが。

 ちなみに、芸名が変わっているが、星ゆかりさんは宇宙刑事シャリバン第26話のホットパンツ姿が艶かしい大沢ゆかりさんではないかと思う(多分)。

 二人は頷き合うと、赤ん坊から少し離れた窓際に移動する。

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 かつ子「この星も安全ではない。成長増幅装置を使うべきだ」
 ゆかり「それは危険だ」
 かつ子「オズマの命を守る為だ。この際、仕方がない」
 ゆかり「よかろう」

 二人はいかにもコンピューターが喋っているような無機質な声で会話する。

 ここは是非、女優さん本人に普通に喋って貰いたかったが……。

 二人は意見を一致させると、向かい合ったまま指を口に当てて口笛のような音波を発し始める。と、二つの音が共鳴して、赤ん坊の頭上のカラフルなベッドメリーが特殊な光を放ちながら自動的に回転し始める。

 それが成長増幅装置なのか、赤ん坊はあっという間に大きくなっていき、

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 とりあえず、小学生高学年くらいの少年に育つ。

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 一方、同じマンションの別の部屋では、石原民子と言う女の子が、家庭教師を前にしてフルートの練習をしていた。

 赤ん坊、オズマは、その音楽を聴きながら育った……と言うことなのだろうか?

 民子を演じるのは、同年の「星雲仮面マシンマン」のレギュラーだった秦暎花さん。ちなみに同じくレギュラーだった大原和彦さんも、次の33話にゲスト出演されている。

 二人とも、当時の子役の中ではかなりの「名優」である。

 民子は母親と二人暮しらしいが、その母親も仕事が忙しくて家を空けがちで、暗く孤独な青春を送っていた。

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 民子がマンションの敷地内を自転車で走っていると、向こうから来た同級生の三人組のガキどもが進路を塞ぐように取り囲む。

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 左「よう、バイキン!」
 民子「……」

 開口一番、女の子に対して最低の悪口を叩き付ける、いがぐり頭であったが、民子がすかさず心の中で、
 (バイキンみたいな顔したあんたにだけは言われたくないわよ!)
 と、痛烈に反撃していたことには、幸い気付かなかった。

 中「お前、UFO見たって?」
 右「あんまり大法螺吹くなよな」
 民子「嘘じゃない、本当に見たんだから」
 右「宇宙字なんている訳ないじゃん」
 中「バイキンにだけ見えるのかもよ~」

 民子、付き合ってられないとばかり彼らを振り切って走り出す。ガキどもは、なおも「バイキン!」「フルート吹けるぐらいで威張るなよな」と、罵倒しながら追いかける。

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 その様子を、マンションのベランダからじっと見下ろしている成長したオズマと、お付のアンドロイドたち。

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 ガキどもから逃げてきた民子が向かった先は、埋立地にポツンと置かれている廃バスであった。

 ……って、これも宇宙刑事ギャバン16話とまるっきり同じだね。あっちは乗用車だったが。

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 民子はこれでなかなか気の強い女の子で、バスに入るなり、「何がバイキンよ! 何が嘘つきよ! 赤とんぼも吹けないくせに!」と、ガキどもに対する怒りをぶちまけていた。

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 民子、座席に座ると、ケースからフルートを取り出し、心静かに吹き始める。

 孤独な民子にとって、ここで誰にも邪魔されずにフルートの練習をしている時間が一番気の休まる時間なのだった。

 やや物悲しげなフルートの音色、くるくる回る風車、浅瀬から一斉に飛び立つ海鳥の群れ……、雰囲気はだいぶ違うけど、上原さんの傑作、「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」の世界観に通じるものがあるような気がする。

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 ひとしきり吹いてから、何気なく後ろを振り向いた民子、ドアの外にいつの間にか見知らぬイケメン少年が立っているのに気付き、びっくりする。

 オズマはすぐバスの中に入ってきて、民子は怯えたように距離を取って立ち尽くす。

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 だが、オズマは無言で民子のフルートを取ると、見よう見まねで見事に民子が吹いていた曲を演奏してみせる。

 最初は怪訝な顔をしていた民子だったが、吹き終わった後のオズマの笑顔を見ると、

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 たちまちこんなハッピーな笑顔になるのだった。

 ……

 ちくしょう! イケメンなら何やっても許されるのかよぉっ!

 ブサイクが同じことやったら即刻通報されて5分後にはパトカーの中、と言うのは不公平過ぎないか?

 民子「変な人ね、びっくりさせないでよ。フルート吹けるんじゃない。誰に習ったの?」
 オズマ「……」
 民子「私、民子、石原民子、あなたは?」
 オズマ「……」

 オズマ、まだ言葉が喋れないのか、答える代わりに、

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 右手を伸ばして、民子の後ろの窓に、超能力でオズマという字を焼き付ける。

 民子「オ、ズ、マ……あなた、オズマって言うの?」

 民子、目の前でそんな超常現象を見ながら、大して驚くでもなく、ガラスに焼き付けられた文字に、むしろロマンティックな匂いを嗅ぎ取っていた。

 ちくしょう! イケメンなら何やっても許されるのかよぉっ!

 ブサイクが同じことやったら……え、いいから話を進めろ? 分かりました。

 民子、その窓越しに、白とベージュのジャケットを着た5人の男が横一列になってこちらに向かってくるのを見て、不穏なものを感じる。

 オズマはそれを見るなり民子の手を引いてバスから逃げ出す。

 その後、民子と別れ、コンテナ置き場で男たちにあえなく捕まってしまうが、

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 そこへアンドロイドのかつ子がコンテナの上に現われ、目から光を発して彼らの足元に爆発を起こす。

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 その隙にアンドロイドのゆかりがオズマを取り戻し、

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 その手を引っ張って連れて行こうとする。

 こうして見ると分かるように、星ゆかりさん、背が高く、なかなかスタイルが良い。

 そして尻フェチとしては見逃せないのが、腰を回転させながら走っていく時の、ヒップの張りと躍動である。

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 女性二人に守られたオズマ、恐怖のあまりイケメンが台無しになっている。

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 男たちもタダモノではなく、リーダー格の男が右手を突き出して、その指から電撃ビームを放つ。

 逃げ惑う三人を庇うようにジムニーで突っ込んできたのが、その存在をすっかり忘れていたが、このドラマの主人公の大ちゃんなのである。

 大ちゃん、シャイダーに変身してビデオビームガンを撃ちまくる。男たちの目的はオズマなので、それを見るとすぐに退散してしまう。

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 マリーン「その船はオリオン座のキューリー星から脱出したものよ」
 コム長官「キューリー星はダーク星人に侵略されてしまった。ダーク星人はフーマの傘下にある残忍な異星人だ」

 バビロスに戻った大ちゃんは、コム長官とマリーンから今回の騒動の経緯を聞かされている。

 銀河連邦の治安を守るコム長官が、「異星人」と言うのもナンだな……。

 大「しかし、何故、地球まで追って来たのでしょうか」
 コム長官「キューリー星人は超能力を備えた民族だからだ。18歳になると一人前の超能力者になる。ダーク星人にとって恐るべき敵となるからだ」

 オズマの両親はダーク星人に襲撃された時、小型宇宙船にアンドロイドと一緒にオズマを乗せ、キューリー星から脱出させたものと思われる。

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 アニー「何故、その子、一人だけ?」
 コム長官「キューリー星人の中でも特にエスパー能力の優れたものをオズマと名付けるんだ。その子に、キューリー星の未来を託したんだと思う」

 いつの間にか、マリーンを押しのけ、自分の顔でモニターを占拠している目立ちたがりのコム長官でした。

 後編に続く。


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コメント

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編(11/15)  

いまさらですが、上原先生も小林監督もせめて「男女を入れ替える」
(男の子=地球人、女の子=宇宙人)という発想はなかったのでしょうか?

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編(11/15)  

>ちくしょう!イケメンなら何やっても許されるのかよぉっ!!

この場面での民子ちゃんは如何にも「恋は盲目」と言った感じが出ていていいですね!
因みに民子ちゃんの孤独な境遇にフーマが目を付け、イケメンな男の子に化けた不思議獣を派遣。民子ちゃんにシャイダーたちの妨害をさせると言うお話でも面白かったかもしれません。事実「デンジマン」の「私の星の王子様」と言うお話はべーダー怪人の化けた男の子(オズマと違い本当に王子様のかっこうをしていたのもシュール!)が、孤独な女の子を色仕掛けでたぶらかす内容でした。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編(11/15)  

こちらにも節操もなくお邪魔します・・・。

>ちくしょう!イケメンなら何やっても許されるのかよぉっ!!

同じことをそっくりそのまま言わせていただきます。
これは民子ちゃんがかわいかったからオズマも気になってたわけで、民子ちゃんがブスだったら、きっとフルート吹いてても、「うっせえぞ!ブス!やめないとしばくぞ!」くらいになってたと思います。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編(11/15)  

ふて猫様

強力して貰ってるクビライに「生きたまま連れて来い」と言われてましたからねえ。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編(11/15)  

影の王子様

16話をチェックした見たら、悪ガキも3人いてまるっきり同じでした。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編(11/15)  

笑太郎様
>事実「デンジマン」の「私の星の王子様」と言うお話はべーダー怪人の化けた男の子(オズマと違い本当に王子様のかっこうをしていたのもシュール!)が、孤独な女の子を色仕掛けでたぶらかす内容でした。

ああ、ありましたね。あれはなかなかインパクトがありました。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第32話「僕と君のメロディ」 前編(11/15)  

Biromi様
>同じことをそっくりそのまま言わせていただきます。
これは民子ちゃんがかわいかったからオズマも気になってたわけで、民子ちゃんがブスだったら、きっとフルート吹いてても、「うっせえぞ!ブス!やめないとしばくぞ!」くらいになってたと思います。

なるほど、その発想はなかったです。

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