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「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」

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 第40話「爆発!無言の怒り」(1983年11月5日)

 グラウンドで子供たちが野球をしている。

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 バックネットの裏に、ごく普通の感じにキメラ様とその一味がやってきて、

 キメラ「ワープロアルマジロ、まずは『い』の字よ」
 メカシンカ「はじめの『い』!」

 腹にワープロを下げたような格好をしている今回のメカシンカ、その名のとおり、ワープロとアルマジロが合体して出来たメカシンカなのだ。

 今の若い人は、ワープロ専用機なんて見たこともないだろうが……。

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 キメラ、メカシンカに「い」と言う文字を打ち込ませると、シッポ兵たちにグラウンドに向けて集音器のようなものを設置させる。

 審判「ボール!」
 メカシンカ「へたくそ、早くストライクを投げろ」
 審判「ストラク!」

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 審判がストライクをコールした瞬間、その体が激しい衝撃波に襲われ、周囲の子供たちもあおりを食って吹っ飛ぶ。

 実験は大成功であった。

 いつも、実験だけは大成功……。

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 グランキズモで、作戦の発案者ゼノビアが、帝王アトンにプレゼンしている。

 ゼノビア「ワープロアルマジロが『い』の字をセットすると、人間が『い』と言う言葉を喋るや否や、言葉反応装置が作動して衝撃波を発し、そのショックで人を倒すのです」
 アトン「人間どもはうっかり口も利けなくなるわ。互いに喋ることが出来なくては人間社会に大混乱が起きるは必定」
 ゼノビア「キメラ、東京中に言葉反応装置を仕掛けなさい。失敗すればメギド王子のようになるのよ」

 ゼノビア、カー将軍と違って王族に対しても呼び捨てで、まるっきり手下扱いである。

 キメラも、ゼノビアの実力と残忍さをその目で見ているので、大人しく従う。

 しかし、アトンのゼノビアに対する態度はあまりに寛大過ぎる。最初は「ダイナマンを倒せたら許してやる」みたいなことを言っていたのに……。

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 今回も、ゼノビアの脅し文句に重ねて、千年洞窟に落とされたメギドの憔悴した姿が映し出される。

 メギド「このまま死んでたまるものか、ゼノビアめ、覚えていろ。父上もだ。恨んでやる、みんな恨んでやる!」

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 キメラ「そこだ!」

 メカシンカやシッポ兵を率いて、各所に言葉反応装置を設置させているキメラ。

 メギドの不精ヒゲだらけの顔と比べると、ますますその美しさが照り輝くばかりに映えるなぁ。

 「おのれ、その為に俺の画像を貼ったのか~っ!」(byメギド)

 キメラたちが意気揚々と、建物の間の階段を降りていると、

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 ブラック「待てーっ!」

 見れば、ダイナブラックが、非常階段の手すりの上に立って、こちらを見下ろしていた。

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 キメラ「ダイナブラック!」

 メギドの不精ヒゲだらけの顔と比べると、ますますその美しさが……(以下略)

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 ブラック「キメラ、やはりお前たちの仕業か!」

 それにしても、左手を壁についているとは言え、こんなところによく立てるものだ。

 一応、命綱はついているのだろうが……。

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 おまけに、当然のごとくその場から飛び降りてしまう。

 もっとも、さすがに手すりの上からではカッコよく飛ぶのは難しいので、床面から飛んでいる。

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 メカシンカ「俺様は一番強いメカシンカだ。一番だ、一番だぞ」
 ブラック「笑わせるな、何が一番だ!」

 メカシンカ、わざとブラックに「い」を言わせようと、しつこく繰り返し、ブラックもそれに乗って「一番」と言ってしまい、衝撃波を食らってしまう。

 これがズバットだったら「ふっ、日本じゃあ、二番目だ!」で返すので、攻撃を免れたのだが。

 ブラック「ぐわっ! 痛い……ぐわっ! どうなってるんだぁ」

 ブラック、思わず「痛い」と叫んでしまい、続けて衝撃波に襲われる。

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 メカシンカ「このワープロは万能プロセッサーだ。タイプすればどんな武器でも出てくる。ば・く・だ・ん……」

 メカシンカ、自分でワープロのキーを叩いて「爆弾」と打ち込むと、その右手から次から次へと爆弾が発射される。ブラック、爆風で建物の外へ吹き飛ばされる。

 さすがにこの段階で作戦の機密をべらべら喋ってしまうほど、メカシンカは馬鹿ではない。

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 キメラ「ワープロアルマジロ、トドメを刺せ!」

 冷ややかな、勝ち誇ったような目付きでブラックを見下ろすキメラ様。

 キメラ様本人にトドメを刺されるなら「ハイ喜んで!」と、居酒屋の店員のようにハキハキ応じたいところだが、ワープロの化け物に刺されるのは御免だな。

 いつものように他の4人が救援に駆けつけるが、いつもとは勝手が違い、仲間内で喋った途端に衝撃波が飛んでくるので、みんな地面をもんどりうって苦しみ、戦いどころではない。

 もっとも、冷静なキメラは、本来の任務を優先させて、すぐにその場から移動する。

 メカシンカは体を丸め、タイヤ状に変形してから猛スピードで走り出し、ある倉庫の中に消えていったが、それをひとりの女の子に目撃される。

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 女の子、近くの港にいた竜を見付け、その手を引っ張って連れて行き、あの倉庫を指差すが、竜は海面に浮かんでいるボールを指しているのかと勘違いして、親切心でそれを拾いに海に入る。

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 竜「もう落としちゃダメだよ」
 女の子「……」

 女の子、違う違うと言うように首を振っていたが、竜は気付かずに行ってしまう。

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 洋介「大変です、今度は『ど』と言う音に反応してます」
 夢野「『い』の次は『ど』……、自由に言葉を切り替えることが出来るらしい。それにしても、これだけ大規模になるとは」

 夢野司令は言葉反応装置のひとつを分解して調べ、今回の騒動のメカニズムをほぼ明らかにしていた。

 だったら、虱潰しに言葉反応装置を見付け出して壊していけばいいと思うのだが?

 それはそれとして、口を開けばいちいち衝撃波に襲われるので、人々はおちおち会話することも出来なくなってしまい、社会機能はほとんど半身不随状態となる。

 市民は様々な言葉を書いた札を持って、それで知り合いと意思疎通をするような有様であった。

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 レイ(がんばってネ!)
 おやじ(……って、言われても)

 おやじ、困っちゃうのである。

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 他にも、野球の試合では、審判がこんなカードを使ってジャッジをする羽目になる。

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 さて、竜、再びあの女の子を見掛ける。どうやら女の子は口が利けないらしく、手話を使って竜にあの倉庫のことを伝えようとするが、竜は全く気付かず、またボールを取って欲しいのかと受け取り、「よし、今度だけだよ」と心の中で答え、ボールを取りに行く。

 自分の言いたいことが伝わらず、女の子は涙を流すが、竜はさして気にも留めず、笑顔で頷いて立ち去る。

 この時点では既に、人々が怖がってなるべく喋らないようにしているので、その女の子が終始無言でも竜が不自然に思わないと言う、なかなか良く考えられたシナリオである。

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 それでも女の子は諦めず、今度は倉庫の門の前の道路にチョークでメカシンカの絵を描いて、自分が見たものを表現しようとする。

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 門の前まで出て来たキメラ、絵を見て女の子の意図を察し、シッポ兵に女の子を拉致させる。

 だが、その現場を竜に見られてしまう。

 文太(偽者)「それにしても、良いケツしとるのぉ……。朝日ソーラーじゃけんのう」

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 竜、即座に門をジャンプして飛び越え、

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 敷地内に、音もなく着地する。

 こういうアクションを、フィルムのつなぎ目なしで俳優本人が演じられるというのは、特撮ドラマにおいては、やはり大きな武器である。

 竜、すぐにキメラに見付かる。ダイナマンに変身しようとするが、「ダイナブラック!」と叫んだ途端、激しい衝撃が全身を貫いて、変身できない。

 キメラ「はははははははは、今度は『だ』の字に反応するように切り替えたのよ。これでは変身も出来ないわね、あははははははは……」

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 その竜の目の前を、女の子を抱えたシッポ兵たちが走り抜けていく。

 取り戻そうとする竜を、キメラが通せんぼして邪魔する。

 文太(偽者)「……それにしても、ほんっと良いケツしてるのぉ。朝日ソーラーじゃけんのう」

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 キメラ「シッポ鞭! ぬええいっ!」

 変身できない竜に思う存分鞭を振り下ろすキメラ様。

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 竜「うっかり声を出すと危ない、しかし、あんな小さな女の子が捕まったら普通、助けて、くらいは言うだろう? それが何も言わずにこんな風にただ手を動かしてるだけなんだよ……」

 ぼろぼろの姿でダイナステーションに帰ってきた竜、女の子の不思議な挙動について仲間に話している。

 まぁ、今では、某ドラマの影響などもあって手話についての認知度は極めて高くなっているが、当時としては知らない人も結構いたのだろう。

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 レイ「ねえ、こうやったの? それは、助けてって言う意味の手話よ」
 夢野「手話?」
 レイ「その女の子は喋るのが怖いんじゃなくて、きっと口が利けなかったんじゃないかしら」
 夢野「そう言えば、10年ほど前に『唖侍・鬼一法眼』ってドラマがあったなぁ……」

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 竜「するとあの時も……そうだったのかぁ」

 レイに指摘されて初めて、竜は女の子がしきりに両手を動かして訴えていたことに思い当たり、愕然とするのだった。

 北斗「星川、思い出すんだ、その時の女の子の手の動きを」
 竜「無理でござるよ~」

 竜、髪の毛を掻き毟って絶望の呻き声を上げる。

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 レイ「思い出せるだけやってみて、私、手話できるから」
 竜「ああ、こんな感じだったかな……」

 それでもレイに励まされ、なんとか女の子の手の動きを思い出そうとする。

 一通りそれを見たレイは、想像であやふやなところを補って、自ら女の子の手話を再現しつつ、その意味を説明する。

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 レイ「もしかしたら……見て、倉庫の中に、怪しい……」

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 レイ「……人が、入って行った!」
 竜「倉庫? あの倉庫だ!」

 竜、やっと女の子の言わんとしていることが分かり、勢い良く立ち上がる。

 それにしてもこのシーンのレイはとても綺麗だ。

 CM後、再びあの倉庫へ忍び込んだ竜、忍者ならではの体術を駆使してスレートぶきの屋根の上をぴょんぴょん走り回ったり、

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 建物の間に張ったロープを伝って、空中を移動したりする。

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 それも、ただ移動するだけじゃなく、途中でバランスを崩して落ちそうになり、腕だけでロープに掴まる離れ業を見せてくれるのが心憎いまでのサービス精神。

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 半分開いた換気(採光?)窓から、あの女の子が顔を出して、手話によって竜に何か伝えようとする。

 竜(お兄ちゃんが、助けて上げる)

 だが、今度はレイからしっかり手話を習ってきた竜、その意味を正確に読み取り、自分も手話でメッセージを送る。

 意味が通じたのか、女の子がにっこり笑って頷く。

 竜、倉庫の中に入り込み、群がる敵を蹴散らして女の子を救出し、外へ逃がす。

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 やはり、女の子が監禁されていた倉庫こそ、ジャシンカのアジトであり、メカシンカが隠れていた場所だったのだ。

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 キメラ「ダイナマンの『だ』の字が言えなくては変身できないのに、それでも勝てると思っているの?」

 侵入を許したキメラだったが、相手が変身できないことを承知しているので余裕の表情を崩さない。

 だが、そこへ北斗たち4人も駆けつけ、それに驚いた隙に竜が手裏剣を投げてメカシンカのワープロを壊した為、言葉反応装置の効力も消えてしまう。

 あとは、外へ出て、いつもの戦闘シーンとなる。

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 キメラ「ワープロアルマジロ、やれい!」

 ちょっと怖いけど、最後はキメラのこんな顔も貼っておこう。

 こうして作戦は結局失敗に終わり、キメラ様の今後が大変心配されるのであったが……。

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 ラスト、あの女の子と元気良く港を走っている5人の姿を映しつつ、終わりです。

 女の子の家族も出て来ないので、最後まで女の子の名前も分からずじまいという珍しいパターンであった。

 しかし、今回のストーリーは25分枠にしてはちょっと話を盛り込み過ぎだなぁ。言葉反応作戦、口の利けない女の子と竜の交流、竜の超絶アクションと、パーツひとつひとつは魅力的なのに、それらが十分ドラマとして描けていない感じがした。


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コメント

Re:「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」(11/25)  

確かにキメラ王女とゼノビアでは、月とスッポンですね😅(どういう意味だ❗)どうもストーリーがイマイチでしたね😔作戦は半ば成功しているのにどうして破綻したのでしょうか?

Re:「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」(11/25)  

管理人様、ゼノビアではなくマズルカでしたね😅失礼しました

Re[1]:「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」(11/25)  

影の王子様
>「呪いの服」での因縁とか、忍術VS妖術とか、竜もそんな感じがあります。
こうしたところはもう少し掘り下げても良かったかな?

そうですね、最初はそんな話もありましたけどね。

>しかし、キメラ様のお美しい画像の数々にはホント心が満たされます。
ありがとうございます。やっぱ、マズルカじゃ(以下略)・・・

お喜び頂いてなによりです。貼ってる方も、やっぱりキメラだとやる気が湧いてきます。

Re[1]:「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」(11/25)  

ふて猫様
>作戦は半ば成功しているのにどうして破綻したのでしょうか?

そう言えばなんとなく話が終わってしまいましたね。

出渕裕  

僕にとって「ゴーグルファイブ」と「ダイナマン」を遠く隔てるのがデザイナー:出渕裕氏です。
「フラッシュマン」までの4作での氏の功績は計り知れないと思います。
しかし氏が総監督を務めた「宇宙戦艦ヤマト2199」は僕には「仏作って魂入れず」でした。
「オリジナルの企画」でその才能を発揮して欲しいと祈るばかりです。

Re:出渕裕(11/25)  

影の王子様
>僕にとって「ゴーグルファイブ」と「ダイナマン」を遠く隔てるのがデザイナー:出渕裕氏です。

確かに段違いですよね。もっとも、そのせいでヒーローより悪役の方がカッコイイと言う逆転現象も発生してしまいましたが。

Re:「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」(11/25)  

言葉を発すると爆発が起こる人知を超えた、かつ手の込んだ作戦が、口がきけない女の子の存在で破られると言うジャシンカ側にとっては実に皮肉な結末のお話ですね。
普通のヒーロー番組ならば、ここに観る女の子の様に口がきけないちびっ子が、怪人の弱点等を見聞きしながらも主人公にそれを伝える事が出来ず、主人公が悪人側に反撃の余地もなくピンチに陥っている処を目の当たりにしたそのちびっ子が感情の高まりのために突如声が出る様(唖を克服)になり、主人公がそれにより怪人の弱点を知り逆転勝ちをする事の方が多いとも思われます。しかし「ダイナマン」のこのお話ではそうした展開をしていない処が斬新であると同時に、ジャシンカを倒した後も女の子は依然唖を克服できずじまいに終わっているのが何か物悲しさを感じます。

Re[1]:「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」(11/25)  

笑太郎様
>しかし「ダイナマン」のこのお話ではそうした展開をしていない処が斬新であると同時に、ジャシンカを倒した後も女の子は依然唖を克服できずじまいに終わっているのが何か物悲しさを感じます。

ま、一時的な失語症じゃないから、そう簡単に治るのはかえって嘘っぽいですよね。自分はこの結末で良かったと思いますが。

Re[2]:「科学戦隊ダイナマン」 第40話「爆発!無言の怒り」(11/25)  

zura1980さんへ

ご返信ありがとうございます。確かにこうした終わり方の方が、障害ある人の隠れた力を侮ってはならないと言うメッセージ性がより強く感じられますね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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