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「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編

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 第33話「散歩する腹話術師」(1984年11月9日)

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 通行人の行き交う歩道橋の片隅に、大きな腹話術の人形を抱えたおじさんが、所在なげに座っている。

 赤いランドセルを背負った女の子が「飲ませて下さい、もう少し、今夜は帰らない、帰りたくない~♪」などと流行歌を口ずさみながら、その前を通り掛かるが、おじさんがにこやかに微笑みかけると、なんとなく怖くなって逃げるように走って行く。

 だが、女の子が公園のブランコに乗っていると、突然目の前に腹話術人形があらわれ、「コンニチワ、僕、サブローです」と口を開き、あっという間にその体をおじさんのトランクの中に吸い込んでしまう。

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 誰も乗っていないブランコを残して、おじさんは女の子のスカートの裾がはみ出したトランクと、サブローを担いで何事もなかったように歩き去っていく。

 ついで、雑踏の中を人形を抱いたまま歩くおじさんと言う、ちょっとした街頭ロケが行われるが、

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 陸橋を歩いていると、カメラに気付いたお子様たちが盛んにこちらに向かって手を振ってくださるのが、とてもありがた迷惑なのであった。

 この時、昔気質の江戸っ子カメラマン源さん(仮名)がいきなりカメラを放り投げるや、傍らにあったナギナタを掴んで子供たちに襲い掛かろうとしたのをスタッフが総出で止めた……と言うのは、「シャイダー」の有名な逸話ではなく、管理人が今考えた嘘である。

 もっとも、ファインダーを覗いていたカメラマンがお子様たちに殺意を抱いていたことは間違いない。

 その後も都内では、神隠しのように子供たちが忽然と消える事件が続発し、大ちゃんも捜査に乗り出すが、何の手掛かりも得られない。

 腹話術のおじさん、今度は公園に姿を見せ、その広場をステージがわりにして腹話術のショーを行う。最初は大勢の観客が集まっていたが、おじさんの芸が全然面白くないので、子供たちは飽きて次々と帰っていく。

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 小次郎「面白いですよ! ……私も散歩途中ですから、これで帰ります。またお会いしましょう」

 その中で、小次郎さんだけウケていたのはなんとなく悲しいものがあるが、その小次郎さんも、おじさんの視線を受けるとそそくさと立ち去ってしまう。

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 最後まで残っていたのは、小次郎さんの隣に座っていた利発そうな男の子であった。

 おじさん「君は帰らないのかい?」
 勇「目は口ほどにものを言い、などと言いますが、あなたが習得された腹話術は、本当に腹でものを言うのですか?」

 突然子供らしからぬ口調で問われ、おじさんも一瞬ギョッとするが、「無論、腹はものを言いますよ」と、穏やかに応じる。

 勇「良かったら、ご教授願いませんか?」
 サブロー「アリャッ」

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 おじさん、弟子になりたいと言う勇を従えて、「ロンドン橋落ちた」を鼻歌で歌いながら、ゴミゴミした路地を抜け、廃墟のようにがらんとした建物の一室へ入っていく。

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 さすがに勇も入り口の前で躊躇していたが、意を決して、「じゃ、お邪魔しますか!」と、例によって子供らしからぬ台詞を吐きながら、おじさんの部屋に上がり込む。

 ちなみに、勇少年役は、「星雲仮面マシンマン」のレギュラーだった大原和彦さん。時期的には、「マシンマン」の放送が終わったすぐ後になる。

 そのフロアは、住居と言うより人形工房と言った感じで、様々な人形やパーツが雑然と置かれていて、いかにも殺風景であった。

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 おじさん「ちょっと待っててな」
 勇「はい!」

 おじさんは、赤い折りたたみ椅子に勇を座らせると、その腕にサブローを置いて、一旦奥へ引っ込む。

 ひとりになった勇は、サブローと遊んだり、物珍しそうに室内を見渡したりする。

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 そこには、輪切りにされた胴体のような人形のパーツが吊るされていたりして、見ようによってはなかなか不気味な場所であったが、昼間ではあるし、勇少年も特に怖さは感じない。

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 ただ、自分のすぐ後ろに吊り下げられているピエロの人形が気になると言えば気になるのだったが……。

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 その頃、大ちゃんもアニーもなんとか行方不明の子供たちを探し出そうと文字通り奔走していた。

 アニー「え、また、これで4人目よ」
 大「そうなんだ、これは計画的な誘拐事件だよ!」

 今回もしつこく、「スーパーシャイダーホーン」のテロップが入る。

 どうせなら、画面に映り込むたびにテロップを入れていたら、それはそれで立派なギャグになっていたのにと、管理人はちょっと残念に思う。

 さて、勇少年は早速おじさんから腹話術の手ほどきを受けるが、これが、おじさんが咥えていた鉛筆を咥えて発声練習をしろと言われても、「そんな不潔なことできません!」と、最初から全力で拒否するようなどうしようもない見掛け倒しのお子様だった。

 おじさんはそんな根性なしには見切りをつけて、

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 サブローの口から放たれる特殊な光を浴びせて、勇を人形のように固めてしまう。

 おじさん、ぴくりとも動かない勇の体を、部屋の奥の、ダンボールで作られた即席の陳列台の上に運ぶ。

 そこには、既に誘拐されて同じよう人形にされてしまった子供たちが集められていた。
 と、サブローが、自分の意思を持っているかのようにおじさんの腕の中に落ちてきて、もっと大勢の子供たちを攫って人形にしてやろうとけしかける。

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 おじさん「こんな可愛い人形だったら、いくつあってもいいなぁ。100人でも200人でも……」

 おじさんの後ろの、ペコちゃん人形のような被り物を被って、ブランコに乗っているセーラー服の女子高生がなかなか可愛いのです。

 小次郎さんが大ちゃんを探してオープンカフェにやってくるが、

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 小次郎「なんだ、なんだ、二人ともイチャイチャしちゃって、もう! ピタッとくっついちゃって、ええっ、どうなんってんだい?」

 小次郎さん、大ちゃんとアニーが仲良くお茶を飲んでいるのを見て、思いっきり悔しがる。

 だが、二人が見ていた行方不明の子供たちの写真の中に、見覚えのある顔を発見すると、「ああ、この坊主、見たことあんぞ」と、思わず叫び声を上げる。

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 大「え、何処で?」
 小次郎「桜公園だよ、一丁目の……腹話術見てたんだ」
 アニー「腹話術?」

 相変わらず綺麗なおめめのアニーさんでありました。

 その後、あの勇少年の妹に声を掛けていたおじさんを見掛けたアニー、大ちゃんに連絡して二人で彼の後を追跡する。

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 尾行に気付いているのかいないのか、相変わらす「ロンドン橋落ちた」を口ずさみながら悠然と歩いているおじさん。

 が、二人が一瞬目を離した隙に、パッと姿を消してしまう。

 慌てて追いかける二人が、毎度お馴染み、採石場に達したところで、毎度お馴染み、フーマの皆さんが総出でお出ましになる。

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 大ちゃんはシャイダーに変身し、アニーはスカイシャイアンに搭乗してへスラーたちを爆撃する。

 遠目では、単に「大人気ないことをするスーパーヒーローの図」だが、

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 少し寄ったカットでは、ギャル5が笑顔でキャアキャア言いながら(希望)逃げている様子がバッチリ見えるのです。

 そう、悲しいことにも今回もギャル5の見せ場はゼロに等しく、こんな画像でも貼るしかなかったのです。

 「シャイダー」の第3クールが妙につまらないのは、シナリオのせいもあるが、やっぱり序盤であれだけやっていたギャルたちのコスプレがほとんど見られなくなってしまったことにあると思う。

 ひょっとして、アニーだけじゃなく、ギャルたちまで活躍させると、たたでさえ希薄な大ちゃんの存在感がますます希薄になってしまうことを危惧したスタッフが、あえてギャルたちの出番を減らしたのだろうか?

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 おじさん、その正体は言うまでもなく不思議獣なのだが、彼は戦いには参加せず、一足先に不思議宮殿に戻って、大帝王クビライの前でおにぎりなど食べている。

 個性派俳優、斉藤晴彦さんならではの、掴み所のない飄々としたキャラクターになっている。

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 また、その後ろに忽然とヘスラーたちが出現するのも、いかにも幻術を得意とするフーマらしい演出である。

 ヘスラー「危うくマリオネット作戦が失敗するところであった」
 ポー「宇宙刑事は嗅ぎ回るのが商売、誘い出し、罠に落とすのです」

 いや、ヘスラーさん、自分たちから大ちゃんたちの前に出て行って「今回の事件はフーマの仕業だど!」と、わざわざ教えてやっておいて、その言い草はないのでは?

 クビライ「子供のうちから徹底して仕込めば、殺人も平気で行う完全な人間マリオネットに……」

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 ヘスラー「行こ行こ」
 クビライ「……って、おい、まだ話してる途中でしょうがああっ!」

 畏れ多くも大帝王クビライ様のありがたーい訓示の途中だと言うのに、ヘスラーたちは皆まで聞かずさっさと背中を向けて出撃してしまうのであった。

 校長先生の朝礼の長話に苦しむ日本中の子供たちに勇気を与えたシーンである。

 嘘はさておき(話の途中で出て行ってしまうのはほんとです)、今回の作戦の目的はいかにも取ってつけたようなもので、ほとんど趣味のようなマリオネット作戦に大義名分を与える程度のお題目に過ぎない。

 後編に続く。


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コメント

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編(11/29)  

確かにここ最近のストーリーはイマイチな展開ばかりですね。フーマらしい緻密さが消え失せつつありますね😅それでなくてもヒロイン(アニーやギャル5)やポー様の方が主人公(シャイダー)よりも人気があるのですからね😅

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編(11/29)  

影の王子様
>「トリック」の奈緒子(仲間さん)ですね・・・

そう言えばそうですね。

>「シャリバン」ではレイダーが登場して大盛り上がりなのに比べると寂しいですよね。

別に新キャラクターは出さなくてもいいけど、ギャルの活躍がめっきり減ったのが悲しいのです。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編(11/29)  

ふて猫様
>確かにここ最近のストーリーはイマイチな展開ばかりですね。

典型的な中弛みと言う奴ですね。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編(11/29)  

この番組全話のシナリオを上原正三さん一人に任せてきた無理が、いよいよ目に見える形で現れて来た観があるお話ですね。上原さん以外にも定番の高久進さんや伊上勝さん、渋い処では長坂秀佳さん等が参入していればまた違う魅力を発揮したかもしれません。
序盤に登場した勇くん(口調と言いどことなく最近の「サザエさん」に登場する堀川くんの様)も何かこのお話のミソになる存在なのかと期待しましたが、結局は単なる人質要員でしたし・・・。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編(11/29)  

>へスラー「あやうくマリオネット作戦が失敗するところであった。」

やはりこのお話はあらすじ以上に、斉藤晴彦さんの妙味を堪能するのに主眼が置かれている様な気がします。このへスラー指揮官の台詞も
「まだるっこしいぞっ、メリメリ!いつまでこんな人形遊びをしておるっ?!」
と置き換えれそうで、それに対する斉藤さん=メリメリの反応も
「慌てなさんな。お楽しみはこれからですぞ♪」
と言う印象です。きっとメリメリは不思議獣の中でも、特にマイペースかつ偏屈な存在でありその様子も任務を遂行していると言うより自分流の人形遊びを満喫しているかの様です。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編(11/29)  

笑太郎様
>この番組全話のシナリオを上原正三さん一人に任せてきた無理が、いよいよ目に見える形で現れて来た観があるお話ですね。

そうですよね。やっぱり複数の人が書いた方が見てる方も楽しいですよね。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 前編(11/29)  

笑太郎様
>やはりこのお話はあらすじ以上に、斉藤晴彦さんの妙味を堪能するのに主眼が置かれている様な気がします。

仰るとおりの気がします。でも、その辺の描写が中途半端なのであまり面白くならないんですよね。

一斉攻撃

アニーがスカイシャイアンに乗ってフーマよ皆さんに一斉射撃を行いましたが、全滅したら番組が終わる事を考えていなかったのでしょうか?(んなわけないやろ😖)

Re: 一斉攻撃

危険ですよね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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