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「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編



 第33話「散歩する腹話術師」(1984年11月9日)
 の続きです。

 CM後、ポーの方針にのっとり、まずアニーがおじさんに誘い出され、あの迷路のように入り組んだ路地にやってくる。

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 ふと、見上げれば、街灯のポールに大きな人形の被り物を被った得体の知れない人間が掴まっていた。

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 視線を転じれば、窓からこちらを見て微笑んでいる(?)おかっぱ頭の人形の女の子や、

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 さっきも見えていたセーラー服の女の子など、一様にアニーを見詰めている。

 もっとも、すぐに襲ってくる気配はないので、アニーはそのままにして先へ進む。

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 先へ進むに連れ、人形たちの数も増えていき、徐々に不穏な空気も高まってくる。

 しかし、この水遊びの途中で静止したような制服姿の女の子、実に魅力的である。

 顔をすっぽり隠しているから、つい「中身はすげー美人なのでは?」と、期待してしまうからである。

 で、どうせなら、この中にはギャルたちに入って欲しかったところだ。特に、セーラー服人形は是非ともギャル5にお願いしたかった……。

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 立ち止まり、油断なく周囲に目を配るアニー。

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 しかし、

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 不意にその背後に大勢の人形たちが現れ、「アハハハハハ……」と、笑い声を上げる。

 ちなみにこのシーンは、編集とかじゃなくて、カメラの下に役者がしゃがんでいて、一斉に立ち上がると言う省エネ撮影法が採られている。

 この、単に役者に被り物をさせただけのキャラクター、安上がりだが実に不気味で幻想的な雰囲気を出すのに成功している。子供向けと言うことで、あえてそれほど怖い感じにはしていないが、それでもこのビジュアルのインパクトはなかなかのもので、後に「時空戦士スピルバン」でも流用されていた。

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 それでも、こんなのが真っ正面から向かってくるのは、なかなかの恐怖である。

 アニー、彼らから逃げて、おじさんの部屋に入るが、幻想的空間の中でピエロや人形たちに襲われる。

 その世界から抜けると、あの人形にされた子供たちが陳列されていたアトリエのような部屋に出る。
 アニー、部屋に入ってきたおじさんにビームを撃とうとするが、

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 おじさんは子供たちの間に立ち、アニーを牽制する。

 おじさん「そう、乱暴はいけないよ。みんな可愛い、子供たちじゃないか」

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 おじさん「あああああーっ!」

 おじさん、ここで全身をわななかせて奇声を発すると、

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 漸くその正体、不思議獣メリメリの姿となる。

 一瞬だが、斉藤さんのこの変身パフォーマンスがまた見事である。ま、25話の汐路章さんほど怖くはないが。

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 再び人形たちがアニーに襲い掛かってくる。アニーも激しく抵抗するが、落としたレーザーセンサーガンを拾おうとしゃがんだところで、サブローの人形化光線を食らい、固まってしまう。

 だが、直前に大ちゃんに救援信号を送っていたので、大ちゃんもジムニーで急行する。

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 ここで、ストーリーとは関係ないが、幻想的空間の中で人形たちが「ロンドン橋落ちた」を歌いながら踊り狂い、おじさんがメリー・ポビンズのように傘を広げて宙に舞い上がり、

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 その真ん中でアニーがうつろな表情でブランコに乗っていると言う、極めて夢幻的なシーンとなる。

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 当たり前だけど、こう言うシーンではやっぱり主役はアニーのような美女じゃないと絵にならないんだよね。

 同時に、この手のシーンはレビューでは一番その魅力が伝わりにくい場面なので、是非実際に映像で確認して頂きたいと申し添えておく。

 さて、真打ち(イヤミではない)大ちゃんがあの路地にやってくると、アニーの時とは違い、セルロイドの仮面をつけた海賊みたいな連中にいきなり斬りかかられる。

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 彼らと戦いつつ、大ちゃんはあのアトリエに落ちてくる。と、不思議獣に操られているアニーがレーザーセンサーガンをぶっ放す。

 今思ったんだけど、アニーを完全に意のままにしたのなら、その場でサクッと殺してしまえば良いのでは? 過去の戦いから見て、大ちゃんよりアニーのほうが手強いことも分かっているのだから。

 サブローがぴょんと出て来て、大ちゃんに人形化ビームを浴びせるが、何故か大ちゃんには通用せず、ヘスラーやギャルたちが攻撃を仕掛けてくるが、ここでシャイダーに焼結して形勢逆転。

 そして、サブローがビデオビームガンに斃れると、たちまちアニーや子供たちも正常に戻る。

 後はいつもの戦闘ルーティンをこなすだけだが、

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 不思議時空でのバトルでは、あの被り物をつけた三体の怪物がもこもこと3メートルほども伸び上がり、

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 ぞわぞわとシャイダーに迫ってくるという、割と怖いシーンや、

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 それらを、ビデオビームガンで薙ぎ払うように一掃するシーンなど、いつもと比べて多少の工夫が見られた。

 しかし、最後はシャイダーがレーザーブレードでメリメリを真っ二つに切り裂き、フーマのマリオネット作戦ははかなく潰えるのだった。

 今回、終わってみればストーリーはあって無きが如し、ユニークなキャラクターの雰囲気を漂わせていた勇少年も、他の子供たちと大差のない扱いであった。

 要するに「ギャバン」の15話、41話などの、ストーリーを度外視し、息もつかせぬアクションとビジュアルの面白さだけで構築したエピソードの系列作品なのだが、あいにく、主役の大ちゃんがアクションが苦手なので、とても大葉さんや渡さんのような芸当は出来ず、かと言って、29話に続いてアニーを主役にしたら、大ちゃんがいじけて撮影所に来なくなってしまうので、それもかなわず、結果、ビジュアルもアクションもストーリーも、何もかも中途半端な凡作に終わってしまったと言うことなのだろう。

 結局、斉藤晴彦さん演じる腹話術のおじさんのキャラクターと、人形の頭を持つ怪人たちのビジュアルの二点しか評価すべきところはないのだった。

 さっきも書いたけど、せめてギャルたちに人形のコスプレをさせてくれていれば……。


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コメント

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

確かに今回もストーリーがイマイチなせいか勿体無い回になってしまいましたね😅折角子供達とアニーを人質にした時点でフーマが有利な状況だったにも関わらずみすみすのチャンスを逃してしまいましたね😔メリメリもアニーが動けないのなら、スカートぐらいはめくっても良かったのではないのでしょうか?

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

影の王子様
>上原先生&小林監督も「ギャバン」の15話を超えることは出来ませんでした・・・

アニーをメインにすれば、もう少しどうにかなったと思いますが。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

ふて猫様
>折角子供達とアニーを人質にした時点でフーマが有利な状況だったにも関わらずみすみすのチャンスを逃してしまいましたね

今回はほんとに何がやりたいのか分からない作戦でした。むしろクビライとかは出さずに、おじさんだけに好き放題やらせたほうが良かったかも。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

アニーが斉藤さんを尾行しているとどこにでもある様な住宅街から、いつの間にか人形たちが棲む浮世離れした場所に誘い出されており、更に精悍で凛々しいアニーとは対照的な、サブローを筆頭にした着ぐるみミュージカルを思わせる異様な軍団がじゃれつく様に挑発して来る処はこのお話後半の見せ場の一つとなっています!
しかし彼らの正体がイマイチわからないのが難点でもあります。管理人さん仰る通りギャル軍団か、僕的には斉藤さんの分身体、若しくは再生不思議獣の大群だった等と言うのも面白かったかもしれません。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

笑太郎様
>サブローを筆頭にした着ぐるみミュージカルを思わせる異様な軍団がじゃれつく様に挑発して来る処はこのお話後半の見せ場の一つとなっています!

そうですよね。そこをもっと広げて欲しかったところです。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

改めて見ると人形のアップは怖いですね😅ホラームードの濃い作品でしたね

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

ふて猫様

工夫次第でもっと面白くなりそうなエピソードでしたね。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

先程この回を観ました。

感 動 し ま し た(マジで)。

最大の功労はやはり斉藤晴彦さんの怪演ですけれど、
人形達のの不気味さにも感銘を受けました。

ギャル5の出番が少ないけれど、それでも33話今迄観た中では一番の出来に思えます。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第33話「散歩する腹話術師」 後編(11/29)  

LopLop様
>ギャル5の出番が少ないけれど、それでも33話今迄観た中では一番の出来に思えます。

そんなに高評価ですか。確かに人形のシーンはかなりの不気味さでしたね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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