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「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」


 第27話「真夏の夜の大恐怖」(1981年8月15日)

 冒頭、北極のブラックマグマの秘密基地。

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 自室の豪華なベッドで気持ち良さそうに昼寝をかましているヘドリアン女王。

 と、耳障りな羽音が顔の周りを飛び交い、それを手で払う仕草をしていたが、そのうち、何かにフトモモを刺されている感触があり、無意識的に刺されたところをボリポリ掻く。

 この、とても「悪の組織」の大幹部(事実上の首領)とは思えない、言ってみれば「夏休みの昼下がりのオカン」みたいな油断しきった感じ……それでいてその威厳を損なわないあたりの絶妙なさじ加減は、曽我町子さんにしか出来ない芸当であろう。

 ヘルサターンの声の飯塚昭三さんも、そう言うキャラを演じれば演じられるだろうが、男性タイプの首領が露骨にそういうことをやると、「悪の組織」が崩壊してしまうんだよね。

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 ヘドリアン女王「あぁ……あ!」

 欠伸をしながら、何気なく両手を顔の前に持ってきたヘドリアン女王、左手の上に馬鹿でかい虫が乗っているのを見て、

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 ヘドリアン女王「あ゛あ゛ーっ! 助けてーっ!」

 まさに、「ゴギブリに遭遇した時のオカン」的なけたたましい反応を示す。

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 女王のただならぬ叫びに直ちにアマゾンキラーやゼロガールズたちが飛んでくる。

 アマゾンキラーは恐れる色もなく、その巨大な虫を掴み、仔細に観察する。

 アマゾンキラー「これは宇宙の蚊です。私の宇宙ロケットに紛れ込んできたのでしょう」
 ヘドリアン女王「うーん、人騒がせな。ひねり潰しておしまい」
 アマゾンキラー「いいえ、私に良い考えがあります」

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 アマゾンキラーの「良い考え」とは、その宇宙蚊を素材にして、エイリアンモンガーと言う怪人を作り出し、それによって人間社会をほどよく混乱させちゃおうぜ! と言う、完全な思い付きに基づく作戦計画であった。

 アマゾンキラー「エイリアンの毒液は人間を野獣に変えてしまいます。街中の人間どもを狼人間に変えることも出来ます」

 エイリアンモンガーは最初の宇宙蚊の姿にも変身する能力を持っていて、とある民家に入り込み、ぐっすり寝ている夫婦の顔を刺す。

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 女「あんた、蚊がいるわよ」
 男「寝惚けやがって……なんだ、蚊なんかいないじゃないか」
 女「ねえ、蚊の音がしたのよ!」

 夫が岩城力也さん、奥さんが船場牡丹と言う、なかなかマニアックな組み合わせの夫婦であった。

 二人の夜の営みを想像するのは……全力でやめておきましょう。

 男「ぶくぶく太っちゃって、すぐ寝惚けるんだから……」

 亭主は、ぶつぶつ文句を言いながら台所へ行き、何か冷たいものでも飲もうとするが、

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 ここでエイリアンモンガーに注入された毒液が効いて来て、ひどく苦しみ出したかと思うと、毛むくじゃらの狼人間に変身してしまう。

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 別室で寝ていた子供、ふと部屋の外の廊下を誰かが歩いている気配に布団から起き上がる。

 異形のシルエットが立っているのを見てギョッとした瞬間、

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 カメラ目線で狼人間が障子を突き破って突っ込んでくるのは、なかなかの怖さである。

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 子供が慌てて母親のところへ助けを求めに行くと、母親も太めの狼人間になって襲い掛かってくると言うお約束の展開となる。

 子供は家の外へ逃げ出し、そこへパトロール中のバルイーグルとバルパンサーが通り掛かる。

 狼人間とちょっとしたバトルになるが、

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 毒液の効果が切れたのか、いつの間にか二人は元の姿に戻っていた。

 イーグル「ここへ狼人間が来ませんでしたか?」
 男「狼人間?」

 彼らは狼人間になっている間の記憶がぽっかり抜け落ちていた。

 バルイーグルは近くに潜んでいたエイリアンモンガーに気付いて攻撃するが、逃げられてしまう。

 翌日、助八が線路沿いのごみ置き場にごみを捨てに行くと、蚊の姿のエイリアンモンガーと遭遇する。

 何も知らない助八は、それをほうきで叩き潰そうと躍起になる。

 ここで、助八役の山田隆夫氏(日本を代表するコメディアンのひとり)が、「この助八様に勝てると思うかー、一、ニ、のサンバルカン!」と言う、トレビアンなギャグを披露なさっておられます。

 みんな、遠慮しないで笑うように。

 そこへ美佐がやってきて、

 助八「よーし、こいつめー」
 美佐「助八さん、なにしてるの?」
 助八「いや、こいつがね、いきなり襲ってきやがってね。ゴギブリの親玉かも知れないですよ、こいつ、ようし、トドメだぞぉ」

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 美佐「やめなさいよ!」

 助八の横っ面に手を当てて、画面外へ思いっきり突き飛ばす。

 ああ、すっきりした。

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 心優しい美佐、恐れ気もなく宇宙蚊を手の平に乗せると、「さ、お逃げなさい」と、助八の魔手から救ってやる。

 九死に一生を得た宇宙蚊は、近くのマンションの屋上へ上がるとモンガーの姿に変わる。

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 エイリアンモンガー「なんと心の優しい、美しい娘だ! それに比べてあの野郎、刺してやる!」

 モンガーと言えど人の子(?)、命を助けて貰った美佐に感謝と賛辞を捧げる。

 同時に、鬼畜のような助八に対する怒りを改めて爆発させ、再び蚊の姿になって近付き、助八の首筋に毒液を注入する。

 サファリに戻って朝夫の為にカレーを作っていた助八だったが、やがて毒液の影響が出てきて、

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 一旦、こういう気持ちの悪いメイクを経てから、

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 完全な狼人間になり、カウンターを飛び越え、店の中をやたらめったら跳ね回る。

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 だが、実害の出ないうちに、助八は自分で壁にぶち当たって気絶し、すぐ元の姿に戻る。

 飛羽「助八!」
 助八「あれ、ボクちゃん、どうしたの?」
 美佐「何も覚えてないの?」
 助八「……カレーの盛り付け、してたんだよね?」
 飛羽「そうか、次郎のご両親も狼人間にされていたんだ!」

 ありゃ、管理人、恥ずかしながら、この飛羽の台詞を聞くまで、さっきの男の子がレギュラーの次郎だということに全然気付きませんでした。

 それはともかく、嵐山は、助八や次郎の両親の血液検査を行わせるが、彼らの血液からは原因となるような物質は検出されなかった。

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 飛羽「長官、どういうことなんでしょうか。何の反応もないなんて」
 嵐山「幸い、毒液が薄かったと考えるしかないな。だが、ブラックマグマが狼人間を作ろうとしていることは確かだ」

 一方、アマゾンキラーもその欠点に気付き、エイリアンモンガーを手術して、より強力な毒液を注入できるように改造を施す。

 その上でアマゾンキラーたちは改めて遊園地に乗り込み、日本人狼人間化作戦をスタートさせる。

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 最初にエイリアンモンガーが標的にしたのは、「人形劇場」と言う施設。

 当時は実際にそう言うアトラクションがあったのだろうが、つまり、人形劇専門のミニシアターみたいなものである。

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 偶然にも、客席には美佐とレギュラー子役5人の姿もあった。

 それにしても、わざわざ遊園地に来て人形劇(赤ずきん)を食い入るように見る子供たち……。

 まだ、そんなほのぼのした時代だったんだなぁと、ちょっと泣きそうになる。

 さて、ストーリーが佳境に入った時、裏手から入り込んだ宇宙蚊が、赤ずきんのおばあさんに化けた狼を演じ、操っていた男性を刺し、たちまち狼に人間に変えてしまう。

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 ちなみに、その男性を(このブログでは常連の)森篤夫さん、赤ずきん担当の女性を、「シティーハンター」の香役でお馴染み、声優の伊倉一恵さんがそれぞれ演じている。

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 狼人間の出現に、子供たちは慌てて劇場から逃げ出す。

 子供たちを守って、狼人間と向き合う美佐。

 実際はサンダルを履いているのだが、パッと見、裸足で動き回っているように見えて、ちょっとエロティックである。

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 と、彼らの頭上のジェットコースターのレールの支柱から、「モンガー!」と叫びながらエイリアンモンスターが降下してくる。

 管理人、なんとなく、エイリアンモンスターが恩人である美佐を助けに来たのではないかと思ったが、

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 特にそう言うことはなく、普通にアマゾンキラーに命じられて子供たちに襲い掛かるのだった。

 だったら、さっきのエイリアンモンスターの台詞は要らなかったんじゃないの?

 あるいは、当初はそんな展開(怪人が美佐になつく)にするつもりだったが、そうすると13話と同じような感じになるので、取りやめにしたとか?

 その後、色々あって、エイリアンモンガーは山荘におびき出されたところをサンバルカンに倒され、狼人間にされた人たちも、血清によって元の姿に戻って一件落着となる。

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 ラスト、ついでだからと、山の中でサイクリングを楽しむ4人の姿を映しつつ、幕。

 美佐の自転車だけママチャリなのが、ちょっと悲しい。

 ……と言う訳で、導入部は期待出来たのに、話が進むにつれて急速に尻すぼみになってしまった、しょっぱいエピソードであった。
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コメント

Re:「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」(10/06)  

岩城力也さんとは次は「仮面ライダー」52話でまた会えますね。

Re:「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」(10/06)  

「仮面ライダー」の狼男のお話に於けるウルフビールスにも似た菌を凶器に暴れまわったエイリアンモンガーではありましたが、後半サンバルカンの三人と美佐さんが逗留中のロッジに出没し、美佐さんの寝込みを襲おうとした際は美佐さんに殺虫スプレーを浴びせられただけでフラフラになってしまいます(そんなエイリアンモンガーの様子を見て、「やったーっ!!」と雄々しく勝どきを上げる美佐さんは、かっこいいんだか悪いんだか?)・・・。
しかもそれだけのダメージで狼戦闘員たち(こちらの方が「ストロンガー」のオオカミ長官の様で明らかに強そう!)に助太刀を求める始末。改造素体が「蚊」である事さえ知っていれば一般人でも対処可能な稀有なブラックマグマ怪人でしたね。

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」(10/06)  

ふて猫様
>確かに最初の高揚感に比べたら、後半は失速していましたね

いきあたりばったりの作戦でしたね。

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」(10/06)  

影の王子様
>岩城力也さんとは次は「仮面ライダー」52話でまた会えますね。

自分はしょっちゅう会ってます。

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」(10/06)  

笑太郎様
>改造素体が「蚊」である事さえ知っていれば一般人でも対処可能な稀有なブラックマグマ怪人でしたね。

結局ただの蚊ですからね。

Re:「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」(10/06)  

えっと…記憶違いならすいませんが、この回には警官が狼人間にされるシーンありましたっけ?
個人的にはその警官が某赤塚キャラをオマージュしたかのような拳銃乱射行為が可笑しくて印象深いです。
『宇宙刑事シャイダー』の大暴れ総理がツボにはまった管理人様なら面白い表現で触れていただけると思ったのですが(^_^;)

Re[1]:「太陽戦隊サンバルカン」 第27話「真夏の夜の大恐怖」(10/06)  

ウルトラマリオ様
コメントありがとうございます。

>この回には警官が狼人間にされるシーンありましたっけ?

急いでチェックしてみましたが、そんなシーンはありませんでした。

Re.8  

そうでしたか。すいません、やっぱり記憶違いでした。

ウルトラマリオさんのコメントに返信

おはようございます。

>その警官が某赤塚キャラをオマージュしたかのような拳銃乱射行為が可笑しくて印象深いです。

それでしたら、「五星戦隊ダイレンジャー」13話の歌舞伎小僧が警察官に憑依したシーンですね。

Re: ウルトラマリオさんのコメントに返信

わざわざご教示ありがとうございます。

ヘイドリアン女王

目覚めたヘイドリアン女王のリアクションに爆笑ですね🤣折角の期待が徐々に萎んでしまった事が残念でしたね(@_@)

Re: ヘイドリアン女王

曽我さんは天性のコメディエンヌですね。

Re: Re: ウルトラマリオさんのコメントに返信

こんばんは。「サンバルカン」でも、32話にてペッタンモンガーの仮面を付けられた警官が銃を乱射するシーンがありました。

それと、本作のメインライターにして「ウルトラマンA」でも脚本を担当した上原正三氏が史実ではこの回&「デンジマン」28話、そして東映版「スパイダーマン」9話で使われた要素を「A」の怪談シリーズで使っていたら、「宇宙昆虫を素体にヤプールが造った超獣が虫形態で暗躍し、人間を獣人に変えて狂暴化させる毒液を人々に注入。騒動を嗅ぎつけたTAC一同が駆けつけて超獣を撃退するも、被害者たちは毒液の効果が切れて元に戻る。超獣の能力を向上させ、毒液の効果を永続させる異次元鉱石をヤプールに移植された超獣が改めて人々を獣人化させるが、TAC隊員に攻撃されて弱った虫形態の超獣を見つけた南によって手当されたことで恩義を感じ、鉱物を彼女のペンダントの宝石と交換する。一方TACの研究施設にて被害者の体内の毒液からを結成を製造する梶だったが、侵入した以前のエピソードとは同族別個体であるヤプール傘下のエージェントの襲撃を受けるも、そこに南が割って入る。南を付けて現れた超獣に彼らの殺害を命じるエージェントだったが、命令を拒否する超獣に業を煮やしたエージェントが南を銃撃するも、ペンダントの鉱物に守られて事なきを得る。しかしエージェントは超獣を洗脳すると自身共々巨大化するが、北斗が間一髪駆け付けて南と共にAに変身し、激闘の末に鉱物を付けていなかったことで強化されなかった超獣が攻撃のショックで自我を取り戻し、エージェントに叛逆するも返り討ちに遭い絶命。怒りに燃えるAがエージェントを撃破し、血清で被害者たちを元に戻した北斗たちは超獣の冥福を祈る」といった展開になっていたでしょう。

Re: Re: Re: ウルトラマリオさんのコメントに返信

こんばんは。上記の自コメントですが、正しくは

×→鉱物

○→鉱石

です。

それと、もしよろしければコメ返お願い致します。

Re: Re: Re: Re: ウルトラマリオさんのコメントに返信

訂正ありがとうございます。

なんか「A」とは思えないハードな話になりそうですね。

ママチャリ

最後に美佐がママチャリに乗るシーンはデンジマンでピンク(あきら)が同じ様な事をやっていましたね😅

Re: ママチャリ

あれはあれで良いですけどね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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