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「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4

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 第19話「友よ安らかに眠れ」(1985年2月16日)
 の続きです。

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 続いて、キャラクターを感動的に殺した上に、その葬式まできっちり出してやる大映ドラマのプロフェッショナルな仕事ぶり窺えるシーンになる。

 おいおい、新楽、そんな花環まで出して大丈夫かい?

 と言うか、次は大三郎の番だぜ?

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 ナレ「賢治は加代の死を悼んでばかりはいられなかった。大木と直は依然として一触即発の状態であり、ラグビー部廃部の危機は一向に去っていなかったからである」

 重々しくナレーターが滝沢の心情を代弁する。

 いや、少なくとも今日だけはラグビー部のことは忘れましょうよ、滝沢先生。

 それにしても、一触即発の割に、仲良く一緒にお焼香するのね。

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 続いて、滝沢家の三人。

 イソップの葬式の時は普通の服装だったので、各方面(主にこのブログの読者)から非難の声が浴びせられた節子さんだが、今回はしっかり喪服で決めておられます。

 実に美しい喪服姿なのだが、あくまで今日は加代が主役と言うことで、あまりでしゃばることはない。

 続いて、圭子と光男の不釣合いカップル。

 大三郎は、何故か夕子を連れず、一人だけで参列。和田アキ子さんのスケジュールのせいだろう。

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 そして、清美と明子のマネージャーコンビ。

 清美「先輩、マネージャーの仕事、ちゃんとやります」
 明子「見てて下さい、この日報、ちゃんとつけます」

 練習日報を、加代の遺影に見せる明子。

 良く考えたら、その日報を書きに戻ったことが、加代の死に繋がっているのだが……。

 と、その日報を手に、滝沢が遺族の前に進み出る。

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 滝沢「では、任意のページを読ませて頂きます」
 その場にいる全員&視聴者「え……、なんで?」

 ほんと、なんで日報を読み上げなきゃいけないのだろう?

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 滝沢「○月○日、雨、雨練習にて、でふぇんすを付けての練習……ラインプレー、二次攻撃のポイントが決まらない。フォワードへの集中が遅い」

 ほらほら、加代のお母さんも「なんでそんなこと聞かなきゃいけないのかしら?」と言う顔してますよ!

 滝沢の朗読に合わせて、ちゃんと雨天時の練習の様子が新撮で再現されるのが、このドラマの良心的なところである。

 滝沢「○月○日、県立ラグビー場にて相模一高と対戦、スコア109対0(笑)」

 滝沢の読んだ箇所に合わせて、その時の映像が流され、加代に焦点を当てた総集編みたいになる。

 日報を読んでいるうちに在りし日の加代の姿がありありと脳裏に蘇り、やがて滝沢の眼から、加代の死以来封印していた熱い涙が、見苦しいほどに大量に溢れ出て来る。

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 滝沢「……基本練習を、すわそそそ……申し訳ありません。これを書いた山崎がもういないと思うと、私にはもう読む気力がありません……」

 滝沢の涙声に誘われたように、あちこちですすり泣く声が聞こえてくる。

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 滝沢「山崎は最後にこう書き残してる。先生、皆さん、私がただひとつ心残りなことはこのノートにたった4つの文字を書けなかったことです。それは……」

 滝沢、山崎が書いた最後の日報、つまり、事故に遭う直前に書いた箇所を読み上げる。

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 加代の声「……花園出場の4文字です。今の部の状態は大木君と直さんが争いを起こせば、花園出場どころか廃部は目に見えている状態にあります。大木君、直さん、あなた方は二人とも、私には良い人です。あなた方は本当に敵同士なのでしょうか。お互いの立場に立って考えて見て下さい。本当の敵はもっと巨大な、世の中の悪なのだと私は思います。戦うのならその敵と戦って下さい。みんなが血と汗と涙で育て上げたラグビー部の芽を摘まないで下さい、これが私の最後のお願いです」

 加代の文字通り最後のメッセージを厳粛な面持ちで聞いている部員たち。

 滝沢「加代は僅かこれだけのことを書く為に、駅から引き返して来たんだ」

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 滝沢「これを聞いて何も感じないのか、大木! 直君! もし何も感じないとしたら君たちは人間じゃない」

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 と、不意に大木が前に飛び出して、加代の遺影と棺に向かってばったりと手をつく。

 大木「加代さん、すまん! あんた殺したのはこの俺だーっ! 俺が昔の恨みに拘ってタイマン張ったばかりに……あんた車に撥ねられて……俺のせいなんだーっ!」

 顔をぐしゃぐしゃに歪めて、謝罪の言葉を肺腑から搾り出す大木。

 無論、加代を殺したのは大木ではない。スタッフである。

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 直も、すかさず前に出て、大木の斜め後ろに膝をつく。

 直「それは違う、俺が下らない意地で、お前と張り合わなければこんなことにはならなかった。悪いのはこの俺だ」
 大木「いや、俺だ……」

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 延々と謝罪合戦が続きそうなのを見て、滝沢が二人の肩に手を置く。

 滝沢「もうよせ、山崎の気持ちを活かしたかったら、もう二度と殴り合いなどしないでくれ。いいな」
 大木「ああ、俺は恨みは水に流す」
 直「俺もしこりは残さねえ」
 滝沢「良く言ってくれた! じゃあ二人で握手してくれ!」

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 加代の遺影に見守られながら、二人は今度こそ本当に和解の握手を交わすのだった。

 ま、考えようによっては、加代の死を利用して、滝沢が強引に二人を和解させて、奥さんより大事なラグビー部を廃部から守ったとも受け取れるのだが……。

 それに、そもそも、大木の本当の仇は直ではなく、その父親の名村謙三なワケで、大木が直に向かって「恨みは水に流す」と言うのは、根本的に何か間違ってるような気がするのだが……。

 あるいは、名村謙三に対する恨みも、奇麗さっぱり忘れるということなのだろうか?

 で、よせば良いのに、この後、みんなで加代の墓参りに行くというシーンになる。

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 で、よせば良いのに、直が山崎家の墓の真ん前に踏ん反り返って、またまたまた「惜別の歌」の弾き語りをしちゃったりするのである。

 直「とおーきぃーわかれへにーたーえかーねて~♪」

 ……

 音痴だった。

 しかも、それに合わせて部員たちも合唱すると言う、これまた恥ずかしい青春の勇み足を演じてしまう。

 さすがに、墓場で合唱はないよね。葬式(出棺)の時なら、まだ分かるのだが。

 それにしても、冒頭の歓送会で聞いていた歌を、まさか墓の中で聞くことになろうとは、加代も思ってもみなかっただろう。

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 と、岩佐校長が花束を手に駆けつける。

 岩佐「遅れて済まん」
 大木「校長先生、こないだの殴り合いに火ぃつけたの俺なんだよ、俺を停学にしてくれ。もう乱暴な真似はしねえからよ。ラグビー部だけは廃部にしないでくれ。さ、早いとこ停学って言ってくれよ」
 岩佐「君はどうしてそう停学が好きなんだ?」

 何気に爆笑台詞を放つ岩佐校長。

 無論、岩佐はこんな状況で、大木を停学にしたり、ラグビー部を廃部にしたりするほど不粋ではない。

 岩佐「やることさえやっておけば、停学も廃部もありはせん。それが私の方針だ」
 滝沢「ありがとうございます」

 正直、盛り込み過ぎだと思うのだが、ここで学校に届いた滝沢宛の葉書を、岩佐がポケットから取り出して渡す。それは、あの夜桜を見た後で、加代が滝沢に宛てて投函していた手紙だった。

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 加代の声「先生、いつかは一分間ありがとうございました。お陰で私はどんな辛いことがあっても、生きていけそうな気がします。先生、どうぞお幸せに……」

 葉書の文面に、加代の笑顔がオーバーラップして、自らそのメッセージを読み上げる。

 「一分間」と言うのは、言うまでもなく、18話で、加代が一生に一度のお願いだと言って滝沢の体に抱き付いた時間のことである。

 人生の長さに比べれば0に等しい僅かな時間が、加代にとっては宝石のように掛け替えのない時間だったのだ。

 それにしても、既に死んじゃってるキャラに「生きていけそうな気がします」なんてことを言わせる大映ドラマのスタッフ、鬼か悪魔か!

 ナレ「それはまさしく賢治への愛を抱いて旅立った加代の心のほとばしりであった。人知れぬ形で残された恋文であった……」

 相変わらず鬱陶しいナレーションだが、あの「一分間」のことを知るのは、故人と滝沢(と視聴者)だけと言うのは、なかなか泣かせるシチュエーションではある。

 まさか、この後、滝沢がその手紙を人に見せるシーンはないと思うが……。

 「惜別の歌」を聞きながら、滝沢は、在りし日の加代の溌剌とした姿を思い浮かべていた。

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 はい、大きく胸を反らしてー、

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 思いっきりボールをキック!

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 そして、胸を揺らしながら走ってきて、

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 その胸で、落ちてきたボールをしっかりキャッチ!

 そして漸く「惜別の歌」が終わり、間髪入れず、「ヒーロー」のイントロが流れ出す。

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 滝沢「これは山崎が残してくれたラグビー部の歴史だ。この先のまだ何も書かれていないページを作るのはお前たちだ。山崎の願いだ。ここになんとしても花園出場の4文字を書き加えようじゃないか!」
 部員たち「オーッス!」

 滝沢、死人を利用して(註・してません)改めて部員たちに活を入れる。

 そして、ふと横を向いて一言。

 滝沢「ところで、森田、なんでお前がいんの?」
 光男「え、いや……」

 ほんと、なんでだろう?

 まぁ、まだ正式に就職するまでには日数があると言うことか?

 しかし、日報を見ると、加代が事故に遭ったのは4月9日になっている。とすれば、葬式が10日で、その翌日と思われるこの日は4月11日の筈である。

 ホテルに就職するのなら、さすがにもう働き始めていないとおかしい時期だと思うのだが?

 それはともかく、ラスト、長テーブルの上に置かれた練習日報の表紙に、加代の魂のように、可憐な桜の花びらが一枚落ちて、20話へ「つづく」のであった。

 あー、しんど。

 今回のレビュー、丸一日どころか、丸一日半かかってしまった。いくらなんでも長過ぎだ。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

しかし、このタイトルはないわ・・・
加代のこの死に方で「安らかに眠れ」るわけがありません。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

ふて猫様
>何故あの場で(葬儀所)滝沢は加代の日報をわざわざ読んだのでしょうか?

謎ですね。滝沢が有無を言わせない雰囲気を出しているのであまり気になりませんが。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

影の王子様
>加代のこの死に方で「安らかに眠れ」るわけがありません。

そう言えばそうですね。突っ込むのを忘れてました。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

スクールウォーズ大好きで本放送の時に見て以来のファンだったりします。
でも、子供心にも「人が死にすぎやろ!」と当時思ってました。

このドラマのプロデューサーは「細かい辻褄が合わなくても気にしない」方針の方だったそうです。なので森田がいつまでも練習に出ていても、和田アキ子が最初のころ結構泣いていたくせに、それが無かったことになっても仕方ないかと(笑)

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

ひろりん様
コメントありがとうございます。

>このドラマのプロデューサーは「細かい辻褄が合わなくても気にしない」方針の方だったそうです。なので森田がいつまでも練習に出ていても、和田アキ子が最初のころ結構泣いていたくせに、それが無かったことになっても仕方ないかと(笑)

なるほど。そう言えば夕子の性格もいつの間にか変わってますね。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

一つ思い出したのですが、本放送時は次回予告(動画ではなくスチール写真とタイトルとちょっとしたコメントだけなのでDVDは未収録。もちろん再放送でも出てきません)がありました。
なので加代の死という重い話だったこの回のラストで見た次回予告は「うおおおお!!」と思って一週間後が待ち遠しかったです。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

ひろりん様

情報ありがとうございます。そうかー、当たり前だけど予告編があったんですよねえ。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

本当に本当に更新大変ですよね。ありがとうございます。丸一日半かかったとは!!

>人生の長さに比べれば0に等しい僅かな時間が、加代にとっては宝石のように掛け替えのない時間だったのだ。

管理人さんのやさしさをここに感じました。
若くして死んでしまったけれど、このような宝石のようにかけがえのない時間を感じることはできてよかったなと思います。


>無論、加代を殺したのは大木ではない。スタッフである。
おっしゃる通りです。スタッフ、鬼ですよね。

更新はすごく楽しみしていますが、無理しないでくださいね!!

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第19話「友よ安らかに眠れ」 その4(10/14)  

Biromi様
>本当に本当に更新大変ですよね。ありがとうございます。丸一日半かかったとは!!

お気遣い、ありがとうございます。

>管理人さんのやさしさをここに感じました。

キャーッ! そう言うことを言われると恥ずかしくてなります。

>更新はすごく楽しみしていますが、無理しないでくださいね!!

はい、ほどほどに頑張ります。

インタヴュー  

山下真司さん
https://www.youtube.com/watch?v=DPx922dW5Lw" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=DPx922dW5Lw
松村雄基さん
https://www.youtube.com/watch?v=JcywajYmFGk" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=JcywajYmFGk
伊藤かずえさん
https://www.youtube.com/watch?v=Cy5IJgE-EuY" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=Cy5IJgE-EuY

あとの方は右を参照ください。

それにしても「現役」の方と「引退」の方との落差は大きいですね。

Re:インタヴュー(10/14)  

影の王子様

リンクありがとうございます。

それにしても松村さん、全然老けてないのが不気味です。今でも高校生やれそうな感じですね。

川浜高校ラグビー部山崎佳代の葬儀が開催されました。滝沢賢治と節子夫妻がラグビー部部員全員及び和歌山県に行く事を諦めた山崎佳代の家族及び謎の青年名村直と共に参加しました。滝沢賢治が山崎佳代の最後の想い出を読み上げた結果は名村直と大木大助は泣きながら自ら過ちを謝罪して2人で仲直りしました。名村直は山崎佳代の墓の前で新品のギターを弾きながら歌っています。大木大助は岩佐邦靖校長に竹村司教頭との誓いを破った事を素直に認めて自ら停学処分を申し立てたが岩佐邦靖校長は大木大助の停学処分申し立てを却下しました。今後は次回の試合に向けて猛練習に取り組む方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。学習面では部活と勉強を両立させる方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。マネージャー山崎佳代の死後今後の対応策を自分で考えなければなりません。山崎佳代の父が和歌山県果樹園で働いているために山崎佳代の死後山崎佳代の家族は改めて和歌山県に引っ越さなければなりません。

Re: タイトルなし

佳代が死んだのは悲しいですね。

何か、太陽にほえろ!みたいだ。
これも視聴率を上げるためのテコ入れなのかな?
加代は天国でイソップと仲良くなれたよね?イソップも生前山崎に好意を抱いていたし。

Re: タイトルなし

あまりに安易で、救いがないですよね。大映ドラマのお約束ですが。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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