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「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 前編

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 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」(1983年9月9日)

 OP後、

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 いきなり出てくるのが、若い女の子のふわふわしたスカートの中身! と言うのが実に素晴らしい第7話なのです。
 新宿のとあるディスコの喧騒の中、あんまり可愛くない女の子たちがリズムに合わせて体を揺らし、パンツ解放戦線を形成している中、ひとりのイカしたサングラスの若い男が獲物を探すような目で店内を物色していた。

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 秀彦「ひとり? 踊ろうぜぇぃ」
 女の子「……疲れちゃった」
 秀彦「それじゃあドライブでもするか」
 女の子「……」

 男……後に北郷(きたざと)秀彦と言う名前だと分かるのだが、ひとりでぼんやり座っていた女の子に声を掛け、あっさりドライブに連れ出すことに成功する。

 女の子は実際、疲れていたようで、助手席に座るとそのまま眠りこけてしまう。

 だが、女の子が連れ込まれたのは秀彦のマンションでも、ラブホテルでもなく、周囲に人家も明かりもない河川敷であった。

 女の子「私、こんな寂しいとこ嫌い……ジュクに戻ろうよ」
 秀彦「折角来たんだから、面白い遊びしようぜ」
 女の子「面白い遊び?」
 秀彦「殺人ゲームだよぉ!」

 秀彦、気のない返事をする女の子の目の前にギラリと光るナイフを突きつけ、不気味な笑みを浮かべる。
 相手が冗談で言っているのではないと判断した女の子、慌てて車から降りて逃げ出すが、

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 あっさり追いつかれて、ナイフで無残に刺し殺されてしまう。

 その様子では、秀彦はレ○プ目的ではなく、純粋に女の子をいたぶって殺す為に連れ出したらしく、真性の快楽殺人犯であった。

 ……ま、視聴者としては、もう少しエッチなことをしてからにして欲しかったのだが、男優がまだ若い長谷川諭さんだから、スタッフもあえてそう言う演出にしているのだろう。

 それにしても、数々の学園青春ドラマで秀才を演じてきた長谷川さん、一気に殺人鬼に転落か……。

 もっとも、学園ドラマの生徒役でも、屈折した青春を送っているケースが多かったから、それが最悪の方向にこじれてしまった成れの果てだと解釈できないことはない。

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 その後、チャンプがメンバーに招集を掛け、いつもの秘密ルームにハングマンが勢揃いする。

 チャンプ「お、ET、これはゼニになるぞ、これで三人目や……わしな、最初の殺しがあった時にこりゃ警察も手を焼く山になると思うて念の為に切抜きを作っといたんや」

 チャンプが手にした新聞には、さっきの女の子、中原由美の他殺死体が多摩川の河原で発見されたという記事が載っていた。

 チャンプによると、同様の手口による殺人事件が連続しており、被害者は由美で三人目になるらしい。

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 ET「しかし警察が手を焼いている事件なら必ずゴッドから指令が出る筈だ。それを待ってからでいいんじゃないのか」
 チャンプ「甘い、甘い、仕事と女はこっちからアプローチしろ、や、なぁ、マリア」

 言いながら、さりげなくマリアのお尻に手を伸ばすチャンプ。その自然体のセクハラは、ほとんどプロの領域に達していると言っても過言ではなかった。

 しかも、マリアも慣れているのか、その手をパチッと叩くだけで大して怒りもしない。

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 チャンプ「いーてぃー」
 ヌンチャク「んー、なにしてるんすか?」
 チャンプ「ケツ触ったんや」
 マリア「女として許せないわ、こういう手合いは」
 チャンプ「まちーな、お前、わしそんなつもりでケツ触ったんやないやないかい、マリア」

 チャンプ、慌てて言い訳しながら、さらに「もののついでに」と言う感じでもう一度お尻をタッチする。

 ……

 この流れるような動作、そしてあくまで自然な会話の流れの中に織り込むそのテクニック……、チョメチョメこそ、セクハラ界(なんじゃそれは?)の大王、いや、帝王と言えるだろう。

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 チャンプ「いや、わしは下心があってやったわけや……」
 マリア「うふっ、私が言ってるのはこの事件の犯人のこと!」

 二回もケツを触られながら、優しい笑顔を絶やさないマリア、まさに聖母のようなお方である。

 なお、チャンプの認識では、下心がなかったら少々乳や尻を触ってもノープロブレムらしい。

 殺伐とした日本全国の職場でも、こういう制度を導入すれば良いのではないかと……すいません、もう言いません、許して下さい。

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 チャンプ「ああ、犯人のことかいな、そんならわかる。おじさんかて怒ってるんだぞぉ、若い娘を次々に手に掛けやがってからに勿体無い……許さん!」
 ET「まぁ、とにかく、園山に掛け合ってみるんだな」

 その後、久しぶりにチャンプと園山の「キツネとタヌキの化かし合い」的な交渉が繰り広げられる。

 で、結論だけ書くと、チャンプはまんまと調査費および前渡しの報酬として500万をせしめることに成功する。

 しかし、過去の園山のケチぶりからすると、いくらチャンプの口車に乗せられたと言え、ちょっと気前が良過ぎるような気もする。

 それと今回、ストーリーが単純なせいか、どうでも良いような無駄なシーンが多い気がする。チャンプと園山の交渉もそうだし、その後、わざわざ外のレストランでチャンプとETが待ち合わせして、今後の活動方針を話し合うシーン……なんかも要らないだろう。

 あるいは、久しぶりにチョメチョメが全面的に撮影に参加できると言うことで、ストーリーとは無関係に、山城さんの出演シーンを多く撮っているのかも知れない。

 しかし、マリアならともかく、チョメチョメの脂ぎった顔などそんなに長く見たいとも思わないのだが。

 とにかく、話し合いの結果、マリアに犯人を誘い出す囮になって貰うことにする。

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 いつものように、自宅マンションで「命!」の練習に余念がないマリア。

 ……すいません、間違えました。エアロビの練習でした。

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 ここでも、意味もなくマリアのエアロビ姿が長々と映し出されるのだが、こういうシーンなら10分くらい続けても構いませんよ、ええ。

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 キャメラは調子に乗って、股間に焦点を当てたセクハラアングルや、

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 山のように盛り上がるバストへのセクハラショットを連発する。

 たっぷりマリアのエアロビシーンを撮った後、やっとETからの電話が掛かってくる。

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 再びアジトにて、額を寄せて地図を見詰めている4人。

 チャンプ「殺された三人の娘がハントされたディスコはこの三箇所だ。ホシが第四の犯行を重ねるとなると獲物を物色する場所はやはりこの界隈のディスコやとわしは睨んどるんやが」
 マリア「でもこの周辺にはディスコだけでも5、6軒あるんでしょ? 一軒に限定したからって上手く引っ掛かるかどうか……」
 チャンプ「かまへんがな、確率の問題やがな。今夜が駄目ならまた明日、明日が駄目ならまたその次と……囮作戦ちゅうものはな、辛抱が第一や」
 ヌンチャク「とにかくやるっきゃないっすね」

 一方、ETがよく利用しているGSの店員で北山健次と言う、元不良の勤労青年がいて、ETも彼に目を掛けてやっていた。

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 その健次、仕事のついでにスーパーでレジ打ちをしているガールフレンドのひろ子のところへ立ち寄り、いつものようにデートの約束を取り付けようとする。

 だが、彼女が「久しぶりに新宿で会わない? ほら、私たちがよくたむろしていたところ」と、提案したことが、後の惨劇を招くことになってしまう。

 このひろ子を演じているのは井上麻衣さんと言って、「ポルノ界の百恵ちゃん」と呼ばれていた人らしい。言われてみれば、百恵さんに似てる……ような……似てないような。

 今ではすっかり足を洗った健次、あまり気が進まない様子だったが、結局午後7時に新宿で会う約束をする。

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 同じ頃、北郷宗一郎(藤岡重慶)と言う土地成金のオフィスに、あの秀彦が小遣いをせびりに来る。そう、秀彦は、この成金の息子で、一応大学生なのだ。

 北郷「お前、このごろ、金遣いが荒いそうだな、何に使ってるんだ」
 秀彦「それが……」
 北郷「女か?」
 秀彦「……」

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 北郷「はっはっ、まぁいいだろう、わしも若い頃は随分女遊びしたもんだ。だがな、素人女にだけは絶対に手を出すなよ、お前はいずれこの椅子に座る身分だ、妙な女に引っ掛かって財産でも狙われたら目も当てられん」
 秀彦「すいません」

 この親にしてこの子ありと言う感じだが、北郷は別に怒りもせず、数枚の万札を息子に出してやるのだった。
 無論、北郷は、秀彦が夜な夜な若い女をいたぶり殺しているなどとは知らない。

 ……しかし、いくらこんな脂っこいオヤジでも、息子に向かって「わしも随分女遊びしたもんだ」なんてことをシラフで言うだろうか?

 そもそも、長谷川さんと藤岡さんでは、どう見ても親子には見えないんだよね。

 その夜、めかしこんだ秀彦がまた獲物を求めて新宿に繰り出し、マリアも囮としてあたりをつけたディスコで踊りまくっていた。

 しかし、早乙女さん、当時既に20代半ばだったので、ティーンの女の子たちの集まるディスコでは、正直ちょっと浮いているのが隠せないのであった。

 無論、近くのテーブルにはヌンチャクもいて、油断なく周囲に目を配りつつ、店の外の路上で待機しているETとチャンプに、無線で随時報告する仕組みになっていた。

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 チャンプ「こりゃ持久戦になりそうやな」
 ET「ああ」
 チャンプ「なぁ、ET、盛り場のど真ん中で大の男が二人、車の中でしけこんでるちゅうのは気色悪いで……ホモと間違われるか、ええ年こいてナンパ張ってるみたいやがな」

 チャンプ、そんなことを言い出して、交替で見張るようにしようと提案し、まず自分がどこかで息抜きしてこようと車から降り掛けるが、

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 ふと、近くの路上でチンピラ風の若者に声を掛けているコワモテの中年男性に気付く。

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 チャンプ「おい、あの男……」
 ET「チャンプ、知ってんのか」
 チャンプ「あいつは確か、緑橋署の、そや、間違いない、わしが署長時代に、殺しの捜査協力を依頼に来よった時におうたことがあるわ、ひと癖も二癖ある、胡散臭い奴やった」

 後に笹島と言う名前だと分かるその刑事、演じるのは善玉も悪玉もこなす深江章喜さん。「桃太郎侍」では、チョメチョメとも割と仲良くやってたんだけどね。

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 さて、ひろ子は、約束の時間に、おそらく不良少年だった頃によくそこにいたと思われる場所に腰掛け、健次が来るのを待っていたが、なかなか現れない。

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 ひろ子「もう、あいつ、時間にルーズなんだから」

 関係ないけど、ひろ子の後ろに見える新宿プラザ劇場では、「スター・ウォーズ3 ジェダイの復讐」をやっているのです!

 ……にしても、それから30年以上経ったというのに、まだ「スター・ウォーズ」の新作が作られているのだから、人類と言うものはなかなか進歩しないものだとしみじみ考えさせられる。

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 ひろ子、痺れを切らしてその場所を離れ、ゲームセンターに入ってゲームをしていたのだが、そこで、殺人鬼・秀彦に声を掛けられたのが運の尽きとなる。

 ひろ子「健次のバカ、ドジ、もうつきあってやんないから!」
 秀彦「ひとり? 誰か待ってんの」
 ひろ子「ううん」
 秀彦「良かったら、ドライブでもしない?」
 ひろ子「そうねえ、私、横浜の港が見たい」

 約束をすっぽかされてムシャクシャしていたひろ子、つい、秀彦の誘いに乗ってしまう。

 だが、秀彦が彼女を乗せて走り出すのを、さっきの笹島刑事がしっかり目撃していた……。

 後編に続く。


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コメント

「ハングマン」シリーズでは、単なる「殺人鬼」は珍しい感じですね。
あくまで殺しは「手段」であって「目的」ではない・・・と。
しかし、チャンプはハングマンでは異色のキャラですね。
女好きのマイトもタミーにセクハラはしてないですね(観た範囲では)。

関係ないけど、「スピルバン」のリッキーの西脇美智子さんは「ボディビル界の百恵ちゃん」でした。
リッキーも手下のシャドー・ガシャーも素顔はめちゃ美人でした。
なんで美形を退場させて、ギローチンとかヨウキとかおっさんを出したのか?

Re:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 前編(10/21)  

確かに“この親にしてこの子供あり”何ですがね😅まさに正気の沙汰ではないですね😓

Re[1]:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 前編(10/21)  

影の王子様
>関係ないけど、「スピルバン」のリッキーの西脇美智子さんは「ボディビル界の百恵ちゃん」でした。
リッキーも手下のシャドー・ガシャーも素顔はめちゃ美人でした。
なんで美形を退場させて、ギローチンとかヨウキとかおっさんを出したのか?

リッキー、良いですよね。
ほんと、なんであんなむごい殺された方しなきゃならないのか、理解に苦しみます。

Re[1]:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 前編(10/21)  

ふて猫様
>確かに“この親にしてこの子供あり”何ですがね😅まさに正気の沙汰ではないですね

ま、悪役としては100点満点ですけどね。

No title

>いきなり出てくるのが、若い女の子のふわふわしたスカートの中身! と言うのが実に素晴らしい第7話なのです。
 新宿のとあるディスコの喧騒の中、あんまり可愛くない女の子たちがリズムに合わせて体を揺らし、パンツ解放戦線を形成している中

これはすごいですよね。管理人さんもいつもおっしゃるように、まさに80年代は夢のある時代だったんだなと思います。ただご指摘のように、踊っている女の子たちはいまいちですね。やはりパンツを見せるのは、かわいい子はNGなのか、それとも何らかのねらいがあるのか。

それにしても、今の時代、ヌードシーンはおろか、この程度のシーンもNGにもほどがあるでしょうからね。前に梶原真理子っていうだいたい「ハングマン」と同じくらいの時代のグラビアを中心に活動していたタレントのイメージビデオを見ていたら、ボディコンで階段を上るシーンで彼女のパンツをしっかりとらえるショットがありましたが、これも現在ではいい顔されないでしょうね。

> ……ま、視聴者としては、もう少しエッチなことをしてからにして欲しかったのだが、男優がまだ若い長谷川諭さんだから、スタッフもあえてそう言う演出にしているのだろう。

 それにしても、数々の学園青春ドラマで秀才を演じてきた長谷川さん、一気に殺人鬼に転落か……。

長谷川氏というと、大映ドラマでは真面目で気の弱い男を演じていましたが、まあそういう意味では悪人を演じるのもお手の物だったのでしょうね。ただやや線が細すぎて、年齢がいってからの芸能生活は厳しかったのでしょう。

Re: No title

> これはすごいですよね。管理人さんもいつもおっしゃるように、まさに80年代は夢のある時代だったんだなと思います。ただご指摘のように、踊っている女の子たちはいまいちですね。

暗くてはっきり見えないのが悲しいです。

そう言えば、昨日「事件記者チャボ」見てたら、杉田さんのゲスト回で、ストリッパーが思いっきり尻出してました。

> 長谷川氏というと、大映ドラマでは真面目で気の弱い男を演じていましたが、まあそういう意味では悪人を演じるのもお手の物だったのでしょうね。ただやや線が細すぎて、年齢がいってからの芸能生活は厳しかったのでしょう。

なんとなく、子役の延長みたいな感じでしたからね。

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