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「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編

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 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」(1983年9月9日)
 の続きです。

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 既に殺人犯が獲物を連れて走り去ったとも知らず、一杯飲んで雑居ビルから出て来たチャンプ、こんな場合でも、入り口に立っていた女の子の尻をしっかりタッチして、セクハラ帝王の名に恥じない堂々としたセクハラリスト(註・セクハラをする人の意)ぶりを見せ付ける。

 ついでに、ETの車に戻ってからも、

 チャンプ「今度はおまはんの番や、メシでも食っといでな」
 ET「俺はまだ良いよ」
 チャンプ「まぁ、トルコでひと汗流すか?
 ET「チャンプ!」
 チャンプ「冗談、冗談、ジャスト・ジョーク!」

 同性のETに対してもセクハラ気味の発言をする、何処に出しても恥ずかしくないセクハラのプロであった。

 彼らはご苦労にも、11時まで粘って犯人が引っ掛かるのを待っていたが、

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 残念なことに、既に何処かの林の中で、秀彦がひろ子を襲っている最中なのだった。

 服がはだけて、割と大きな胸がたぷたぷと垂れ下がるひろ子。

 しかし、あいにく、今度も場所そのものが暗いので、エッチなシーンはほとんど拝めない。

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 せいぜい、乳輪の大きなおっぱいが一瞬露出するのと、

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 ひろ子が、半裸でゆるい斜面を転がり落ちる時のパン チラくらいしかないのであった。

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 秀彦「もっと喚けよー」
 ひろ子「助けてー、やめてー!」

 秀彦、今回もあまりエッチなことはしないまま、ひろ子の体に馬乗りになると、その体に二度、三度とナイフを突き立てるのだった。

 翌朝、仮の姿である旅行会社のオフィスで、四人目の犠牲者の発生を告げる新聞を前にして、殺人鬼に対する怒りを燃やしているハングマンたち。

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 ヌンチャク「くっそう、腹が立ってきたなぁ、こんな奴はとっ捕まえて八つ裂きにしてやりゃいいんだ」
 チャンプ「へーっ、うちにもひとり、サディストがおるぞ」
 ヌンチャク「なんといわれようと、許せないものは断じて許せないんです!」

 正義感溢れるヌンチャク、拳をガンと叩き付けて、行き場のない怒りをデスクにぶつける。

 一方、今のところただひとり秀彦の存在に注視している笹島刑事は、父親の北郷の屋敷を訪れていた。

 ただし、それは、秀彦を捕まえる為ではなく……。

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 北郷「せがれが人殺しを?」
 笹島「今朝の新聞をお読みになりましたか? 一応、この事件の重要参考人として御子息を事情聴取したいんですがね」
 北郷「馬鹿な、何の証拠があって……」

 笹島は、昨日、秀彦が被害者を車に乗せるところを自分が目撃したことを告げ、また、現場に落ちていた犯人のものとおぼしき頭髪を物証として上げる。

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 そこまで言われると北郷も捨て置けず、部屋にいた秀彦を呼んでじかに問い質すが、殺人鬼と言っても所詮は甘やかされて育った金持ちのボンボンである。

 秀彦「父さん、あれは俺がやったんです!」
 北郷「バカモノーっ!」

 本物の刑事が来たと知ると、あっさり口を割って認めてしまう。

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 北郷は息子をぶん殴ってから、落ち着き払った声で、「笹島さんと言いましたね、せがれのやったことは本当に悪いことなんですかね?」と、ワケの分からないことを言い出し、さらに無茶苦茶な論理を展開する。

 北郷「社会の秩序や風紀を乱しているのは一体どっちなんだ? 夜中に盛り場をほっつき歩き下らん男と遊び呆けてる! そんな娘がいるから世の中は乱れるんだ。いわば、連中は人間のクズだ! 社会的に何の役にも立たんクズどもを、一人や二人抹殺したところで何が悪い? わしはむしろ、せがれのやったことを立派な行為だと確信します」

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 笹島「なるほど、仰ることにも一理ありますな」

 ねえよ。

 笹島「しかし日本は法治国家ですからね、警察としてもこのまま黙殺するわけにはいかんのですよ」
 北郷「それはあんたの判断に任せよう。魚心あれば水心だ」

 短いやりとりでも、相手の性格を見抜いたのだろう、北郷は小切手帳を取り出して、「好きな金額を書け」と、本当のお大尽にしか言えない台詞を放つ。

 貧乏性が身に染み付いている管理人だったら、仮にこういう立場に立ったとしても、「好きな金額を書き込みたまえ、ただし、1000万円以下で」と、セコく条件をつけて相手に軽蔑されているところだ。

 笹島も、そのストレートな提案に苦笑を漏らすと、すらすらと5000万円と言う金額を書き込む。

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 金がありあまっている北郷は、それを見ても眉毛ひとつ動かさず、ハンコを押して笹島に渡す。

 貧乏性が身に染み付いている管理人だったら、「書けとは言ったけど、払うとは言ってない」と、子供みたいな言い訳をして、大喧嘩になっているところだ。

 笹島は念の為、身代わりの犯人をでっち上げようと、ひろ子の恋人であり、昔からの顔馴染みでもある健次に近付く。

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 笹島「お前、昨夜、ひろ子とデートする約束だったらしいな」
 健次「それがどうかしたんですか」
 笹島「殺されたんだ、あの女が」
 健次「なんだって」
 笹島「しかも、お前の工具箱から血糊の付いたナイフが見付かった」
 健次「まさか、そんな」
 笹島「ま、説明はこれで十分だ、一緒に来て貰おうか」
 健次「畜生、汚ねえ手使いやがって!」

 以前から悪徳刑事として笹島のことをよく知っている健次、すぐに相手の意図を見抜いていきなり逃げ出す。

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 ちょっとした追跡シーンとなるのだが、電車が走り抜けた直後に、二人が線路を横切るシーンなんてのがあって、なかなかの臨場感を生み出している。

 今では、まず無理な撮影である。

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 他にも、水の干上がったドブ川の底を走ると言う、70~80年代ドラマではよく見る光景が出て来る。

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 健次は下水に入り込んで、マンホールから道路に這い出るが、ちょうどそこへ通り掛かったのが、GSの客として顔見知りのETの車だった。

 ET「健坊、どうした」
 健次「結城さん、助けてください、デカに追われてるんです」
 ET「デカに? まぁいい、とにかく乗れ」

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 ETは少し車を走らせてから線路沿いに停め、じっくり健次から話を聞く。

 ET「はめられた?」
 健次「俺、昔、傷害でパクられたことがあるんです。あいつ、その弱みに付け込んで俺を情報屋にしようと……でも、俺、サツの手先になるなんて真っ平だった。だから断ったんです。それを根に持って俺をはめたんだ……そうに違いありませんよ」
 ET「しかし、その程度のことで、無実の人間を連続殺人の犯人にでっち上げるとは思えんがな」
 健次「あいつはそう言う男なんです。昔からやり口が汚かったな。ジュクのピンクサロンやビニ本業者から賄賂を取ったり、女を抱かされたり……」

 ET、この件には何か裏があると見て、しばらく健次を安全な場所に匿うことにする。

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 ET「しかし、健次のような小物を嵌めても何のメリットもない筈だがな」
 チャンプ「こら、わしの勘やけどな、あの男はホンボシつかんどるぞ」

 ETからその話を聞いたチャンプ、さすが元警察署長だけあって、即座にそう見抜く。

 しかし、真犯人が誰かはまだ五里霧中なので、笹島に盗聴器を仕掛けることになるが、何しろ相手は現職の刑事なので、いつものようにマリアが色仕掛けで接近すると言う手は難しい。

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 そこで彼らが捻り出したのが、旅行会社でバイトしている加代子(三島ゆり子)に、旅行に関する街頭アンケートを取るのだと言って街へ連れ出し、笹島に接近させると言う手口だった。

 マリアは笹島を尾行しているヌンチャクからの無線を聞きながら、加代子を適当なところへ誘導し、加代子に笹島からアンケートを取らせ、その礼として盗聴器付きのボールペンを渡させることに成功する。

 で、笹島は、上手い具合に北郷のオフィスへ行き、秀彦の身代わりに健次を全国指名手配にしたのだとべらべらと喋ってくれる。そしてその会話は、全てETによって録音されていた。

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 北郷の声「5000万なんて安いモンですわ、はははははは」
 ET「……とまぁ、こういうことだ」
 チャンプ「なにもんや、こいつ」
 ET「北郷宗一郎、関東一円の観光地で十数軒のリゾートホテルを経営している北郷観光会社の社長だ。一介の土建業から身を起こし、地元の政治家を札束攻勢で抱きこみ、現在の財を築いたそうだ」
 マリア「それにしてもお金の力で息子の罪を揉み消そうなんて、しかも無実の人間に濡れ衣を着せて平気でいられるなんて、一体どういう性格してんのかしら」
 ヌンチャク「この親子もそうだけど、もっと許せないのは、ゼニで面を張られたデカですよ」
 ET「ようし、今度のターゲットは北郷親子と笹島の三人だ」

 漸く事件の全貌を掴んだハングマン、直ちに行動に移る。

 しかし、今までなかなか手の込んだユニークなハンギングを行ってきた「新ハングマン」だが、そろそろネタ切れになったのか、今回は従来と変わらない芸のないものだった。

 まず、ターゲットとなる三人をマンションの一室に集め、一網打尽にする。

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 そして、三人が眠っている間に廃車置き場に運び、廃車の中に座らせて、プレス機で押し潰すと脅し、罪を白状させるのである。

 しかし、ここも実際に俳優を廃車に乗せてプレス機にかけているのが、なかなかエライ。

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 また、最後に三人を乗せたままその廃車を新宿(?)の路上に放置し、さらに彼らの告白テープを大音量で流し、通行人の晒し者にすると言うのが、なかなか派手であった。

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 事件解決後、ETとチャンプがレストランにいると、19歳の女子大生と言うチャンプの恋人が唐突に現れる。

 チャンプ「可愛いやろ」
 女の子「ね、話は違うけど、連続殺人事件の犯人、捕まったんですってね」

 チャンプ、セクハラリストの鑑なので、ここでも女の子がテーブルの前に来た時に胸にタッチ、ETに挨拶している時にも胸にタッチして、どんな些細なチャンスも逃さず、セクハラしまくるのであった。

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 チャンプ「なんじゃ、急に」
 女の子「ほんと言うと私、ひょっとしたらあの犯人、小出さん(チャンプの苗字)じゃないかと」
 チャンプ「ちょっと待て、おい、ほんなら、わしゃ変態か?」
 女の子「だって、異常にスケベなんだもの」

 女の子のあまりに適切な表現に、ETもチャンプもつい笑ってしまう。

 それにしても、何の脈絡もなく登場するこの女の子、女優さんの名前も良く分からないのだが、一体なんだったんだろう?

 ちなみにどっと笑った後、もう一度、女の子の胸を鷲掴みにするチャンプでした。

 チャンプの、終始一貫したその態度からは、なんか、セクハラをする為にこの世に生を受けてきたような、そんな荘厳さを感じるなぁ。嘘だけど。


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コメント

北郷の無茶苦茶な論理・・・まさに「出ました!」って感じですね。
今じゃフィクションとはいえ「炎上」するだろうなぁ・・・
ハンギングがありきたりなのは残念でした。

「ハングマン」シリーズはいまだにまだ第1シリーズしか観れてませんが
魅力に開眼させてくれた管理人様に感謝します!
今回もありがとうございました。

Re:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編(10/21)  

今回はチャンプのセクハラに始まりセクハラに終わった感じがしますね😅悪徳警官も成金親父もいかにも悪そうな顔でしたね

Re:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編(10/21)  

連日の投稿、お疲れさまです。

ハンギング場面は今一つで、ありきたりですが、
「藤岡重慶」「深江章喜」御大お二人で見応え充分でした。

特に深江さんは、『ぶらり信兵衛』の十手持ち以三親分、
『桃太郎侍』の仁兵衛親方の役で「高橋英樹」さんの脇を
固めてらっしゃいました。大好きな俳優さんでした。
息子さんも『はぐれ刑事』の三田刑事だったような…
コメントが、爆問の『あの人は今』になっちゃいました。
ごめんなさい。

Re[1]:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編(10/21)  

影の王子様
>「ハングマン」シリーズはいまだにまだ第1シリーズしか観れてませんが
魅力に開眼させてくれた管理人様に感謝します!
今回もありがとうございました。

こちらこそいつもコメントありがとうございます。

個人的は4くらいまでがピークですね。5以降は完全なマンネリ。

Re[1]:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編(10/21)  

ふて猫様
>今回はチャンプのセクハラに始まりセクハラに終わった感じがしますね

そうですね。ちょっとやり過ぎたのか、8話では全然セクハラしてません。

Re[1]:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編(10/21)  

ピコちゃん様
>連日の投稿、お疲れさまです。

ありがとうございます。

>ハンギング場面は今一つで、ありきたりですが、
「藤岡重慶」「深江章喜」御大お二人で見応え充分でした。

ほんと、昔のドラマはヘビー級の役者がごろごろ出て来るんですよね。

Re:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編(10/21)  

このストーリー昔見た覚えがあります。こういうストーリーだったのですね。ありがとうございます。
ハンギングは確かにもう少し工夫がほしいですね。弱みを握っている者同士なんだから、揺さぶりをかければ間単に落とせそうなものなんですが。
最後に人間はなかなか進歩しないとのことですが、国際情勢などを見ていると大いに共感できます。場合によっては退化しているかも。

Re[1]:「新ハングマン」 第7話「少女殺しをデッチ上げる成金と刑事」 後編(10/21)  

式部省様
>ハンギングは確かにもう少し工夫がほしいですね。弱みを握っている者同士なんだから、揺さぶりをかければ間単に落とせそうなものなんですが。

ま、さすがに毎回凝ったハンギングを考えるのは大変だったんでしょう。

>最後に人間はなかなか進歩しないとのことですが、国際情勢などを見ていると大いに共感できます。場合によっては退化しているかも。

海外のことは分かりませんが、日本人は明らかに退化してますね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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