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「ケータイ刑事 銭形雷」 第10話「昆虫大パニック!?~恐怖の殺人蚊殺人事件」 後編

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 第10話「昆虫大パニック!?~恐怖の殺人蚊殺人事件」(2006年3月5日)
 の続きです。

 さて、雷は、どうにかしてキラー・モスキートを退治する方法はないものかと考え込み、ひとつのアイディアを思い付く。

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 雷「南米エクアドルの平均気温は28度です。私たちが今いるこの建物も、それと同じになるよう設定されています」
 岡野「奴にとっては最高の環境なんだよなー」
 雷「確かにその通りですが、ここから一歩外に出れば、状況がまるで変わります」
 岡野「どういうこと?」
 雷「今はまだ3月、南米育ちの蚊にはとても耐えられる寒さじゃない筈です」
 猿谷「そう言えば死んだ雉山博士も言ってました。気温が20度以下になると確実に死ぬって……」
 岡野「今日の気温は?」
 雷「10度前後です!」

 闇の中に一筋の光を見た思いで、三人は話しているうちに俄かに元気を取り戻す。

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 岡野「窓と言う窓、ドアと言うドアを開け放して、奴を追い出すんだ」
 雷&猿谷「オオーッ!」
 岡野「それで行こう、それはぁ……」
 猿谷「誰が」
 雷「誰がやるの?」

 が、猫の首に誰が鈴をつけるかと言う話になると、途端に三人は大人しくなる。

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 雷「私が行きます!」

 ジャンケンをしようとか、くじ引きで決めようとか往生際の悪いことを一切言わず、恐らく、発案した時から決心していたのだろう、雷が何の気負いもなくその役を買って出る。

 こういうところも、雷がケータイ刑事シリーズでもっとも管理人(……あ、俺か)に愛されている理由だろうが、猿谷はともかく、相棒の岡野が、
 「君みたいな子供を危険な目に遭わせる訳には行かない。私が行こう!」
 などと言うことを一瞬たりとも言おうとしないのは相当情けないものがあるのだった。

 仮に、熱血刑事の五代(山下真司)だったら、力尽くでも雷を行かせようとはしなかっただろう。

 もっとも、雷が所長室に突入して目に見えないキラー・モスキートと戦っていると、岡野が続いて入ってきて、雷を無事、隣の部屋に避難させて、多少は面目を取り戻しているんだけどね。

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 で、雷がケータイで応援を要請すると、完全防護の柴田がやってきて、建物じゅうの窓を開放し、研究室に殺虫剤を撒き散らす。

 柴田「殺人蚊は出て行ったものと思われます!」

 雷と岡野は歓声を上げて研究室へ駆け込み、柴田と手を取り合って喜びを爆発させる。

 ……と思いきや、出て行った筈のキラー・モスキートの羽音が再び近くで聞こえてきて、三人は慌てて隣室へ戻る。

 ホッとしたのも束の間、今度はその部屋の中から羽音が聞こえてくる。そう、キラー・モスキートまでこちらに入ってしまったらしいのだ。

 ……今気付いたけど、停電になったら、空調設備も切れるよね? だったら、停電になったらブレーカーを戻さずに、そのままにしておけば、徐々に室温が下がって行って、蚊も死ぬんじゃないの?

 で、三人が猿谷の指示で、天井の換気口から殺人蚊を追い出そうと躍起になっていると、今日三度目の停電が起き、暗闇の中、岡野たちはてんやわんやの混乱状態に陥る。

 それでも、雷がなんとかブレーカーを戻し、

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 雷「静かに!」
 岡野「出てったのか?」

 雷が二人を黙らせて耳を済ませていたが、あの羽音は聞こえて来ず、やっと殺人蚊を建物から追い出すことが出来たらしい。

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 命の危険が去って、いつものようにじゃれあう岡野たちを、雷がニコニコしながら見詰めている。

 その雷の耳朶を、何かが落ちたような物音が打つ。

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 雷が振り向くと、猿谷が向こうを向いてなにやらもぞもぞしていた。

 雷「どうかしました?」
 猿谷「え、いや、別に……」

 見るからに挙動不審の猿谷、とってつけたように岡野たちに駆け寄り、歓喜の輪に加わる。

 雷、そっと猿谷の立っていたところへ行き、机の下を覗き込む。

 と、机の下に、猿谷が使っていた青い懐中電灯が転がっているのが見えた。では、さっきの音は、猿谷がそれを落とした時の音だったのか……?

 その後、雷たち4人は研究室へ移動する。

 野郎たちはあれこれ談笑しながらトイレに行くのだが、目の前には雉山や犬川の無残な死体が転がっている訳で、いくら安堵した直後と言っても、さすがに談笑はおかしいのでは?

 ひとり残った雷は、改めて部屋の中を観察し、犬川の首筋に、雉山と同じような刺し傷があること、散乱している書類の上に、最初見た時はなかった、コーヒーで濡れた足跡が付いているのに気付く。

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 しばし考えに沈んでいた雷、一気に事件の真相に辿り着く。

 雷「そうか、そう言うことか。謎は解けたよ、ワトソン君!」

 珍しく誰もいないところでカメラに向かって決め台詞を放つ雷。

 以下、解決編となります。ネタバレ注意!

 トイレに向かう岡野たちとさりげなく別れた猿谷、裏口から外に出ると、

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 ポケットから出した書類に、ライターで火をつけて燃やそうとする。

 その瞬間、雷鳴が轟き、雷の「お仕置き」が発動して、証拠隠滅を阻止する。

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 その場に崩れ落ち、口から白い煙を吐く猿谷。その音に驚いて岡野たちも駆けつける。

 岡野「どうしたんだ、銭形君?」
 雷「雉山博士と犬川さんを殺したのはあなたですね」
 猿谷「……」
 岡野「殺したのは殺人蚊でしょう?」

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 雷「殺人蚊なんて実はいなかったんですよ」
 岡野「えーっ?」
 雷「全てはこれを手に入れたいが為の嘘だったんです」
 岡野「なにぃ……国際蚊取りセンター研究資金流出リスト……」
 雷「博士が告発したかった犯罪情報と言うのはこのことだったんですね」
 岡野「猿谷さん、あんたの名前が載ってるじゃないか! 犬川さんの名前も……」
 雷「二人は元々共犯だったんですよ」

 猿谷と犬川は、自分たちの横領がバレてしまうのを恐れ、先手を打って首筋に注射器を刺して殺害したのだ。

 ……いや、横領の罪を隠す為に人を殺すって、ただのアホだろ。

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 しかし、殺したはいいが、死ぬ間際に雉山博士が書類を手当たり次第にばら撒いてしまった為、そのリストをなかなか見付けることができず、ぼやぼやしているうちに雷たちが来てしまったのだ。

 ……いや、とりあえず、書類全部掻き集めればいいだけじゃないの?

 それ以前に、博士のパソコンの中にデータが残ってる確率が100パーセントじゃないかと。

 二人は仕方なく、死体もそのままにして隣室へ逃げ、急いで殺人蚊と言う架空の生物をでっち上げて、雷たちが研究室へ入れないように仕向けていたのだ。

 しかし……、当初の計画では博士の死体を隠すつもりだったのだろうが、それが出来なくなった時点で、彼らの失敗は確定したようなものだろう。死因が、蚊によるものか注射器によるものか、それが分からないほど日本の警察は無能ではないからだ。

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 岡野「ちょっと待った、博士の死因は殺人蚊によるものじゃなかったとしよう。しかし犬川さんは私たちが見ている前で、蚊に刺されて死んだじゃないか」
 雷「私、犬川さんが蚊に刺されるとこなんか見てませんよ、ただ、首筋を押さえて倒れるのを見ただけです」
 岡野「確かに言われてみればそうだ。じゃあ、犬川さんはどうして死んだの?」

 それにしても、雷のこのおっとりした笑顔、ほんと癒されるわぁー。

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 雷「あれは死んだふりです。本当は生きてたんですよ」
 岡野「何の為にそんなことを?」
 雷「リストですよ」

 犬川は、その直後の停電で部屋が真っ暗になっている間に、素早く問題のリストを拾って、ポケットにねじ込み、再び死んだふりを続けたのだ。

 雷が目にしたコーヒーで濡れた足跡は、その時に付いたものだったのだ。

 岡野「しかし、ずっと死んだふりをする訳にもいかないでしょう。一体どうするつもりだったんだろう」
 雷「恐らく、特効薬が見付かったとか言って、私たちの目を誤魔化す算段をしていたのでしょう」

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 岡野「でも、結局、彼は死んでしまった。いつどうやって死んだって言うんだ?」

 徹頭徹尾、自分の頭で推理しようとはしない岡野。だが、優しい雷はそんな岡野を軽蔑することもなく、丁寧に説明を続けてくれる。

 雷「柴田さんが来てからもう一度ブレーカーが落ちた時ですよ」

 その三度目の停電は、猿谷がブレーカーを操作して人為的に発生させたものだったのだ。

 その混乱の中、猿谷は素早く所長室に入って犬川からリストを受け取ると、雉山博士と同じように、注射器で犬川を殺してしまったのだ。

 岡野「仲間のなのにどうして?」
 雷「リストが手に入った以上、用済みになったのではないでしょうか?」

 岡野のもっともな疑問に雷は適当に答えているが、この段階で、共犯者まで殺してしまうのはどう考えても変だよね。それに、リストには犬川の名前もあるのだから、差し当たり、彼が猿谷を裏切ることは考えにくいのだし……。

 ただ、殺人蚊の話をもっともらしく見せる為には、犬川も実際に死んでいた方が都合が良かったとは言えるだろう。まぁ、ちゃんと警察が捜査したら、殺人蚊に殺されたのでないと一発で分かってしまうだろうが。

 雷に全てを暴かれても、猿谷はなお「証拠は? 証拠を見せろ!」と、「遠山の金さん」で、お白州に引っ張り出された悪人たちのようなことを言って抵抗するが、雷はニッコリ笑ってあの懐中電灯を取り出して見せる。

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 雷「この中です。あなたは中から電池を抜き取り、代わりに凶器を隠した……この注射器からは毒薬とあなたの指紋が検出される筈です」

 三度目の停電の後、猿谷がごそごそやっていたのは、懐中電灯の中に注射器を入れていたのだ。

 ここに来て、遂に猿谷も観念する。

 猿谷「くそう、絶対上手く行くと思ったのに……」

 どんだけ楽観的な殺人犯やねん。

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 事件解決後、並んで一緒に帰っている二人。

 雷「そうそう、猿谷さんの白衣からICレコーダーが見付かったらしいですよ」
 岡野「ICレコーダーか。しかしほんとに蚊が飛び回っているように聞こえたなぁ」
 雷「電子音は音の位置関係が把握しづらいですからねえ」

 そのやりとりで、劇中何度も聞こえていた羽音の正体が明かされる。

 しかし、最初、所長室にいた雷たちが周りで羽音を聞いているのだが、隣室にいる猿谷のICレコーダーから出る音が、そんな上手い具合に聞こえるだろうか?

 ラスト、再びあの忌まわしい羽音が聞こえてきたので、岡野は本物のキラー・モスキートが出たのでは? と、慌てふためいて逃げ出す。

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 雷「もう、ほんとに怖がりなんだから!」

 が、それは、雷が証拠品のICレコーダーを使って鳴らした悪戯だったと言うオチ。

 ……と言う訳で、突っ込みどころは多いが、ソリッドシチュエーションスリラーとして、なかなか楽しめる一本であった。


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コメント

Re[1]:「ケータイ刑事 銭形雷」 第10話「昆虫大パニック!?~恐怖の殺人蚊殺人事件」 後編(10/24)  

影の王子様
>ケータイ刑事のラストって、相手刑事をからかったり、イタズラをしているのが多いですね。

だいたいそういうパターンですね。

Re:「ケータイ刑事 銭形雷」 第10話「昆虫大パニック!?~恐怖の殺人蚊殺人事件」 後編(10/24)  

哲也様だったら、笙子のために自ら所長室に入るのに・・・
と思いながら、読みました。

でもこちらの哲也様はボコられず、幸せそうでよかったです。

Re[1]:「ケータイ刑事 銭形雷」 第10話「昆虫大パニック!?~恐怖の殺人蚊殺人事件」 後編(10/24)  

Biromi様
こちらにもコメントありがとうございます。

>でもこちらの哲也様はボコられず、幸せそうでよかったです。

女子高生の温もりにときめいている哲也、可愛いですね。

Re[2]:「ケータイ刑事 銭形雷」 第10話「昆虫大パニック!?~恐怖の殺人蚊殺人事件」 後編(10/24)  

zura1980さんへ

かわいいですよね~。ちょっと気持ちがほっこりしましたが、やっぱ、若い子がいいのね~と妬みもあったりなかったり。

笙子が知ったら、ボコられることでしょう・・・。

私は雷ちゃん(をやってる女優さん)、知らなかったんですが、今ドキっぽくなくてかわいいですね~、

Re[3]:「ケータイ刑事 銭形雷」 第10話「昆虫大パニック!?~恐怖の殺人蚊殺人事件」 後編(10/24)  

Biromi様
返信ありがとうございます。

>かわいいですよね~。ちょっと気持ちがほっこりしましたが、やっぱ、若い子がいいのね~と妬みもあったりなかったり。

ま、「赤い絆」の信夫も、「不良」の哲也も、どっちもロ、いや、年下好きでしたからね。

>私は雷ちゃん(をやってる女優さん)、知らなかったんですが、今ドキっぽくなくてかわいいですね~、

ですよね~。キャプではあまりその魅力が伝わないのが残念ですが。

佐藤二朗さんの凄さ  

ドラマを観ていると高確率で佐藤二朗さんと遭遇するのですが
二朗さんほど「どんな役でも巧みに演じ分けられる」俳優はいないのでは?と思ってしまいます。

「ケータイ刑事 シリーズ」のおかしなキャラたち
「幼獣マメシバ」シリーズの飄々とした中年ニートっぷり
「デス・ノート」での正義のカッコいい刑事
(地上波ですみませんが)
「過保護のカホコ」でのアルコール依存症に悩む警察官

そして、現在放送中の「ブラックリベンジ」でのゲス悪役ぶり・・・これがもう最高なんです!
しかも「他人の不幸は蜜の味」と真理をまくしたてるんでもう・・・

まさしく「どんな役でもキ〇タク」の正反対ですね。二朗さんは凄いです。

Re:佐藤二朗さんの凄さ(10/24)  

影の王子様

最近はすっかり売れっ子になっちゃいましたねえ。個人的にはケータイ刑事で、いかにも小劇団風の芝居とか、雷の女装とかしてた時が好きですけど。

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