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「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編



 第17話「地底GO!GO!GO!」(1968年1月28日)
 の続きです。

 地底1000メートルで、明らかに人工的に作られた空間に閉じ込められてしまったマグマライザー。

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 アンヌ「折角ここまで来たのに……」

 そうしている間も、腕時計の秒針は仮借なく薩摩次郎の残された時間を削ぎ取っていく。

 腕時計とにらめっこをしていたダン、何か思いついたように後ろを振り返り、

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 ダン「確か、マグマライザーにはMS爆弾が積んでありましたね」
 ソガ「使うつもりか?」
 アマギ「こんな場所で?」
 ダン「非常事態です」

 ダンは、てきぱきと収納庫から工具箱のようなボックスを取り出し、MS爆弾を数個手に取る。

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 ソガ「ダン、手伝うよ!」
 ダン「だいじょぶです」
 アマギ「気をつけろ」

 相変わらず優しいソガ隊員手書きハート

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 ダン、シャッターにMS爆弾をセットして、急いでマグマライザーの機体の陰に滑り込む。

 シャッターは首尾よく爆弾で破壊できたが、肝心のダンが戻ってこない。

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 機外へ出てダンを探していた三人は、岩壁にぽっかり開いた穴の向こうに、異様な光景を広がっているのを発見する。

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 そこには、見たこともないようなデザインの、近未来的な都市であった。

 三人は、穴から都市の様子をうかがうが、ブーンと言う機械音が絶えず聞こえるだけで、人影は見えない。

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 アマギ「これが謎の地震源か」
 ソガ「宇宙人の侵略基地かもしれない」
 アンヌ「じゃ、ダンは?」
 アマギ「恐らく、この中に……」

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 と、別の穴から一体のロボットが出て来て、ピポピホポポ……と言うような声を立てて、右腕に仕込んだ銃を向ける。

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 ソガ「くそう!」

 必要以上に体を反らせて、ソガがすかさずウルトラガンを撃つ。

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 ビームは胴体には効かなかったが、アマギが頭部の電子頭脳に撃つと、ロボットは動かなくなり、そのままばったりと前のめりに倒れる。

 三人は急いで穴を潜り抜けて、地底都市に侵入する。

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 このロボット、一般的にはユートムと呼ばれているが、本編ではそう呼ばれることはなく、後から考えられた名前である。

 便宜上、名前があった方が良いとは思うが、今回のある種、幻想的なストーリーと照らし合わせると、むしろ名前のないただのロボットのままであった方がふさわしかったと思う。

 ウルトラ警備隊の基地を改装したような通路を、ガタンガタンと足音を立てて歩いているロボット。

 キャプでは伝わらないが、なんとなく可愛らしい動きである。

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 その後ろの曲がり角までやってきたアマギたち。

 最前列にいたソガが、そーっと向こうを覗き込んで、

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 ソガ「うっ!」

 ロボットに気付いて慌てて顔を引っ込めるのだが、それに釣られてビクッと下がるアンヌが可愛いのである。

 その後も、次から次へとロボットが出てくるが、いちいち頭を撃たれて動かなくなる。

 ただし、着ぐるみが一体しかないので、画面には必ず一体しか出て来ないのが、ちょっと悲しい。

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 一方、ダンはロボットに捕まって、とある一室に拘束されていた。

 ロボットは、機械のスイッチを入れて丸い金属製のベッドの温度を上げて、ダンを焼き殺そうとする。

 ……最初から殺すつもりなら、なんで捕まえた時に銃で撃ち殺さなかったのだろう?

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 苦しみながら、ダンはベルトのバックルについたボタンを押す。すると、バックルのランプが点滅し始める。

 てっきり、仲間にSOS信号を送っているのかと思ったが、

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 そうではなく、離れたテーブルの上に置かれていたウルトラアイを遠隔操作して手元に引き寄せる為のものだった。

 いつの間に、そんなギミックを仕込んでいたのだろう?

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 とにかく、ダンは即座にウルトラアイを装着し、「デュワ!」する。

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 ダンの体が光に包まれ、ウルトラセブンに変わる。

 この映像処理がまた、一分の隙もないほど美しい。

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 セブン、拘束具を引きちぎると、急いで台から降りる。

 ロボットもすぐビームを撃ってくるが、

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 台の角にぶつかって外れる。

 ビームが台に当たって軌道がずれるところなんかも、きっちり光学作画で表現されているのだ。

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 直後の、セブンが撃ち込むワイドショットのビジュアルも素晴らしい。

 セブンはまず何よりも、次郎を助けるのが先だと、一旦基地から飛び立って、次郎のところへ飛んで行き、マグマライザーに運び込む。

 一緒にいた「チュー吉」はどうなったんだろう? 置き去り?

 アマギたちはMS爆弾を基地のあちこちに仕掛け、ダンと一緒にマグマライザーに乗り込み、一目散にその場を離れる。
 
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 彼らが地上へ出て、次郎が担架で運ばれて行った後、時限装置によってMS爆弾が炸裂し、あの都市を木っ端微塵に粉砕する。

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 MS爆弾の威力は凄まじく、地底都市のみならず、地上の山まで内部から崩壊させてしまうほどだった。

 ……いつものことだが、好戦的な連中だ。

 ナレ「ウルトラ警備隊の活躍で(そうか?)、ひとりの尊い命が救われました。それにしても、あの巨大な地底都市、あれは一体なんだったのでしょう? 宇宙人の侵略基地だったのでしょうか。いや、もしかすると我々地球人より遥かに昔から地球に住んでいる地底人の文化都市だったのかもしれないのです

 最後の最後に、後味の悪くなるような憶測をさらっと口にするナレーター。

 もしそれが事実だとしたら、やってることは「ノンマルトの使者」の「良く分からないけど、とりあえず皆殺しぃぃぃ!」の、キリヤマ隊長と同じくらい残虐だ。

 そもそも、彼らに地球侵略の意図があったかどうかすら分からないのに、問答無用で爆破してしまうと言うのはいかにも乱暴な話である。

 単に、採掘工事によって彼らの安寧が脅かされるのを恐れ、縄張りを守ろうとしていただけかも知れないではないか。

 それに、いつの間にか地下に得体の知れないロボットが巨大な都市を建設していた……と言うのは実に楽しいことではないか。それを簡単にぶっ壊してしまったのは、「勿体無い」の一言に尽きる。

 そんな異世界が無いよりは、あった方が絶対楽しいもんね。

 たとえば、「ズッコケ三人組」シリーズの傑作「ズッコケ山賊修業中」でも(どんなたとえだ)、人知れず山奥に別の国を作っていた連中が出て来たが、主人公たちは最終的にその世界から無事に抜け出すものの、その世界は依然として存在し続けている……と言う結末になっていた。今回のセブンのエピソードも、そのような、謎は謎のまま残しておくと言う含みのある終わり方にした方が絶対面白かったと思う。

 ところで、今回のストーリーだが、ダンと薩摩次郎の関係を描いた、いわゆる「エピソード0」のパートと、謎の地底都市の正体に関するパートとで構成されているのだが、終わってみれば、それぞれのパートが切り離されているような感じを受けた。

 レビューではカットしたが、ドラマでは、ダンたちの地底探検の間にも、ちょくちょく次郎の苦闘の様子が挿入されているのだが、それらはあくまで次郎がひとりで呻いたり、「チュー吉」相手に喋ったりしているだけのシーンで、面白くも何ともない。つまり、次郎の救出劇と、地底都市での戦いとが、ストーリーとして分断されているので、30分のドラマと言うより、15分の別々のショートドラマを並行して見せられているような気がするのだ。

 だから、最初から次郎は地底都市に連れて行かれて監禁されており、ダンたちがそこに乗り込んで救出する……と言うストーリーにすれば、後半、もっと盛り上がっていたと思う(その場合、森次氏の一人二役を映像化するのが困難になるだろうが)。

 結局、ダンと次郎との関わりも、次郎の救出劇も、地底都市の攻防も、それぞれ中途半端な描き方になっているのが、この作品の最大の欠陥であり、最初に書いた、自分がレビューを見合わせていた理由なのである。


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コメント

Re:「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編(09/08)  

この前観直しましたが、起承転結の盛り上がりに乏しい気がしました。
「ウルトラマン」29話「地底への挑戦」もそうですが、地底が舞台だけに画が地味だし・・・
いっそ、「宇宙人の地底基地を叩き潰す」というストレートな話にした方が良かったのでは?

この話と関係ありませんが「写真集を出版するよりDVDを出す方が安い」そうです。
つまり写真集を出したくても出せない女性アイドルが多数いるなか
ひし美さんの写真集や本が今なお多数出版されていることを考えると
「ウルトセブン」の人気の凄さをあらためて認識します。

Re[1]:「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編(09/08)  

ふて猫様
>それでもレビューして戴いてありがとうございます

いや、こちらこそ、尻を叩いてくれないと書こうと思わなかったでしょうから、感謝してます。7話も近日公開です。

Re[1]:「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編(09/08)  

影の王子様
>この前観直しましたが、起承転結の盛り上がりに乏しい気がしました。

折角、モデルの次郎青年を登場させたのに、あまり意味がない感じですもんね。

>この話と関係ありませんが「写真集を出版するよりDVDを出す方が安い」そうです。
つまり写真集を出したくても出せない女性アイドルが多数いるなか
ひし美さんの写真集や本が今なお多数出版されていることを考えると
「ウルトセブン」の人気の凄さをあらためて認識します。

ほんと、ウルトラシリーズの中でもずば抜けてますね。

Re:「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編(09/08)  

初めまして。7年前にチリの鉱山で落盤事故が発生したときにこれを思い出してDVDを買いました。
しかし子供の頃に解らなかった描写に気付いてみれば突っ込みどころ満載なのは同感です。

ただ、ダンと次郎の関係は中途半端にせざるを得ないでしょう。ダンの正体がバレる展開を避けるために(笑)。

Re[1]:「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編(09/08)  

ウルトラマリオ様
はじめまして、コメントありがとうございます。

>ただ、ダンと次郎の関係は中途半端にせざるを得ないでしょう。ダンの正体がバレる展開を避けるために(笑)。

そう言えば二人が顔を合わせたらまずいですよね。

Re:「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編(09/08)  

どうも捕獲した時点で殺さないのは、致命的な欠陥ですね😅せっかくここまで作った未来都市をウルトラ警備隊に発見されて破壊される事に同情を禁じ終えないですね😓

Re[1]:「ウルトラセブン」傑作選 第17話「地底GO!GO!GO!」 後編(09/08)  

ふて猫様
>せっかくここまで作った未来都市をウルトラ警備隊に発見されて破壊される事に同情を禁じ終えないですね

結局何がしたかったのか分からないまま滅ぼされてしまいましたね。

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