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「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その1



 第18話「去りゆく君へ」(1985年2月9日)

 前回、チームワークの乱れなどから相模一高に完敗し、全国大会出場の夢を果たせなかった川浜ラグビー部だが、あれやこれやで、光男(&圭子)と大木がようやく和解し、再び部員一丸となって来年に向けて新たなスタートを切る……と言うシーンから始まる18話である。

 現役を退いた3年生も参加してのハードトレーニングの様子が描かれるが、

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 光男「なんだ、なんだ、もうアゴ出したのかーっ!」
 3年生「そんなことじゃなー、来年も花園には行けねえんだよ!」

 お馴染みの神社の石段で、3年生が下級生にうさぎ跳びをさせてしごくという、懐かしいシーンが出て来る。

 あれ……、でも、確か、滝沢さん、第3話では、「うさぎ跳びはNG」って、言ってませんでした?

 念の為、再録してみましょうか?

 かつての不良たちにうさぎ跳びをやらされている光男たち下級生、滝沢がそれをやめさせようと放った台詞。

 「お前なぁ、うさぎ跳びがトレーニングになるってのは昔の考え方だ。今は筋肉を傷めるだけだと分かって、どこの運動部もやめてるんだ!」

 ……はい、完全に言ってますね。

 なんですか、あれからまたうさぎ跳びに対する評価が変わったんでしょうか? それとも単にスタッフがそのことを完全に忘れていたのでしょうか?

 いや、滝沢がそこで当時の情景を回想しているので、別に忘れていた訳ではないのだろう。

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 ナレ「形は同じシゴキであった。だがその内容は全く違っていた。しごくものと、しごかれるものとの間にあるもの、憎悪ではなく愛情であった。敵意ではなく、信頼と言うより強い絆であった」

 すかさず、ナレーターが、これはかつてのシゴキと一見同じようだが、その内容は全然違うんですよー、と言うことを視聴者に畳み掛けるように説明する。

 ……でも、結局、しごいてんでしょ?

 指導する側、される側の内面がどうあれ、やってることは全く同じではないか、と思うのだが。

 ちなみに、3年前しごかれていた光男たちが、いま、下級生をしごいている……と言う陰画のような光景は、学校の運動部における暴力的な指導が連綿と継承され、根絶できない理由を明白に描いている……ようにも思えるのである。

 ともあれ、滝沢自身が科学的な理由で否定した練習を、ここでまた繰り返しているのは、ストーリー上の意味付けがあるにしても、完全な誤りだろう。

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 一方、部室では、こちらも近いうちラグビー部を去る加代が、清美たち後輩を別の形でしごいていた。

 加代「なぁに、これ、これでお洗濯したって言えるの? やり直し」
 明子「はーい」

 これがまた、ヨメの失敗を見付けてほくそえむシュウトメみたいな言い方で……。

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 清美「出来ました、見て、先輩、ほら!」

 明子が悄然と洗濯カゴを提げて出て行った後、ユニフォームを繕っていた清美が嬉しそうに報告するが、

 清美「……あれ、どうしちゃったんだ?」

 間違って袖口を縫い付けてしまった(?)ことに気付いて、小声になる。

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 清美「あれれ」
 加代「あなた、お裁縫したことないの?」
 清美「参ったな、こりゃ」

 舌を出して、ちょっと潤んだ瞳で出直す清美が可愛いのである!

 ……可愛いのであるが、やがて清美たちが3年生になったら、同じような態度で後輩マネージャーをしごいている様子が目に浮かぶようである。

 つまり、これが「しごきの継承」のメカニズムなのである。

 もっとも、加代の場合は格別理不尽なことをさせたり、言ったりしている訳ではない。

 続いてグラウンドでの練習。

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 マルモ「少し休ませてくださいよ~」
 光男「甘ったれんなぁーっ! 愚図愚図すんな、よし、行けーっ!」

 相変わらず、自分たちはやらなくて良い過酷な練習を下級生に押し付けている3年生たち。

 もし、現役の時だったら、絶対「よし、一休みしよう」とか言ってると思う。

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 滝沢「お前たち、もういいぞ、受験勉強があるんだ。この辺で切り上げてくれ」
 光男「ほら、前出ろ。おら!」

 滝沢が頃合を見計らって、指導している3年生たちに声を掛け、引き揚げさせる。

 光男以外の3年生はすぐ立ち去るが、光男はその場から離れようとしない。

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 光男「ああ、俺はいいんですよ、弱い立場の人間をいじめていじめていじめ抜くのが好きなんで……」
 滝沢(やっぱりコイツ、最低だ……)

 じゃなくて、

 光男「ああ、俺はいいんですよ。就職することに決めましたから」
 下級生(げっ、マジかよ……)

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 放課後、光男は滝沢と一緒に帰宅すると、その旨、保護者である姉夫婦にも伝える。

 夕子「光男、お前、大学行ってラグビー続けるんやなかったんか?」
 光男「そう思ってた、だけど気が変わったんだ」
 夕子「えーっ?」

 光男を大学にやるつもりだった夕子にとっても、寝耳に水の話だった。

 そして、光男が進路を変えたのは、例によって圭子が原因だった。

 ……こいつ、圭子にふられたら、その日のうちに死ぬんだろうな。

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 光男「こんなこと言ったら先生に叱られると思うけど、はっきり言って俺、ラグビーよりも圭子の方を大事にしたいと思うようになったんだ」
 夕子「光男、お前っ……」

 光男は、どうしても圭子と結婚したい、その為には大学に行くより、一日も早く就職して社会人になりたいのだと、珍しく筋道の通った話をする。

 光男「先生、俺の考え、間違ってるでしょうか?」

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 滝沢「知らねーよ」
 光男「……」

 滝沢、引退した選手の進路がどうなろうと知ったこっちゃないのである!
 (註・たぶん、ほんとです)

 じゃなくて、

 滝沢「立派だよ、お前の選択は正しいと思う」
 光男「ラグビー捨てても怒らないんですか?」
 滝沢「なんで俺が怒るんだ? 俺がお前たちにラグビーを教えたのは何もお前たちを一流選手にする為じゃない。ラグビーを通じて生きる為の何かを掴んで貰いたいと思ったからだ」

 要するに、光男には一流選手になる素質が無いということですね。

 で、光男の就職先だが、意外にも川浜ホテルのコックと言う、地道なものだった。

 しかも既に就職を決めてしまったと言う。さすがに夕子は、何の相談もせずに勝手に決めて……と、不満そうな顔になる。

 夕子「せやけど、コックになりたいんやったら、うちの店てつどうたら?」
 光男「俺はねえ、フランス料理のコックになりたいんだ」

 そこへ圭子がやってきて、光男に頼まれていたというフランス語学習の本を持ってくる。

 光男は将来、フランスへ行って本格的な修業を積もうと考え、今からフランス語の勉強をするつもりなのだ。

 ……って、いや、さすがに準備が早過ぎるだろ。その前にまずコックの修業しろっての。

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 夕子「ほんなら、光男がコックになること知ってはったんですか?」
 圭子「ええ、ですから私も一緒にフランス語を勉強しようと思って」

 とろけるような笑顔で答える圭子。

 伊藤かずえさんはやっぱり可愛い!

 結局、下田夫妻は光男の主張を認めざるを得なくなる。

 滝沢「森田、お前のフランス料理、ご馳走してもらう日、楽しみにしてるぞ!」
 光男「はいっ」

 しかしこの後、光男は卒業試験に落ちて5年目の高校生活を送ることになったと……言いません。

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 OP後、暮れも押し迫った頃、部員たちが大挙して滝沢のアパートへ押し掛け、花園ラグビー場で行われている全国大会のテレビ中継を観戦している。

 滝沢に言われて、節子は部員たちに何か食べさせようとスーパーへ買い出しに行き、加代もついてくる。

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 加代「奥さん、大変ですねえ」
 節子「なにが?」
 加代「だって食べ盛りの男の子があんなにいっぺんに押し掛けちゃって……」

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 節子「気にすることないのよ、別に高級なお料理ご馳走しようって訳じゃないんだから」

 以下、管理人の妄想。

 PDVD_014.jpg
 加代「奥さん、大変ですねえ」
 節子「なにが?」
 加代「だって旦那さんが正真正銘のラグビー馬鹿で……」

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 節子「気にすることないのよ、来年には別れるつもりだから」
 加代「ああ、やっぱり……」

 以上、管理人の妄想でした。

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 それはさておき、滝沢家の昔懐かしいガチャガチャ式のテレビ。

 テレビの左下に不気味な顔のような物が覗いているのがお分かり頂けるだろうか?(政宗一成風)

 心霊映像かと思ったら、単なる狛犬の置物でした。

 大量の荷物を手に、スーパーから出て来る二人。

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 加代「あ、それも私が持ちます」
 節子「あ、いいわ、あなたそんなにたくさん持ってるじゃない」
 加代「任せて下さいって……力は奥さんの倍くらいありますから。年は半分くらいですけど……
 節子「まあっ、でも、体重は私の倍くらいありそうね!

 滝沢の妻・節子と、彼女の後釜に座ろうと画策している加代、一見和気藹々に見えて、その実、水面下で激しく火花を散らしているのであった。

 ……と言う妄想をたくましゅうする管理人であった。なにしろ暇なので。

 その2へ続く。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その1(09/16)  

更新お疲れ様です。

>滝沢の妻・節子と、彼女の後釜に座ろうと画策している加代、一見和気藹々に見えて、その実、水面下で激しく火花を散らしているのであった。
笑わせていただきました。でも、今のドラマなら「やりそう」ですよね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その1(09/16)  

ふて猫様

さすがにこのシーンは変ですよね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その1(09/16)  

影の王子様
>更新お疲れ様です。

ありがとうございます。今回はやたら長くなって途中で嫌になりました。

>でも、今のドラマなら「やりそう」ですよね。

確かに、いかにもやりそうですね。今のドラマは全然見ませんが。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その1(09/16)  

うさぎ跳び・・・
やめろって言ってたのに、やってますね。
前言撤回は大映テレビの伝家の宝刀ですけども、大きなことから小さなことまで、いろんなことがなかったことになってるのは、ある意味素晴らしいですね。

テレビで見ていた自分、どう思ってたんだろうか、すごい不思議です。
あれ?うさぎ跳びやってるよ!とかツッコんでたんでしょうか・・・。

更新、ほんとお疲れ様です。いやになったら少し休んでくださいね・・・。
私がこのドラマを指名してしまったことに責任を感じてます。ほんと、すみません!

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その1(09/16)  

Biromi様
>うさぎ跳び・・・
やめろって言ってたのに、やってますね。
前言撤回は大映テレビの伝家の宝刀ですけども、大きなことから小さなことまで、いろんなことがなかったことになってるのは、ある意味素晴らしいですね。

さすがにこれはないだろうと思いましたが、ま、過密スケジュールで撮ってたんだろうから、大目に見るべきなのかもしれません。

>私がこのドラマを指名してしまったことに責任を感じてます。ほんと、すみません!

いやいや、そんなお気になさらずに。どうせいつかはやるつもりだったし、レビューは大変ですけど、やり甲斐がありますから。

川浜高校ラグビー部は県大会で相模一高に逆転負けした後、部員全員神社にて地獄のうさぎ飛び等で足腰を鍛え直して次回の試合に向けて猛練習に取り組んでいます。部員全員次回の試合に向けて猛練習に取り組む方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。学習面では、部活と勉強を両立させる方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。滝沢賢治が3年生を早めに帰宅させたにも関わらず森田光男は就職の事で自宅内の中華料理店にて滝沢賢治に相談をしました。森田光男はホテルのフランス料理等のコックとして就職する方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。学校では、ある程度の事で休めました。これから上の社会に出たら、そうは、簡単には休めないので、しっかりして行きたいです。やはり、働くのだから、上司とかには信頼される人柄になりたいと思います。

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