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「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2



 第18話「去りゆく君へ」(1985年2月9日)
 の続きです。

 再び滝沢のアパート。

 部員たちは食い入るようにテレビ画面を見ていたが、相模一高に勝っていればそこに映っていたのは自分たちだったかもしれないのに……と、どうしても羨望の溜息が出てしまう。

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 マルモ「行きたかったなぁ、花園に」
 栗原「行きましょうか」
 一同「えーっ?」
 栗原「みんなで行きましょうよ。生で雰囲気を感じるだけでも勉強になると思うんですけど」

 割と怖いもの知らずの優等生・栗原が突然、そんなことを言い出す。賛同の声も上がるが、マルモが「バカ、大阪までの旅費、宿代、そう言うの考えてみろ!」と、現実的にその提案を一蹴する。

 栗原「だったら行ける人間だけでも……」

 それで黙っとけば良かったのだが、最近、星から「失言大王」の称号を受け継ぎつつある栗原、つい口を滑らせてしまい、

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 大木「ぬわんだとぉ? それじゃあビンボー人は留守番してろってのくわぁ?」

 「川浜のニトログリセリン」の異名を持つ(註・持ってません)大木の怒りを大人買いしてしまう。

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 栗原「いえっ、そう言う意味じゃないんです!」

 慌てて否定する栗原の顔が、なんとなくジミー大西に似てると思うのは私だけだろうか?

 大木「そう言う意味でなかったら、どういう意味なんだよ、えーっ?」
 滝沢「大助、よせ!」

 いいよね、いつまで経っても野獣のような牙の鋭さを失わない大木って。

 ……しかし、大木って最近はバイトもしてるんだよね。それくらいの経済的余裕はありそうなものだが?

 まぁ、大木の性格として、炉端焼きの大将と衝突してもう辞めちゃってる可能性が大であるが。

 滝沢としても、部員たちを花園に連れて行ってやりたいのは山々だったが、僅かな部費では部員全員の旅費を賄うことなど到底不可能だった。

 そこへ、節子たちが、途中で偶然会った内田親子と一緒に帰ってくる。ラグビー部の後援会長を自任している内田は差し入れを持ってきてくれたのだ。

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 明子「あのー、粗茶でございます」
 内田「粗茶? いっひっひっはぁっ、わしは出来るなら粗酒の方が……」
 明子「粗酒ぇ?」

 何気ないシーンだが、実は内田の坂上二郎さんと、明子の坂上亜樹さんの実の親子がこうやって同じ画面で共演するのは、これが(確か)初めてのことなのだった。

 亜樹さんは単に恥ずかしかっただけかも知れないが、二郎さんとしてはやっぱり娘と共演できて嬉しかったんじゃないかなぁ?

 図々しく酒を要求してテレビ観戦に加わる内田だったが、建設会社の仕事は忙しいが、暮れは人手不足で困ると愚痴をこぼす。

 そう、このドラマではお馴染み、「滝沢が何か壁にぶつかると、待ってましたとばかり解決のヒントが転がり込んでくる」シーンである。

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 内田「いやね、仕事は素人でも簡単に出来るんだよ。どっかにイキの良いのはいないかね」
 滝沢「内田さん!」
 内田「な、なんです?」

 内田のわざとらしいぼやきを聞いていた滝沢、不意に大きな声を出して内田をびっくりさせる。

 滝沢「こいつら使って貰えませんか?」
 内田「あ?」
 滝沢「力仕事だったら並の大人に負けない筈です」
 勝「先生、なんでまた急に?」

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 滝沢「花園に連れて行きたいんだ!」

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 滝沢の言葉に、みんな思わずハッとして滝沢の顔を見直す。

 節子(また始まった……)

 さっきの一件が尾を引いてまだ不貞腐れている自意識過剰の大木、柱に寄りかかったまま、「先生、俺の為だったら……」と、言いかけるが、

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 滝沢「お前は黙ってろ!」
 大木「……」

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 滝沢「どうですか、今から正月返上で働けば……」
 大木「……」

 いくらなんでもひどい言い草だと、内心、思いっきり凹む大木であった。

 最初は渋い顔をしていた内田だったが、息子の勝におだてられて結局引き受けることになる。

 ……しかし、元々花園に行く経済的余裕のある家の部員たちも年末年始だというのに強制的に駆り出されてしまうことになり、しかも、別に全員が全員、花園に行きたいと思っていた訳ではないだろうに、滝沢の決め方はあまり民主的とは言えないものだった。

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 大木も、結局は余裕のない自分の為に他の部員を寒空で働かせることになってしまう滝沢のプランに対して乗り気ではない様子だったが、

 節子「大木君!」
 大木「……よろしくお願いします」

 節子さんに促されて、男らしく頭を下げるのだった。人妻の魅力、恐るべし!

 で、次のシーンで早速、建築現場でプロに混じって働いている部員たちの姿が映し出されるのだが、

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 滝沢まで一緒に働いているのは、ちょっとまずいのでは?

 滝沢、市立高校の教師で、一応、公務員なんだから。

 まぁ、バイト代を貰わなければ良いのかな?

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 と、ここで光男が、自分も手伝いますと言ってやってくる。さらに、かつての不良ラグビー部員たちも懐かしい顔を見せて、雇ってくださいと申し出る。

 勝「尾本、柏木ぃ」
 柏木「お願いします。専務さん」
 勝「専務? おい、よせよ」

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 滝沢「尾本、柏木、お前たち、折角の休みを……」
 尾本「先生、相変わらず泣き虫だな」
 滝沢「バカヤロウ、お前たちが泣かせるような真似するからじゃないか」

 ちなみに柏木はニートだが(註・違います)、尾本は消防員やってるんだよね。

 で、ここにもアイツがやって来ます。ダニのように、何処にでも湧くアイツが……。

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 下田「へい、おまっとう!」

 真面目に仕事をする気が全く無い下田大三郎さん(自営業)であった。

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 内田「おいおい、誰もそんなものは注文しとらんぞ」
 下田「こいつは俺のおごりよ。自称後援会長がこれだけ良いカッコしてるんだ。自称副会長の俺も少しはカッコつけねえとな」

 何かといえばタダで料理を差し入れに来る下田。

 新楽が潰れるのも時間の問題である。

 ……と思いきや、潰れる前にどチンピラに刺し殺されるんだけどね!

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 とにかく、内田の温情で仕事を貰い、なんとか旅費を捻り出すことに成功した滝沢であった。

 滝沢「全員参加とは行かないが、大助はじめ、主だった連中はだいたい行くことになったんだ。それも夜行・日帰りのかなりの強行軍だがな」
 節子「そう、とにかく良かったじゃない?」(どうでもいい)

 しかし、滝沢、監督して、教師として、「大助はじめ、主だった連中」などと言う言い草はないだろう。

 まるでドラマの登場人物のように、部員たちを主役と脇役に分けて見ているようではないか。

 ……ま、ドラマだから良いのか。

 (慌てて)いや、ドラマだからこそ、そんな差別的な発言は慎むべきなのではないか?

 滝沢「それにしても、ゆかりにはまた寂しい正月にしてしまったな」
 節子「諦めてるわ、もう、パパは私よりお兄ちゃんたちのほうが大切なんだって」

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 いつものように、娘よりラグビーを優先させてしまった滝沢、申し訳なさそうにすやすや眠っているゆかりの寝顔を見遣る。

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 滝沢「……なぁ、ゆかりって、3年前から全然成長してなくない?」
 節子「気のせいでしょ」

 ……嘘です。

 年が明け、昭和58年、すなわち1983年となる。

 全国大会の準決勝が行われている花園ラグビー場の観客席には、滝沢や大木たちの姿があった。

 ここは、ドラマの映像と、実際のニュース映像が組み合わせて描かれている。

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 そして滝沢は、城南工業大学付属高校監督の江川恭司と、「運命的な出会いを果たす」のだった。

 要するに、再来年(?)の川浜の全国大会の決勝戦の相手が、この学校になる訳ね。

 でも、だからってそのチームの監督同士の初対面を「運命的な出会い」とは普通、言わないよね。

 江川、滝沢の視線に気付いて振り向き、滝沢が立って一礼すると、帽子に手をやって会釈する。

 無論、江川は元オールジャパンの滝沢のことは知っているのだ。

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 勝又「滝沢さん!」
 滝沢「どうも」
 勝又「来てたんですか。だったら宿舎によってくれればよかったのに」
 滝沢「はぁ、でも今朝着いたモンですから」
 勝又「後で会いましょう」

 その対戦相手である相模一高の勝又監督も、滝沢たちに気付いて気さくに声をかけてくる。

 滝沢、勝又監督を見送って視線を戻すと、

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 江川はなおもじっとこちらを見詰めているではないか。

 ドキッとした滝沢は、

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 (ひょっとして、あいつ、俺に気があるのでは……?)
 と、悪寒のような物が背筋を走るのを感じるのだった。

 ……じゃなくて、

 ナレ「この男と戦うことになる。賢治の胸に確信に満ちた予感が走った……」

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 それにしても、滝沢の左後ろの清川、ハニワみたいな顔しとるな……。

 で、城南工大は、川浜の宿敵・相模一高を撃破して、決勝戦でも勝ち、全国大会優勝を果たす。

 その3へ続く。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2(09/16)  

こんな大人数に押しかけられても嫌な顔しない節子さんが凄すぎます。
滝沢に対する「献身」というよりは「諦観」な気がしますが?

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2(09/16)  

ふて猫様
>どうも大木は節子さんに迫られるといつもの武器が出ないようですね

ま、あんな綺麗な人妻には逆らえませんよね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2(09/16)  

影の王子様
>こんな大人数に押しかけられても嫌な顔しない節子さんが凄すぎます。
滝沢に対する「献身」というよりは「諦観」な気がしますが?

最初の頃は怒って実家に帰っていたのに……確かに諦め顔にも見えますね。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2(09/16)  

>全員参加とは行かないが、大助はじめ、主だった連中はだいたい行くことになったんだ。

あ。。。私、教師なんですが、これ言っちゃいそうです。反省。


どの写真を見ても、恭子さん、きれいですね~。いくらラグビーバカの夫で、それを傍観しているにしても、不良少女の時より笑顔が見られてうれしいです。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2(09/16)  

Biromi様
コメントお待ち申しておりました。

>どの写真を見ても、恭子さん、きれいですね~。いくらラグビーバカの夫で、それを傍観しているにしても、不良少女の時より笑顔が見られてうれしいです。

でも、恭子さんの不幸の無限連鎖地獄と比べると、節子さんの平凡な幸せがちょっと物足りない気もします。

Re[2]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2(09/16)  

zura1980さんへ

しつこいですが・・・
わかります、わかります!
笑顔を見れてうれしいんですが、恭子さんの悲しい顔、苦しい顔も見たいっていうか・・・

スクールウォーズでは、かわいそうなのは加代ですよね・・・。

Re[3]:「スクール☆ウォーズ」 第18話「去りゆく君へ」 その2(09/16)  

Biromi様
返信ありがとうございます。

>スクールウォーズでは、かわいそうなのは加代ですよね・・・。

確かに、あれはひどいですよね。大三郎はどうなろうと知ったこっちゃないんですが。

川浜高校ラグビー部は県大会で相模一高に逆転負けした後、猛特訓の合間を縫って気分転換に花園ラグビー場を見学しに行きました。内田玄治が長男内田勝と正月返上で工事している時に滝沢賢治と尾本輝政と柏木昇久々の再会おめでとうございます。部員全員次回の試合に向けて猛練習に取り組む方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。学習面では、部活と勉強を両立させる方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。人間は、誰でも次第に楽な方向へと流されやすい動物です。しかし、そのような生活では、ここ一番と言う大事な時に、本当の力が出せません。僕の前に道は無い、僕の後に道は出来ると言う気持ちで前進して下さい。

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