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「イナズマン」 第2話「危うし少年同盟!呪いの水!!」

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 第2話「危うし少年同盟!呪いの水!!」(1973年10月9日)

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 もみじヶ丘と言う団地のバス停で、予定より遅れているバスを待っている人々。

 手前の、南風洋子と萬田久子が融合したような首の長い女の子こそ、今回の主役、江川ミドリ(高橋ゆかり)であった。

 やがてバスが来て、彼らを乗せて行ってしまうが、既にバス停の真下の下水溝には、水のあるところなら何処にでも移動でき、また、水を自由に操ることも出来る新人類帝国のミズバンバラが潜んでいた。

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 ミドリたちを乗せたバスは、「仮面ライダー」でもしょっちゅう出てくるトンネルに入る。

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 真っ暗なトンネルの中をしばらく走ると、奇怪なことに、激しい雨が降り始め、バスの窓を流れ落ちて行く。

 運転手「雨だ! こんなことってあるのか……」

 運転手はとにかくワイパーを動かしながら、早くトンネルを抜けようとアクセルを踏む。

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 最後尾の座席に座って、不安そうに周囲を見回しているミドリ。

 だが、バスはトンネルから出るどころか、いつの間にか海に移動し、海底に沈みつつあった。

 観客はパニック状態に陥るが、どうにもしようがない。バスが海底に達すると、今度は水圧に耐え切れなくなって窓ガラスが割れ、ドバッと海水が入り込んでくる。

 あっという間にバスの中は阿鼻叫喚の地獄絵図に変わる。

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 運転手「ああおわーっ!」

 死ぬほどパニクッた運転手さん、思わずハンドルをぶっこ抜いてしまう。

 ……いや、さすがにハンドルは抜けないと思うんですが。

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 70年代の特撮ドラマのスタッフは、相手が子役だろうが容赦しないとこでつとに有名だが、ここでも、ミドリもほかの大人たち同様、勢いよく水をぶっ掛けられてずぶ濡れになっている。

 ところが、その最中、ミドリはフッと煙のように消えてしまう。

 実はミドリは、少年同盟の一員であり、テレポーテーションなどの超能力を有しているのだ。

 要するに、自分だけトンズラした訳ですね。

 この後、バスがどうなったか説明はないが、無論、全員溺死したのだろう。割とえげつない。

 そのミドリは、波の打ち寄せる岩場にぐったりと倒れていた。

 と、海中から海草のような触手が伸びてきて、ミドリを連れ去ろうとするが、誰かが来る気配を感じ、また海に隠れる。

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 それは他ならぬ、イナズマンこと渡五郎であった。

 五郎「どうした、しっかりするんだ」
 ミドリ「怖い、バスが海の中に……」

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 五郎がミドリの体を抱え上げ、ひとまず病院へ連れて行こうとしていると、親友の豪作が現れる。

 豪作「おい、ぷいっといなくなったと思うたら、女の子ば抱いて、どげんなっちょっとかな、ぬしは?」
 五郎「近くでバスが海に落ちたらしい。この子だけ助かったんだ」
 豪作「へえー、ばってん、ひとりだけ助かるとは、運の良か子たいね、うんううん」

 豪作、五郎が少年同盟のメンバーになったことは知らないのだが、五郎の珍妙な格好については何の疑問も示さない。

 それにしても、老けた大学生だ……。

 二人はミドリを近くの病院へ担ぎ込む。五郎は豪作にミドリの番をさせると、ライジンゴーでミドリの自宅へ向かう。

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 母親「えっ、ミドリが交通事故?」
 父親「で、病院は?」
 五郎「中央病院です。よろしかったら私の車でどうぞ」
 父親「はぁ、何から何までありがとうございます」

 両親は五郎の申し出を受けて一緒に駆け出すが、

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 父親「あ……、やっぱり結構です。タクシーで行きます」

 五郎のイカれた、いや、イカしたマシンを見た途端、急に尻込みしたと言う(註・言うか)。

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 一方、病院に残った豪作、手拭を濡らそうと蛇口を回すと、蛇口から真っ赤な血のような水が溢れてくる。

 ミズバンバラ「その娘を渡すのだ」

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 赤い水は洗面台から零れ落ちて、ぶよぶよとした塊となって蠢く。

 (註・管理人はこの辺りで、「あ、今回の話、あんまり面白くねえや」と気付いた)

 五郎はライジンオーに両親を乗せて病院に向かっていたが、

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 その前方にファントム兵士たちが現れ、行く手を遮る。

 ファントム「渡五郎、ここから先は行かせん!」

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 五郎「心配要りません、必ず病院にお送りします」

 自信たっぷりに言う五郎であったが、後ろに座っているミドリの両親は、こんな状況だと言うのに平然としている。

 さすがにこんな状況でおかしいやろと、脊髄反射で突っ込もうとしたが、平然としているのも道理で、

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 父親「その必要はない」

 二人は立ち上がると同時に、ファントムの姿に変わる。

 そう、彼らはファントム兵が化けたニセモノだったのだ。

 五郎はとりあえずサナギマンに変身すると、ファントムたちを蹴散らしてから病院へ急ぐ。

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 そして壁を突き破って、ミドリの病室へ入り、豪作たちに迫っていたミズバンバラの前に立ちはだかる。

 サナギマン「新人類帝国の悪魔か?」
 ミズバンバラ「そうよ、ミズバンバラと言う」
 サナギマン「豪作、ミドリと逃げろ!」
 豪作「合点!」

 豪作は、サナギマンが何故自分の名前を知っているのか気にすることもなく、ミドリを抱いて逃げ出す。

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 豪作、ミドリを背中におぶって下駄を鳴らしながら走っていたが、ふと気付くと、いつの間にか足元を大量の水が流れていて、足が奔流に掴まったように動けなくなってしまう。

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 それでもなんとか歩こうとするが、みるみる水嵩が増してきて、ミドリともども水中に没しそうになる。

 だが、そこへイナズマン(病院でサナギマンから変身した)の乗ったライジンゴーが空を飛んでやってくる。

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 イナズマンは、豪作の手を引っ張って、二人を水から引き揚げる。

 豪作「う~、またあの化け物か」
 イナズマン「豪作、気をつけろ」
 豪作「はいっ」

 水から顔を出したミズバンバラは、なおも空中のライジンゴーに向けて(ホースから)水を噴射したりするが、イナズマンは「逆転チェスト」で、その水を逆流させてミズバンバラを撃退する。

 その後、ライジンゴーが着陸すると、さっきの場所は忽然と元の乾いたアスファルトに変わっていた。

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 イナズマン「豪作、ミドリちゃんを連れてひとまず学生寮へ戻れ」

 イナズマン、ミドリの体をお姫様抱っこして、豪作に命令する。

 なお、ミドリちゃんの胸が子供にしては妙にでかく見えるのは、イナズマンがパジャマの下から左手を差し入れているからである。

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 帝王バンバ「パーラバラバンバー、折角少年同盟の手掛かりになる小娘を発見したと思ったら、その小娘ひとりすら捕まえられんのか?」
 ミズバンバラ「申し訳ありません、その代わりに、江川ミドリの父と母は人質にとってあります。今度こそ、必ず!」

 新人類帝国の本部で、帝王バンバに対してミズバンバラが改めて必勝を誓っている。

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 カオル「ミドリさんは人間コンピューターのような超能力があるのです。日本中の少年同盟員の名前と住所を全部記憶してるのです」
 カツミ「新人類に捕まっていたら少年同盟は全滅するところだったんです」
 五郎「そうだったのか」
 サトコ「何か気になることでも?」
 五郎「うん、ミドリちゃんの両親が新人類に連れ去られている」

 一方、五郎はサトコたちから事情を聞き、新人類帝国が執拗にミドリを付け狙う理由を知る。

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 豪作は言われたとおり大学の寮にミドリを連れて行き、自分たちの部屋のベッドに寝かせていたが、一息入れる暇も有らばこそ、屋内だと言うのにざあざあ雨が降ってくる。

 続いて、またしてもミズバンバラが出現し、豪作に迫る。

 ミズバンバラ、造型的には魅力はゼロだが、どんなところにも神出鬼没で侵入してくると言う能力は、なかなか鬱陶しくも恐ろしいものがある。

 で、結局、ミドリは遂にミズバンバラの手に落ち、車で何処かへ連れて行かれる。五郎も少し遅れてやってきて、ライジンゴーで追跡する。

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 ミズバンバラの横でぐったりしているミドリ。

 初登場時は、首長族みたいでちょっと怖かったが、こうして見るとなかなかの美形である。

 彼らが向かったのは、山奥の巨大なコンクリートダムであった。

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 小山のような高さの堤、その角にミズバンバラたちが立っていて、

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 別のカメラが、そこにミドリも立たされていることを映し出す。

 何の柵もないし、掴まるものもない、はっきり言って、めちゃくちゃ危ない撮影じゃない?

 ちょっとでもバランスを崩したら、絶壁のような斜面を真っ逆様……、高所恐怖症気味の管理人にはまず出来ない芸当である。

 ミズバンバラ「ミドリ、言え、少年同盟員の住所と名前を言うのだ」
 ミドリ「嫌です」
 ミズバンバラ「強情な小娘め、あれを見ろ!」

 ミズバンバラが下流の方を指差す。見れば、川の上にちょっとした台地があって、そこにミドリの両親が十字架に縛られているではないか。

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 ミズバンバラ「どうだ、父と母を殺してまでも、少年同盟の秘密を守り抜くつもりか」
 ミドリ「お父さん、お母さん、ミドリはどうすれば良いの?」

 使命と情の板挟みになって懊悩するミドリ。

 両親は、自分たちはどうなっても良いから秘密は守り抜くんだ! と、優等生的な発言をする。

 しかし、彼らはミドリが持っている秘密が何か具体的に知ってるのだろうか? 知らないでとりあえずそう言ってるのだとしたら、いささか嘘っぽい。

 だが、予想されたとおり、ここでサナギマンが彼らを見下ろす石垣の上に颯爽と現れ、「言ってはいけない!」と叫ぶ。

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 サナギマン「ご両親は私が助ける!」
 ミドリ「サナギマン」

 サナギマンを見上げるミドリたち。

 ね、めちゃくちゃ怖いところに立ってるでしょ? 特に左端のファントム兵なんて、ぎりぎりの位置だもんね。しかも、見たところ、ミドリには命綱らしきものは付いていないようだ。

 ミドリがいたいけな子役だと言うことを考慮すれば、「仮面ライダーV3」序盤の、命綱無しで火葬場のクソ高い煙突の上に立つと言う、伝説的なスタントにも匹敵するほどの頑張りではないだろうか?

 正直、今回の見所は、このミドリの勇気ある女優魂に尽きるので、後は簡単に済まそう。

 サナギマンはミドリの両親を助け、ついでイナズマンに変身してミズバンバラからミドリを助け出す。

 この時も、イナズマンとミドリがさっきの場所に着地すると言う股間がキュッとなるようなシーンが出てくる。

 そして、イナズマンがミズバンバラを倒して事件は解決するのだった。


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コメント

Re[1]:「イナズマン」 第2話「危うし少年同盟!呪いの水!!」(08/04)  

影の王子様
>酷暑の中、更新お疲れ様です。

お気遣いありがとうございます。

>ひ~ぇえ、無茶苦茶危険な撮影ですよね。
伝説的な「V3」4話の故・奥中惇夫監督(「アメトーーク」の仮面ライダー芸人によると
「(奥中)監督がVTR観て(から)「こりゃ命綱要るな」と言ってました」とのこと)
かと思ったら・・・故・山田稔監督でした。

しかし、大人のスタントはともかく、よく子役にあんなことさせますよね。
やらせるほうもやらせるほうですが、ちゃんと演じている子役も偉いです。

Re:「イナズマン」 第2話「危うし少年同盟!呪いの水!!」(08/04)  

>ミドリたちを乗せたバスは「仮面ライダー」でもしょっちゅう出てくるトンネルに入る。

このトンネルは中央大学の敷地内にある物で、「仮面ライダー」の海蛇男のお話での海蛇男初登場シーンや、映画「仮面ライダー対ショッカー」の序盤で大道寺博士が再生ハエ男の奇襲を受ける場面等で多用され、正に「怪人被害の名所」とも言える場所ですね。特に前者は市川治さんによる
「お前たちは、死ぬのだ~!!」
と言う海蛇男の第一声が異様に不気味で耳に焼き付いています!

>「仮面ライダーV3」序盤の、命綱無しで火葬場のクソ高い煙突の上に立つと言う~

何かで読んだ事なのですが、V3のスーツアクターでもあった中屋敷鉄也さんが、監督から
「なぁ、中屋敷君。あの煙突のてっぺんに命綱無しで立ってくれるかい?」
と訊かれた中屋敷さんが、てっきり冗談を言っているものと思い
「ああ、いいっすよ。」
と軽い気持ちで答えた処、監督が
「よしっ、それじゃやってもらおうか!」
と言う事になったそうで、この時はさしもの中屋敷さんも思わず
「えええーっ!?」
とビビってしまったとの事です。

Re[1]:「イナズマン」 第2話「危うし少年同盟!呪いの水!!」(08/04)  

笑太郎様
>このトンネルは中央大学の敷地内にある物で、「仮面ライダー」の海蛇男のお話での海蛇男初登場シーンや、映画「仮面ライダー対ショッカー」の序盤で大道寺博士が再生ハエ男の奇襲を受ける場面等で多用され、正に「怪人被害の名所」とも言える場所ですね。

そうなんですか、恥ずかしながら初めて知りました。

>何かで読んだ事なのですが、V3のスーツアクターでもあった中屋敷鉄也さんが、監督から
「なぁ、中屋敷君。あの煙突のてっぺんに命綱無しで立ってくれるかい?」
と訊かれた中屋敷さんが、てっきり冗談を言っているものと思い
「ああ、いいっすよ。」
と軽い気持ちで答えた処、監督が
「よしっ、それじゃやってもらおうか!」
と言う事になったそうで、この時はさしもの中屋敷さんも思わず
「えええーっ!?」
とビビってしまったとの事です。

実に興味深いエピソードですね。ありがとうございます。

昔の特撮は、子供でも容赦しませんね😔一歩間違えば、子役の👦や👧も怪我したのではないのでしょうか?

Re: タイトルなし

> 昔の特撮は、子供でも容赦しませんね😔一歩間違えば、子役の👦や👧も怪我したのではないのでしょうか?

ま、怪我したら問題になってるでしょうから、大したことはなかったのでしょう。

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