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「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」

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 第1話「太陽の子だ!RX」(1988年10月23日)

 ……と言う訳で、「仮面ライダーBLACK」の予想外(?)の人気にあやかって作られた、「仮面ライダー」シリーズで、唯一の続編でもある「仮面ライダーBLACK RX」のお時間です。

 続編と言っても、ストーリー的にはほとんどつながりはなく、主人公の南光太郎(とシャドームーン)以外のキャラクターは、全て入れ替えられ、杏子ちゃんや克美さんも出て来ない。

 正編と続編の関係、タイトルの付け方など、「イナズマン」→「イナズマンF」を髣髴とさせる。

 しかし、「イナズマンF」が、よりシリアスな路線に舵を取ったのとは逆に、「RX」では、「BLACK」のハードでストイックな作風から、明るくユーモラスなカラーに方向転換されているのが賛否両論あるところ。

 それに伴い、光太郎のキャラクターもほとんど前作とは別人のようになっているが、これについては後述する。

 自分はオンエア時、たぶん初めてビデオで毎週録画しながら見ていたのだが、もう1年倉田さんを見れると言うのが嬉しかったし、ロボライダーやバイオライダーが登場する辺りまでは、なかなか面白く鑑賞していたのだが、中盤以降は話の底が割れかかったような感じになってしまい、正直、見るのがつらかった。

 今更言ってもアレだが、1年じゃなくて半年くらいでスパッと終わらせていた方が良かったかな、と。

 そう言う訳で、「BLACK」以上に厳選したエピソードをレビューして行きたいと考えているので、ご理解頂きたい。

 最初なのでOPから紹介する。

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 「BLACK」のタイトルの上に、太陽の光がまばゆく降り注ぎ、金泥のようなテクスチャーの「RX」の書き文字がバン!と出る。

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 「光のオーロラ身にまとい、君は戦う人になれ~傷付くことを恐れたら地球は悪の手に沈む~♪」
 と言う歌い出しのOP主題歌を歌うのは宮内タカユキさん。

 タイトルバックは、延々と続く滑走路のようなアスファルト道路をアクロバッターでひたすら走り続けるRXの姿。

 OPについては楽曲・歌唱とも、前作に匹敵する出来だと思う。タイトルバックも、あえてロングショットやライダーやバイクの各部のクローズアップを多用し、

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 終盤の「~仮面ライダーBLACK RX!」のシャウトあたりで、漸くその全体像を見せるなど、シンプルながら工夫とセンスが窺える演出となっている。

 でも、それも序盤だけで、すぐにサブマシンのライドロン(カッコ悪い)や、ロボライダー(カッコ悪い)やバイオライダー(カッコ悪い)などの映像も挿入されるようになる為、統一感が損なわれてしまう。

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 冒頭、いきなり樹海の上空を飛ぶ白いヘリコプターの映像が映し出され、その操縦桿を握っているのが、我らが南光太郎であることが分かる。

 玲子「凄い、良い写真が撮れそうだわ」
 光太郎「落っこちるなよ」
 玲子「バカにしないで、これでもプロのカメラマンよ、そんなへまをするもんですか」

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 光太郎(そりゃまあ、そうだろうな……)

 むしろ、どうやったらそこから落ちることが出来るのか知りたい光太郎であった。

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 玲子「なに、ひとりでニヤニヤしてんの?」
 光太郎「平和って良いなぁと思ってさ」
 玲子「私はもっとスリリングな方が良いわ」
 光太郎「俺は、このままヘリコプターのパイロットで人生をまっとうできたら、最高だと思ってんだ!」

 ガールフレンドでもある女性カメラマン・白鳥玲子(高野槙じゅん)に向かって、これがゴルゴムの手から地球を守った「黒の守護神」かと耳を疑うような情けない台詞を放つ光太郎。

 オンエアの際、なんかもうこのファーストシーンからして、番組の前途に対する漠然とした不安が兆した……と言うのは嘘である。

 とにかく、光太郎、いつの間にかヘリコプターの操縦士になって、おまけに杏子ちゃんと言うものがありながら、可愛いガールフレンドまでゲットして、人生をエンジョイしている模様。

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 と、そんな光太郎の堕落ぶり(?)にカツを入れるかのように、突然、ヘリの鼻先を三本の光の矢が掠めて落ちて行くのが見えた。

 光太郎「見た、今の光?」
 玲子「見たけど……」

 三つの光の矢は、そのまま地面に三角形の形に突き刺さると、楔形の石柱になる。

 そして、上空を飛んでいく光太郎のヘリコプターに、石柱から自動的にビームが発射され、ヘリコプターは不意にコントロールを失い、湖の上へ出る。

 危険を察した光太郎、まず玲子を無理矢理機外へ突き飛ばしてから、自分も湖水に飛び降りる。

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 「時空戦士スピルバン」でもヒロインを演じていたJACの高野槙さん、早速飛んでいるヘリのスキッドにしがみついて、ぶら下がると言うアクションを見せる。

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 ヘリにぶら下がったまま、宙を滑空している玲子。

 これは、多分、本人が演じてるんだと思うが……。

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 だが、それに続いて湖面に落下する玲子は、スタントがやってるんだろうなぁ。

 光太郎と玲子は無事に湖から這い上がり、三つの柱が立っている広っぱにやってくる。

 見れば、柱の近くにいつの間にかヘリコプターが着陸しているではないか。

 光太郎は恐る恐る操縦席に乗り込み、玲子も隣に座る。

 ヘリは、何事もなかったように動き出し、光太郎と玲子はなんとか帰還することが出来たのだった。

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 その晩、光太郎は下宿先の佐原家で夕食を取りながら、昼間の奇怪な出来事について力説している。

 一家の主人・佐原俊吉は、光太郎の叔父であり、光太郎が勤める航空会社の社長でもある。

 演じるのは「BLACK」にもゲスト出演したことのある赤塚真人さん。

 しかし、天涯孤独だと思っていた光太郎に、いきなり叔父が出てくると言うのは、なんか騙された感じだ。

 光太郎「夢だったらどんなにいいか……でもこれは本当の話なんですよ」

 佐原夫妻には茂と言う息子と、ひとみと言う娘がいた。ひとみは一緒に食事をとっていたが、茂は塾に行っていて、まだ帰宅していない。
 
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 その茂が塾の帰り、本屋で立ち読みするサンデーの中に、石ノ森先生の「仮面ライダーBLACK」が出て来る。

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 ただし、石ノ森先生が描いたのは「BLACK」だけなので、ここに出てくる「RX」のページは、明らかに別人の筆によるものだ。

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 夢中になって読んでいた茂、ふと、本屋の外に漫画とそっくり同じ、どくろの顔に黒いフードをかぶった三人組がいることに気付く。

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 三人は、茂とその友人たちが置いていた自転車にまたがり、走り出す。

 盗んだ自転車で走っても、あまりサマにならねえな。

 自転車を盗まれたと、三人は慌てて彼らを追いかける。

 自転車はしばらく行ったところに乗り捨てられていたが、

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 怪しい三人組は高架道路の下にいて、念力のようなパワーで三つの杭を……光太郎が昼間目撃した石柱を、道路の下からガンガン打ち込んでいた。

 やがて、石柱が道路を突き破ってタケノコのようにニョキッと生える。

 三人はそれを見届けると、今度は走ってきたバイクを奪い、何処かへ走り去る。

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 茂たちから連絡を受けた光太郎と玲子が駆けつけると、ちょうどそこを通り掛かったパトカーが、不思議な力で空中に持ち上げられているところだった。

 光太郎は落下してきたパトカーを改造人間ならではのパワーで受け止めて警官を助けると、あの三人組をバイクで追いかける。

 光太郎、遊園地の中で三人組……スカル魔と言うのだが、彼らに巨大なカマで襲われる。

 当然、BLACKに変身しようとするが、スカル魔の「機能停止ビーム」によって変身できなくなってしまう。

 どうせなら、最後にもう一度BLACKの勇姿を見たかったところだが……。

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 その時、彼らの頭上にワシャワシャとたくさんの脚をうごめかしているクライス要塞が現れ、まずスカル魔たちを、ついで光太郎を渦巻状の転送ビームで回収する。

 光太郎、いきなり敵の本拠地に連れて行かれ、ここで悪の幹部たちと顔合わせすることになる。

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 まず、ちょこまかとせわしなく動き回る怪魔異生獣・牙隊長ゲドリアン、

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 ついで、妖魔妖族・諜報参謀マリバロン。

 演じるのは勿論、高畑淳子さん! もっとも、「巨獣特捜ジャスピオン」でも銀河魔女ギルザと言う悪役キャラを演じられているので、これが特撮番組初出演ではない。

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 三人目は、怪魔獣人・海兵隊長ボスガン。声は、前作でダロムの声を演じていた飯塚昭三さん。

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 4人目は、秀逸なデザインの怪魔ロボット・機甲隊長ガテゾーン。声はJACの高橋利道さん。

 しかし、「RX」の、この怪人の分類や肩書き、はっきり言ってややこし過ぎて失敗してると思う。

 もっとも、肩書きについては劇中で使われることはあまりないんだけどね。

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 ガテゾーン「この男が仮面ライダーか、ふん、噂ほどでもなかったぜ」

 まだ気を失っている光太郎の襟首を掴んで立たせ、再び床に叩きつけるガテゾーン。

 今が、将来の禍根を絶つ絶好の機会だということに、悲しいかな、彼らは気付かない。

 悪の人たちは何故、ヒーローを殺せる時にちゃっちゃっと殺そうとしないのであろうか?

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 ボスガン「ジャーク将軍は何故この男に会おうと言ってるんだ? それだけの価値があるとは思えんな」
 マリバロン「私たちは仮面ライダーBLACKの全ての能力をコンピューターで分析したわ。この男の変身機能を停止させる強力ビームを発明して、それを怪魔妖族スカル魔に与えた。だからこの男が私たちに太刀打ちできないのは当たり前よ。でも将軍には将軍のお考えがあるの、口を慎むことね!

 のっけからドSの本性をむき出しにして、話しながら光太郎を足で踏み付け、同僚であるボスガンをムチのような舌鋒で押さえつけるマリバロン。

 と、同時に、早くも、歴代仮面ライダーの中でも特に醜い足の引っ張り合いをすることで有名な4大幹部の確執が垣間見えるシーンであった。

 ま、80年代の特撮番組における、悪の組織の内部抗争は恒例行事のようなものだが、「RX」の幹部たちのやりとりが他と比べても一際見苦しいのは、前線指揮官である4大幹部のみならず、彼らを束ねる立場にあるジャーク将軍や、後に出て来る査察官ダスマダーまでもが、彼らを仲裁するどころか、自分たちも手柄争いや保身に奔走するようになり、三つ巴ならぬ、六つ巴状態の、収拾のつかない過当競争に雪崩れ込んでしまうからでもある。

 特に終盤は、手柄争いに加えて、個人的感情のぶつかり合い、クライシス皇帝へのおもねりなど、ほとんどRXそっちのけのいさかいが日常化しているような印象で、「これじゃあ勝てねえよな……」と、見ているこっちも思わずつぶやいてしまうほどだった。

 ……話が先走り過ぎた。

 そのうち、光太郎が目を覚まし、三本の石柱の中から出ようとするが、その空間には目に見えないシールドが張られているようで、叩いても殴っても、光太郎はその空間から出られない。

 光太郎「貴様ら、何者だ?」
 マリバロン「無礼な態度は許しませんよ。ひざまづきなさい、ジャーク将軍がお前に話がある」
 光太郎「冗談じゃないぜ、お前ら何様のつもりだ?」
 マリバロン「ひざまづかないか!」

 そんなにひざまづかせたかったんだね……。

 そこへ、官房長ロボット・チャックラムに露払いをさせて、クライシスの地球侵略軍の司令官であるジャーク将軍が現れる。

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 ジャーク将軍は、スーツアクターを高橋利道さん、声を加藤精三さんと言う、なかなか豪華な組み合わせ。

 いかにも伝統的な悪の総帥と言う感じだが、シャドームーンのような美しさや威厳には欠けている。

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 ジャーク「我らは全知全能の神・クライシス皇帝の支配するクライシス帝国よりこの地に遣われしもの、余の名は、ジャーク」
 光太郎「クライシス帝国だか何だか知らないけど、おかしな真似はやめてくれーっ! この光る杭は一体どういう意味があるんだ?」
 ジャーク「この光る杭があるところに我がクライシス帝国は存在する」
 光太郎「なにぃ」
 ジャーク「我らは日本を戦略基地として地球を支配し、新たにクライシス帝国を築くことに決定した」
 マリバロン「1年後には私たちの祖国から50億の民がこの日本にやってくるわ」
 光太郎「冗談じゃないぜ、そんなに来られたら地球の人間はどうなると思ってんだ?」
 マリバロン「人間? ハッ!」

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 ゲドリアン「人間どもなどすべて滅ぼしてやる。人間は全てに気に食わん。何千年も地球を支配し、まるで宇宙の王者気取り(註1)……それに引き換え、我々は暗くねじれた空間に何千年も閉じ込められて生きてきた。日の光に溢れ、清らかな水に恵まれてのうのうと生きる人間ども、じぃーっと見詰めながらな!」

 大胆なビデオ合成で、ひょいひょいと三本の杭に掴まって動き回るゲドリアンが、謎めいた呪いの言葉を吐き掛ける。

 (註1……何処が?)

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 光太郎「クライシス帝国は一体何処にあるんだ?」(聞くなよ)
 ジャーク「クライシス帝国は地球にあって地球にない帝国だ」(答えるなよ)

 この、侵略者たちの祖国であるクライシス帝国は何処にあるのか、地球との関わりは? と言う謎が、全編を貫く伏線となっている……と言いたいところだが。

 ぶっちゃけ、最後まで見ても納得の行く答えは示されないまま物語は終わってしまうのだ。

 ジャーク将軍が杖をかざすと、光太郎の体は一瞬にして巨大な白い鉄橋の塔にハリツケにされる。

 無論、あくまでジャーク将軍が見せている幻影に過ぎないのだが。

 光太郎の足元、橋梁の上には、ジャーク将軍たちの姿も見えた。

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 ジャーク「光太郎、余の言った意味がいずれお前にも分かる時が来るだろう。人間どもに任せておけば遠からず地球は滅びる(註2)。だが我らなら地球に理想の王国を築くことが出来るのだ。どうだ、光太郎、我らが尖兵となってクライシス帝国のために働いてみないか?」
 マリバロン「承知するなら、私たちは仮面ライダーBLACKに今までの二倍の力を与えようではないか」

 このアングルで見ると、ちょっとマリバロンの顔がお間抜けに見える……。

 (註2……多分、その通りだと思います)

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 光太郎「なにっ」
 ガテゾーン「あんたは所詮改造人間だよ、人間どもに義理立てする筋合いはないんじゃないの~?」

 4大幹部の中では唯一、生身の体ではないガテゾーンが、親しみを込めて光太郎に話しかける。

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 光太郎「確かに俺は改造人間だ。しかしそれでも俺は人間だと思っている。俺は人間が好きだ。人間を滅ぼすたくらみに死んだって加担するもんかーっ!」
 ボスガン「どうあってもか?」

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 光太郎「俺たちが欲しいのは自由に生きられる、(すはぁー)平和どぅわぁーっ!

 空を見据えて、奥歯の虫歯まで全開にして絶叫する光太郎。

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 ジャーク(平和どぅわぁーっ! て……)
 マリバロン(言われてもねえ)

 ……と言うのは嘘だが、光太郎の叫びには、石ノ森先生が「仮面ライダー」と言う作品に込められた魂が宿っているのではないだろうか。

 ジャーク将軍、二度とは勧誘せず、即座に光太郎の処刑を決定したまでは良かったが、それが、光太郎を宇宙空間に放り出すという、中途半端な方法だったことが、彼らの侵略計画に重大な蹉跌をもたらすことになる。

 光太郎、なんとかクライス要塞からの脱出を図るが、異次元空間のようなトンネルを漂流した挙句、

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 前方から飛んできた光の矢に、腹部を、仮面ライダーBLACKの命の源でもあるキングストーンを射抜かれ、そのままぐったりと動かなくなってしまう。

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 そのまま宇宙空間を彷徨う光太郎であったが、その時、地球の影から、神々しい太陽の光が差してくる。

 太陽の神秘の力を受けた光太郎のキングストーンは(なんだか良く分からないが)、

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 驚くべき進化を遂げ、ベルトも、二つのキングストーンが並んでいるような形状になる。

 一方はキングストーン、もう一方は太陽の光のエネルギーが凝縮されたものなのだ。

 同時に、変身ベルト、サンライザーから七色の光が地表に向かって放たれ、前作の最終回において、シャドームーンによって破壊されたバトルホッパーの残骸に降り注ぐ。

 光を浴びたバトルホッパーは、新品のマシンとして蘇り、名前もアクロバッターと変わる。

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 光太郎の体は、光に包まれながら引力に引かれて落ちて行き、

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 落下、爆発する(普通、死にます)

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 光太郎が意識を取り戻した時には、既にその体はRXの体に変身している。

 RX(ああ……、変だ、こ、これはBLACKの体じゃない。俺は生まれ変わったのか?)

 新しい体に戸惑いながら、光太郎は立ち上がり、右手を天に突き上げる。

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 RXのデザインは、BLACKに比べるとやや複雑になり、腹部にはサンバスクと言う、太陽光を受けてエネルギーを生み出すパーツが組み込まれている。

 RXは、エコな戦士なのだ。

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 また、左胸にはかつてのゴルゴムの紋章が変形したようなマークが刻まれ、なんとなく「RX」と言う文字にも読める。

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 顔はBLACKとそれほど大きな違いはないが、大きな襟のような物が新たに加えられ、後頭部にも、蛇腹のようなカバーが追加され、全体的にどっしりした印象を与えるようになる。

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 RXの頭上をワシャワシャ飛んでいるクライス要塞。

 その内部では、予期せぬ自体にマリバロンがヒステリックに叫んでいた。

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 マリバロン「そんな馬鹿な、光太郎の変身機能はすべて破壊した筈よ!」
 ジャーク「我らが初めて見る仮面ライダーだ、恐らく光太郎は我らの理解を超えた恐るべき力で、新しい仮面ライダーに変身したのだろう。マリバロン、スカル魔に奴を襲わせろ!」

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 RX「バトルホッパー、お前も生まれ変わったのか!」

 RXがアクロバッターとして復活したバトルホッパーとの再会を喜んでいると、マリバロンの命を受けた三人のスカル魔が、バイクにまたがって再び登場する。

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 敵の正体も、自分が何故RXに進化したのかも知らぬまま、RXはアクロバッターに乗って、スカル魔たちに立ち向かって行くのだった……と言うところで2話へ続く。

 第1話の「引き」としては100点に近い終わり方である。

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 EDは、OPと同じようなところを、今度は夜間、ひたすらカメラに向かって歩いてくると言うタイトルバック。

 「たった一人の戦いに疲れ果てて沈む時~ひとみを閉じて顔上げて~耳を澄ませて見れば良い~♪」
 「誰かが君を愛してる~誰かが君を信じてる~♪」

 OPと同じく、宮内タカユキ氏の歌う「誰かが君を愛してる」、なかなかの良曲だが、やはり、「BLACK」のED「Long Long Ago,20th Century」には、メロディ、歌詞、詩情とも遥かに及ばない。

 タイトルバックの映像も、「BLACK」の陽炎の中を突き進むライダーの姿より、数段落ちる。

 終わりです。


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コメント

Re:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

いつの間にか玲子さんという相棒がいるのですね😅京子さん達は、遥か彼方に立ち去ったようですね

Re:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

とうとうRXに突入ですね。

ロボライダー、バイオライダーが出てきたあたりから、かなり怪しい作品になったのは、そうなのですが、やはり、のっけから光太郎のキャラが崩壊していたのが、ショックですね…

けれど、この作品の見所は、あの高畑淳子さんの若かりし頃。何と言っても妖艶な美しさとスリットのある衣装から覗くお綺麗な御御足…本当にお綺麗です。

Re:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

残暑お見舞い申し上げます。
遂に始まりましたね♪

ストーリー的には今一つな設定で、不評なRXですが、私は
個人的にはフォルムの造形等が有機体(緑のバッタ)に近い
RXの方が、メタル系のブラックよりお気に入りです。

管理人様の仰る様に、エンディング曲は少しアレですが、
オープニングの躍動感というか力強い曲調が最高です。
1号のFさんや、前作ブラックのKさんの歌を聞いた後に
重低音が響き、高らかに歌い上げるMさんの歌唱を聞くと
余計に・・・\(__)し、失礼しましたm(__)m

カラオケで50過ぎのオッサンの私が歌うと、後輩の視線が
キツいですが、「・・・愛に勇気を与えてくれ~」のフレーズが
好きだと熱弁を奮う特撮大好きっ子(残念ながら男)もいて、
名曲なのだと感心すること頻りです。

今回も長編になり大変だと思いますが、いつもの楽しい解説を
どうか宜しくお願いします!


Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

影の王子様
>「BLACK」も文芸には問題が多かった(単発エピソードでつまらないのが多数)けど
故・杉村升氏が一本筋の通った骨太の物語で見事に締めくくり「名作」の地位を不動にした。
「RX」では「スカイ」後半と「スーパー1」のメイン江連卓氏になったけど
「クライシス人のゲリラが仲間に加わる」はずが(氏の嫌いな)「先輩ライダーの登場」
になって、前作から築き上げた世界観が台無しになりました。

まさにそうでしたね。「BLACK」はメインストーリーが抜群に良かったので単発エピソードが退屈でも我慢できましたが、「RX」はどっちもダメと言う悲惨なことになってしまいました。第1クールまでは結構期待できるところがあったんですけどね。

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

ふて猫様
>いつの間にか玲子さんという相棒がいるのですね😅京子さん達は、遥か彼方に立ち去ったようですね

あのままアメリカに移住しちゃったんでしょう、きっと。

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

ビシュムのしっぽ様
コメントありがとうございます。またしばらくお付き合い下さい。

>ロボライダー、バイオライダーが出てきたあたりから、かなり怪しい作品になったのは、そうなのですが、やはり、のっけから光太郎のキャラが崩壊していたのが、ショックですね…

恥ずかしながら、最初、RXがロボライダーに変身した時は思わず興奮してしまいました。
のちのち冷静になって、「あんまりカッコ良くない」と言うことに気付きましたが、それでも当時はライダーが多段変形すると言うのは衝撃でした。

>けれど、この作品の見所は、あの高畑淳子さんの若かりし頃。何と言っても妖艶な美しさとスリットのある衣装から覗くお綺麗な御御足…本当にお綺麗です。

オンエア時は、ドSのおばさん教師的なイメージしかありませんでしたが、今見るとなかなか魅力的ですね。

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

ピコちゃん様
ご丁寧なコメント、ありがとうございます。

>オープニングの躍動感というか力強い曲調が最高です。
1号のFさんや、前作ブラックのKさんの歌を聞いた後に
重低音が響き、高らかに歌い上げるMさんの歌唱を聞くと
余計に・・・\(__)し、失礼しましたm(__)m

確かに良い曲ですよね。タイトルバックも、「BLACK」のOP以上にシンプルで、実に燃えます。

>今回も長編になり大変だと思いますが、いつもの楽しい解説を
どうか宜しくお願いします!

かしこまりました。頑張りたいと思います。
ただ、本文でも書いているように、つまらない話はドンドン飛ばしていくつもりです。

Re:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

放送前の雑誌で1・2話のタイトルが
「君よ光を浴びて変身せよ」「光の王子よ戦いの荒野を駈れ」
というカッコいいものだったのですが、どうして子供っぽくなったのでしょうか?

ジャーク将軍が金色なのは、シャドームーンが銀だったからかもしれませんね。
しかし、シャドームーンが3大怪人を完全に掌握していたのに対し
4大隊長を統率しきれないジャーク将軍・・・
「次期社長」と「中間管理職」の差でしょうか?

しかも、部下のモチベーションを下げる発言をするし・・・
「お前たち(4大隊長)ではRXに勝てぬ。BLACKになら勝てるかもしれん」
(3D映画「仮面ライダー世界に駆ける」より)
キリヤマを見習ってほしい・・・と思うのは僕だけでしょうか?

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

影の王子様
>放送前の雑誌で1・2話のタイトルが
「君よ光を浴びて変身せよ」「光の王子よ戦いの荒野を駈れ」
というカッコいいものだったのですが、どうして子供っぽくなったのでしょうか?

そんなタイトルだったんですか。しぶいですね。

>しかし、シャドームーンが3大怪人を完全に掌握していたのに対し
4大隊長を統率しきれないジャーク将軍・・・
「次期社長」と「中間管理職」の差でしょうか?

どうせならもっと早い段階でジャークを退場させ、クライシス皇帝自身が指揮を執るようにしていれば良かったかも。

クライシス4軍団  

前作に引き続き、キャラクターデザインに参加した石ノ森先生が
放送当時に刊行された「てれびくんデラックス」で
「クライシス4軍団の個性を描き分けることが大事」と述べられていました。

個人的には怪魔ロボットと怪魔妖族は前作には無かった個性が発揮され、好きですが
怪魔獣人と怪魔異生獣の描き分けが今一つだった気がしますね。
獣人はもっとスタイリッシュで、異生獣はもっとおどろおどろしい感じにして欲しかった。

あと、ボスガンとマリバロンが貴族で、身分の低いゲドリアンとロボットのガテゾーン
を「見下す」という設定はどうかなぁ?
「メタルダー」のネロス軍団はそんなに仲悪くなかっただけに残念・・・

Re:クライシス4軍団(08/16)  

影の王子様
>個人的には怪魔ロボットと怪魔妖族は前作には無かった個性が発揮され、好きですが
怪魔獣人と怪魔異生獣の描き分けが今一つだった気がしますね。
獣人はもっとスタイリッシュで、異生獣はもっとおどろおどろしい感じにして欲しかった。

そう言えば、「メタルダー」も似たようなグループ分けがされてましたね。

インタビュー&対談  

Re:インタビュー&対談(08/16)  

影の王子様

ありがとうございます!

オープニング  

「BLACK」1話を観直したら、杏子ちゃんのセーラー服姿はこの回だけだったような?
僕はセーラー服には執着心はありません(本当です!)が、杏子ちゃんは素敵なので
「帰国して(ゴルゴムのせいで中退した)高校に復学した」杏子ちゃんも見たかった。

4話のスルー、僕も納得です。
光太郎の「妬いてんのか?アクロバッター」という台詞や
「仮面ライダーを愛する少年諸君、クジラ怪人の洞窟を覚えているだろうか?」
というナレーションが「寒い」ですし、なによりライドロンに魅力が無い。

オープニングの「メカの追加」については、「BLACK」はロードセクターのみと「軽傷」
で済みましたが「RX」はライドロンに、ロボライダーとバイオライダーと「ズタズタ」に。
「玩具を売るためだ」と頭では理解しても「オープニングを変えるのはやめてくれ~い」
(王子の魂の叫び)です!

Re:オープニング(08/16)  

影の王子様
>光太郎の「妬いてんのか?アクロバッター」という台詞や
「仮面ライダーを愛する少年諸君、クジラ怪人の洞窟を覚えているだろうか?」
というナレーションが「寒い」ですし、なによりライドロンに魅力が無い。

そうそう、光太郎が普通に車やパイクとお話しするようになったのも、RXの嫌いなところでした。ライドロンもほんとカッコ悪いし。

Re:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

RX、今東映特撮YouTubeチャンネルで放映していて40話迄観ました。
前にもコメントを寄せされて頂いたように、孤独な光太郎から、
リア充な光太郎になったのはまあいいかなと思っております。
話の内容も、リアルタイムで観たとき程ダルくは思えず、
Blackの頃の雰囲気が大好きな人からすれば違和感ありありでしょうけれど、
私は割と面白く観ています。ダメな回もありますけれどね。

ゲドリアンのスーツアクターが、ワイフさんの中学のときの同級生で、
JAC/JAEで長年キャリアを積み、今も現役で頑張っておいでです。
最近知ったんですけれどね(笑)

Re[1]:「仮面ライダーBLACK RX」 第1話「太陽の子だ!RX」(08/16)  

LopLop様
>ゲドリアンのスーツアクターが、ワイフさんの中学のときの同級生で、
JAC/JAEで長年キャリアを積み、今も現役で頑張っておいでです。

そうなんですか。意外なところにつながりがありますね。

はじめてのコメント

はじめてのコメントですが、よろしくです。
自分もBLACKに登場してほしかったと思います。BLACKならスカル魔に勝てるでしょうね。落ち着いて考えてみると、RXの撮影開始とBLACKのクライマックスはほぼ同時期なのでスーツアクターの次郎さんの都合が悪かったのかもしれないですね。クライシスがどの時点でBLACKの存在を知ったのかも気になりますが。変身機能が壊れた瞬間は様々な意見がありますね。管理人さんが言うように矢が刺さった時かもしれないです。
その前にクライシスはパターンをよく研究しましたね。光太郎はBLACKに変身するときはよく壁に当たってからするときが多かった気がします。

Re: はじめてのコメント

お初コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

> 自分もBLACKに登場してほしかったと思います。BLACKならスカル魔に勝てるでしょうね。落ち着いて考えてみると、RXの撮影開始とBLACKのクライマックスはほぼ同時期なのでスーツアクターの次郎さんの都合が悪かったのかもしれないですね。

作ってる方にも色々事情があるんでしょうねえ。

もしかして?

 管理人殿はうちがBLACKの第51話に書き込んだことを覚えてる?今回はそれを踏まえた書き込み。
①創生王は必ず蘇ると言い残して死んでいったよね。3本の杭にドクロ怪人、真っ白な写真。光太郎の思考回路はゴルゴムは滅んでいなかったのか?と考えたのかもしれないね。実際に光太郎は空中から落下してくるパトカーをキャッチしてるし。この描写はBLACKの第1話で落下してくる巨大鉄骨をBLACKはキャッチしてるので。第52話を見ないでこの1話を見た人はゴルゴム生存説を唱えた人がいるかもしれない。
②後半はいよいよドクロ怪人と光太郎のバトルだ。連続する鎌をかいくぐり吹き飛ばされて壁に激突しながらも立ち上がり変身!BLACKに変身すればこっちのものだと思っていたのに
機能停止ビーム!
変身できず。スカル魔にもクライシスの幹部たちにも歯が立たなかった光太郎。光太郎はよく壁に激突してからBLACKに変身していたのでその辺をよくクライシスは研究していたのがよくわかる気も。BLACKの誕生が壁に激突させられて起き上がって出てくるときやったから、変身するときのいきさつがそうなってしまったのかと思ってしまうわけで。
 ここでもう一度BLACKの第51話を思い出してほしい。ナレーションの政宗さんは「南光太郎は負けない。この地球に悪がある限り」と断言してるのに光太郎、いや仮面ライダーBLACKは負けてしまったやんけ。あの最後のナレーションは何?と言いたかった視聴者は山ほどいるやろ。
③バトルホッパーが生まれ変わりアクロバッター。アクロバッターも光太郎に何かを言ってる。「よくも半年間もほったらかしにしやがったな」光太郎は何もなかったように「バトルホッパー、お前も生まれ変わったんだな」。本音は「なんだよ、こいつ。半年間もほったらかしにされた事を恨んでるのか?それとも墓でも作ってほしかったのか?」一触即発になるかもしれないところへスカル魔が襲ってきた。
①②③のうちの考察を管理人殿の解釈・感想・視点で聞かせて。

Re: もしかして?

①しかし、劇中ではゴルゴムの影は一切感じられませんでしたね。少なくともクライシスとは関係ないのでは?

②続編で新しい敵の強さをアピールするには、結局過去のキャラクターを貶めることになるんでしょうね。

③確かに、いくら平和になったとは言え、ほったらかしはないですよねえ。

クライシス帝国地球攻撃兵団がRXの変身機能を破壊できなかったのは

BLACKの場合はここにも書いてある通り、事前にデータを収集したからこそ、能力を封じ、変身機能の破壊まですべて行えました。
RXの場合は何かがきっかけで不思議なことが起こり、それによってフォームチェンジまでするため、そう簡単にはデータはそろいませんでした。

Re: クライシス帝国地球攻撃兵団がRXの変身機能を破壊できなかったのは

終盤にダスマダーが情報集めてましたけど、それっきり活用しなかったですね。

ロードセクター

個人的にロードセクターのデザインが好きなのでRXに登場したいのが残念です。RXとの組合せ見たかったなぁ…後、予告の締めの台詞は「痺れるぜ!」ですかね?

Re: ロードセクター

ライドロンよりはかっこいいですね。

ほんと、序盤はめっちゃ期待してたんだけど……

おはようございます

茂の友人の一人・三朗を演じたのは、「まんが日本昔ばなし」のED曲である「にんげんっていいな」を歌っていた事で有名な中島義実さんであります。

Re: おはようございます

> 茂の友人の一人・三朗を演じたのは、「まんが日本昔ばなし」のED曲である「にんげんっていいな」を歌っていた事で有名な中島義実さんであります。

ええーっ、そうだったんですか。知らなかった……

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