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「スクール☆ウォーズ」 第17話「最後のグラウンド」 その1


 第17話「最後のグラウンド」(1985年2月2日)

 前回は、名村直が名村財閥の総帥・名村謙三の息子だと知った大木が急に怒り出して、いきなり直をぶん殴るシーンで終わっていたが、今回はそれと同じシーンを別のテイクでもう一度撮ったシーンからスタートする。

 つまり、ストーリーは同じだが、台詞のディテールや、人物の立ち位置やカメラアングルが違うのだ。

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 大木「名村謙三はなぁ、俺の仇なんだーっ!」
 直(先週も聞いたけど……)

 滝沢に両腕を押さえられながら、大木が狂犬のように吼え立てる。殴られた直はゆっくりと立ち上がり、

 直「俺のおやじが仇とはどういう意味だ?」
 大木「てめえのおやじは人殺しだーっ! てめえんとこの会社の為にどれだけの小さな商店や会社が潰されたか知ってっか? どれだけの人間が首吊ったかわかってんのかよ!」
 光男「大助、それじゃあ、お前のおやじさんも?」

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 直「なんだ、そんなことか……確かにおやじの企業がダンプカーみてえな勢いで中小企業を押しつぶしてきたことは事実だ。だがな、そいつは俺とは何の関係もねえことだ」
 大木「関係ねえだとー?」

 直、理由を聞いても顔色ひとつ変えず、鼻先で大木の激昂をあしらう。

 直「ああ、そうだとも。俺は名村家を飛び出した男だ。ましてやここにいる圭子なんか正式に名村家の娘とさえ認められていないんだ。文句つけるのは筋違いってもんだぜ」

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 大木「そんな屁理屈が通用すると思ってんのかよ、てめえらがなー、名村の血ぃ引いてる限り、俺の仇であることに変わりねえんだーっ!」

 滝沢の手を振りほどいてなおも直に殴りかかろうとする大木を、滝沢は部員たちに押さえさせる。

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 滝沢「君はぁ、帰って貰いたい。こっから出て行ってくれないか」
 直「あんたに指図される覚えはねえよ」
 滝沢「ある、ここは俺の職場だ、生徒たちの教室だ」
 直「放課後じゃねえかよ」
 滝沢「たとえ放課後であろうと、教育の場であることに変わりはない。教育の邪魔をするものは排除する。それが教師の義務だ」
 直「教育の邪魔? 排除? 笑わせんなよ、たかがラグビーじゃねえか」

 二人が会話を交わしている背後で延々と部員たちに揉みくちゃにされている大木がちょっとツボだが、それはおいといて、何も知らない直は、もしここに節子さんがいたら思わず「それ言っちゃダメーッ!」と悲鳴を上げたであろう、滝沢に対する最悪のNGワードを発動させてしまう。

 「たかがラグビー」

 それは滝沢の人生そのものを否定してしまい兼ねない一言だった。

 直「ラグビーの何処が教育だってんだよ?」

 しかも、怖いもの知らずの直は、滝沢が何か言い返すより先に、足元のラグビーボールをぞんざいに蹴って転がしてしまう。

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 滝沢「ボールを拾って来い、ボールを拾って来い!
 直「ラグビーのボールは蹴っちゃいけねえのかよ」

 滝沢、怒り心頭に発して怒鳴りつけるが、一筋縄ではいかない男・直は、いちいち口答えするので、滝沢のような熱血教師にとっては厄介な相手であった。

 滝沢「確かにラグビーのボールは蹴ることもある。しかし選手はその時、それこそボールに魂を込め、祈りを込めて蹴ってるんだ。だが、いま君のやったことは単なる足蹴だ。それはボールに対する、ラグビーに対する侮辱だ」

 いかにもラグビー馬鹿らしい反論をする滝沢であったが、幸か不幸か、背後で聞いている部員たちが「いや、別に込めてませんけど……」と、心の中で否定していることには気付かないのであった。

 ひつこい滝沢は、不貞腐れている直になおも「ボールを拾って来て謝れ」と言い続ける。

 だが、直だって、たった今正当な理由もなく大木にぶん殴られた訳で、「謝るのはそっちの方だろう」と言う気持ちもあったのではないだろうか。

 ここで、直の異母妹でもある圭子が、このままではまた暴力沙汰になるのではないかと危ぶみ、自分がボールを拾ってきて、滝沢に差し出す。

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 圭子「兄を許して下さい。兄に代わってお詫びします。許して下さい」

 直はラグビーボールのことなど関心外で、圭子が自分のことを兄と呼んでくれたことに感激していた。

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 直「お前、やっと俺のことを……」
 圭子「ええ、そうよ。あなたがそこまで言うんだったら、あなたはきっと私の兄さんでしょう。でも、これだけは言っておくわ、たとえ血が繋がっていても、あなたと私は所詮、他人よ。あなたと私じゃ生き方が違うわ。わかった? 私は決してあなたの可愛い妹にはならないのよ!」

 圭子はそう叫ぶものの、既に、猛烈に「可愛い妹」になってると思いますが……。

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 言うだけでなく、直の胸板を押してグラウンドから追い出そうとする圭子。

 「不良少女~」のモナリザの時はしょっちゅうこんな顔してたけど、でも、モナリザとはまた別の表情なのは、さすがに女優さんである。

 モナリザだと、笑いながら(あるいは泣きながら)怒ってるような顔するもんね。

 直は圭子の激しい言葉を聞いていたが、ニヤリと笑って、「やっぱりお前は俺の妹だ。意地っ張りなところがよく似てらぁ……」と囁く。

 直「とにかく兄貴と言うことは認めたんだ、今日のところはその一言に満足して帰るとするか……だがな」

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 直「俺は人に殴られっぱなしで引っ込むような男じゃねえんだ。必ず落とし前はつけるからな」

 直、大木の胸を拳でポンと叩くと、グラウンドから走り去る。

 滝沢は練習を再開しようとするが、大木のみならず、部員たちの様子がおかしい。

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 マルモ「練習は良いんですけど……」
 加代「なによ、みんな、圭子さんにも出て行けって言うの?」
 光男「冗談じゃねえよ、圭子を追い出すような真似、絶対させねえぞぉ!」

 部員たちの冷たい視線が愛する圭子に注がれていると知った光男は、激しく反発する。

 しかし、部員たちが圭子まで敬遠するような素振りを見せるのは、良く考えると変なんだけどね。別に彼らは名村家に恨みはないのだし、その娘まで仇呼ばわりする大木の肩を持つとも思えない。だから単に、圭子がいることで大木との間でトラブルが発生するのを恐れているということなのだろうか。

 CM後、結局圭子はそのまま残り、表面的には普段と変わりなく練習が行われているように見えた。

 だが、

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 光男「おい、ちゃんと受けろよ」
 大木「パスが悪いんだろ、パスがー」
 光男「何だと、この野郎!」

 ほんのちょっとしたことでマジ喧嘩を始めてしまうほど、大木と光男の関係は悪化していた。

 すべて自分のせいなんだと、無言でマネージャーとしての務めを果たしている圭子は、針の筵に座っているような気持ちになるのだった。

 と、その時、激しいプレーによって、大木が鼻血を出して倒れる。

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 圭子「大丈夫?」

 思わず圭子が救急箱を手に駆け寄るが、大木はその体を邪険に突き飛ばす。

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 大木「俺には触るなって言っただろ!」

 大木に突き飛ばされて、大きなお尻で尻餅をついている圭子が可愛いのである!

 それにしても、このドラマを見ていると、ジャージを着た女子の魅力に開眼させられる思いがする。

 今年は来るぜ、ジャージ女子が!(30年以上前のドラマだっての)

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 光男もすぐ飛んで来て、圭子を抱き起こしながら、

 光男「ほっとけ、鼻血なんてのはな、怪我のうちに入らねえんだよ」

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 親衛隊の清美たちが代わりに大木の手を引っ張って助け起こすが、

 大木「お前らもごちゃごちゃうるせえんだよっ! キャプテンの仰るとおり、こんなのは怪我のうちに入んねえだよぉ、さぁ、練習、練習!」

 大木、治療も受けずにほとんどヤケクソになったように走り出す。

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 練習の後、川のそばを歩きながら話している滝沢と圭子。

 圭子は、この際、自分はマネージャーをやめるべきではないかと言うが、

 滝沢「しかし、君が去って行ったら、亀裂はもっと大きくなるんじゃないかな。森田は恐らくラグビーをやめるだろう。大木にしたって、君を追い出したという負い目から、練習に身が入らなくなるに違いない。そうなったら、ラグビー部はめちゃめちゃだ」

 ラグビー馬鹿の名に恥じない滝沢、圭子の人生相談に対する答えを見ても、
 「ひたすらラグビー部のことしか考えてない」のがバレバレであった。

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 圭子(ダメだこりゃ……)
 滝沢「有望な新人が入ったと言っても、今の川浜ラグビーを支えているのは森田と大木なんだ。あの二人の動きが噛み合って初めて、うちらしいラグビーが出来るんだよ」
 圭子「じゃあ、私は一体どうしたらいいんですか?」

 ちなみにこの二枚の画像、どちらも相手の顔をちゃんと見ないで話してるけど、良く考えたらこんなのドラマにしかありえないよね。

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 圭子に切実な問い掛けをされても、ラグビー以外のことにはさっぱり役に立たない滝沢は、美しい夕陽に染まりながら、押し黙っているのだった。

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 節子「そう、そんなにまずい空気になってるの」
 滝沢「森田と大木だけじゃない、二人の険悪な空気が伝染してみんなの気持ちがバラバラになってるんだ」

 帰宅した滝沢、奥さんに自分の悩みを聞いて貰う。

 でも、結局、滝沢の溜息は、

 「このままじゃあ、勝てる試合も勝てなくなってしまう」と言う、生徒たちの心の問題ではなく、ラグビー部の成績の良否に帰着してしまうのであった。

 言い換えれば、試合に勝てるんなら、二人の関係がどうなろうと知ったこっちゃないと言うことである。

 節子「困ったわねえ。でもあなたの言うとおり、圭子さんがいなくなればもっとひどいことになるでしょうし……」

 そうかなぁ? 圭子がいなくなったら喧嘩のタネがなくなるのだから、徐々に改善されそうなもんだけどね。

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 と、ここで、毎度お馴染み、「娘のゆかりの何気ない一言で、滝沢が現状を打破するヒントを得るシーン」となる。

 今書いたばかりの絵日記を両親に大声で読み聞かせているゆかり。

 ゆかりが眠った後も、滝沢はその絵日記を熱心に読み耽っていた。ラグビー馬鹿の滝沢はこともあろうに、それを読んで初めて、娘が字を書けるようになっていたことを知ったのだった。

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 節子「でも最初は億劫がって大変だったのよ。何書いたらいいか分からないって」
 滝沢「どうやって書かせるようにしたんだ?」
 節子「とにかくその日あったこと何でもいいから書きなさいって言ったの、面白かったことや、悲しかったこと、なんでもいいから自分の思うとおりに書きなさいって……」

 何度も言ってきたことだが、岡田奈々さん、ほんと美人だね。

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 節子「あの子、活発なようでも一人っ子だから、時々内にこもっちゃうことがあるのよ。でも日記帳を書かせるようになってから自分の気持ちを発散させることが出来るようになったみたい」
 滝沢「これだ! あいつらにもこの手が使えるかも知れん!」
 節子(またか……)

 ワンパターンな夫の発想に、そろそろウンザリしてきた節子さんであった。

 その2へ続く。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第17話「最後のグラウンド」 その1(08/19)  

更新、ありがとうございます!
なかなかなかったので、心配しておりました。やっぱりモティベーションが下がっていらっしゃるのでしょうか・・・。無理せず気が向いた時に、更新してくださいね!

>モナリザだと、笑いながら(あるいは泣きながら)怒ってるような顔するもんね。

ほんと、不敵な笑みを浮かべてましたよね。伊藤かずえさんってホントその笑みが魅力的な女優さんだなと思いました。

>何度も言ってきたことだが、岡田奈々さん、ほんと美人だね。

ほんと、きれいですよね~。憧れます。

朝男(大木)の態度には腹が立ちます・・・。圭子だって今まで名村の娘だなんて知らなかったわけだし・・朝男らしくない・・と言いたいところですが、そうでした、違う人だったんでした。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第17話「最後のグラウンド」 その1(08/19)  

忘れた頃にゆかりちゃんのアシストですか?このパターン何回目ですか?

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第17話「最後のグラウンド」 その1(08/19)  

影の王子様
>酷暑の中の更新お疲れ様でした。どうぞ、お身体に気を付けてください。

お気遣いありがとうございます。一時期の狂ったような暑さに比べたらだいぶ過ごしやすくなりました。

>直のキャラ、立っていていいですね。今後の展開楽しみです。

いかにも大映ドラマ的なキャラですよね。初対面の圭子にお前は俺の妹だと言ったり、初対面の加代に結婚を申し込んだり、やりたい放題。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第17話「最後のグラウンド」 その1(08/19)  

Biromi様
>なかなかなかったので、心配しておりました。やっぱりモティベーションが下がっていらっしゃるのでしょうか・・・。無理せず気が向いた時に、更新してくださいね!

お気遣いありがとうございます。いや、やる気がなくなった訳ではなく、単に暑くてしんどかっただけです。

>ほんと、不敵な笑みを浮かべてましたよね。伊藤かずえさんってホントその笑みが魅力的な女優さんだなと思いました。

あれは、やっぱりちゃんと演じ分けされてるんでしょうね。

>朝男(大木)の態度には腹が立ちます・・・。圭子だって今まで名村の娘だなんて知らなかったわけだし・・朝男らしくない・・と言いたいところですが、そうでした、違う人だったんでした。

まあ、名村のせいで父親が首吊り自殺してますからねえ(19話参照)。その気持ちも分からなくはないのですが、名村とは他人同然の圭子にまでつらくあたるというのは、ちょっと器が小さいですね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第17話「最後のグラウンド」 その1(08/19)  

ふて猫様
>忘れた頃にゆかりちゃんのアシストですか?このパターン何回目ですか?

最後までレビューし終わったら数えてみます。

川浜高校ラグビー部のテストの平均点が72点に上がって継続許可を受けた喜びも束の間、グランドにて滝沢賢治は名村家の父は殺人犯だと名村直に殴りかかる大木大助を制止し部員の苛々は募ります。名村家の父は名村謙三です。滝沢賢治は名村直をグランドから追い出します。スカート捲りが無くなったからと言って油断大敵です。名村直は後日大木大助に落とし前を入れます。部員全員県大会に勝って全国大会出場に向けて猛練習に取り組む方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。学習面では、部活と勉強を両立させる方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。僕の前に道は無い、僕の後に道は出来ると言う気持ちで前進して下さい。

Re: タイトルなし

暑い中、毎日コメントありがとうございます。

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