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「新ハングマン」 第5話「清純派女優を汚す敏腕プロデューサー」 その2

 第5話「清純派女優を汚す敏腕プロデューサー」(1983年8月26日)
 の続きです。

 その後、いつものアジトで、ETが仲間に仕事の説明をしている。

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 ET「星野いずみ21才、女優の卵、幸田プロで勉強中だった」

 改めて見ると、ほんと、この子可愛いよね。

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 マリア「いい子ね、ヌンチャク好みじゃない?」
 ヌンチャク「女は外見じゃないよ、心だよ」
 チャンプ「生意気言うんじゃない、そう思えてるうちが幸せだよな」
 ET「性格もいい子で、仲間からも好かれていたらしい。ところが一週間前……殺害現場は妹と一緒に住んでいたアパートから、500メートルほど離れた場所だ。警察は帰宅途中を変質者か通り魔に襲われ、抵抗して殺されたものと断定した」
 チャンプ「違うのか?」
 ET「違うと主張している人間が二人いる」

 ETは、さっきの妹、学生兼モデルのこずえと、幸田の写真をスライドに映して見せる。

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 チャンプ「通り魔やないちゅう根拠はあるんか」
 ET「ある。午後9時にアパートで待っている妹に本人から電話が入る約束になっていたが入っていない。今までは約束を破ったことは一度もなかったそうだ」
 チャンプ「その晩の星野いずみの足取りは?」
 ET「問題はそれだ、夕方の5時に、マネージャーと一緒に青山の北川事務所を訪れている」
 チャンプ「北川? ちょっと待て、あの北川一也か?」

 北川と聞いた途端、チャンプが色めきたって聞き返す。

 ET「そう、あの北川一也だ」

 ETによれば、北川は父親の急死で大手サラ金会社「北斗ローンズ」の社長におさまり、3年前からは映画製作にも乗り出してヒットを連発している野心的な実業家だと言う。

 ET「現在、『栄光の果て』と言う自動車レースを扱った大作映画を準備中だ。北川はその映画のヒロインに新人を起用すべく、色んな劇団やプロダクションを探し回っていたらしい。事件当日、スカウトした星野いずみを午後5時に自分の事務所に呼び寄せた。5時半にマネージャーを追い返し、いづみを連れて銀座のレストランに行っている。秘書の宮木久子と北川のブレーンで映画評論家の中原哲雄が一緒だったらしい」

 警察の調べに対し、北川たちは9時少し前にいずみを帰したと証言していると言う。

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 ET「死亡推定時刻は午後11時前後、死体が発見されたのは翌朝午前4時半……」
 チャンプ「この北川ちゅう男は相当癖が悪い。こっちゃのほうのな」
 ヌンチャク「じゃあチャンプと同じじゃないですか」
 チャンプ「アホ! わしゃこよなくおなごを愛しとるんやないか。北川と言う男は金と権力に物を言わせて今まで泣かせてきたおなごも、5人や10人ではないらしい」
 ET「確か、1年ほど前にも映画の主役に抜擢された新人歌手が謎の死を遂げている」
 マリア「あー、知ってる、その話、北川社長のヨットから転落して水死したって話よね」

 ちなみに、この北川なる男の人物像、明らかにモデルは「犬神家の一族」以来、日本映画界に旋風を巻き起こしていた角川春樹である。ついでに、この少し前に公開された角川映画「汚れた英雄」の主人公の名前は、北野だった。

 その北川、いずみを殺した罪の呵責もなんのその、いずみに代わる映画のヒロインを早く決めてくれと中原たちにせっつかれても、平然としていた。

 北川、映画を製作しているのも、事業としてより、その名目で自分好みのロリロリした女優を物色するのが目的のようであった。

 その北川がオフィスビルから出てきたところを、あの幸田が突然現れて掴み掛かり、「お前がいずみを殺したんだろう!」と、激しくなじる。北川は幸田など相手にせず、さっさと車に乗って去っていく。

 その夜、ガード下の屋台のおでん屋でヤケ酒を飲んでいる幸田とこずえの姿があった。
 幸田、北川がいずみを殺したに違いないと大声でわめき散らしている。

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 その横へふらりと割り込んできたのが、ETであった。

 ET「だいぶ荒れてるな、幸田さん……口は災いの元ってね、殺したの殺されたのってあんまり喚かない方がいいんじゃないのか?」
 幸田「何だ、お前はぁ……」
 ET「ダメだな、こりゃあ、車があるから送ってってあげましょう」
 こずえ「でも……」
 ET「いや、別に怪しいもんじゃない、こう見えてもジャーナリストの端くれでね」

 ETは、青木信夫と言う名前の刷られた名刺を渡し、こずえを信用させると、酔い潰れた幸田の体を担いで車へ運び、こずえのアパートへ連れて行く。

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 一方、北川たちは高級クラブで豪遊していた。

 マリアは、そこの常連らしい北川の動向を掴む為、ホステスとしてその店に潜り込んでいた。

 マリア「凄いわねえ、こんな高いお店に毎晩?」
 ホステス「毎晩て訳でもないけど、うちへの支払いだけでも月100万じゃ利かないみたい」
 マリア「へー、ね、凄い女好きって噂だけど、この店の女の子たち、みんな口説かれたんじゃない」
 ホステス「それがね、ダメなの、あれだけのお金持ちだし、有名人だから口説かれたがってる女は一杯いるんだけどね」
 マリア「どうして?」
 ホステス「少し、ロリコンの傾向があるの、北川社長に……水商売の女なんて眼中にないの」

 マリア、巧みに同僚のホステスから貴重な情報を聞き出す。

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 と、ちょうどそこへ、マネージャーらしき男性に伴われて、いかにも清純そうな女の子が北川に挨拶に来る。

 ルミ子「岡田ルミ子です、よろしくお願いします」
 マネージャー「この子は今年大学に入ったばかりなんですよ」

 マネージャーが阿るように、北川が卒業したのと同じ大学(註1)に通ってるんですと説明する。北川も、彼女に興味を抱いた様子であった。

 (註1……勿論、バカ田大学である)

 北川はその店からすぐルミ子を車に乗せて何処かへ連れて行く。
 マリアは、ヌンチャクに北川の車を追跡させる一方、自分は店に残った中原に抜かりなく接近する。

 中原、北川がいなくなっていかにも清々した様子であった。北川のワンマン振りに、中原も少し嫌気が差しているのだろう。

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 マリア「先生、お邪魔していいかしら」
 中原「君、新しい子だね」
 マリア「あたし、先生の大ファンなんです、いつもテレビで拝見してましたわ」

 マリアの言うテレビとは、「スカイライダー」や「スーパー1」のことではなく、映画評論家としてテレビに出た時のことを指しているのである。

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 こずえのアパートで、幸田を布団に寝かせて、なんとなくお茶を飲んでいるETとこずえ。

 ET「(北川の)良くない噂がちらほらあるんで、どんな男かと思ってね」
 こずえ「どんな噂ですか」
 ET「あの男の周辺で、君の姉さんも含めると既に若い女性が4人も死んでる。しかも4人とも女優志願の娘だった」

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 こずえ「やっぱり……」

 悔しそうに自分の腕を掴むこずえ。

 こちらの女優さんの名前も分からないが、彼女もなかなかの美人である。

 残念なことにさいわい、彼女は脱ぎません。

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 ET「彼は姉さんの恋人だったの?」
 こずえ「はい、姉と幸田さん、ほんとに愛し合ってました。勿論、将来は結婚も約束してました。でも、幸田さん、姉を一流の女優にするんだと言って自分が果たせなかったスターの夢を姉に賭けてたんです」
 ET「じゃあ、北川プロデューサーには自分から売り込みに?」
 こずえ「いえ、レッスン中に北川社長が新人捜しにやってきて、それで……姉を殺したの絶対あの男なんです!」

 ETは、くれぐれも無茶な真似はしないようこずえに言い聞かせてからアパートを辞去する。

 一方、北川がいつも女をいたぶる為に使っているマンションの一室では、新たな犠牲者が、縮こまって北川社長の前に立っていた。

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 久子「洋服を脱ぎなさい」
 ルミ子「あの、ここでですか?」
 久子「あなたマネージャーになんて言われて来たの?」
 ルミ子「……分かりました」

 ここ、北川自身でなく、久子と言う秘書が代わりに命じているのがいかにもルミ子が人間扱いされてない感じで、北川の冷たさを良く現している演出だよね。

 いずみほど初心(うぶ)ではなかったルミ子は、少し躊躇したものの、自分から服を脱ぐ。

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 下着姿になったところで、北川がナイフでスリップの紐を切り落とす。

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 ブラとパンツだけになったルミ子。

 北川は、さらにナイフでブラジャーの真ん中を切って、

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 たわわなおっぱいが弾けるようにこぼれ落ちるという幸せな事態になる。

 ほんと、テレビでこういうのが見れるとは、良い時代でしたよね(しみじみ)。

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 でかい乳輪がアップになり、カメラはその下半身にティルトするが、

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 ここで、ひとつの問題が発覚する。

 ルミ子の右下腹部に、大きな手術跡が走っていたのである!

 いずみと違って従順な反応に北川はご満悦だったのだが、それを見た途端、怒りの形相に変わる。

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 北川「何だ、この傷は」
 ルミ子「はい、中学生の時、盲腸の手術を」
 北川「……出てけ、そんな体に傷のある女に興味はない」 

 クソ野郎の癖に、女性に対する注文がうるさい北川は、手の平を返したように冷淡になって、さっさとルミ子を追い払おうとする。

 ルミ子「待ってください社長、私、映画に出たいんです」
 北川「うるさい、放り出せ!」

 半裸のまま北川に縋りつくルミ子だったが、北川は宮木に命じてさっさとルミ子を連れて行かせる。

 長い目で見れば、ルミ子は北川に嫌われて幸運だったと言えるのだが……。

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 さて、それぞれの情報を持ち寄って再びアジトに集まっているハングマン。

 普通なら、チャンプも何か情報収集をしているシーンが出てくるのだが、やはりチョメチョメのスケジュールの都合か、そう言うシーンはない。

 チャンプ「若い頃はコンプレックスの塊で、おなごを見ても、口も利けんような若者やったらしいわ」
 ET「それが、金と権力と名声を握った途端、一番タチの悪い色魔に変身した訳だ」
 ヌンチャク「チャンプ、色魔って言葉を聞くとギョッとするんじゃない?」
 チャンプ「なんやと、このキンチャクが、アホかお前、ワシは常に女を愛し、女に愛されることを生きがいにしとんのや。そんな女が言うこと聞かん言うて、殺すような色魔と一緒にせんといてくれ」
 マリア「そうよね、チャンプが女に振られるたびに相手を殺してたら、もう1000人くらいは殺してるわよね」
 チャンプ「そらま、そうやけど……何を言うのや」

 関西人らしく、マリアの半畳に本場仕込みのノリ突っ込みで応じるチャンプであった。

 ヌンチャクが、北川のマンションについて調べてきたことを報告する。そのマンションは極めて警備が厳重で、いつものように簡単に忍び込んで盗聴器を仕掛けるのは困難であった。

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 ET「となると、チャンプ、搦め手から仕掛けるしかないぞ。何か手はあるか」
 チャンプ「ある、北川の腰巾着の中原哲雄……中原な、最近マントルに凝っとるのやがな。マリア、ここは文字通りおまはんにひと肌脱いで貰わんとな」
 マリア「分かってる、コネつけてあるわ」

 そう言いつつ、さりげなくマリアの右胸をタッチするチャンプでありました。

 ちなみに「新ハングマン」でよく耳にする「マントル」と言うのは、「マンションで行うトルコ(ソープ)」の略である。

 そこへ、こずえからETに電話が掛かってくる。

 こずえは、幸田が絶望のあまり、事務所で首を吊ったという衝撃的な出来事を伝える。

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 姉に続き、その婚約者であった幸田の死を前に、こずえは泣き崩れるのであった。

 ETには、こずえに掛ける言葉が見付からなかった。

 なかなかハードで、いやがうえにも悪人たちに対する怒りが込み上げてくる展開であったが、正直、ちょっとこれはやり過ぎかな、と。あまりに救いがないではないか。

 幸田は(北川たちに始末されそうになるが、ETに助けられて)生き延び、こずえと手を携えて新たな人生を歩んでいく……と言うラストにした方が良かった気がする。

 その3へ続く。


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コメント

>明らかにモデルは「犬神家の一族」以来、日本映画界に旋風を巻き起こしていた角川春樹である。
角川氏のことは不勉強ですが、「父親の死後に会社を急成長させた」のは符号しますね。

しかし、幸田が絶望のあまり首を吊るのはエグい展開ですね。
あらゆる自殺の中で「首を吊る」のが一番「絶望が深い」死なのだと何かで見ました。

>マリア「そうよね、チャンプが女に振られるたびに相手を殺してたら、もう1000人くらいは殺してるわよね」
チャンプ「そらま、そうやけど……何を言うのや」
この台詞のやり取り最高ですね!

Re:「新ハングマン」 第5話「清純派女優を汚す敏腕プロデューサー」 その2(07/22)  

自分から脱がせて置いて(裸にさせて)“帰れ”❗️と言う台詞も違和感があるのですがね〜😅傷を見て心境が変わったのでしょうね

Re[1]:「新ハングマン」 第5話「清純派女優を汚す敏腕プロデューサー」 その2(07/22)  

影の王子様
>しかし、幸田が絶望のあまり首を吊るのはエグい展開ですね。

あれはちょっとやり過ぎだったような気がします.
まだしも、北川たちの悪事に気付いたが、自殺に見せかけて殺された、と言う方が救いがあったかも。

Re[1]:「新ハングマン」 第5話「清純派女優を汚す敏腕プロデューサー」 その2(07/22)  

ふて猫様
>自分から脱がせて置いて(裸にさせて)“帰れ”❗️と言う台詞も違和感があるのですがね〜😅傷を見て心境が変わったのでしょうね

北川の暴君ぶりを良く描いてると思います。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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