fc2ブログ

記事一覧

「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

[DVD] 超電子 バイオマン Vol.1
価格:7779円(税込、送料別) (2017/6/23時点)


 第4話「自爆!メカ人間」(1984年2月25日)

 冒頭、警備が厳重なことで知られる国立研究所が、人間の姿をして潜り込んだ新帝国ギアのメカクローンの自爆攻撃によって破壊される。

 PDVD_001.jpg
 メイスン「メカ人間作戦は大成功です……」
 ドクターマン「……」

 今回の作戦の指揮を取るメイスンは、日本に出張して、秘密工房で人間そっくりのメカ人間を製造していた。

 PDVD_000.jpg
 メイスン「フォア・ザ・……」
 ドクターマン(ブチッと回線を切る)
 メイスン「……マーン!」

 PDVD_002.jpg
 メイスン(敬礼してる最中に回線切るんじゃねえよ、クソじじい!)

 この一件が、いたくメイスンのプライドを傷付け、後のビッグスリーのドクターマンに対する叛乱事件の遠因になった……と言うのは嘘であるが、メイスンが何も映ってないモニターに向かって敬礼している姿がバカみたいに見えるのは確かである。

 これは、モニターのハメコミ合成が消えるタイミングが早過ぎたんじゃないかと思う。

 レビューでは敬礼の途中で切れたことにしているが、実際は、モニターが完全に消えた後で、敬礼動作を開始しているからね。

 一方、南極のネオグラードでは、

 PDVD_003.jpg
 ファラ「何よ、ドクターマン様の設計図どおりに作っただけじゃない!」

 ファラが、いつものように魅惑の谷間を開放しつつ、メイスンの勝ち誇った態度に怒りを爆発させていた。

 PDVD_005.jpg
 モンスター「メイスンめ、自分の手柄みたいなツラしやがって!」

 モンスターもファラに同調して不平を漏らす。

 「悪の組織」の大幹部の仲が悪いのはよくあることだが、ことに、「バイオマン」のビッグスリーは、メカ人間の癖に妙に競争心が激しいようで、隙あれば仲間の足を引っ張ろうとしている雰囲気がある。

 まぁ、それだけ人間に近い、高級な電子頭脳が組み込まれている証左でもあろうが。

 PDVD_004.jpg
 ドクターマン「たわけっ!」
 モンスター「あ゛あ゛ーっ!」
 ドクターマン「力自慢のお前が役に立たなかったから、メカ人間作戦を立てたのだぞ!」

 ドクターマン、いきなり手にした杖からビームを放ってモンスターを懲らしめる。特に、初期のドクターマンは「仮面ライダーアマゾン」の十面鬼ゴルゴスや、ゼロ大帝(メイスンの中田博久さんが演じてる)を髣髴とさせるような厳しい指導者ぶりを見せている。

 ドクターマンは、人間そっくりのメカ人間を使って破壊工作を行い、社会を大混乱に陥れようと画策しているのだ。

 PDVD_006.jpg
 一方、動物と会話できる能力がある(と思い込んでいる)郷史朗は、ますます病状を悪化させて、犬や猫、そしてハトを調教して、スパイに仕立て上げようとしていた。

 PDVD_007.jpg
 史朗「ほら、ほら……」

 単に猫と戯れているようにしか見えんが……。

 PDVD_009.jpg
 史朗「ハト連絡員001号!」

 そんな史朗の目の前に、調教済みのハト連絡員001号が降り立つ。

 PDVD_011.jpg
 史朗、猫を抱いたまま、ハト連絡員001号に近付く。

 当然、ハト連絡員001号は、

 PDVD_010.jpg
 (バカヤロウ、猫を近付けんじゃねえよ! 食われるだろうが!)

 と、全身全霊で史朗に訴えるのだった。

 が、史朗にそんなことは伝わらず、ハト連絡員001号が怪しい町があると言う情報を持って来たと妄想を膨らませ、史朗はその町へ向かうのだった。

 まぁ、妄想うんぬんは管理人のタワゴトだが、仮に史朗に動物とコミュニケートする能力があったとしても、彼らを偵察員、連絡員として使役するのは、相手が人間並みの知能を持ってない限り、無理なんじゃないかなぁ。せいぜい、その動物が腹減ったとか、トイレ行きたいとかいうことが分かる程度だろう。

 それはさておき、史朗がやってきたのは、東京郊外の小さな町であった。

 PDVD_012.jpg
 史朗「すいません、近頃この町で何か変わったことなかったでしょうか」
 警官「ええ?」
 史朗「たとえば、見掛けない人間が急に出入りするようになったとか」
 警官「うん、いるぞ」
 史朗「ええーっ」
 警官「君だ!」

 PDVD_013.jpg
 史朗「は?」
 警官「君こそこの辺りじゃ全然見掛けん顔じゃないか」
 史朗「へ……、参っちゃうなぁ」
 警官「はっはっはっ、何もありゃせんよ、こんな町」

 史朗、通り掛かりの警官に尋ねてみるが、返って来たのはクソみたいなオヤジギャグだった。

 だが、その警官こそ、メイスンの作り出したメカ人間のひとりであった。

 警官は直ちにメイスンの工房へ行き、史朗の侵入を知らせていた。

 一方、史朗は001号を呼び寄せ(どうやって?)、より具体的な情報を聞こうとする。

 PDVD_014.jpg
 史朗「一体、この町の、何処がおかしいんだい?」
 001号「動物の勘だよ」
 史朗「もっと具体的に教えてくれないか?」
 001号「そう言えば、あっちに気になる建物が……」

 だが、その時、

 PDVD_015.jpg
 左側からビームが飛んで来て001号に命中し、

 PDVD_016.jpg
 あわれ、001号は爆死してしまう。

 史朗「001号! かわいそうに……」

 PDVD_017.jpg
 メッツラー「ジューノイド5獣士のひとり、メッツラー!」

 001号を抹殺したのは、バイオマンにとっては初対面のメッツラー(声・伊沢弘)であった。

 個人的には、5獣士の中では、デザイン、ネーミングとも、一番好きだなぁ(声はサイゴーンの山下啓介さんかな)。

 ところで、前から思っているのだが、このメッツラーのデザイン、「仮面ライダーストロンガー」の、ブラックサタンの歴代大幹部(タイタン、ジェネラルシャドウ、デッドライオン)のパーツを組み合わせて考案されたものではないだろうか?

 海坊主のような巨大な一つ目=タイタン

 透明なケースに入れられた剥き出しの頭脳・フェンシングのような剣=ジェネラルシャドウ

 鉤爪のような腕=デッドライオン

 ……と言う風に。

 単なる偶然かな。

 さて、史朗はメッツラー相手に苦戦するが、他の4人が救援に駆けつけた為、メッツラーは退却する。

 その後、5人は町を見下ろす高台にある児童公園に移動する。

 PDVD_018.jpg
 ひかる「かわいそうに」
 史朗「俺のスーパー能力が仇になってしまった!」

 ハトの死を悼むひかる、自分を責める史朗。

 真吾「そんなこと言うなよ、動物と話が出来るなんて凄い能力だぜ!」
 竜太「そうだよ、郷さん!」

 PDVD_020.jpg
 ミカ「それはそうと、保険証持ってる?」
 史朗「……」

 じゃなくて、

 ミカ「仇を取ってやりましょうよ!」
 史朗「うん!」

 5人は001号が最後に残した言葉を手掛かりに、それらしい建物がないか手分けして捜索することにする。

 と、さっきの警官が史朗に話しかけたかと思うと、いきなり殴りかかってくる。

 それはまだ良いのだが、

 PDVD_021.jpg
 警官が、自分から自分がメカ人間だと明かしてしまうのは、ちょっとどうかと思う。

 メイスンの指図だとしたら、メイスンはかなりの「おたんこなす」である。

 史朗はそのメカ人間を倒すと、「この町の人間に気をつけろ」と仲間に通信機で注意する。

 PDVD_022.jpg
 真吾「気をつけろったって……」

 とりあえず真吾が欽ちゃん走りで横断歩道を渡っていると、

 PDVD_023.jpg
 すれ違ったサラリーマン風の男性が、いきなり真吾に襲い掛かってくる。

 竜太も襲われ、ひかるも、商店街を歩いていると主婦に化けたメカ人間に急襲される。

 5人の中ではもっとも戦闘能力の低いひかるは驚きのあまり棒立ちになってしまうが、

 PDVD_024.jpg
 ミカ「ひかるーっ!」

 PDVD_025.jpg

 PDVD_026.jpg
 近くにいたミカが急いで駆け寄り、ひかるに飛び付いて、抱き合うようにしてメカ人間から離れさせ、その自爆攻撃から守る。

 ここ、一応、ひかるのパンがチラしている(二枚目)のだが、あまりに小さいので参考記録としておく。

 こういう、一見、人間と見分けが付かない敵が、何食わぬ顔で社会に紛れ込んでいると言うシチュエーションはスリリングで良いのだが、実際は、メカ人間に入れ替わっているのはごく一部の住民で、しかも、ほとんどの敵が向こうから正体を明らかにして襲ってくるので、いまひとつ緊迫感がないのが残念である。

 それと並行して、メイスンはメカ人間たちを、町外れにある超エネルギー研究所なる施設へ次々と潜入させていた。

 PDVD_027.jpg
 自分そっくりの警備員を前にして、驚く警備員。

 これは、真ん中の鉄柵の角を利用して合成している訳ではなく、JACの双子兄弟・蜂須賀裕一、昭二さんによる節約撮影なのだ。

 同様に、池田麻里さんと池田恵理さんと言う、「親御さんももう少し区別しやすい名前をつけてあげましょうよ」的な名前の双子の姉妹による入れ替わりシーンも出てくる。こちらは、別にJACの人ではないと思うが。

 史朗は、同じ町にあるメイスンの工房を発見し、メイスンと対峙する。

 PDVD_039.jpg
 メイスン「もう遅いぞ、俺が造ったメカ人間は既に超エネルギー研究所に向かっている」
 レッドワン「なにぃ?」(註1)

 メイスンの後ろに立っている女性のマネキン、ちゃんと乳首までついているのがリアルでエロいね。

 (註1……レッドワンが驚いているのは、メイスンの計画にではなく、なんでわざわざ自分から作戦の内容を喋っちゃうのかなぁ、と言うメイスンのおたんちんぶりに驚いているのである)

 もう用済みとばかり、メイスンはその工房を放棄、爆破して撤収する。

 超エネルギー研究所にやってきた5人は、ピーボの助言を受けてそれぞれのスーパー能力を発揮して、次々と人間に成り済ましているメカ人間の正体を暴き、排除していく。

 最後は、メッツラーとのバトルとなる。

 PDVD_031.jpg
 メッツラー「こうなったら俺が破壊してやる」
 レッドワン「バイオマンがいる限り、そんなことはさせない」

 80年代の特撮ドラマでちょくちょく出てくるこの施設、正確にどんな名称なのか知らないが、メーサー殺獣光線を上に向けたようなパラボラアンテナが実にSF的で、主役をこの前に立たせようとした監督の気持ちは良く分かる。

 しかし、なんでギアが特にこの施設を破壊しようとしていたのか、それがいまいち分からない。

 メカ人間をこの町で集中的に運用していたというのも、各地で破壊工作を行わせるというドクターマンの当初の構想からすると、誤りだったような気もする。

 とにかく、バイオマンがメッツラー、今週のメカジャイガンを倒し、事件は解決する。

 でも、ドクターマンならいくらでもメカ人間を作れるだろうから、引き続きメカ人間作戦を実行しようと思えば出来ただろうと思うのだが。

 PDVD_032.jpg
 なお、メッツラーを倒した時の今週のバイオエレクトロン(必殺技)は、サーカスループと言う、5人同時に飛び蹴りを放つと言う派手なものだった。

 5人同時に蹴ると言うのは、なかなか珍しいアクションではないだろうか?

 PDVD_033.jpg
 ラスト、それぞれのメカに乗って、町を去っていく5人。

 ナレ「バイオマンは新しい仲間、犬猫通信員、ハト連絡員と共に戦うことを誓い合った」

 史朗以外の4人(いや、いや、いや! わてらは誓ってまへんで!)

 無責任なナレーションの断言に、4人は思わず関西弁でツッコミを入れるのだった。

 PDVD_034.jpg
 嘘はともかく、助手席でひかるに抱かれている猫が可愛いのである!

 (管理人註・今回のレビューを公開するにあたり、一部表現を自主規制しました。ご容赦下さい)


関連記事
スポンサーサイト



コメント

Re:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

今回の作戦は何が狙いなのでしょうか?それにしても、相手の悪の組織が最初からお互いに足を引っ張りあっているので先行きがかなり不安なのですがね😓

Re:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

いつも、ありがとうございます。

このレビューを見る事によって、これから先、バイオマンを見る楽しみが、ますます増えました。

バイオマンが放映されていた当時・・。小学三年で弟キャラだった僕は・・、チャンネル戦争に負け、姉が見ていたベルバラのEDが、妙にうまく歌える様になった思い出があります。

メカ人間が、人間になりすます。

それ以前の戦隊なら、サンバルカンのダークQ

海外映画なら、『ゼイリブ』みたいです

Re:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

住民になりすましたメカ人間たちが、横断歩道でグリーンを、書店前でピンクとイエローを急襲する場面でその模様を平然と傍観している様な本物の住民たちにはどこか違和感があります。おそらく本物の住民たちはメイスンから
「この街での我々の計画とメカ人間たちの事はよそ者どもには絶対に喋るな。特にあの五人組(バイオマン)にはな。もしいらん事を言ったりやったりした奴がいたら問答無用でメカ人間と入れ替えてやるからなっ!!」
と釘を刺されていたのでしょうか?そのため本物の住民たちは手出しが出来ず恐怖のあまり見て見ぬふりをしていたとも思えます。もしそうだったとしたら、どこか「スカイライダー」のキギンガーとドラゴンキングの(そして一文字がたらの芽定食でかもられる)お話の様ですね。

Re[1]:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

影の王子様
>実家で愛猫と暮らしていた時、猫と喋れたらいいなぁ・・・と思いつつ
>「メシ!」「(庭に)出せ!」「(家に)入れろ!」と”片言”ばかりだったらイヤだなぁ
>・・・などと考えていました。

ま、猫は大体そんなことしか考えてないと思いますが。

Re[1]:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

ふて猫様
>今回の作戦は何が狙いなのでしょうか?

あの施設をどうして破壊しようとしたのか、特に理由もなさそうでしたしね。

Re[1]:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

中嶋啓雅様
>いつも、ありがとうございます。

>このレビューを見る事によって、これから先、バイオマンを見る楽しみが、ますます増えました。

こちらこそ訪問&コメントありがとうございます。

>メカ人間が、人間になりすます。

>それ以前の戦隊なら、サンバルカンのダークQ

>海外映画なら、『ゼイリブ』みたいです

「ゼイリブ」、懐かしいですねえ。

Re[1]:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

笑太郎様
>住民になりすましたメカ人間たちが、横断歩道でグリーンを、書店前でピンクとイエローを急襲する場面でその模様を平然と傍観している様な本物の住民たちにはどこか違和感があります。

そう言えばそうですね。

>「この街での我々の計画とメカ人間たちの事はよそ者どもには絶対に喋るな。特にあの五人組(バイオマン)にはな。もしいらん事を言ったりやったりした奴がいたら問答無用でメカ人間と入れ替えてやるからなっ!!」
>と釘を刺されていたのでしょうか?そのため本物の住民たちは手出しが出来ず恐怖のあまり見て見ぬふりをしていたとも思えます。

十分ありえますね。

Re:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

ドクターマンの失敗は、プリンス・3幹部・5獣士に感情を持たせてしまった事
性格的に自分の技術をひけらかしたかったのと、切磋琢磨して侵略計画のスピードと質を高めたかった考えからだろうけど、それが仇になった感がいっぱい

Re[1]:「超電子バイオマン」 第4話「自爆!メカ人間」(06/23)  

星晶雷火様
>ドクターマンの失敗は、プリンス・3幹部・5獣士に感情を持たせてしまった事
>性格的に自分の技術をひけらかしたかったのと、切磋琢磨して侵略計画のスピードと質を高めたかった考えからだろうけど、それが仇になった感がいっぱい

確かにそうかもしれませんね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

うにゃきち

Author:うにゃきち

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター