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「スクール☆ウォーズ」 第14話「一年目の奇跡」 その3

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 第14話「一年目の奇跡」(1985年1月12日)
 の続きです。

 最後の最後に、逆転のチャンスを掴んだ川浜であったが……

 木村「キッカー、変えたほうが良いんじゃないか?」

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 木村が言うまでもなく、調子が良くないことを光男自身が一番良く分かっていて、玉川に「代わってくれ」と、ボールを渡そうとする。

 玉川は驚いて、滝沢の判断を仰ぐが、滝沢は即座に首を横に振る。

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 木村「滝沢さん!」
 滝沢「うちのゴールキッカーは森田です!」

 滝沢、チームの中心人物である光男に全幅の信頼を寄せていることを明言する。

 それは、この試合に勝つことよりも大事なことなのだと滝沢は考えていたのだろう。

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 大木「森田さんよ、なにビビッてんだよ、あんた、体育大との試合じゃ見事に決めたじゃないか」

 それでもまだ踏ん切りがつかない光男に、たまりかねて大木が声を掛ける。

 光男はその言葉を聞いて、東都体育大学との試合で自分が決めたゴールキックのことを思い出し、蹴る瞬間、他のことは一切考えていなかったと後で圭子に告げたことも思い出す。

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 雑念が光男の頭から消え、大きく深呼吸してから蹴ったボールは、見事にゴールに吸い込まれる。

 勝又「おい、諦めるな、まだロスタイムがあるぞ!」

 勝又はなおも落胆する選手たちに檄を飛ばすが、さすがに残り時間が少な過ぎた。

 ほどなく、主審がホイッスルを鳴らし、「ノーサイド」を宣告する。

 川浜高校の勝利であった。

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 記念すべきスコアボードだが、こうしてみると、相模一高は、後半はトライを一度も決められず、PKの3点だけと言うのが、いささか信じられない不出来であった。

 言い換えれば、いつから、川浜の守りはそんなに堅くなったのだろうか?

 ま、ドラマなんだから良いんだけどね……。

 あるいは、試合中、選手たちが相模一高の選手たちに聞こえるように「イソップーっ! 何で死んじゃったんだよーっ! お前の為にも絶対負けないからなぁっ!」などとあちこちで叫び散らすと言う作戦が効を奏したのかもしれない。

 それにしても、109対0で勝った時でさえ、試合後にバキバキ殴られていた相模一高の選手たちが、今回の試合の後、勝又からどんな酷い仕打ちを受けたのか、想像するだに恐ろしいことである。

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 とにかく、必勝の信念で臨んだと言え、奇跡的な勝利を上げた川浜の選手たちがどれほどの喜びを味わったか、想像するまでもない。

 観戦していた内田親子や、下田も、選手に負けないほど大声を張り上げて歓喜する。

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 勝「あいつら……とうとう」

 とりわけ、OBでもある内田勝は顔をくしゃくしゃにして喜びを我がことのように噛み締めていた。

 ……

 つい1年前には、彼らが後輩の光男たちをいじめまくっていたことには触れないであげて欲しいのデス。

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 ひとしきり選手たちと抱き合って喜びを分かち合った滝沢、やや落ち着いたところで勝又と爽やかに挨拶を交わす。

 滝沢「どうも」
 勝又「負けました、見事にやられましたよ。我々に油断があったとは思いません、技術的にも決して劣っているとは思いませんが、今日の川浜高諸君の闘志は素晴らしかった。心から敬意を表します」
 滝沢「どうも、素晴らしい試合をありがとうございました」
 勝又「それじゃこれで……明日のイソップ君の葬儀には出席させて頂きます」

 相手チームの監督からも惜しみない賛辞を送られ、監督しての滝沢にとって最も嬉しい瞬間であった。

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 試合の後、選手一同はイソップと共に寺で一夜を過ごすことになる。

 そんな席であったが、念願の相模一高打倒を果たした選手たちはハイテンションで騒ぎ立てていた。

 滝沢「おい、おい、ここを何処だと思ってるんだ」
 父親「構いません、うんと賑やかにやって下さい、その方がララァも浩も喜びます」

 滝沢がやんわりとたしなめるが、イソップの父親は穏やかな口調で、それを歓迎する。

 と、一際険しい顔付きで黙りこくっていた大木、スッと立ち上がって本堂から出て行く。

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 滝沢もすぐ立ち上がって追いかけようとするが、節子が無言で夫を制して、大木の後に続く。

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 大木「こんなスモッグだらけの街でも、星は見えるんだな」

 星空を見上げながら、ポツリとつぶやく大木。

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 節子「そうね、ちっさいころ、死んだ人は空に昇ってお星様になるんだって教えられたわ」

 隣には、まるで恋人のように節子がいて、同じように夜空を見上げている。

 節子「イソップ君はどの星になったのかしら? あそこに小さく光って……」
 大木「やめてくれ! 俺にはそんな少女趣味はあわねえよ」

 空気を読むなどと言うせせこましいことは絶対しない大木、節子の言葉をバッサリ断ち切る。

 大木「星になんかなりゃしねえ。明日になりゃ焼かれて、灰と一掴みの骨になるだけだ、そうだろう?」

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 大木「それ以外に何が残るってんだよ?」
 節子「思い出が残るわ。イソップ君はみんなが胸の中に思い出として残している間は、生き続けていることが出来るのよ。それともあなた、思い出まで焼き捨ててしまうつもりなの? イソップ君は誰よりも、あなたの心の中で生き続けたいと望んでた筈だわ! その願いも、一掴みの骨と一緒に埋めてしまうつもりなの?」

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 大木「俺は……俺は……」
 節子「泣きなさい、男の子だからって恥ずかしがることないのよ。泣きたい時は、泣くのよ!」

 節子の切々とした語りを聞いているうちに、抑えようとしても抑えきれない涙が、大木の目に溜まってくる。

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 大木「チクショウ! チクショウーッ!」
 節子(よし、泣いた!)

 その瞬間、節子さんは心の中でガッツポーズをする。

 この際、なんとしても目の前で大木を泣かせてやろうと意気込んでいた節子さんの完全勝利であった。
 (註・全て管理人の妄想です)

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 大木「イソップ、イソップぅ! イソップーっ! イソップ、イソップ、イソップぅ……」

 何度もイソップの名を絶叫しつつ、落涙する大木。

 それでも、美しい女性の前だからと言う意識が働くのか、慟哭と言うより憤怒のような大木の叫びであった。

 大映ドラマのスタッフの仕事は相変わらずうんざりするほど徹底していて、

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 翌日の葬式の模様から(ちなみに列席者の中に木村の姿が見える。……今日も暇なんか?)、

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 お棺の中に花を入れるシーンまできっちり再現してくれるのである!

 さすがにこれはちょっと引く。

 イソップ役の高野さん、撮影中、笑いを堪えるのに必死だったんじゃないだろうか?

 最後に、加代は寄せ書き入りのラグビーボールと、イソップ自身がデザインしたユニフォームをイソップの胸の上に添えるのだった。

 その後、いつもの飲み屋で校長と滝沢の会話。

 校長はこの2年間の滝沢の奮闘と成果を称えつつ、「本当の戦いはこれからだ!」と、滝沢を激励する。

 それはラグビー部の戦いのことを示しているのだが、元々、校長が彼を無理に招聘した最大の理由は、校内暴力の嵐が吹き荒れていた川浜を立て直すことにあった筈なのだから、それがたったの1年で果たされた今、ラグビーで好成績を挙げようと、そんなに気張ることもないと思うんだけどね。

 一応、校長は最後に「ラグビーだけじゃない、川浜高校を二度と荒廃の淵に立たせない為にも……」と付け足してるんだけどね。

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 その映像を挟んでから、ユニフォーム姿の部員たちによる出棺の模様まで生中継される。

 いっそのこと、火葬からお骨上げ、納骨まできっちり映像にしたらどや?

 でも、さすがにユニフォーム姿と言うのはどうかと思う。

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 ラスト、部室に貼られていた「打倒~」のスローガンが撤去され、これで管理人もいちいち「ちゃんと撥ねてないからバツだな」と突っ込まなくて済むようになったと胸を撫で下ろしたが、

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 代わりに貼られた新たなスローガンの字が、これまた微妙に違和感のある字(標)なのだった。チーン。

 まぁ、今度は明らかに誤字だとも言えないのだが……。

 滝沢「花園だ! 必ず花園ラグビー場の土を踏むぞ!」
 選手「はいっ」

 相模一高戦の勝利に驕らず、新たな目標を掲げて、川浜ラグビー部は気合も新たに動き出す。

 激しい練習の模様を映した後、キャメラはゴールポストの下部をクローズアップする。

 そこには……、

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 「イソップ」と言う文字が黒々と記されていたのだった。

 こういうのを「やり過ぎ」と言うのである。

 ……と言う訳で、15話からはまた新たな大映ドラマ常連キャラクターが加わり、次なるストーリーが展開して行くのである。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第14話「一年目の奇跡」 その3(05/13)  

更新お疲れ様です。1時間ドラマは大変かと思います。

しかし、松村雄基さんと岡田奈々さんのツーショットは絵になりますね。
こんな素敵な年上の女性に優しくされたら泣いてしまいますよね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第14話「一年目の奇跡」 その3(05/13)  

ふて猫様
>どうして漢字が違うことに誰も気が付かない(或いは指摘しない)のでしょうか?

ま、誤字と言うほどでもないんですけどね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第14話「一年目の奇跡」 その3(05/13)  

影の王子様
>更新お疲れ様です。1時間ドラマは大変かと思います。

ありがとうございます。特に大映ドラマは台詞が長いので大変です。

>しかし、松村雄基さんと岡田奈々さんのツーショットは絵になりますね。
>こんな素敵な年上の女性に優しくされたら泣いてしまいますよね。

色んな作品で共演されてるけど、自分が見た限りでは恋人同士の役はなかったと思いますが、こういう微妙な間柄と言うのがなかなか良いんですよね。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第14話「一年目の奇跡」 その3(05/13)  

今回もスクールウォーズレビューありがとうございました。堪能させていただきました。

スローガンの字、微妙ではありますが、「打倒相模一高」よりはやる気?が感じられるような気もしなくもなく?

お棺のシーン、ドリフとかで出てきそうな。。絶対生き返るよな~と思います。

岡田奈々さんと松村雄基さん、絵になりますよね。たしか、乳姉妹で?姉弟ではないですが、そんなような関係だったような・・・ 二人とも目力が強いので、姉弟と言われても違和感はないな~と思います。

今回も素晴らしいレビュー、ありがとうございました。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第14話「一年目の奇跡」 その3(05/13)  

Biromi様
>お棺のシーン、ドリフとかで出てきそうな。。絶対生き返るよな~と思います。

我ながら最低のギャグでした。

>岡田奈々さんと松村雄基さん、絵になりますよね。たしか、乳姉妹で?姉弟ではないですが、そんなような関係だったような・・・ 二人とも目力が強いので、姉弟と言われても違和感はないな~と思います。

「乳姉妹」では、血の繋がりはないけど、ワイルドなお姉様(しかもヤクザみたいな男の情婦!)と言う位置付けでしたね。

>今回も素晴らしいレビュー、ありがとうございました。

こちらこそいつもコメントありがとうございます。次回も気合入れていきます。

川浜高校ラグビー部はイソップこと奥寺浩の弔い合戦で森田光男がゴールキックに成功したので僅か1点差で初めて相模一高に勝ちました。イソップとその家族も大喜びしたでしょう。イソップの葬儀には相模一高も参加しました。イソップの通夜に続いて告別式が開催されました。出棺時は川浜高校ラグビー部部員全員イソップの棺を火葬場まで担いで運びました。火葬後イソップの遺骨が骨壷に仕舞われて帰宅しました。川浜高校ラグビー部はスローガンを全国大会出場に変えました。これで初代校長山城晋平は心置き無く定年退職を迎える事が出来ました。最後まで諦めない執着心が必要です。途中で諦めた人の所に愛は来ません。僕の前に道は無い、僕の後に道は出来ると言う気持ちで前進して下さい。

これが違うスポーツなら

滝沢「花園だ! 必ず花園ラグビー場の土を踏むぞ!」
が違うスポーツなら
野球だと
滝沢「甲子園だ! 必ず甲子園球場の土を踏んで、(紫紺か深紅の大優勝旗を(負けたら甲子園球場の土))持ち帰って来るぞ!」
サッカーだと
滝沢「国立競技場だ! 必ず国立競技場の土を踏むぞ!」

になるのか?

Re: これが違うスポーツなら

まあ、そうなるんでしょうね。

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