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アニメ「はいからさんが通る」 第21話

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 第21話「命みじかく悩み果てなく」 作画監督 田中英二・岸義之

 一応、今回もタマプロが作画を担当しているのだが、スタッフの中に西城氏、水村氏の名前はない。

 そしてスタッフの筆頭に上げられているが岸義之氏……、なんか嫌な予感がする。

 さて、前回の終わり、忍と吉次が密かに街で会っているのを目撃した紅緒は、二人が恋仲にあるのではないかと言う疑惑を抱き、煩悶するのだったが……。

 翌朝、眩しい朝日と小鳥の囀りに目を覚ました紅緒、

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 そのパッチリした目を開いた……って、オイ、誰やねん、この巨大な眼球の持ち主は?

 まぁ、原作に近いと言えば言えるのだが、それまでの紅緒が、

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 こんなの↑だったのに、いくらなんでも差があり過ぎではなかろうか?

 それはともかく、ベッドの上に起き上がり大きく伸びをした紅緒、ふと、目の前の壁に飾ってある絵の中に、

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 こともあろうに、にっくき恋敵(?)である吉次の姿が見えるではないか。

 しかも、吉次はこちらを向いて「うっふ」とウィンクしてみせる。

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 紅緒「うわーっ!」

 紅緒、驚きのあまりギャグ顔になって大声を上げる。

 この辺の作画は割りと良いんだけど、

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 続いて、両手の拳を握って、顔を左右に揺らす。

 これはモンキーダンスを踊っているのではなく、激しく頭を振って幻影を振り払おうとしている様子を表現しようとして失敗しているところなのである。

 紅緒が目を擦って改めて見ると、やっと吉次の幻は消え、

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 代わりに、実際に掛けてある名画……どうも、「モナ・リザ」のつもりらしいのだが……に変わっていた。

 紅緒、もう一度ベッドの上に仰向けに寝て、天蓋を見上げる。

 紅緒(あーあ、これは思ってたより重症だわ)

 その後、二人のメイドが、紅緒の部屋の中から掛け声が聞こえてくるので、てっきり蘭子(蘭丸)が美容体操をしているのだと思って、ノックもせずにドアを開けるシーンになるのだが、

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 そのメイドと言うのが、(ほぼ)同じ顔をしているのだった。

 スタッフの人は描いてる途中で気にならなかったのだろうか?

 なお、上記の二つのシーンは、原作には出て来ない。

 大広間では、朝の食事の支度が如月の監督下、メイドたちによって行われていた。

 そこへ伊集院伯爵夫妻、忍、紅緒が揃ってやってくるのだが、

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 皆さん、ちょっと詰め過ぎじゃないですかね?

 しかも、全く同じ動きで歩いている。

 それぞれ異なる部屋で寝ている家族が、なんで朝食の席に密集隊形で突撃して来なきゃならんのだ?

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 紅緒の頭の後ろから見たテーブル。なんか空間が歪んでる。

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 紅緒(あっ、おえ~)

 紅緒、テーブルに並んでいる蘭子の心尽くしの脂っこい料理の数々を見て、心の中で呻く。

 紅緒(胃が重い、胸が痛む!)

 食欲が湧かず、何も手を付けずに退席しようとすると、

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 伯爵「どうしたのじゃ、紅緒、朝もはよから三杯飯をかっ食らうお前が、何か悪いものでも拾い食いしたのではないか?」
 紅緒「まぁ、悪かったですね、あたしだって食欲減退することくらいあります!」

 両手を握り締めてワナワナしながら言い返す紅緒。

 原作では、立ち去る紅緒に向かって「紅茶キノコでも飲ませたら?」と言うトレンディな台詞が出てくる。

 廊下を歩いていた紅緒に、追いかけてきた忍が声を掛ける。

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 忍「どうしたんです、何も食べずに学校に行くのは体に良くないですよ」

 ……

 私、この画像をキャプしてて、不覚にも吹き出してしまったのだが、忍、いくらなんでも足が長過ぎ。

 忍の腰と、紅緒の頭が並ぶくらいなんだもん。

 もっとも、そう言う変なカットは、原作にもちょくちょく出てくるんだけどね。

 関係ないが、「北斗の拳」の第7巻で、ケンシロウがカサンドラに入った時の脚もヤケクソに長かった。

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 忍「ミルクだけでも飲んで行ったら、ね?」
 紅緒「!」

 覗き込むように顔を近付けられ、紅緒の心臓はたちまち爆発しそうになる。

 紅緒「ほ、ほっといてください、あなたの顔を見るとあたし、平静じゃいられなくなるんだから!」

 紅緒、その場をバタバタ駆け回りながら叫ぶように言うと、あっという間に階段を駆け上って自室に戻ってしまう。

 伯爵夫人「忍さん、どうかしたんですか」
 忍「どうも嫌われてるらしいですね。自信なくなりますねえ、僕はこれでもそんなに女の子に人気のない方じゃなかったんですよ。それにこれだけ真面目な気持ちで近付いたこともなかった。彼女と出会ってもう随分になるのに……どうしても腕の中から逃げていくあの小鳥」

 忍が祖母を相手に率直に心情を吐露するシーンは、ほぼ原作どおり。

 プレイボーイのように見えて奥手の忍は、紅緒のあの態度が裏返しの愛情表現であることにとんと気付いていなかった。

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 原作にはないが、アニメでは紅緒が学校に行くまでの道中が詳しく描かれている。

 紅緒「牛五郎、久しぶりで学校へやってよ」
 牛五郎「合点承知!」

 玄関から出て来た紅緒が、車夫の牛五郎に声を掛ける。

 ……今度は、紅緒がでか過ぎないか?

 牛五郎や人力車より明らかにでかい。

 そして、さっきの紅緒と忍の身長差から考えると、忍は、どう考えても玄関を通り抜けられないような気がするんですが……。

 玄関から、正面の門まで続く長い小道を牛五郎が威勢良く紅緒を乗せて車を走らせていると、

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 忍が、愛用の白馬に乗って追いかけてくる。

 この時点で、なんか変なのだが、

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 続いて、忍が紅緒の横に来ると、忍と白馬が急に大きくなっている。

 忍「紅緒さん、その辺まで道は一緒だし、一緒に行きましょう」
 紅緒(イーッだ)

 紅緒、心の中で忍に悪態をつきつつ、顔は前を向いたまま、忍を無視する。

 紅緒は、牛五郎にもっとスピードを出せと命じ、追いすがる忍を振り切って走り去ってしまう。

 忍(やっぱり僕を避けている。何故だ?)
 蘭子「少尉、待って~」

 忍が門を出たところで考えていると、蘭子が走ってやってくる。

 これも、冷静に考えたら、蘭子の追いつくのが早過ぎるのだが、そこまで細かく突っ込みを入れていたらいつまで経っても終わらないので気にしないことにする。

 蘭子、いつになく厳しい口調で、何故紅緒を追いかけ続けなかったのかと忍をなじる。

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 忍「そんなことをしたらかえってあの人を傷付けるだけだ」
 蘭子「嘘っ! 僕は好きな人の為なら、命懸けで地の果てまでも追っていく。紅緒さんもきっと少尉が追ってくるのを待っていた筈なんだ! それくらいのことが分からないなら、プレイボーイの看板を外してよ! 紅緒さんの心の中は少尉のことで一杯なのよ。だから、イヤだという言葉でも出てくるのよ。それくらいのことが分からないなら紅緒さんから手を引いて!」

 原作には全くない熱い台詞を涙ながらに忍にぶつけると、蘭子は屋敷の方へ帰っていく。

 ちなみに、蘭子の鋭い指摘にハッとする忍のアップが出てくるが、

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 これが、さっきとは別人のように(文字通り)線の太いシリアス顔なのだ。

 一方、紅緒の方も、馬鹿正直に早く走って忍を振り切ってしまった牛五郎を、理不尽にも責めていた。

 牛五郎「わかりやした、親分は少尉にホの字でやんすね」

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 あれこれ話しているうちに、牛五郎に図星を指され、紅緒は急に頬を赤く染める。

 なんか、ハンコ押したみたいだが、斬新な赤面描写である。

 さて、そんなこんなで久しぶりに女学校へ顔を出した紅緒。

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 友人「ああ、このところずっと学校へいらっしゃらなかったでしょう?」
 紅緒「うん、いろいろとあったもんで……」

 ちなみに原作(2巻)では、ここで、友人たちが松井須磨子と島村抱月のことについて「ロマンチックねえ」などと、話題にしている。

 読者諸賢もご存知の通り、当時(1918年・大正7年)、猛威を振るったスペイン風邪で亡くなった劇作家の島村抱月のあとを追って、不倫関係にあった女優の松井須磨子が後追い自殺すると言う事件が起きたのだ。

 もっとも、抱月が亡くなったのは11月で、須磨子が自殺したのは翌年になってからなので、この時点(夏)でその話題が出るのは、ストーリーの時間経過と矛盾してしまうので、彼らは単に二人の不倫の恋のことを話題にしていただけなのかも知れない。

 紅緒は憂さ晴らしに、おそのさんと言う友人に、一緒にあんみつでも食べようと誘うが、いつの間にかおそのさんは結婚が決まっていて、それどころではないのだった。

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 おその「でも、私だけじゃないのよ」

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 おその「かの子さんも……」

 その、おそのさんが、右手を右側にいる友人に向けるのだが、このアニメーションが実に凄い。

 こればっかりは実際に見ないと分かって貰えないと思うが、なんとか説明すると、右手の部分と、それ以外の体をそれぞれ厚紙で切ってピンで止め、それを軸にして後ろから動かしている……と言うような動きなのだ。

 紅緒(なんと、ほんのしばらく学校に来ないうちにあ、あたし、バスに乗り遅れてしまったみたい)

 同級生の中では一番早く結婚相手が決まった筈の紅緒、気がつけば多くの友人たちに追い越されている自分に気付き、愕然とする。

 原作にはないが、ここで女性教師が「婦道」について語ろうすると、生徒の一人が立ち上がり、結婚の経験のない女性教師から聞くより、既に半ば新婚生活を送っている(と思われている)紅緒から、実体験を聞かせて欲しいと言い出す。

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 紅緒「あたし、あたし……」

 同級生たちが興奮して囃し立てる中、紅緒は突っ立ったままもじもじするばかり。

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 環「紅緒、言ってよ」
 紅緒「環ぃ、あなたまでそんなことを」
 環「だって、あたしには聞く権利があるわ。分かるでしょ、この意味?」

 親友の環も立ち上がって紅緒を促すが、紅緒はそんなことより、環の人差し指がやたら長いことが気になるのであった。

 紅緒「みなさん、では本当のことを言います、あたしにはお話すべき体験談などなにひとつ……うっうう」

 紅緒、話している途中で、顔を手で覆って堰を切ったように激しく泣き出してしまう。

 原作では、最初に環に話しかけられた途端、紅緒は泣き出している。

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 裁縫室で、紅緒の話を聞いてやっている環。

 環「忍さんが芸者と? 信じられないわ」
 紅緒「だって、うっうう……」

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 環「ねえ、紅緒、あなたやっぱり忍さんが好きなんじゃない?」

 親友の環にずばり指摘され、パッと頬を赤くする紅緒。

 ……さっきの赤面描写と違ってるんですが。

 その後、環は、忍のことはもうきっぱり諦めたと打ち明け、「新婦人」として新たな人生を切り開いていくつもりだと紅緒に宣言する。

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 「命短し恋せよ乙女~」と歌いつつ、野原の中を颯爽と駆ける環のイメージ。

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 紅緒「相変わらず気持ち悪い走り方してるなぁ、環は……」

 じゃなくて、

 紅緒「相変わらず颯爽としてるなぁ、ちっともくよくよしてなくて」

 環、改まった様子で紅緒の前に座り、その手を握りながら、

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 環「紅緒、お互い違った道を歩くことになるかもしれないけど、それぞれ自分の手で幸せを掴みましょうよ」

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 紅緒「うん、分かったわ」

 環の手、急にでかくなってねえか? と言うか、二人の手そのものが、なんか変だ。

 放課後、女性教師は何故か紅緒のことが気になり、牛五郎の車を、老車夫(声は紅緒の父と同じく永井一郎)の車を呼び止めて、尾行しようとする。

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 が、トロトロと車を引く車夫に我慢ならず、遂には自分で車を引いて猛然と走り出してしまう。

 アニメでは、妙に活躍の機会の多いこの女性教師だが、原作ではほとんど出番はない。

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 紅緒「柳橋へやって頂戴」
 牛五郎「柳橋? すみれ組に殴りこみですかい」
 紅緒「違うの!」

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 牛五郎「ひえーっ!」

 紅緒が少し怖い顔になって否定すると、何故か牛五郎は風船のように長く膨らんで体をのけぞらせる。

 そんなに驚くような場面じゃないと思うんですが……。

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 牛五郎「じゃ、何処へ」
 紅緒「うふっ、勿論、芸者遊びしてくるの!」

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 牛五郎「うにゃーーーっ!」

 紅緒の思いがけない言葉に、今度はほとんど別人のような顔になって驚く牛五郎。

 原作では、単に口を大きく開けているだけである。

 さらに、紅緒が吉次のいる「花乃屋」と言う待合茶屋(料亭?)に入っていくのを見た教師は、

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 これまた、ほとんど別人のような顔になってショックを受けるのだった。

 これじゃ、「ドン・ドラキュラ」だよ……。

 ラスト、お座敷にやってきた吉次が、客が紅緒と知って軽く驚く、と言うシーンで22話へ続く。

 突っ込むのに疲れた……。




 (C)大和和紀・講談社・日本アニメーション


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コメント

Re[1]:アニメ「はいからさんが通る」 第21話(05/25)  

ふて猫様
>どうも観ていると真面目な紅緒と普段の紅緒の目付きがとても同一人物とは思えないのですがね😅この作品って少女コミックのはずですよね😓

少女コミックと言ってもコメディタッチですからね。原作でも決め顔とギャグ顔の落差は大きいです。

Re:アニメ「はいからさんが通る」第21話(05/25)  

アニメの「はいからさんが通る」を初めて観たのは、
1983年1月20日位でしょうか。日テレの月-金17時再放送でした。当時の私からするとラブコメものとして、夢中になって観ていました。
で、原作を知らずのまま唐突な最終回を観て一種の喪失感を覚えたものです。
その後、GWになって原作を全巻買って熱心に読んだものです。
1985年4月1日に再び再放送したのですが、アニメの質があれだなと思い観るのを止めてしまいましたね。
・・・大和先生がソフト化を許可しないとは思いませんでしたので...

Re:アニメ「はいからさんが通る」 第21話(05/25)  

やたらと顔の輪郭が逆洋梨型の紅緒さんが気になる中、僕も一つおかしな部分を発見しました。伊集院家の朝御飯のシーンで紅緒さんの背後から観たカットではどう見ても四角いテーブルなのに、その180度逆のカットでは丸テーブルになっしまっています!!
また紅緒さんの赤ら顔についても人力車上でのそれは顔面を殴られあざだらけになっている様にも見え、環との会話シーンのそれはまるで「おぼっちゃまくん」のほっぺたの様ですね(笑)!

Re[2]:アニメ「はいからさんが通る」 第21話(05/25)  

zura1980さん
道理で表情の落差が激しいと思ったら、そういう理由があるのですね。やはりコメディ作品に有りがちな展開ですね〜😅

Re[1]:アニメ「はいからさんが通る」第21話(05/25)  

LopLop様
コメントありがとうございます。

>アニメの「はいからさんが通る」を初めて観たのは、
>1983年1月20日位でしょうか。日テレの月-金17時再放送でした。当時の私からするとラブコメものとして、夢中になって観ていました。

日付まで良く覚えてられますね。
自分が見たのは21世紀になってからだと思います。

>その後、GWになって原作を全巻買って熱心に読んだものです。

あ、自分も後で原作買って読み耽りました。本編も良いけど、番外編が泣けるんですよね。

>1985年4月1日に再び再放送したのですが、アニメの質があれだなと思い観るのを止めてしまいましたね。

確かにアニメの質は良くないですが、自分がネットで何かを書こうと思ったのは、この作品を紹介したいと思ったのがきっかけだったので、自分にとってはやはり大切な作品ですね。

Re[1]:アニメ「はいからさんが通る」 第21話(05/25)  

笑太郎様
>やたらと顔の輪郭が逆洋梨型の紅緒さんが気になる中、僕も一つおかしな部分を発見しました。伊集院家の朝御飯のシーンで紅緒さんの背後から観たカットではどう見ても四角いテーブルなのに、その180度逆のカットでは丸テーブルになっしまっています!!

そうなんですよねー。自分も下書きでは突っ込んでましたが、公開時に書き替えました。
スタッフは一応、丸いテーブルを描いているつもりなんでしょうけど。

Re[3]:アニメ「はいからさんが通る」 第21話(05/25)  

ふて猫様
わざわざ返信ありがとうございます。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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