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「ケータイ刑事 銭形雷」 第3話「考古学者VS銭形雷~縄文人の変死体事件」

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 第3話「考古学者VS銭形雷~縄文人の変死体事件」(2006年1月15日)

 いつものように自転車をつきながら雷が「岡野さん早くぅ~」と、博物館の前にやってくる。

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 岡野「そんなに急がなくなったてね、博物館は逃げやしないんだから……」

 岡野もぜーぜー言いながら追いつく。

 雷「だってすっごく楽しみにしてたんですよ~、氷漬けのマンモスが展示してあるかもしれないって」
 岡野「マンモス? あっははっ、大氷河期展、人類の歩みと共に、だ」

 早速、垂れ幕の文字から「人類の歩み共に」の「と」が抜けていることに気付いても、気付かないふりをしてあげる優しさが、超低予算ドラマの視聴者には欲しい。

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 雷「この本の中に、シベリアの永久凍土から出たマンモスの話が載ってたんです」
 岡野「うんうん、この本はここの館長、貝塚さんが書いた本じゃないか」
 雷「知ってるんですか、岡野さん」
 岡野「オブコース! ミュージアムのことなら何でも聞いてください、なんせ私は博物館検定3級を持っていますからねえ」

 嬉しそうに、何十枚もの身分証や認定証を入れたカードホルダーを取り出して自慢する資格マニアの岡野。

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 雷「出た、岡野さんの不思議な資格!」

 カメラに向かってつぶやいた後、チーンと言うSEと共に首を傾げる雷が可愛いのである!

 岡野「この広大なスペースに30万点を越える展示物、さっ私がこの博物館をすみずみまで案内しましょう。いらっしゃい!」

 意気込んで建物の中へ入ろうとした岡野だったが、

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 岡野「あっ? 休館日?」
 雷「休館日くらいちゃんと調べといてくださいよ、博物館検定3級なんでしょう?」

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 岡野、何気なくプレートの裏を見て、「休肝日byマツ」と謎の言葉が記されているのに気付く。

 分かる人には分かるギャグであるが、劇場版に松崎しげるさんが出演することへの壮大な伏線と言えるかも知れない。

 途方に暮れる二人だったが、ちょうどそこへ雷のケータイに緊急連絡が入る。

 赤坂歴史民族博物館で氷の中から男性の変死体が発見されたと言うのだ。

 岡野「赤坂歴史民族博物館って、ここじゃないか……氷から変死体?」
 雷「マンモスじゃなくて人間?」
 岡野「ふがっ」(鼻を鳴らす音)

 戸惑いながら、とにかく捜査を開始する雷と岡野であった。

 ……いつも感じる疑問だが、一体誰が警察に通報したのだろう?

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 二人が展示コーナーに入ると、すぐ頭の薄い中年男性が見咎めて注意する。

 貝塚「ダメだよ、休館日だから勝手に入っちゃ……」
 雷「警察です、変死体が出たって通報がありました」
 貝塚「通報? 誰だ、慌て者は」
 岡野「失礼ですが、貝塚教授ですよね?」

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 貝塚「うん、そうだが……」
 岡野「感激です、掘れば必ず世紀の大発見、考古学会のゴッドハンドにお目にかかれるなんて……」

 ひたすらミーハー気質の岡野、仕事を0.5秒で忘れて、雷の持っていた本を取り上げ、教授にサインをねだる。

 雷はそんな岡野をほっといて、さっさと先へ行ってしまう。

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 岡野「あ、あれは教授が発見された日本最古の手斧ですよね」
 貝塚「あ……」
 岡野「嬉しいな、私ねえ、今日はこれを見に来たようなものなんですよ! しかしこれ随分つやっぽいですねえ……」

 興奮気味に目を輝かせながらケースの中の手斧に見入る岡野。

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 いかにも落ち着かない様子でそれを見ていた教授は、我慢しきれなくなったように「離れなさい!」と叫ぶや、ケースにへばりついていた岡野を思いっきり突き飛ばす。

 岡野「どうしたんですか、そんな乱暴に……見せる為の展示でしょう?」
 貝塚「だったら開館日に来て下さい……とにかくお引取り下さい、警察に用はないんだから」

 あくまでも変死体のことを否定し、二人を追い払おうとする教授の背後の「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた扉から、ひょこんと雷が顔を出し、「ここですか、遺体があるのは?」と訊ねる。

 教授は血相を変えて「勝手に入っちゃいかん!」と、その部屋へダッシュする。

 だが、既に雷はガラスの向こうのスペースに安置された奇妙な衣装をまとった男性の死体を発見していた。
 さっきまで分かりやすく挙動不審だった教授、ここで何故か急に落ち着き払った態度に変わる。

 恐らく、どうせ見られたのだから……と、開き直ったのだろう。

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 貝塚「これは歴史的な大発見だ。氷河の中から縄文人が見付かったんだから」
 雷「縄文人?」
 貝塚「ああ、イベントに使う氷のオブジェ用に、北海道の氷河から氷を取り寄せて見たんだが、誰かがうっかり保管場所の暖房を入れたようだな」
 岡野「氷が解けて、この縄文人が現れたんですか」
 貝塚「これは日本のアイスマンだ」
 雷「アイスマン?」
 貝塚「1991年、アルプスのエッチタール氷河の中から見付かった約5300年前の石器人。だが、こちらのほうが遥かに保存状態が良い」

 貝塚、その死体を縄文時代の人間のものだと図々しいにもほどがあるだろうという言い抜けを始める。

 ロマンティックな岡野はすぐそれを真に受けて信じ込むが、雷は最初から懐疑的な眼差しを教授と遺体に注いでいる。

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 雷「鈍器のようなもので殴られた跡があります」

 遺体の顔を見下ろしている雷が奇麗なので貼りました。

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 それは、どう見てもつい最近出来た傷だったが、教授も負けておらず、「素晴らしい、これは恐らく部族間抗争の犠牲者だ。当事の勢力関係を解明する、手掛かりになるかも知れん」と、聞いてるほうが気の毒になるような言い訳を並べる。

 まぁ、彼が殺された直後に氷河に落ちて今まで氷漬けになっていたとすれば、全くありえない話ではないかもしれないが……。

 テキパキと死体を調べていた雷は、「これは縄文人なんかじゃありません、この腕のやけど……誰かがわざとやったように見えます。BCG接種の跡を隠す為に」と、鋭い観察眼で指摘する。

 教授はあくまで譲らず、「これは死体ではなく文化財保護法が適用される文化財だ」と言い張り、それ以上の雷の捜査を阻もうとする。

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 そこへ、文部科学省の職員が颯爽と現れ、教授の味方をする。

 雷「ちょっと待って下さい、事件性がないか確認するのが警察の義務です」
 職員「我々にも人類の遺産を守る義務がある。勝手に遺体をいじるのは結構だが、文化財保護法第7章第107条、文化財を損壊させたものは5年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金に処せられますよ!」
 岡野「すいません、あの、マンモスが見られなかったものですからちょっと拗ねてるんですよ」

 そう言う権威にはからきし弱い岡野はへこへこ謝って、雷をまるっきり子供扱いにしてそこから連れて行く。

 だが、その場から連れ出されつつも、雷は、記者発表があると聞いた教授が少し浮かない顔になるのを見逃さなかった。

 二人が通路へ出ると、マスコミ関係者らしい数人が慌しくその横を走っていく姿も見えた。

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 岡野は、ほんとにこのまま事件性なしと判断して帰っちゃうつもりのようだったが、無論、雷がこのまま指をくわえて引き下がる筈もない。

 雷「あれは縄文人なんかじゃありません!」
 岡野「あーっ……まだ疑ってるの?」
 雷「だっておかしいと思いませんか、歴史的な発見なのに教授は記者発表、ためらってましたよ」
 岡野「それはねえ、急だったから、おじさんにだってねえ、色々あるの、髪の毛を整えたり(斉藤暁さんへのイヤミにしか聞こえない)、ネクタイはこれで良いかとか……」

 そんな彼らの前に、あの遺体が自分の夫だと主張する女性が現れる。早くもネットニュースで流れた写真を見て、駆けつけたのだと言うのだが……いくらなんでも駆けつけるのが敏速過ぎないか?

 教授に門前払いを喰らった女性から、雷たちが代わりに話を聞く。女性の持っていた写真を見ると、確かにあの遺体と同一人物のようであった。

 女性によると、夫は8年前に家を出て行ったきり行方知れずだったと言う。

 しかし、女性の口からはその男性、屋代シンゴが万引き癖があってカップラーメン好きだったと言うことしか手掛かりは得られず、決め手にはならない。

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 それでも雷は再び教授に会いに行き、遺体の解剖をしたいと申し出る。当然、教授は突っぱねる。

 で、遺体の周りでガタガタやってるうちに、つい、岡野が遺体の衣服を破ってしまう。

 貝塚「くらぁーっ!」
 岡野「すいません!」
 貝塚「どうしてくれるんだ、ええっ?」
 岡野「すいません、申し訳ありません!」

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 雷「謝ることありません。解剖させてください」
 貝塚「まだそんなこと言ってるのか!」

 と、教授はここで「科学的な方法で証明して見せる」と言い出し、放射性炭素法年代測定器で、岡野の破った切れ端に二本のロッドのようなものを当てて、雷や職員たちの目の前でその年代を測定しようとする。

 貝塚「これは縄文時代のものだったら、分かってますね、あなたは破損させたんだ、貴重な文化財を……告訴させて貰いますからね!」

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 みんなが固唾を呑んで見守る中、弾き出されたのは無情にも-5000、つまり5000年前と言う、岡野にとっては死刑宣告に等しい数字だった。

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 岡野「オーッ、ジーザスッ!」
 雷「……」

 さすがの雷も咄嗟には言葉が出ない。

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 岡野「銭形君、優秀な弁護士を紹介してくれませんか……」
 雷「大丈夫ですよ、あれは絶対屋代シンゴさんの死体です」
 岡野「慰めてくれてるのかい、しかし、悲しいかな、あの測定器の現実を見たでしょう」
 雷「岡野さん、ここには縄文時代の品物がいくらでもあります。きっとあの服だって展示物を着せたんですよ」
 岡野「仮にね、あの縄文人が屋代シンゴさんだとしよう、しかしどうして北海道の氷河の中から現れたんだい、どうして教授があんなに縄文人だって言い張るんだよ?」
 雷「それは……教授が殺したからです」
 岡野「ふがっ……」
 雷「きっとここで殺害して氷河から溶け出したように見せかけたんですよ」

 たが、雷にも何故教授が屋代を殺さねばならなかったのか、その動機については五里霧中だった。

 岡野「天よ、我に素晴らしい弁護士を与えたまえ……」
 雷「あれ……?」

 大袈裟に天を仰いで叫ぶ岡野につられて、なんとなく上を見上げた雷、天井にいくつもあるスポットライトがひとつだけ消えていることに気付く。

 その後、教授が使ったのと同じ測定器を持参して、鑑識柴田が応援に駆けつける。

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 だが、柴田が無造作に持っていた展示品のひとつを岡野が取り戻そうと揉みあっているうち、またしてもそれをへし折ってしまうと言うアクシデントが発生する。

 岡野「ああーっ!」
 柴田「あーっ!」

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 雷「ああ~っ!」

 思わず大声を出してしまう雷が可愛いのである!

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 岡野「終わった、私の人生は終わった。神よ、我を見捨てたもうたか……」

 悲劇の主人公を気取ってその場にぶっ倒れる岡野。

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 柴田(何事もなかったように)「ところで何を調べれば?」
 雷(何事もなかったように)「あの、折角測定器を持って来て貰ったんですけど、調べて欲しいのはこれなんです」

 雷が取り出したのは、冒頭に出てきたあの本だった。

 雷「これに遺体の指紋が付いてる筈ですから……」

 さっきの騒動のどさくさに、雷は本の表面を遺体の手の平に押し付けておいたのだ。

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 岡野、柴田の仕事を眺めつつ、いかにも気のない様子で、
 「はぁああ、僕はもうすぐ警察の人間じゃなくなるからどうでも良いんだけど、この機械壊れてますよ、だってマイナス5……」

 柴田が試しに展示物を使って測定した数字が出ているのだが、それはマイナス5、つまり5年前となっていた。

 柴田「そんな筈ありませんよ……ちょっとどいて下さい」

 柴田、他の展示物の年代を測定してみるが、今度もまたマイナス5と言う結果が表示される。

 てっきり機械が壊れているのだと考えた柴田、土下座をして雷に謝るのだった。

 だが、その瞬間、遂に雷は解答にたどり着く。

 雷「謎は解けたよ、ワトソン君!」

 長くなったので、解決篇は簡単に。

 いつものお仕置きを教授にかました後、雷が理路整然と事件の謎解きをする。

 まずは、あの遺体が縄文人などではなく、屋代シンゴだと言うことを証明する。

 雷「おかしいですね、どうして縄文人が屋代シンゴさんと同じ指紋なんでしょう?」
 貝塚「指紋? そんなハッタリ……屋代とか言う男は8年前に蒸発したそうじゃないか。何処に指紋が残ってるんだ?」
 雷「屋代さん、万引きで逮捕歴があるんです。警察に指紋が残っていました」

 往生際が悪い教授はなおも、「指紋の証拠能力なんてのは現代人を対象にしてるから言えるんだ、何千年も前に遡ればまったく同じ指紋が現れる確率はぐんと上がる!」と、訳の分からないことを言って抗弁する。

 だが、指紋が一致したことで既にあの遺体は解剖済みであった。そしてその胃から、縄文時代にある筈のないカップラーメンが出てきたことでさすがの教授も遂に観念する。

 ……まぁ、そもそも、最初に遺体の口を開けて虫歯の治療痕を見れば一発で縄文人じゃないって分かったと思うんですけどね。

 雷「あれは屋代シンゴさんの死体です、教授、あなたが殺した」
 貝塚「私が殺した?」

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 岡野「凶器はこれだ。血液反応が出た。あのガラスケースの鍵を持っていたのはあなただけ……」
 貝塚「……ふーっ、なんで分かった?」
 雷「今朝ここに来た時、教授は、岡野さんがこの斧を見るのを凄く嫌がりました、あなたはこの斧に血痕の吹き残しがないか心配だったからです」
 岡野「やはり、銭形君が推理したように屋代君は電気店でアルバイトをしていた。昨夜修理に出掛けたまま戻ってないそうだ」
 雷「展示スペースのスポットライトが切れてたんです、大事な展覧会なのに修理してないのはおかしいですよね。修理に来た人間が被害者じゃないかって……」

 雷は、教授が屋代に秘密……発掘品の偽造……を見られてしまった為、衝動的に殺したのだと推理する。

 そう、教授は日常的に、発掘の捏造を繰り返していたのだ。

 以前、実際に似たようなことをしていた考古学者の事件を下敷きにしているのは言うまでもない。

 ……と言う訳で、つい数時間前に殺した死体を縄文人だと言って誤魔化そうとする根本的なトリック自体は無理があるが、ライトミステリーだと割り切って見れば非常に楽しいストーリーであった。

 伏線の配置も素晴らしく、「ケータイ刑事」シリーズとしてはかなりの良作と言えるだろう。


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コメント

Re[1]:「ケータイ刑事 銭形雷」 第3話「考古学者VS銭形雷~縄文人の変死体事件」(04/07)  

影の王子様
>そういえばこの頃、発掘の捏造の事件がありましたね。
>トリックの強引さはともかく犯行の動機としては納得がいきました。

この番組はそういうのを取り入れるのが上手いです。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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