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「スクール☆ウォーズ」 第13話「力の限り生きた!」 その2


 第13話「力の限り生きた!」(1984年12月29日)
 の続きです。

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 部室に戻れず、近くの河原に行き、しゃがんで物思いに耽る加代さん。

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 と、「今はそっとしておいて欲しいの手書きハート」と言う乙女心など分かろう筈もない滝沢がその前に現れる。

 加代(来やがった……)

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 加代「お話ってなんですか……奥寺君、彼のことなんでしょう?」
 滝沢「山崎、お前イソップのことを」
 加代「先生、私、彼にこう言ったんです。『女の子だったら誰だって好きって言われたら嬉しいものだ』って……嘘じゃありません。私だって彼のこと好きだし……でも、私が好きだという意味は」
 滝沢「分かってる、君には誰か好きな人がいるんだったな」

 分かってると言いながら、全然分かってない滝沢、真正面から加代にそんなことを言ってしまう。

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 ちょっと動揺した加代は、横を向いて、(察しろよ、この鈍感野郎!)と心の中で毒づく。

 まぁ、台詞は管理人のアドリブだが、似たようなことを思っていたことは間違いない。

 加代が思いを寄せている相手とは、他ならぬ滝沢なのだから……。

 と、近くの土手を出前中の下田が通りがかり、何事かとバイクを停める。

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 単なる配達の途中なのだが、辰兄ぃがやると、なんか完全武装でヤクザの事務所に乗り込もうとしているようにしか見えない。

 加代は、同情でイソップのことを好きだと言っても、かえって相手を傷付けるだけだと訴える。

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 加代「私だって同じです。どんなに好きな人でも、その人が私の為に、口先だけで愛してるって言ってくれてもちっとも嬉しくありません」

 自分とイソップのことにかこつけて、滝沢への真情を遠まわしに吐露する加代がいじらしいのである!

 おまけに、彼女自身、遠からず死ぬ運命にあるかと思うと……つい、泣けてしまいそうになる。

 そう言う加代も、滝沢の顔を見ているうちに切なさを押さえきれず、大粒の涙をこぼしてしまい、顔を背ける。

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 滝沢「山崎……君は」
 加代「奥寺君のことは心配しないで下さい、私、今までどおり振る舞うつもりですから」

 それだけ言うと、加代は振り返らずにドタドタと走り去っていく。擦れ違った下田にも気付かないまま。

 普通、ドラマでここまで言われたら、加代が自分を好きなことは分かりそうなものだが、呆れたことに滝沢はまだクイズ・ヒントでピンと来ていなかった(薄々気付いてはいたようだが)。

 滝沢から一部始終を聞いた下田は、「思う人には思われず、思わぬ人にはなんとやらって、世の中ままならねえもんですねぇ」と、腕組みをして中華料理屋のオヤジらしからぬ慨嘆を漏らす。

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 下田「あんたも随分鈍い人ですねえ。あの加代って子が本当に好きな相手が誰なのか、本当に分かってねえんですか?」
 滝沢「それは……」
 下田「そう、あんたですよ」

 管理人、以前、HP版のレビューで、このシーンで、下田が「そう、あっしですよ」と言うギャグを書いて、一人悦に入っていたことを告白しておきたい。

 今から考えると、あんまり面白くなかったよな……と言う、自嘲を込めて。

 滝沢「でも、私には……」
 下田「そっ、あんたには立派な奥さんと可愛いお嬢ちゃんがいる。だからどうしよもうない、そりゃあの子だってちゃんと分かってますよ」
 滝沢「下田さん、私は一体……」(中華料理屋のオヤジに聞くなよ)

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 下田「普通にしてりゃいいんですよ、それしか手がねえんじゃねえですか。まぁ、あっしに言わせりゃあの子が先生に寄せてる思いも、イソップがあの子に寄せてる思いも、ま、本物の恋と言うよりは、憧れに近いんじゃないですかねえ……そうやってみんな大人になっていき、そのうち、本物の恋に巡り合って」
 滝沢「しかしイソップにはもうその時間はありません……」

 絶えず流れていく川面を陰鬱な眼差しで見ながら、滝沢はぽつりとつぶやく。

 どうでもいいけど、出前は良いのか?

 ラーメン(か何か知らんが)、完全に伸びてるぞ。

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 さて、引き続きイソップがボールを磨いていると、グラウンドでニューボールにじゃれていた大木たちが部室に戻ってくる。それに続いて加代も明るい顔を見せる。

 加代「ほら、早くジャージ脱いで」
 部員「脱ぐのは良いんですけど、やっぱり女性の前じゃ」
 加代「あ、女性だって認めてくれるの、ありがと」
 マルモ「あ、あの、山崎先輩は我々男性陣の肉体を見て、しびれちゃうーってことは……」
 加代「なぁに言ってんの、この関取がぁっ!」

 しょうもないことを言うマルモのシャツをはぐると、加代はそのだらしなく膨らんだ腹を手の平でピシャッと叩く。

 やがて、部員たちは次々とシャツを脱ぎ始める。

 ただ、それと前後して、

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 廊下からこっそり、半裸の若い男たちが所狭しと並んでいる室内を、鷹のような鋭い目で覗き込んでいる滝沢の姿が映し出されるので、ついつい「あ、やっぱり……」と、余計な妄想を宅麻伸、いや、たくましゅうしてしまう管理人であった。

 無論、加代は、イソップに気まずい思いをさせまいと、あえていつも以上に明るく元気に振る舞っているのだ。
 イソップはイソップで、その思いやりを無にしまいと、普段どおりに加代に接するのだった。

 そんな二人を見て、滝沢は思わず微笑を浮かべる。

 さて、夕方になって光男が自宅兼用の店に帰ってくると、

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 バイトがあるからと先に帰った筈の加代がいて、「いらっしゃませーっ」と元気に声を張り上げているではないか。

 加代「なんだ、森田君か」
 光男「山崎、お前……」
 下田「光男、今日からこの人にこの店手伝って貰うことにしたからな」
 光男「えーっ、でも、お前他にも色々バイトあるんじゃないのか?」
 下田「トレードしたんだよ、先方にちゃんと話を付けて円満に来て貰ったって訳だ」

 下田の妻、つまり光男の姉・夕子は、大阪に親戚の面倒を見に行っているという設定で、ここしばらく姿を見せていないのだ。勿論、和田アキ子さんのスケジュールの都合である。

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 光男「でもさぁ、こんな店で良いの?」
 加代「私はありがたいと思ってるわ。学校は近いし、よろしくお願いしますね、若旦那様手書きハート

 加代に甘ったるい声で言われて、単純な光男は「若旦那?」と満更でもなさそうに笑み崩れて頭を掻く。

 が、加代は「ほらほら、帰ったら手を洗ってうがいしなきゃ駄目でしょー」と、たちまちいつものマネージャーの顔になってピシャリと注意する。

 しかし、下田、前回、圭子がいなくなったと思ったら、ほとんど切れ目なく、今度は加代を店に引き込んでいる。

 辰兄ぃ、後の「ハングマン6」では、いい年して10代20代の女の子とばかり付き合っている、自他共に認めるロリコンキャラを演じていたが、この下田大三郎も、そのケがあったんじゃないかなぁ。おまけに、女房が留守の時を見計らって、だ。

 ところで、言い忘れていたが、川浜ラグビー部は、相模一高との練習試合を間近に控えていたのだ。

 前回、109対0と言う屈辱的敗北を喫した時と同様、滝沢は自宅で、選手に見立てたコマを動かしてフォーメーションを考えていた。

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 節子「どう、今度は少しは上手く行きそう?」
 滝沢「うん? 難しいなぁ。どうやっても歯の立つ相手じゃない」
 節子「そう、やっぱり駄目なの」
 滝沢「でも、選手たちの気持ちはこないだとはまるで違ってる。技術面ではまだまだでも、精神面では決して引けを取らない筈だ」
 節子「だったらチャンスあるんじゃない?」

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 節子「だって、相手も同じ高校生だし、人数も同じ15人ずつで戦うんですもの……弱気にさえならなきゃきっと良い試合するんじゃない?」

 良く聞いたら凄く当たり前のことをさも鋭いアドバイスみたいな口調で言ってのける節子に対し、

 滝沢「……お前、やっぱりラグビーに興味ないだろ?」
 節子(笑顔で)「ないわよ」
 滝沢「……」

 失礼しました。

 正解は、「そうだな、良い試合をやって貰いたいよ。金を賭けてる俺の為にもな!」でもなくて、「そうだ、良い試合をやって貰いたいよ、イソップの為にもな!」でした。

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 節子「その子、ほんとに望みないの?」
 滝沢「……」
 節子「そぉ、ねえ、その子、試合に出してあげる訳には行かないの? せめて一度くらいは試合に」
 滝沢「無理だ。出してやりたい気持ちは山々だが、そんなことをすれば相手のチームに対して失礼なことになる。試合をやる以上、ベストメンバーで臨む、それが礼儀ってモンだ」

 いかにも女性らしい発想で、イソップを試合に出して上げたらどうかと言う節子に対し、いかにもラガーマンらしい堅苦しい答えを返す滝沢であった。

 節子も「たかがラグビーじゃないの、それもただの練習試合なんでしょ?」と言い返したいのは山々だったが、そんなことを言うとラグビー馬鹿の夫がまたいじけてしまうので、喉まで出掛かった言葉をそっと飲み込むのだった。

 それにしても、節子さんの絶壁のような胸が最高なのです!

 その3へ続く。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第13話「力の限り生きた!」 その2(04/22)  

加代の滝沢への恋心は、やはり父親的な「大人の男性」に対するものだったのでしょうか?

Re:「スクール☆ウォーズ」 第13話「力の限り生きた!」 その2(04/22)  

>下田「あんたも随分鈍い人ですねえ。あの加代って子が本当に好きな相手が誰なのか、本当に分かってねえんですか?」
>滝沢「それは……」
>下田「そう、あんたですよ」

>管理人、以前、HP版のレビューで、このシーンで、下田が「そう、あっしですよ」と言うギャグを書いて、一人悦に入っていたことを告白しておきたい。

え、これ、大爆笑です。おもしろい、おもしろいです!ご紹介ありがとうございます。

>それにしても、節子さんの絶壁のような胸が最高なのです!

そういう方もいるのですね~。ちょっと心が温かくなりました。

ベストメンバーで臨むという滝沢と、だしてあげたらという恭子さん、ここは男(スポーツマン?)と女の考え方の違いが出てて、大映ドラマにしてはめずらしくリアリティーが出ている場面だなと思いました。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第13話「力の限り生きた!」 その2(04/22)  

ふて猫様
>確かに滝沢は鈍感ですね😅ま、下田のおやっさん(なわけない❗)も侵出規模でいい味出していますけどね

そう言えば、何かあるとだいたい下田が出てきますね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第13話「力の限り生きた!」 その2(04/22)  

影の王子様
>加代の滝沢への恋心は、やはり父親的な「大人の男性」に対するものだったのでしょうか?

でも、加代って2年休学してるんですよね……。
それに生活の苦労で、年齢よりしっかりしてるので、滝沢と結婚してもそんなに不自然じゃない気がします。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第13話「力の限り生きた!」 その2(04/22)  

Biromi様
>え、これ、大爆笑です。おもしろい、おもしろいです!ご紹介ありがとうございます。

そうですか。うーむ、やっぱり笑いのツボと言うのは十人十色なんですね。

>ベストメンバーで臨むという滝沢と、だしてあげたらという恭子さん、ここは男(スポーツマン?)と女の考え方の違いが出てて、大映ドラマにしてはめずらしくリアリティーが出ている場面だなと思いました。

たまにこういうリアルなやりとりが出てくるところが、大映ドラマの強みですよね。

滝沢賢治が河原にて落ち込んでいるマネージャー山崎佳代を慰めたのも束の間、森田光男の家の中の中華料理店店主下田大三郎が現場を取り押さえました。下田大三郎はバイクで出前の仕事に取り組んでいます。滝沢賢治はイソップの件で山崎佳代と話し合いを付けなければなりません。森田光男の家の中の中華料理店にて山崎佳代が下田夕子の代理人としてアルバイトを始めました。それでも森田光男は富田圭子の行方を心配しています。川浜高校ラグビー部は相模一高に勝つために猛練習に取り組む方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。それでもイソップの健康状態を心配しています。不良仲間が居なくなったからと言って油断大敵です。不良仲間と別れてシンナーを辞めたイソップは試合に出れるように猛練習に取り組む方が最優先なのだから、スカート捲り等の回想シーン等と悠長な事を言ってられません。スカート捲り等の回想シーンが無くなったからと言って油断大敵です。僕の前に道は無い、僕の後に道は出来ると言う気持ちで前進して下さい。

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