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「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編



 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」(1972年7月28日)
 の続きです。

 仮面ライダーと戦闘員たちが戦っていると、

 
 怪人「戦闘員たち、お前たちの役目は終わった。引き揚げろーっ!」

 戦いの最中だと言うのに、突然、ギラちゃんが退却命令を出す。

 
 戦闘員「イーッ!」

 打ち合わせ済みなのか、戦闘員たちも即座にライダーの周りから走り去ろうとするが、

 

 
 一番奥にいた戦闘員だけ、ライダーの眼前を通り抜けようとして掴まり、

 
 戦闘員「イーッ、イーッ!」
 ライダー「とおっ!」

 とりあえず殴れる奴は殴っておく主義のライダーに、思いっきりぶっ飛ばされるのだった。

 管理人、大笑い。

 
 ライダー「ギラーコオロギ、何をしようとするんだ?」

 
 怪人「戦闘員たちを殺したくないからな!」

 ショッカーの怪人の口から出たとは思えない優しい言葉に、全戦闘員が泣いたと言う。

 そう、この突然の退却命令は、この攻撃自体が陽動作戦だった、などと言う戦術的な理由からではなく、単に、戦闘員を殺人音波の巻き添えにしたくないと言う、純粋に温情からの指示だったのだ。

 怪人「食らえ、殺人音波を! ギィールァーッ!」
 ライダー「ぐわっ、くそっ、ギラーコオロギ!」

 ライダー、さすがに冒頭の人形のように砕け飛ぶことはなかったが、それでもかなり苦しそうに頭を押さえて身悶えする。

 だが、

 
 戦闘員「やめ、やめてくれーっ!」
 戦闘員「殺人音波やめてくれーっ!」

 そのあまりの威力に、背後にいた戦闘員たちまでもが頭を抱えて呻きだす事態となる。

 管理人、再び大笑い。

 
 怪人「邪魔するなーっ、仮面ライダーはもう一息で殺せるんだ」

 
 怪人「下がってろぉ!」

 ギラーコオロギ、振り向くと、苛立たしげに叫んで、近くにいた戦闘員の頭を思いっきりどつくのだった。

 そろそろ管理人の腹筋がピンチである。

 
 戦闘員「ぐわっ、やめてくれーっ!」

 
 あわれ、戦闘員は殺人音波に耐え切れず、まとめて爆死してしまう。

 最初に書いたけど、いくら殺人音波の威力が凄まじいからって、生身の人間(?)である戦闘員が爆発したりはしないよね。

 
 怪人「あー、しまったー」

 
 怪人「ライダー、トドメを刺してやる」

 
 怪人「ギィールァー!」
 戦闘員「やめてくれ!」

 改めて殺人音波を放つが、今度は、ライダーの前を戦闘員を横切り、自らライダーの盾となって爆発してしまう。

 この辺はもう、完全なコントである。

 
 怪人「あっ、しまった、逃げられた。くそぉ、もう一息で倒せたものを」

 爆風が晴れると、いつの間にかライダーの姿が消えていた。

 
 怪人「間抜けな戦闘員たちめ、この! この! このぉーっ!」
 戦闘員「……」

 怒りの収まらぬギラーコオロギ、足元に転がる戦闘員の背中をぐりぐりと踏みにじるのだった。

 この一連のシーンほどショッカー戦闘員の悲哀を的確に表現したシーンを私は知らない。

 そして、さっきの温情に満ちた台詞とあまりに懸け離れたギラーコオロギの仕打ちに、全戦闘員がさっきとは別の意味で泣いたと言う。

 あと、あれだけの爆発が起きたのに、戦闘員がみんな五体満足なのも、なんか変である。

 猛、研究所に戻ってくるが、ナオキもミツルも滝も、みんな赤い爪を生やして襲ってくる。

 猛は三人に当身を食らわせて気絶させるが、何故か、他の子供たちは最初から玄関の周りにぐたーっと座り込んでいるのが謎である。

 正直、この、赤い爪で感染した人間がゾンビになって襲ってくると言う設定を、シナリオライター自身が持て余しているような印象を受ける。

 感染した人間が三日で死亡と言う設定も、二度と言及されないし。

 猛が研究所にいると、地獄大使の密命を受けた小川が帰ってくる。

 ここでも、猛は、ナオキの電話で小川がショッカーの手先だと知ってる筈なのに、

 猛「先輩、あんた、まさかショッカーと?」
 小川「待ってくれ、俺はショッカーのアジトから抜け出してきたんだ。本郷、一緒に来てくれ、俺はみんなを治す解毒剤のありかを知ってるんだ」
 猛「ようし、それでは案内してもらいましょう」

 と、簡単に信じてしまうのも、相当変である。

 で、結局、猛は小川に騙され、特殊な牢獄に閉じ込められてしまうのだった。

 この辺も、百戦錬磨の猛にしてはあまりに迂闊である。

 
 猛「うにゃっ!」

 しかも、その牢獄の壁と床一面に、特殊なウレタンのようなものが張られていて、どんなに殴っても蹴ってもビクともしないのだった。

 つまり、ハート様の肉に囲まれている状態なのである。

 猛はライダーに変身して壊そうとするが、なんと、ライダーの力をもってしても打ち破れない。

 ここまでは、ショッカー、100点満点をあげられるのだが、

 
 ライダー「ようし、あの窓に飛びつこう」

 なんでわざわざ明かり取りの窓があんのーっ! 施工業者さん!

 もう、呆れて物が言えない。

 もっとも、ジャンプしようとしても床にエネルギーが吸収され、その窓に飛びつくことは出来なかった。

 
 地獄大使「我がショッカー科学陣が総力挙げて作った、全ての力を吸収してしまう吸収マットの威力で自慢のキックもジャンプも使えまいて、ふっはっはっはっはっはっ……死ね」

 天井の一部がカパッと開いて、上から地獄大使が顔を覗かせ、哄笑を響かせる。

 地獄大使が引っ込むと、代わりにギラーコオロギが顔を出し、そこから殺人音波を牢獄の中に注ぎ込む。

 
 ライダー、絶体絶命のピンチだったが、スカーフを外してあの小窓の格子に巻きつけ、

 ライダー「スクリューキィィィック!」

 そのねじれが戻る力を利用して飛び上がり、窓を蹴破って(実際は、頭突きだけど)脱出するのだった。

 しかし、この吸収マット(もうちょっとちゃんとネーミング考えようよ)って、ショッカーの発明品としてはかなり優秀だと思うのだが、これ以降、再び使われることがなかったのが勿体無い。

 今回のような使い方以外にも、たとえば怪人の表皮に使えば、リアルにハート様みたいな怪人を作り出すことも可能だったろうに。

 その後、ライダーとギラちゃんの最終バトルとなる。

 
 向かい合ってジャンプしながら、足を動かして何とかチンポジを直そうとしているところ……ではない。

 ライダー、戦闘員の剣を投げて、ギラーコオロギの第三の目に突き立て、殺人音波を封じると、

 
 ライダー「ギラーコオロギ、殺人音波の出せなくなった今、お前はただのバケモンだな!」
 怪人「……」

 そのあまりにひどい言い草と憎々しげな口調に、さしもの図太い怪人の心もへし折られたと言う。

 さらに、戦意喪失したギラーコオロギをボッコボコにしてから、「ライダーキック!」と言いつつ、明らかにライダーキックじゃない膝蹴りでその腹を蹴り上げて血祭りに上げる、鬼のようなライダーであった。

 
 ユリ「見て、みんなが元に戻ったわ」
 トッコ「良かったわね」

 ラスト、怪人の死と共に、何故か滝たちの体も元通りになり、万事解決となるのだった。

 で、トッコ、実はこのシーンが最後の出演となってしまうのである。

 ミカに比べれば出番は多かったものの、その魅力が十分描かれていたとは言い難い。そしてなにより、最後の出演だと言うのに、この、雑な扱い。

 「仮面ライダー」って、こういうところが嫌いなのだ。

 ま、トッコの中島真智子さんについては、いずれ別の作品でたっぷり画像を貼る予定なので、乞うご期待なのである。

 やがて、レーシングクラブのドアが開いて、小川までがヒョコッと顔を覗かせる。

 
 猛「先輩」
 小川「す、すまない、本郷、俺の為にみんなをこんな目に」
 猛「……」
 小川「なんか言えよぉ~」

 と言う小川パイセンの叫びも空しく、場面は、いつもの走行シーンと締め括りのナレーションに切り替わるのだった。

 で、検証する価値もないのだが、今回のショッカーの失敗は、赤い爪の感染者を増やしていく作戦と、ライダー抹殺作戦を、並行して実施してしまったことにあるだろう。一言で言えば、虻蜂取らずである。

 また、赤い爪作戦の成果(子供たちを感染させたこと)を、ライダー抹殺作戦にまったく活用していない点も問題であった。

 たとえば、子供たちにライダーを襲わせているところに、殺人音波を浴びせるとかね。

 せめて、赤い爪の感染者が激増して社会に打撃を与えるまでは、ライダーにちょっかいを出すべきではなかったと思う。

 と言う訳で、色々と突っ込みどころは多いのだが、、島田真之氏の脚本としては最高に面白かった。特に中盤の戦闘シーンは秀逸であった。


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コメント

ギラーコオロギの“戦闘員を殺したくないからな”→戦闘員がライダーに捕まる→“殺人音波発動“→ライダーと戦闘員がもだえ苦しむ→ ギラーコオロギの“邪魔するな!”→戦闘員が殺人音波で爆発する→二度目の“殺人音波発動”→倒れた戦闘員に対して“もう少しでライダーを倒せたのにこのヤロー”と文句を言って(戦闘員を)踏みつける。管理人様の腹筋も崩壊したでしょうが、小生も腹筋が崩壊してしまいましたね😅ワケの分からん長文で申し訳ありませんでしたね😅トッコ姉さん役の中島真知子さんは此処で終了ですか?最後は、比較的まともなミニスカですがね😓

Re:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

>ショッカーの発明品としてはかなり優秀だと思うのだが、これ以降、再び使われることがなかったのが勿体無い
6・7話での「密室に閉じ込めてライダーのエネルギーを奪う」作戦も優秀でしたね。
「大リーグボールをライバルに"一度"打たれただけで、二軍行きを志願する」星飛雄馬
並みにショッカーは潔し過ぎなんじゃないでしょうか?

ラスト殺陣の「殺人音波の使えなくなった貴様は只のバケモノだな!」(だったと思います)
の台詞はちとムゴイ気がしますね。

Re[1]:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

ふて猫様

別にギャグでやってる訳じゃないのに、めちゃくちゃ笑えるシーンになってますよね。

Re[1]:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

影の王子様
>ラスト殺陣の「殺人音波の使えなくなった貴様は只のバケモノだな!」(だったと思います)
の台詞はちとムゴイ気がしますね。

そんな台詞があったんですか。入れとけば良かったですね。

Re:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

前の記事での小川博士の愁嘆と、ここに観るギラーコオロギと戦闘員たちとのドタバタ!!これが「ダイナマン」なら、先輩の研究所を訪れたレッドが
「コオロギを知らない子供たちか・・・・。」
と本郷よろしくしんみりとしていた処へ、先輩に
「そうだ、弾。お前、確か発明センターの夢野先生とは昵懇だったよな。そこの子供たちを今度昆虫採集に誘いたいんだが、いいかな?」
と言われ、レッドは
「勿論ですっ!!」
と応えます。しかしその先輩もその晩、ジャシンカ~コウロギシンカにまんまと傀儡化され、昆虫採集当日、発明センターの小学生軍団も芋づる式に手に落ちてしまいます!!
そして駆け付け変身して立ち向ってくるダイナマンの五人でありましたが、戦いの最中突如
「シッポ兵、総員退避っ!ふふふふっ、シッポ兵たちを死なせたくないからなっ♪」
と嬉々と語るコウロギシンカに思わず
「・・・・・・・?!」
となります!!コウロギシンカはここぞと殺人音波を放ちダイナマン五人を悶絶させますが、破壊力は分散し代わりにあれよあれよ爆死していくシッポ兵たち!それに乗じて結局ダイナマンは全員逃げ延びてしまったために
「コウロギシンカ、これはどう言う事っ?!説明してもらおうじゃないのっ!!」
とキメラに詰め寄られ
「いやぁ・・・、つまり・・・、その・・・、我輩の殺人音波の破壊力が分散しそれをシッポ兵たちがもろに喰らってしまった訳なのでして・・・、つまりは悪いのは我輩ではなく、こやつら間抜けなシッポ兵たちな訳で・・・・この、この、このぉ~(泣)!!」
と倒れていたシッポ兵を踏みにじりながら女々しく責任転嫁するコウロギシンカ。当然それに対するキメラの反応は
「ええ加減にさらせっ!このおバカっーーーーっ(怒)!!」
とその場でコウロギシンカをぶちのめした上、怒りでプルプル震えるドラミちゃん型尻尾を見せつけながら立ち去って行きます(笑)!!

Re:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

>つまり、ハート様の肉に包まれている状態なのである。

一方、こちらは「シャイダー」の不思議獣ブヨブヨのお話に登場したブヨブヨハウス(=不思議獣ブヨブヨの変装)の様ですね。
またもや「シャイダー」にもコウロギ型不思議獣等も登場していたら、まず序盤ペット店に
「こうろぎ始めました」
と書かれたのぼりを掲げて浴衣姿の陽子さんとコウロギセールを展開している小次郎さん。意外にもこのセールは好評で、シャイダーもペット店を訪れると
「いやぁ、大ちゃんが紹介してくれた先輩の○○さんのアイデアで、良い商売出来てるよ~♪」
と小次郎さんも上機嫌!しかし時を同じくしてフーマが送り込んだコウロギ型不思議獣のために、赤い爪が伸びる原因不明の奇病に罹る人々が続出しシャイダーも探索に乗り出しますが、紆余曲折の末、コウロギ型不思議獣に焼結する間も無く殺人音波を喰らい悶絶している内に落とし穴に落とされてしまいます!!シャイダーが落ちた先はやはりフーマ製吸収マットが張り巡らされた密室。やはりどんなに暴れても手応えがなく、シャイダーも手も足も出ません!!すると天窓が開きギャル5が
「おほほほほシャイダー、どう?ご気分は♪」
と言い、続いてギャル2も
「ついでにこの吸収マットは、衝撃ばかりかバビロスの電波も遮断するのよ。つまりここではあなたは焼結も出来ないってわけ!さあ、不思議獣っ、殺人音波でやっちゃいなさ~いっ♪」
とうそぶきます!遂にここで果てるのかとシャイダーが思った瞬間、ギャルたちの足元に飛んで来た催涙ガス!!同時にゲホゲホとなる不思議獣とギャルたちの前に
「待ちなさーいっ!そうは問屋が卸さないわよーーーっ!!」
とガスマスク付きで登場するアニー!!天窓からアニーにロープでビュイーンと魚の様に吊り上げられ助かったにも関わらず
「アニー、もうちょっと優しく助けてくれないかな~(泣)。」
とこぼすシャイダーに流石にアニーもガスマスクを外し
「贅沢言ってないで、早く焼結しなさいっ(怒)!!」
と一喝!!そして不思議獣撃滅後、シャイダーはその件でまだうっ積していたのか不思議獣に傀儡化されていた先輩に
「す、すまない、沢村、俺の為にみんなをこんな目に」
とお詫びされても、本郷よろしくシカトしてしまうのです(笑)!!

お疲れ様です  

本話の作戦はどれも完璧だったのに、やはりというか何というか…悪の組織ってのはとことん詰めが甘いですな( ̄▽ ̄;)


本郷猛の服装も次話から81話までは上下が白のワイルドな夏服に変わります。


トッコも本話が最後の登場かぁ…4ヶ月もの間お疲れ様でした(^^)

Re[1]:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

笑太郎様

ショッカーもジャシンカも、やってること大体同じですよね。

Re[1]:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

笑太郎様

長文妄想コメントありがとうございます。

ショッカーって、女幹部が(ほとんど)いないのが残念ですね。

Re:お疲れ様です(10/03)  

あにあに様

トッコは、もっと活躍して欲しかったキャラですね。

「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編  

管理人様
画像および台詞の追加、ありがとうございます‼
ホント、鬼のようなライダーでしたね・・・

Re:「仮面ライダー」 第69話「怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ」 後編(10/03)  

影の王子様

こちらこそ、ご指摘頂いてありがとうございました。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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