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「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」

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 第47話「一万二千年の暗黒」(1985年2月22日)

 ここんところ、ずっと同じシーンを見せられている気がするが、イースター島の洞窟の奥、戦士シャイダーの遺跡の前に立ち、その扉を開けようと頑張っている大ちゃん。

 扉の表面に触れては、仕掛けられた罠が発動して痛い目に遭うと言う、同じ失敗を延々繰り返している大ちゃんが、だんだんサルに見えてくる。

 スローすぎて欠伸が出るぜ的な大ちゃんのモタモタぶりに、温厚なコム長官も遂にキレる。

 
 コム「まだ開かないのか、シャイダーは何をしてるんだっ?」
 アニー「シャイダーだって一生懸命やってます!」
 コム長官「全銀河が危機に瀕してるんだ!」

 
 アニー「シャイダーは一生懸命、それこそ命懸けで……」

 アニー、目に涙をためながら、頼りない相棒を必死に庇う。

 そんなことを言ってる間にも、次々と銀河の各惑星からの敗報が届く。

 コム「良く知っている、シャイダーが一生懸命やっていることは……すまなかった。ついカッとなった。シャイダーに伝えてくれ、待っていると、いつまでも待っていると」
 アニー「はいっ」

 「いや、待ってないで、お前も何かしろよ」と言いたいのをぐっと抑えて、アニーは通信を終える。

 しかし、実際、コム長官はマリーンや月子からの戦況報告を聞いても、それに対して何か指示を出すことを一切しないんだよね。公平に見て、終盤のコム長官、無能にしか見えない。

 一方、(地球以外では)快進撃を続けるフーマも、帝王クビライが依然として戦士シャイダーの幻影に怯え、たびたび安眠を妨げられていた。

 ポーは、祖父クビライが遺跡の扉が開くのを極度に恐れているのだと理解するが、大ちゃんがまだ扉を開けることが出来ずにいるのを見て、ひとまず安心する。

 いや、安心してないで、大ちゃんに攻撃を仕掛けたらどや?

 洞窟の中にいることは分かっているのだから、洞窟の中に毒ガス弾を撃ち込むとか、戦闘母艦で空爆を行い、洞窟もろとも押し潰してしまうとか、色々と打つ手はあったと思うのだが。

 あるいは、大ちゃんが洞窟に張り付いている隙に、大々的な地球侵略を開始するとかさ。

 さて、その双肩に全銀河の命運を託された大ちゃんだったが、いつまで経っても扉が開かず、徐々に自信がなくなってきたようで、

 
 大「俺は戦士シャイダーの末裔ではない、もし末裔なら、この扉を開けない訳がない。違うんだ、俺は違うんだ」

 と、急に弱気な言葉を口にしだす。

 それでも、

 大「でも俺は諦めない、何としてもこの扉を開けるんだ!」

 なおも不屈の闘志で遺跡に向かっていく。

 しかし……、

 ○「戦士シャイダーの末裔である」→扉、開く

 ○「戦士シャイダーの末裔ではない」→扉、開かない

 のなら、大ちゃんがどう頑張っても扉は開かないのではないかと思うのだが? 自分で言ってることと、やろうとしていることが食い違う、いわゆる、自家撞着と言う奴だ。

 よってこの場合、「俺は戦士シャイダーの末裔なんだ、だから、この扉が開かない筈はないんだ!」と言う、もっと前向きな台詞の方が良かったと思う。

 で、眦を決した大ちゃんが遺跡に近付き、したこととは……、

 
 大「頼む、この扉を開けて下さい!」

 ……

 お願いして物事を解決できるのは、イコちゃんだけだと言っただろうがっ!

 この場面での大ちゃんの無策ぶりには、ほとほと愛想が尽きる思いだ。

 それに、古代文明を研究していた大学生と言う設定が、全然活かされていないではないか。

 たとえば、「こんばんは、宅配便で~す。なんか、お歳暮みたいですよぉ」などと言って、戦士シャイダーを騙すとか、頭を使わなきゃ。

 もっとも、大ちゃんが哀願しながら遺跡に手を乗せると、遺跡もいい加減根負けしたのか、勝手にズズズと動いて、扉を開ける方法を示してくれるのだった。

 こうして大ちゃんはほとんど偶然の力で遺跡の扉を開けることに成功したのである。

 そのことは、ただちにポーの知ることとなる。

 
 ポー「大変です、とうとう開きました。あの遺跡の扉が」
 クビライ「なにっ」
 ポー「早く出撃の用意を」

 
 ギャルたち「はっ」

 ポーの命令に、生き残りのギャルたちが胸に拳を当て、

 

 
 体をくるんと一回転させて出て行こうとするが、何故かクビライが「待て!」と止める。

 最終回も目前となり、もう、ギャル5のスカートがふわっとめくれるだけでも貴重な画像に見えてしまう管理人であった。

 ポー「一刻の猶予もなりません、陸と空の両面から総攻撃を掛けなければ!」

 いや、だから、それは扉が開く前にやっておくべきことじゃなかったの?

 なんか、神官ポーが、コム長官と同じ、無能な指揮官に思えてきた。

 逸るポーだが、クビライは落ち着いた声で、「その必要はない」

 
 ポー「何故でございますか?」
 クビライ「恐らくあの遺跡の中にはわしの恥が……後悔するのはシャイダーめだ。一万二千年の恨み、思い知るだろう、うっふぁっふぁっふぁっ」

 こうして、大ちゃんは遺跡の中でクビライが中二の時に書いた暗黒ポエムを発見してうっかり読んでしまい、とても後悔したそうです。

 ……嘘である。

 扉が開くのを恐れていたのかと思いきや、クビライはむしろ世にも楽しげに笑っている。

 
 憮然として立ち尽くすポー様のうしろで、不思議そうに首を傾げているギャル5が可愛いのである!

 さて、大ちゃん、アニーに報告してから、念願の遺跡の内部へ足を踏み入れる。

 一万二千年の間封印されてきたその中は、がらんとした石造りの小さな空間だった。

 もっとも、その先は、だだっ広い石切り場のような洞窟に繋がっているのだが。

 部屋には、石のベッドがあり、その上に、半ば化石化した巨大な生き物の体のようなものが置かれていた。

 
 壁には、太い足とたくさんの触手を持った、恐ろしげな怪物の姿が刻まれていた。

 その先端についている顔を見ていた大ちゃん、それが、今や頭部だけになってしまったクビライなのではないかと気付く。

 
 大「戦士シャイダーは、大帝王クビライの首を刎ねたんだ。戦士シャイダーは大帝王クビライの復活を予感した。だから胴体をこの遺跡に封じ込めたんだ」

 
 怪物のレリーフの横には、首だけとなった大帝王クビライの絵が描かれ、額の第三の目のような器官にひとふりの剣が突き立てられていた。

 大「これは大帝王クビライの弱点を示しているのでは?」

 大ちゃんがなおも部屋の中を調べているうちに、あの、石の台に放置されていた得体の知れないものが動き始める。

 そう、クビライの胴体は、まだ生きていたのだ。

 
 大ちゃん、ふと、背後に何かの気配を感じ、振り向いてあの石の台を見ると、いつの間にか、その上に置いてあった物体が消えている。

 
 不審に思って近付くと、台の向こうから、たくさんの触手……と言うより、大蛇が襲い掛かってくる。

 大ちゃん、何とかその攻撃を振り切ると、シャイダーに焼結する。

 
 完全に甦ったクビライの胴体。

 顔がなくても、これだけでかいと、かなりの存在感がある。

 
 その影を追って、天井が高くなっているところまで行くと、何処からともなく声が聞こえてくる。それは、クビライとポーの声をミックスしたような声だった。

 声「長かった、一万二千年は長かった。ぐっふっふっふっ……」

 
 忽然と現れ、その触手をシャイダーに巻きつけるクビライ胴体。

 
 声「宇宙刑事シャイダー、お前は戦士シャイダーの末裔であろう、いつか必ずやってくると思っていた。一万二千年もの間、この暗闇の中で歯軋りして待っていた」
 シャイダー「口がないのに?」
 声「揚げ足を取るんじゃないっ!」

 嘘である。

 しかし、クビライの切断された傷口が、喋るたびにヒクヒク動くのがかなり気持ち悪い。○○○みたいで。

 シャイダー、クビライ胴体の巨体を持て余し、ビデオビームガンやサーベルまで奪われ、苦戦する。

 シャイダー「武器はないのか、ここは要塞の筈だっ」
 声「一万二千年の恨みを受けてみろ、一回が一年分だ、お前を一万二千回叩きのめしてやる」

 げにも恐ろしい宣告に、シャイダー、思わず、

 「すいませんっ、実は僕、戦士シャイダーの末裔じゃないんですぅ! ほんとは円谷プロの御曹司なんですぅっ!」
 と、泣きを入れそうになったが、なんとか堪える。

 ちなみに「要塞」と言うのは、17話でコム長官が遺跡のことをそう呼んでいたことに由来する。

 もっとも、その時のコム長官の言い方では、銀河連邦警察ではその遺跡の内部に何かあるのか把握しているような感じだったが、終盤に来ると、コム長官は何も知らないことになっていて、割と矛盾である。

 それはともかく、シャイダー、そのうち、敵は一万二千年もの間、暗闇の中にいたのだから、太陽の光に弱い筈だと考え、

 
 その場から逃げ出し、そのまま遺跡の外に出て、自分を囮にして怪物を洞窟の外へ誘い出す。

 
 蛇のような触手のアップ。

 目はひとつだけで、なんとなくガイガンに似ている。

 これで、洞窟から出たらもう夜だったらかなり笑えるのだが、

 
 運良く、太陽は頭上に輝いており、洞窟の入り口でシャイダーの体を捉えた胴体にふりそそぎ、たじろがせる。

 声「おっおお、まぶしい……」

 胴体、今度は元来た道を急いで引き返す。

 
 この後、再び遺跡の中に入った両者、最後はシャイダーがレーザーブレードでトドメを刺し、なんとかクビライ胴体をほふる。

 だが、それと同時に、いつの間にか遺跡の前にやってきたポーが、念力で遺跡の扉を閉めてしまう。

 
 声「シャイダー、扉が閉まると一切の電波が遮断されてしまうのだ。やがて空気が抜けて真空状態となる。一万二千年の暗黒の世界となるのだ」

 まだかろうじて息のあった胴体から、シャイダーを嘲る声が聞こえる。シャイダー、ビデオビームガンで胴体を跡形もなく消滅させると、扉にも向けて撃つが、恐ろしく頑丈に出来ていて、ビクともしない。

 さらに、ポーは遺跡そのものを破壊し、外部からも開けられないようにする。

 
 クビライ「これでシャイダーは無限の闇の中だ。シャイダー、わしの積年の恨み思い知ったか? よくやった我が分身よ」

 
 コンバットスーツとて、そのエネルギー、酸素は無限ではない。

 刻一刻と迫る死を目前にして、シャイダーは崩れそうになる体を剣を必死に支えるのだった。

 ……と言う訳で、最終回前の重要なエピソードなのだが、あんまり面白くないし、盛り上がらないんだよね。「シャリバン」に続いて、先人の残したアイテム・武器に頼って悪を倒すと言う設定が繰り返されたのが、「シャイダー」終盤の失敗だったのではないかと思う。

 戦士シャイダーの遺跡自体、正直、そんなに引っ張るほど魅力的な舞台装置とも思えず、クビライの胴体については、34~35話でさっさと明らかにして処理しておいたほうが良かったか?

 ともあれ、いよいよ次回、最終話である。


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コメント

確かに後半戦のコム長官は、驚く程の無策振りですね😅そばにいるマリーンや月子も呆れているのではないのでしょうか?ポー様も待っていないで、大ちゃんを討ち取れば良かったと思うのは私だけではないと思いますね😅大ちゃんもこの碁に及んで全く成長していないようですが😓

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

>スローすぎて欠伸が出るぜ
byケンシロウ ですね。商店街を歩くと必ず目に留まります。しませんが。

>ほんとは円谷プロの御曹司なんですぅっ!
一氏の三男ですね。兄二人も社長を務めましたが、今や経営権はありません。
文字通り「(同族経営が)三代(孫の世代)で潰れ」ました。

しかし、このクビライの胴体は同じ蛇モチーフのサタンスネーク(悪魔元帥)に比べたら
(某氏じゃないですが)善戦しましたよね。重ねた声も不気味で怖いし。

>最終回前の重要なエピソードなのだが、あんまり面白くないし、盛り上がらないんだよね。
「最終回の1話前のラスト」で「ヒーローが閉じ込められ」てが1年前の「ダイナマン」と同じ。
いろんなキャラが入り乱れて盛り上がる「シャリバン」と比べると地味ですよね。
僕はまあまあ好きですが、放送当時からの不満の声も十分に判ります。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

ふて猫様

ま、実際は多少指示を出すシーンもあるんですけどね。

何も出来ないのは予算の都合もあるんでしょう。

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

影の王子様
>「最終回の1話前のラスト」で「ヒーローが閉じ込められ」てが1年前の「ダイナマン」と同じ。

そう言えばそうですね。気付きませんでした。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

いつまで経っても開かない遺跡の扉を天照大御神(あまてらすおおみかみ)が中に入ってしまった天の岩戸、その中には八岐大蛇(やまたのおろち)の様なクビライの胴体と、僕にはこのお話が、どうしてもそう言った日本の神話をインスパイアした物に見えてしまうのです。しかしそれをもっと徹底した描き方をするのならば・・・・。
ポーの夢の中に
「ああ・・・、こんな岩屋の中に閉じ込められたわしの気持ち等誰もわかるまい・・・。わしは潤いが欲しい・・・。」
と言うクビライの胴体の声が聞こえて来ます。そこでポーは、再生不思議獣たちに扉の前を張込み続けていたシャイダーを急襲させその場から引き離させます。そして扉の前に小さな舞台を設え、ヤーダたちが楽士隊となり演奏する舞曲調の不思議ソングに合わせてギャル2、4、5が天鈿女命(あまのうずめのみこと)の代わりに熱情的な踊りを演じて見せます!!その舞曲調の不思議ソングにつられてクビライの胴体が扉を僅かに開けて、ギャルたちのエロカワイイ踊り姿を覗き込んでいたのに気付いたポーは、ここぞとばかりに怪力を誇る新不思議獣を登場させ、その新不思議獣が手力男命(たぢからおのみこと)の様に扉をこじ開けクビライの胴体を遺跡の中から引き出すのにとうとう成功してしまいます(と、ここまでが前半です)!!

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

(続いて後半です。)
こうしてクビライの胴体引き出しにまんまと成功したポーは、コム長官の元に侵略を中断する交換条件としてミミーを人身御供としてクビライの胴体に差し出す事を要求して来ます!!つまりクビライの胴体→八岐大蛇、ミミー→櫛稲田姫(くしいなだひめ)と言う訳です!!しかしコム長官は太古の言い伝えにをヒントに得て一計を案じます。
イースター島の約束の場所に現れたのは、アニーが変装したミミーとクビライの大好物として伝えられるお酒が入ったクビライの胴体に付いた蛇顔の数だけの酒樽!クビライの胴体は、コム長官のもくろみ通り
「おおおっ、この香り、この味!12000年ぶりに味わう美酒は格別じゃがてっ♪」
と樽一つ一つに蛇顔を突っ込みお酒をぐいぐいと飲み干して行きます!!こうしてクビライの胴体がへべれけに酔った処へアニーから連絡を受けたシャイダーが登場!後はシャイダーが須佐之男命(すさのおのみとこ)の代わりとなり、レーザーブレードで成敗するとその亡骸からクビライ本体を撃滅する剣(シャリバンが魔王サイコに致命傷を与えた「聖なる剣」に相当)が天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)の様に出現します!!
と、まあ些か小難しい話にもなりましたが、こうした方がここに観る様な退屈感あるお話よりは、少しでもスリリングで面白くなったかもしれません(笑)!!

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

笑太郎様

長文妄想コメントありがとうございます。

確かに神話を連想させるパーツが多いストーリーですよね。

Re:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

シャイダーも次が最終回ですね❗️結局ギャル軍団の中で最後まで残ったのはギャル4の小島さんギャル5の直井さんでしたね❗️2の矢島さんは途中参加だからいるのはわかってたけど、小島直井コンビはビキニの22話が強烈なインパクトがあったし、アクション出来る小島さんあまり出来ない直井さんを残したのは何かしら意図があったのかなと思います。最終回のレビュー待ってます。またコメントします❗️

Re[1]:「宇宙刑事シャイダー」 第47話「一万二千年の暗黒」(09/21)  

たーく様
コメントありがとうございます。

ほんと、あのビキニは最高でしたね。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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